漢検3級の勉強法!おすすめの参考書と使い方も解説
高校受験を行う中学3年生にとって、内申書に少しでも書ける資格や実績…
高校受験を行う中学3年生にとって、内申書に少しでも書ける資格や実績をゲットしようと必死です。これが推薦入試での評価対象となったり、入試のボーダー上で参考資料の扱いとなるためです。その中で英検3級と同じくらい人気なのが漢検3級です。
今回は漢検3級の概要から合格するための勉強法、おすすめの参考書や使い方、漢検3級を受験するメリットなどをまとめました。
漢検3級の概要
レベル
漢検3級のレベルは「中学校卒業程度」とされ、1623字が対象です。漢字を得意とする学生であれば中学1年生でも十分取得が狙える一方、大学受験に向けて漢字を強化したい高校生もぜひとも受けた方がいいレベルと言えるでしょう。中学卒業レベルではあるものの、中学を卒業した人全員がこの水準を満たすわけではないので、しっかりとした対策を立てる必要があります。
出題内容と配点
3級に関しては満点が200点となっています。配点が高いところから紹介すると、漢字の書き取りが40点、漢字の読みと同音・同訓異字が30点ずつ、四字熟語と対義語・類義語、熟語の構成がそれぞれ20点ずつ、誤字訂正と送り仮名、部首・部首名、漢字識別がそれぞれ10点ずつ、出題内容を10に分けられています。純粋な漢字の読み書きの部分だけで70点を占めますが、出題内容が多岐にわたっているため、それぞれの分野で対策を立てなければなりません。
試験日程
2021年を例にとると、第1回は6月20日、第2回は10月17日、第3回は2月13日、それぞれ日曜日に行われます。学校で受ける場合には団体受験として学校内で受けることになりますが、日程は本試験の前になることがほとんどです。また、集団塾や個別指導塾でも一定の水準を満たせば試験を行うことができますが、この場合も本試験の前に設定され、問題を回収し、後ほど返却する形をとります。
合格点はどれくらい?
漢検3級は200点満点ですが、その合格点は70%程度、140点が目安となります。漢検の中ではオーソドックスなハードルで、2級以上になると80%まで上がります。漢検3級であれば、出題内容の一部で苦戦しても漢字の読み書きの部分でしっかりと得点を稼ぐことができればいくらでもカバーできます。漢検3級の勉強をまんべんなく取り組んでいれば合格する可能性は高いでしょう。
合格率はどれくらい?
漢検3級の合格率ですが、2020年で見ると第1回は48.8%、第2回は50.0%、第3回は48.8%と合格率は約半分です。級が上がるごとに段々と合格率は下がっていきますが、3級の場合は級別で最も志願者が多いため、やる気のある志願者、そうでない志願者がはっきりと分かれるのもこの合格率になる要素かもしれません。これを高いとみるか、低いとみるかはひとそれぞれでしょう。
4級との違いとは
3級と4級の大きな違いは、対象となる漢字の数です。3級では1623字が対象となりましたが、4級では1339字とおよそ300字違います。ただ出題内容に関してはほとんど同じであり、審査基準に関してもあまり変わりはありません。このため、3級と4級、どちらを受けるかで迷う場合に3級の方でも問題はないと考える人も多いようです。ただたった300字が実はかなり大きく、漢字が苦手な中学生がいきなり3級にチャレンジすると大変でしょう。段階を踏んでいくことで3級で新たに覚える300字に集中できます。
漢検3級に合格するための勉強法のコツ
漢検3級に合格するためにどんな勉強法があるのか、ご紹介します。
公式の参考書で勉強する
一番確実なのは日本漢字能力検定協会が販売する公式の参考書を活用することです。後ほどおすすめの参考書のところで詳しくご紹介しますが、級別に参考書を用意しており、同じ過去問でも実物大の検定問題を用意して本番に慣れることができるようにしたり、分野別の問題集がもあるため、苦手な出題内容があっても安心です。オフィシャルに出されているものだからこそ、安心して取り組めるのが特徴的です。
