早慶の難易度はどっちが難しい?学部別に比較
誰しもが憧れを持つ早慶。
FAST-UP
早慶の難易度は河合塾の偏差値でおおむね65.0〜70.0、最上位の学部は72.5です。どちらが難しいかは学部次第で、全体では同程度。看板学部同士は接戦で、明確な上下は付けにくい水準です。
2026年9月時点の情報です。
早慶の難易度はどのくらいか
早慶は私立大学の最高峰であり、国立大学を含めてもトップグループに位置します。偏差値・合格者層・大学ランクのどの角度から見ても、受験生全体の中で一握りの層が競う入試です。
偏差値から見る難易度
河合塾の偏差値では、早慶の学部はおおむね65.0〜70.0に並び、一番上は72.5です。A評価を狙うなら70〜75、最上位の偏差値帯の学部であれば77.5まで必要になります。科目数は3科目であっても、平均して偏差値70以上を出し続けるのは容易ではありません。模試の結果を振り返りながら、現状との距離を確かめておくことが出発点になります。
偏差値の並びを早慶上智ICUの中で確認したい場合は、早慶上智ICUの偏差値ランキングと序列の記事も合わせて読むと位置関係がつかみやすくなります。
合格者のレベルから見る難易度
早慶の入試は、東京大学を狙える学力層と同じ土俵で戦う構図になります。早慶の合格者には、東京大学・京都大学・東京工業大学・一橋大学や旧帝大(旧帝国大学と呼ばれる国立大学群のこと)を併願する受験生が多く含まれるためです。志願者の母集団そのものが厚く、その中で勝ち抜く必要があります。
同レベルの国立大学・大学ランクから見る難易度
偏差値で早慶と並ぶ国立大学は、旧帝大が中心です。早慶を偏差値で上回るのは東京大学・京都大学あたりに限られ、求められる学力は東京大学・京都大学に準じる水準と考えられます。私立大学の中で早慶を上回る大学は存在せず、大学ランクでは最上級に位置します。
早稲田大学の学部別難易度
早稲田大学は学部によって偏差値の幅と倍率の動きが大きく異なります。倍率は補欠合格(合格者の入学手続き状況に応じて追加で合格が出る仕組み)の人数にも左右されるため、数字の上下だけで難易度を判断しない姿勢が必要です。
| 学部 | 河合塾偏差値 | 倍率の目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 政治経済学部 | 70.0 | 2021年度は募集人員減により志願者数が激減し倍率も低下 | 政治学科・国際政治経済学科で志願者減が顕著 |
| 法学部 | 67.5 | 5倍前後(4倍後半〜6倍前半、年によって6倍) | 共通テスト利用入試のボーダーは5教科6科目で89% |
| 文化構想学部 | 67.5〜70.0 | 2021年度は8倍超(過去には10倍超) | 文系の中でも倍率が高め |
| 文学部 | 67.5〜70.0 | 2021年度は7.5倍(過去には10倍超) | 定員減をきっかけに倍率が上昇 |
| 教育学部 | 62.5〜67.5 | 初等教育学専攻はここ数年の平均が10倍ほど | 67.5をマークするのは教育学専攻 |
| 商学部 | 67.5〜70.0 | 地歴・公民型は11倍 | 2021年度から入試形式を変更 |
| 基幹理工学部 | 65.0 | 学系IIは4倍あたり | 2014年から倍率に大きな変化なし |
| 創造理工学部 | 62.5〜65.0 | どの学科も3倍から4倍あたり | 補欠合格も見られる |
| 先進理工学部 | 65.0〜67.5 | 3倍から4倍あたり | 補欠合格を出していない |
| 社会科学部 | 67.5 | 2021年度は8倍 | 補欠合格が多く、それがなければ10倍超の水準 |
| 人間科学部 | 62.5〜67.5 | 志願者数が年によって変動 | 減少傾向とは言えず倍率も急落していない |
| スポーツ科学部 | ― | 3倍を切る(前年までは10倍近い年も) | 共通テストと小論文、共通テスト形式で実施 |
| 国際教養学部 | 70.0 | 2021年度は3.4倍 | 募集人員増と志願者減で倍率が低下 |
早稲田大学法学部の難易度はかなり高い水準です。共通テスト利用入試(大学入学共通テストの成績だけで合否が決まる私大の入試方式)のボーダーが5教科6科目で89%とされ、東京大学・京都大学のボーダーと同等の水準になるためです。
