英検2級に合格するための勉強法とは?おすすめの参考書も解説
大学の推薦入試において、ボーダー上になった場合に有利に働くほか
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大学の推薦入試において、ボーダー上になった場合に有利に働くほか、高校によっては取得するだけで通知表の成績を上げてくれるなど、メリットがとても多い英検2級。できれば高校時代に英検2級は取得したいものです。
今回は英検2級のレベルや試験内容、そして英検2級を取得するために必要な勉強、おすすめの参考書などをまとめました。
英検2級の概要
英検2級とはどのような位置づけのものなのか、英検2級のレベルや試験の内容などをご紹介します。
英検2級のレベル
日本英語検定協会によると、2級は「準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級」とされ、そのレベルは「高校卒業程度」となっています。(参照:公益財団法人日本英語検定協会)
準2級が高校中級程度、だいたい高2レベルとされているため、より難しくなります。とはいえ、高校英語をしっかりと勉強している人であれば英検2級は十分にパスできるレベルと言えるでしょう。
英検2級の試験内容
英検2級の試験は1次試験と2次試験に分かれています。それぞれご紹介します。
1次試験
1次試験は制限時間85分の筆記と25分のリスニングに分かれており、合計110分という長丁場です。筆記は主にリーディングとライティングに分かれており、リーディングでは語句の穴埋めや長文読解などを行い、ライティングは英作文を書いていきます。題材となるのは学校や職場、地域での話で、天気や音楽など色々な話題が登場します。日常会話としてありがちな内容です。
リスニングは会話の内容に関する質問、短文の内容を問う質問に答える形になっており、全部で30問あります。注意したいのは、1回しか放送されないため、25分間集中し続けないといけません。
2次試験
2次試験では面接官と1対1で英語でやり取りを行います。最初に資料を渡され、60語程度の英文を音読します。その後、面接官から英語で、英文に関する質問や、渡されたカードに書かれている内容について自分の意見を述べたり、日常生活の事に関して自分の考えを伝えたりします。面接自体は7分ほどと短いですが、慣れない英語でのやり取りに、パニックになってしまい頭が真っ白になる人も少なくありません。
英検2級の合格点や合格率
英検2級の満点は1次試験が1,950点、2次試験が650点となっており、合計2,600点です。1次試験の合格基準はだいたい1,520点とされています。得点率にするとだいたい78%程度となり、8割の正解をすれば1次試験はクリアです。一方、2次試験は460点なので、得点率は71%ほどです。1次試験の方がハードルが高い印象を与えますが、それだけ2次試験で得点を獲得するのは難しいのかもしれません。
ちなみに合格率ですが、回によってバラバラですが、1次試験に関してはだいたい30%前後、2次試験は80%程度で推移します。2次試験の合格率が高いのは、1次試験をクリアするだけの英語力をすでに有していることが大きいと言えるでしょう。
英検準2級との違い
実は英文法に関しては英検準2級ですべて網羅されるようになっており、英文法に関して新たな知識を入れることにはなりません。圧倒的に違うのは覚えるべき言葉の数と英文法に対する正確な知識です。準2級で必要とされるのはだいたい3000を超える程度とされ、2級の場合は4000以上、できれば5000は覚えておきたいというレベルです。
ただ準2級を合格してしまえば、高校1年分の英語をマスターするだけで2級に合格します。2級に準ずるのが準2級であり、違いといえば、もう1学年分英語を学ぶかどうかの違いぐらいで、試験問題の形式や2次試験にも大差はありません。
英検2級に合格するための勉強法を分野ごとに解説
英検2級に合格するために必要な勉強法について、分野ごとに解説を行っていきます。
リーディング
英単語
先ほどもご紹介したように、英検2級に必要な英単語は5,000語とされています。5,000語の英単語は市販の単語帳や英検2級に特化した英単語の本などで学習していくのが一番です。暗記する場合も、1日50語、1週間で最低でも300語は覚えるという具合に学習していき、インプットに励みましょう。
英文法
準2級までで英文法の範囲は網羅され、英検2級ではより正確な知識が問われます。英検2級では、高校生が苦手とする仮定法、関係詞などが多く出題される傾向にあるので注意が必要です。仮定法に関して、文法が苦手な人にわかりやすく説明できるだけの理解力に達しているかを確かめ、説明できるように理解しようとしていく中で自然と英文法の理解度が深まることでしょう。
解釈
英検では英語長文がいくつも用意され、その中で内容を問う問題や穴埋め問題を答えていきます。単語や文法の知識も当然必要ですが、英文を解釈する能力もかなり必要になります。英検では問題文も解答も英語なので、解釈する量はとても多いです。英文解釈の参考書を中心に英文解釈のやり方、解き方を把握して、英検のスタイルに太刀打ちできるようにしていく必要があります。
英語長文