読み書きと意味、セットで覚える
漢検では、読み問題は1問1点、書き問題は1問2点です。書き問題でミスをすれば読み問題2問分ミスをしたことになります。合格点は70%なので1問のミスはそこまで厳しくはないですが、積み重なれば相当なものです。読めなかった漢字、書けなかった漢字はセットで覚えるようにしましょう。この時意味を一緒に覚えることも大切です。書き問題では同音・同訓異字が出てくる場合があり、文章の意味を理解して書くことになります。読み書きと意味、セットで覚えておけば間違える可能性が下がります。
筆記形式の出題内容を重点に置く
配点が高い出題内容に重きを置いて攻めること自体は悪いことではありませんが、例えば同音・同訓異字のように配点が30点と高いものの、選択式であれば万が一あやふやだった知識でも、選択肢を見て正しい答えを導きだすことは可能です。四字熟語のように一部だけカタカナになっている部分を漢字にする問題は正確な知識がないといけません。
四字熟語の問題や対義語・類義語、もちろん読みと書きの問題を含め、130点分ある筆記形式の問題で少なくとも100点をとり、残り70点のマーク形式で最低でも40点を狙うイメージを持てば、合格に近づきます。
漢検3級におすすめの参考書と使い方
漢検 3級 漢字学習ステップ
「漢検 3級 漢字学習ステップ」は、漢検3級で登場する漢字を段階ごとに学んでいくことができる参考書です。日本漢字能力検定協会が出版しているため、信頼度は高く、段階的に学んでいけるため、1つ1つの漢字をチェックしながら進められます。使い方としては、これから漢検3級の勉強に着手する人が、漢検3級とはどういうものかを知るために使うべきです。漢字の意味や書き方も載っており、同じ問題が試験で出やすいこともおすすめのポイントです。
7日間完成! 漢検3級 書き込み式 直前対策ドリル
「7日間完成! 漢検3級 書き込み式 直前対策ドリル」は、短期間で合格まで仕上げたい人向けの参考書です。漢検3級で出やすい問題をデータにし、出る問題を中心に対策を立てることができます。使い方としては7日間でドリルを完璧にすることはもちろん、1か月かけて何周も行い、出てくる問題はすべて完璧に答えられる状態を目指す使い方がおすすめです。でる順になっており、要所を押さえながら勉強が行えるからです。
漢字検定 3級 5分間対策ドリル
「漢字検定 3級 5分間対策ドリル」は、1回5分でOKのドリルです。ランクAからCに分かれており、頻繁に出題される問題がランクAの扱いで、得点源になりやすい漢字から勉強が行えます。使い方としては部活動に専念し、勉強をする時間がない中学生が使っていくべきものであり、1500題も出題されているため、網羅するだけで相当な知識がつきます。できる問題、できない問題を精査したい場合にもおすすめです。
漢検3級に合格するためのノートを使った勉強法
漢検3級に合格するためにどのようにノートを使っていけばいいのか、その勉強法をまとめました。
知識ノートを作る
ノートを活用するやり方で一番ダメなのは、覚えるためにただただ何度も漢字を書いていく作業です。少ない回数で覚えることが大事であり、意味とセットで覚えることで少ない回数で覚えられます。おすすめなのは知識ノートを作ることです。漢字と読み、意味、例文をセットにしたもので、検定の直前に見返すこともできます。この時、1つの漢字で例文を複数作り、意味を正しく理解できるか確かめるやり方もおすすめです。
書いて覚えるなら読みがな送りがなを毎回つける
親の中には、100回書いて覚えることに効率性がなくてもその根性が大事なのだと、たくさん書いて覚えることを信じて疑わない人がいます。もし書いて覚えるのであれば、毎回読みがなや送りがなをつけるのがおすすめです。漢字をただただ丸暗記するだけでは、漢検の書き取り問題で間違えてしまうことがあります。しかし、読みがなや送りがなを毎回つけて書いて覚えることで、たくさん書いている分、読みがなや送りがなまで自然と覚えられます。ノートはだいぶ消費するでしょうが、親からすれば満足であり、子どもからしても、「これだけの練習をした!」という自信になるでしょう。