理工系3学部は倍率の変動が小さく、偏差値どおりの難易度と見るのが素直です。創造理工学部は補欠合格もあるため、理工系の中では負担がやや軽い可能性があります。一方で先進理工学部は補欠合格を出していないため、合格者が他大学へ流れにくい構造です。
国際教養学部やスポーツ科学部のように倍率が下がった年の翌年は、反動で上がる傾向があります。倍率が低い年の数字をそのまま前提にしない方が安全です。
学部ごとの立地を確認したい場合は、早稲田大学の全キャンパスと所属学部の記事が参考になります。
慶應義塾大学の学部別難易度
慶應義塾大学は偏差値の上限が早稲田大学より高く、最上位は72.5です。学部や入試方式によって倍率の水準が大きく分かれます。
| 学部 | 河合塾偏差値 | 倍率の目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 65.0 | 3.2倍 | 志願者数は例年並みで補欠合格が多かった |
| 経済学部 | 67.5 | 徐々に低下 | 募集人員が減少傾向 |
| 総合政策学部 | 72.5 | 7倍台 | 2021年度は募集人員減でも志願者の落ち込みが小さい |
| 法学部 | 67.5 | 4倍台 | 10数年前は6倍から7倍 |
| 商学部 | 65.0〜67.5 | A方式は2倍台、B方式は例年7倍以上 | A方式が65.0、B方式が67.5 |
| 理工学部 | 65.0 | 3倍あたりを10年以上キープ | 学門AからEまである |
| 医学部 | 72.5 | 6倍 | 志願者数は15年前と比べて半減近く、募集人員は微増 |
| 薬学部 | 62.5 | 3倍台 | 薬学部を持つ私立大学の中では最上級 |
| 看護医療学部 | 60.0 | 2.9倍 | 志願者数が安定、4年制で学ぶ意識の高い層が集まる |
| 環境情報学部 | 72.5 | 2021年度は7.7倍 | 過去15年で見ればかなり高め、人気は上昇傾向 |
慶應義塾大学の中では、文学部のように偏差値と倍率がともに落ち着いている学部もあります。法学部は志願者数の減少で倍率が下がっており、以前ほどの難易度ではない可能性もあります。
商学部はA方式とB方式で倍率も偏差値も異なり、入試方式の選び方が体感難易度を左右します。理工学部は学門ごとの違いがあるものの、いずれも偏差値65.0が必要になるため、過度に気にする必要はありません。
狙い方の違いをさらに知りたい場合は、慶應義塾大学の受かりやすい学部の記事と早慶上智の穴場学部ランキングの記事も確認しておくと選択肢が広がります。
早慶と他大学の難易度を比較
早慶は旧帝大や横浜国立大学と並ぶ位置にあり、東京大学・一橋大学には及ばない一方、地方国立大学やマーチ(MARCH、明治・青山学院・立教・中央・法政の各大学を指す総称)は下回ります。
| 比較対象 | 早慶との難易度の関係 | 根拠となる見方 |
|---|---|---|
| 東京大学 | 東京大学が上 | 共通テストで高い点数を残した上で2次試験に臨む必要がある |
| 一橋大学 | 一橋大学が上でも不思議ではない | 東京大学に並ぶ存在で難易度も相当高い |
| 旧帝大 | ほぼ互角 | 大学ごとの序列はあるが難易度は早慶と同レベル |
| 横浜国立大学 | ほぼ互角 | 両方合格して進学先に悩む受験生もいる |
| 地方国立大学 | 早慶が上 | 早慶の併願層は旧帝大志望が中心 |
| マーチ | 早慶が上 | 偏差値で5ポイント程度の差がある |
偏差値で5ポイント違えば、求められる精度も演習量も変わります。ただしマーチも一定以上の難易度があり、滑り止めとして軽く扱える相手ではありません。
早慶はどっちが難しいのか
結論として、早慶の難易度は同じくらいです。偏差値の細かな差はあるものの、看板学部同士は接戦で、明確な序列を付けるのは難しい状況です。
入試問題から見る比較
慶應義塾大学には国語がなく小論文が課される学部があり、早稲田大学は学部学科によって問題の難しさが大きく変わります。共通するのは英語の難しさで、1万語レベルの語彙力が問われます。英語の負荷は同程度であり、小論文が得意かどうかで体感難易度が変わります。
偏差値から見る比較
偏差値では互角です。72.5の学部がある慶應義塾大学の方が上限は高い一方、看板学部同士では同じような偏差値で競り合っています。