英語長文はメールや手紙といったものから、会話文や説明文など、色々な形式が登場します。1つ1つの長文に時間をかけていると当然間に合わなくなります。英語長文ではサッと内容を把握し、ふさわしい答えを瞬時に選ぶことが求められます。このためには、英語長文に耐えられるだけの単語力と文法力をつけるほか、演習問題や英検対策の参考書で数をどんどんこなしていくことが必要でしょう。
ライティング
まずは日本語で答えられるようにする
ライティングでは主に80語から100語で答えることを求めます。賛成か反対か、貴方の意見はどっちなのかという問いを投げかけ、賛成もしくは反対の理由、その根拠などを述べます。例えばレジ袋有料化について賛成か反対かと英文で書けと言われても、急には難しいですし、そもそもすぐに日本語で答えられるかどうかも難しいです。最初は日本語で意見を書いてみて、それを英文に直すことをおすすめします。日本語で答えられないものは、英語で答えられるはずがありません。
正しく文法を使って英作文を作れるようにする
80語から100語で自分の意見を述べるという問題は一見すると難しそうですが、複数の文章に分ければ、そこまで大変ではありません。しかし、正しく文法を使っているかが大きなポイントになり、間違った文法の使い方は容赦なく減点されます。最初は短い英作文でもいいので、正しく英作文を作ることを心がけましょう。その技術さえつけば、単語で補えば語数は確保できます。
語数を稼ぐフレーズを仕入れておく
英文を作る際、不自然にならないよう、接続詞、前置詞として使えるフレーズを知っておくと語数を稼ぐことができます。話を転換させる「一方で」という意味として、「on the other hand」があります。こうした熟語は覚えておいて損はありません。英作文が自然に書けていることが重要なので、内容はあまり気にせず、ルール通りに意味が通じる英作文を乞心がけましょう。
リスニング
シャドーイングで英語を聞き取る力をつける
英検のリスニングは1回しか放送されないため、一発で英語を聞き取る必要があります。あれ?何を言ってたっけ?となったら最後です。しかし、集中して聞いたけど、なんと言っていたかわからないケースもあります。そこでおすすめなのがシャドーイングです。読み上げられた英語を自ら発音していくやり方を何度もやっていくことで、聞き取りやすくなってきます。聞こえてきた英文をできるだけマネて発音するだけで、リスニング力は上がります。
スラッシュリーディングで内容をつかむ
リスニング力は上がっても、どんな内容だか理解できないケースもあります。1回しか聞けないため、最初の1回である程度の内容を理解しなければなりません。そこでやるべきなのはスラッシュリーディングです。日本語と英語は言葉の順番が違うため、文章の一番終わりから訳していかないと正しい文章になりにくいです。しかし、リスニングでそれをやるわけにはいきません。そこで前の部分から訳していくスラッシュリーディングの方が、意味がつかみやすく、おおよその中身がわかって、解答ができます。
25分集中力が保てる訓練を重ねる
シャドーイングで聞き取り力をつけた、スラッシュリーディングでおおよその中身はつかめそうだと思っていても、実はこれよりも大事なことがあります。それが集中力です。すでに筆記問題で85分を費やしており、多くの人はヘトヘトです。そこからさらに25分、聞き逃すことができない緊張感あるリスニングがスタートします。ヘトヘトな状態でもリスニングでしっかりと聞き取れるのが理想です。リスニングの勉強は1日の勉強で疲れ切った後に行うなど、疲労で集中力が切れないようにして、対策を立てておきましょう。
スピーキング
入室時や面接官との挨拶から見直してみる
英検の2次試験は言ってしまえば面接と大差がありません。面接に挑む際、しっかりとノックし、失礼しますと大きな言葉で返事をし、座ってくださいと言われてから座るなど、やるべきことは面接と同じです。違うのはすべて英語で答えることであり、面接カードを渡されたら、英語で返します。英語で自己紹介を行うなど、パターンはだいたい決まっています。まずそれがしっかりと行えるのか、ここが大前提です。コミュニケーションの部分も採点の対象なので、ずっと黙っていれば減点の対象です。ここができないことには2次試験での合格は絶望的です。
社会的な話題に対して自分の意見を持つ
英検2次では、どんな意見を持っているのかを問われる機会が何回か訪れます。最初はカードに書かれている話題からですが、その次は最近の社会的な話題に関してです。例えば、「最近中古の服や本を買う人が増えているが、将来でも多くの人は中古商品を買うだろうか」と質問されます。これに対して、YesかNoで答え、理由を説明します。
常日頃から自分の意見を持つこと、2級の2次試験で出てきそうな社会的な話題を知っておくこと、そして英語で表現をすることを心がけていきましょう。何も情報がない中でとっさに絞り出すのは至難の業です。
英作文で問題に答えていく
英検の2次試験対策では、ホームページのサンプル問題や2次試験対策の参考書を使って2次試験の形式に慣れることが大切です。そして、最初から完璧に受け答えを行うことを目指さず、段階的に答えられるようにしていくのがおすすめです。最初は日本語で答えられるようにする、その後英作文で答えられるようになれば、面接官との受け答えの中でも表現できるようになります。ライティングで高得点を狙う過程と似ており、やるべきことはさほど変わりません。
英検2級に合格するための必要勉強時間はどれくらい?