1つの漢字でたくさんの熟語を書き出していくやり方
漢字ノートではない、普通のノートを使って漢字練習をする場合に、1つの漢字を使って複数の熟語を書き出していくやり方がおすすめです。この時、意味と読みをセットでできるようになれば、その熟語は確実に理解していることになります。この後に漢字辞典で調べた際、他にもまだまだ熟語があった場合、その熟語が読めるかどうか、意味を理解しているかどうかを確認し、赤ペンで付け加えます。自分が理解していた熟語、わからなかった熟語を分けることで、改めて勉強をし直す際にピックアップしながら勉強が行えます。
漢検3級を受験するメリット
漢検3級を受験するメリットにはどんなものがあるのか、まとめました。
入試の際に役に立つ
漢検3級を取得すれば、中学卒業レベルの漢字を理解していることを意味するため、入試の際に点数が加算されたり、推薦入試の出願要件に設定したりする高校でかなりのアドバンテージになります。検定を持つことはそこまでの努力を重ねて取得したことを意味するため、部活を頑張るのと同じくらい立派であると判断されます。中学3年生が必死に漢検や英検に取り組むのはそのためです。
語彙力がつく
多くの漢字を理解することで多くの熟語を理解することができます。意味まで理解していれば、いわゆる読解力がついた状態になります。現代文を読む際に何が書かれているかがわかるため、読解力が身につきます。読解力は他の科目にも波及し、英語の長文読解や数学の文章題を理解するのにも役立ちます。語彙力をつけることは読解力を高めることにもつながるのです。
メールや作文などの能力が高まる
多くの言葉を知ることは、正しい日本語を使ってメールや作文を作成することにもつながっていきます。TPOに応じた言葉を使えるほか、相手に誤解を与えない文章を書けます。最近はパソコンやスマホを利用する機会が多いですが、漢字と意味をセットで覚えることで間違った使い方を防げるので、漢検を持っていることはプラスです。
漢検3級で出やすい問題はある?
漢検3級は毎年3回行われますが、漢字には限りがあり、5年10年でチェックしていくと、必ず同じ問題は出てきます。参考書ではこうしたデータをまとめ、でる順にして参考書の中身を作っているので、出やすい問題を重点的に勉強したい場合は参考書を活用するのがおすすめです。頻度が少ない問題をマスターしても出てこないことがほとんどで、まとまった点数になりません。満点を目指すなら話は別ですが、合格を考える場合には、出やすい問題ごとにまとめられた参考書で、徹底的にマスターしていくのが確実です。
漢検3級は一夜漬けで合格できる?
漢字に自信がある人は、一夜漬けでも合格できる!と豪語するかもしれませんが、現状は一夜漬けでは難しいのが実情です。マークシート形式の問題もあるため、あやふやな知識でもある程度まで乗り越えられるものの、基本的には漢字を正確に覚えていないといけません。また、1623字という範囲の広さは想像以上に厳しく、本当は小学生で習うべき部分なのにうまく答えられないケースも出てきます。
何か月か前に応募をするのですから、受験日は既にわかっていて、計画を立てようと思えばいつでも立てられます。一夜漬けでは漢字の知識も定着しないため、コツコツと時間をかけて覚えていくことをおすすめします。
まとめ
漢検3級は多くの中学生が利用しますが、最近は小学生やクイズ番組に触発された社会人が受けるケースも出てきています。漢字を1つでも多く知ることは教養につながり、常識のある大人に近づきます。入試対策で漢検に取り組む人も多いですが、教養を身につけるために漢検に取り組むのもいいでしょう。あとはきれいに、正確に書くことを普段から心がけ、トメ、ハネ、点の位置に気をつけて取り組んでいきましょう。