倍率から見る比較
倍率は学部学科によって大きく異なります。定員厳格化(入学定員の超過を抑える方針で合格者数が絞られたこと)や安全志向の影響で、どちらも下がり気味の時期がありました。翌年度に反動が出るかどうかで数字は変わるため、倍率だけで志望校を決めるのは危険です。
FAST-UPが見てきた早慶志望者のつまずき
指導現場で多いのは、偏差値表の数字と自分の学習内容がつながっていないケースです。早慶の偏差値帯を目標に掲げていても、取り組んでいる教材が標準レベルの反復で止まっていると、過去問に入った段階で初めて差に気づくことになります。
もう一つ多いのが、英語の仕上がりを単語帳1冊の完成度で判断してしまうパターンです。早慶の英語は語彙量に加えて、学部の分野に沿ったテーマ知識と、長文を処理し切る速度が求められます。語彙を覚えた段階で安心してしまうと、設問に答える練習が足りないまま本番を迎えます。
小論文のある学部を志望する受験生は、国語の学習と小論文の対策を同じものとして扱いがちです。読む力と書く力は別の訓練が必要で、着手が遅れるほど間に合わなくなります。志望学部の入試形式を早い段階で確認しておくことが、学習計画の精度を決めます。
早慶合格に向けた受験戦略
優先すべきは英語、次に志望学部の絞り込み、そして推薦入試を含めた入口の検討です。
英語力を鍛える
早慶はどちらを受けるにしても英語の重要性が変わりません。英検準1級レベルの語彙力が求められ、さらに受験する学部に応じた専門性のある単語や、英作文の作成能力も問われます。入試形式が学部ごとに違っても、英語だけは共通の土台になります。
受験する学部を絞り込む
受験する学部は絞り込んだ方が対策が噛み合います。慶應義塾大学には国語がなく小論文が課される学部があり、早稲田大学は学部学科によって問題の難しさが変わるため、学部ごとに別の準備が必要になるからです。併願数を増やすより、絞った学部の過去問を深く回す方が合格に近づきます。
推薦入試も活用する
推薦入試は「楽な入口」ではありません。3年間の評定平均(高校3年間の成績を5段階で平均した数値)が一定レベルを超え、同じ条件を満たした受験生と比較されたうえで合否が決まります。早慶はともに推薦入試に力を入れているため、条件を満たすなら検討する価値があります。
よくある間違い
よくある間違いは、受験校を数多く並べれば1つは当たるだろうと考えることです。学部ごとに出題形式が異なる早慶では、併願を広げるほど1校あたりの対策時間が削られ、どの学部にも届かない状態になりやすいです。回避策は、志望順位を付けて本命を2つ3つに絞り、学部別の過去問演習と小論文対策の時間を先にカレンダーへ確保することです。残りの枠は出題形式が近い学部や滑り止めに充て、新しい対策が増えない組み合わせを選びます。
まとめ
早慶の難易度は非常に高く、継続的な学習と戦略の両方が必要です。偏差値はおおむね65.0〜70.0、最上位は72.5で、合格者層は東京大学や旧帝大を併願する受験生と重なります。受験する学部を絞り、滑り止めも含めて組み立てることが、限られた時間で合格可能性を高める現実的な方法です。
よくある質問
Q. 早慶と東京大学ではどちらが難しいですか?
A. 東京大学の方が難易度は高めです。偏差値に加えて、共通テストで高いレベルの点数を残したうえで2次試験に臨む必要があるためです。一橋大学も東京大学に並ぶ存在で、早慶より難易度が上でも不思議ではありません。
Q. 早稲田大学と慶應義塾大学のどちらが難しいですか?
A. 全体としては同じくらいです。偏差値の上限は72.5の学部がある慶應義塾大学の方が高い一方、看板学部同士は同じような偏差値で競り合っており、明確な序列は付けにくい状況です。入試科目に小論文があるかどうかで、人によって難しさの感じ方が変わります。
Q. 早慶合格にはどのくらいの英語力が必要ですか?
A. 1万語レベルの語彙力が問われ、英検準1級レベルの語彙力が目安になります。加えて、受験する学部に応じた専門性のある単語と英作文の作成能力も必要です。
Q. 早慶とマーチの差はどのくらいですか?
A. 偏差値で5ポイント程度の差があります。5ポイント違えば求められる完成度も変わるため、早慶の方が難易度は上です。ただしマーチも一定以上の難易度があります。