元々の英語力によって必要な勉強時間は異なりますが、英検準2級レベルにある人であれば、だいたい150時間~200時間ぐらいは必要であると言われています。もし英検3級レベルにいる人であれば、準2級合格のために必要とされる150時間の勉強時間をプラスし、350時間は必要になるでしょう。学生の場合、学校での英語の授業はカウントせず、あくまでも英検の勉強時間のみでカウントします。
英検2級に合格するためのおすすめ参考書
英検2級に合格するためにどんな参考書で勉強していけばいいのか、おすすめの参考書をご紹介します。
英検2級をひとつひとつわかりやすく。
英検2級をひとつひとつわかりやすく。は、英検2級に合格するために必要な重要ワードや英文法、英文読解、英作文、リスニングなどをわかりやすくまとめた参考書です。見開き2ページ分が1回分の学習になっており、1周するのに1か月半程度かかります。CDもついているので、シャドーイングでリスニング力を強化することも可能です。
英検2級総合対策教本
英検2級総合対策教本は、英検の参考書で実績がある旺文社が作成した参考書です。2016年に新たなバージョンの英検となり、それに合わせてリニューアルされており、その際出題傾向に基づいて問題を変えるなどバージョンアップを重ねています。英作文の作り方が細かく載っており、英作文が苦手な人にもおすすめです。
英検2級 でる順パス単
英検2級 でる順パス単は、英検2級で必要な英単語をまとめた参考書です。名前の通り、英検で出やすい順番に並べられており、重要なものから覚えていくことができます。旺文社のリスニングアプリでも聞くことができるので、暗記をするにも最適な1冊となっています。
2021年の試験日程
第1回
受付期間 3月25日(木)~5月6日(木)
本会場一次試験 本会場5月30日(日)
二次試験 本会場6月27日(日)・7月4日(日)・7月11日(日)
第2回
受付期間 8月1日(日)~8月27日(金)
本会場一次試験 本会場10月10日(日)
二次試験 本会場11月7日(日)・11月14日(日)・11月23日(火祝)
第3回
受付期間 11月1日(月)~12月10日(金)
本会場一次試験 本会場2022年1月23日(日)
二次試験 本会場2022年2月20日(日)・2月27日(日)・3月6日(日)
英検2級に合格するメリットとは?
英検2級に合格することで様々なメリットがあります。中高生や大学生、社会人でまとめました。
中高生(学生)の場合
中高生の場合、英検2級を持っていることですでに高校卒業レベルの英語力を有していることが明らかとなっているため、推薦入試の要件として認められていることが一番大きいでしょう。例えば、大学入試において、上智大学では公募推薦が行われており、英検2級から出願資格が与えられます。ほかにも内申点に加算されるケース、高校入試で加点されるケースなどがあり、英語の通知表が10段階で2段階分引き上げる学校も存在します。
大学生の場合
大学生の場合、英検2級であれば就職活動に有利に働きやすくなります。英語力のあるビジネスパーソンを求める動きが強まっており、英検2級があるということはそのベースが備わっていることを意味します。できれば英検準1級以上が欲しいところですが、2級だから一切役に立たないわけではなく、持っておいて損はありません。また大学によっては英検2級を取得することで単位が自動的に取得できるケースもあります。
社会人の場合
社会人の場合、TOEICの点数が重要視されTOEICなどを受けるケースがありますが、英検も、英語力に関する4技能ができないと合格は難しいため、英検でも十分です。将来的にTOEICを受けるにしても、まずは足がかりとして馴染みのある英検、それも2級を受け、合格すればその上を狙っていくやり方もできます。学生に比べるとそのメリットは薄いですが、将来的な足がかりとしては十二分の資格です。
まとめ
英検2級は思っている以上に取得するのが大変で、苦戦しがちです。しかし、覚えるべきものを覚え、問題形式に慣れていけば合格は狙えます。あとは何のために英検2級を取得するのか、その意味を強く持つことができれば、モチベーションを下げることなく、合格まで走り続けることができるでしょう。
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