明治大学の地理受験は可能?学部別傾向と対策・参考書
明治大学では、政治経済学部・商学部・文学部・農学部で地理受験が可能…
FAST-UP
明治大学で地理を選べるのは政治経済学部・商学部・文学部・農学部の4学部と、全学部統一入試です。学部別入試では地理を使えない学部もあります。出題は地理Bに相当する範囲で、全学部統一入試以外は記述問題が必ず出ます。
2026年9月時点の情報です。
明治大学で地理受験ができる学部
明治大学で地理受験ができるのは、政治経済学部・商学部・文学部・農学部の4学部です。全学部統一入試(全学部共通の問題で複数学部に出願できる入試方式)でも地理を選択できます。
一方で、学部別の一般入試では地理を使えない学部もあります。志望学部を先に決め、その入試方式で地理が使えるかを確認してから対策を進めると、学習の方向がぶれません。出願時期には学部ごとに扱いが変わる場合があるため、募集要項で確認しておきましょう。
明治大学の地理の入試基本情報
基本情報は、範囲・形式・配点・時間の4点に絞って押さえると整理しやすくなります。
出題範囲
出題は地理Bに相当する範囲からです。地理Bに相当する範囲まで学習しておく必要があります。地理Aだけでは対応できない範囲も多いためです。なお科目名は課程の変更で変わることがあるため、受験年度の募集要項で名称を確認してください。
出題形式と解答形式
マークシート形式と記述形式の両方で出題されます。記述対策は欠かせません。全学部統一入試を除くどの学部でも記述形式の問題が出題されるためです。全学部統一入試のみ、全問マークシート形式で実施されます。
配点情報
全学部統一入試でも学部別の一般入試でも、地理は100点満点で採点されます。学部ごとに大問数が異なるため1問あたりの配点比率は変わります。1問単位ではなく、全体で何点取れるかを基準に過去問を振り返るとよいでしょう。
試験時間と時間配分
試験時間と時間配分は学部によって異なります。全学部統一入試は60分で大問4つのため、大問1つにつき10分程度で解き、残りをケアレスミスの確認に充てる配分が目安です。
明治大学の地理の入試傾向を学部ごとに解説
学部ごとの違いは、解答形式の並びと頻出テーマに表れます。まず全体像を表で確認してください。
| 入試区分 | 試験時間 | 大問数 | 解答形式 | 出題の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 全学部統一入試 | 60分 | 4 | 全問マークシート | 系統地理・世界地誌・地域調査から満遍なく。人文地理の比重が高い傾向 |
| 政治経済学部 | 60分 | 4 | 大問1はマークシート、以降は混在 | 地域の特性や地域が抱える問題・課題 |
| 商学部 | 60分 | 5 | 大問1・2・5が記述、大問3・4がマークシート | 国家同士の関係性・貿易・協定・同盟 |
| 文学部 | 60分 | 4 | 大問2はマークシート、以降は混在 | 表・グラフ・地図・統計の読み取り |
| 農学部 | 60分 | 4 | 大問1・2はマークシート、大問3・4は記述 | 農産物・特産品・風土・貿易 |
全学部入試
全学部統一入試は全問マークシート形式です。試験時間が60分でありながら45問以上出題された年もあり、時間配分と解答スピードが求められます。
出題は系統地理(気候や産業などテーマ別に世界を見る分野)・世界地誌(地域ごとに特色をまとめて見る分野)・地域調査から満遍なく及びます。なかでも系統地理の人文地理への配点割合が高くなる傾向があるため、人文地理は漏れなく学習しておきましょう。
政治経済学部
政治経済学部は60分で大問4つです。大問1はマークシート形式、以降はマークシート形式と記述形式が入り混じることが多いです。
記述は長い文章量を求められません。50〜80文字程度の短文が大半なので、小規模記述の演習量を増やすのが効率的です。
他学部と比べ、地域ごとの特性や地域が抱える問題・課題に関する出題が多くなります。新聞やニュースで最新の地域問題に触れつつ、「なぜその特性・課題が発生しているのか」という背景まで理解を広げておきましょう。
商学部
商学部は60分で大問5つです。大問1・2・5が記述形式、大問3・4がマークシート形式になることが多いです。
難易度はそう高くなく、基本的な知識があれば解答できる水準です。ただし設問の3分の1程度が空所補充で、用語や語句を正確に書き取る力が問われます。
また、国家同士の関係性・貿易・協定・同盟に関する出題が多いです。時代背景や地理的な位置関係といった背景を押さえ、今の関係性が築かれた要因をたどる学習が軸になります。
文学部
文学部は60分で大問4つです。大問2がマークシート形式、それ以外はマークシート形式と記述形式が入り混じることが多いです。
表・グラフ・地図・統計情報の読み取り問題が多くなる傾向です。地理用語の理解に加え、図表から正確な情報を素早く読み取り、自分の言葉で表現する力が求められます。暗記だけで止めず記述対策を続け、初見問題への対応力も上げておきましょう。
資料を読んで文章で答える形式は他大学でも増えています。形式に慣れる目的では、青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も参考になります。
農学部
農学部は60分で大問4つです。大問1・2はマークシート形式、大問3・4は記述形式になることが多いです。
問題や年によって難易度にばらつきがあり、対策しにくい学部です。学部の特性が表れ、地域ごとの農産物・特産品・それを育む風土や地域の特色・貿易に関する問題は頻出です。
日本地理・ヨーロッパ地理・アメリカ地理・中国地理だけでなく、インド地理や東南アジア地理が出題されることもあります。地域ごとの頻出傾向は探りにくいため、まずは基本的な知識を幅広く定着させることに専念するのがよいでしょう。
明治大学の地理の対策ポイント
明治大学の地理は学部ごとの差が大きく、文理別の特色はありません。共通して効く対策を3つに絞って挙げます。
表・グラフの読解対策は必須
全学部統一入試を除き、どの学部でも記述問題が出ます。表やグラフから情報を引き出して知識と照らす読解問題も多く、データに触れ慣れておく必要があります。教科書や資料集に載っていないオリジナルのデータも多いため、多くのデータ問題を解くことが要になります。
「なぜそうなるのか」の理由を探る
記述問題では、「なぜそうなるのか」「どうしてこの結果が出たのか」という因果関係を問うものが多く出ます。
- この地域でこのデータが取れるのはなぜか
- この特産物が育った理由は何か
- どうして国同士が協定を締結したのか
こうした背景を探る学習が不可欠です。地理用語の暗記で止めず、特色や特徴を見つけ、その理由まで関連付けて覚えましょう。
地域ごと・国ごとの関係性をピックアップする
地域ごと・国ごとの関係の違いと、その理由まで押さえると得点が安定します。国際協力やグローバル対応が重視される流れのなかで、こうした出題が増えているとみられます。地域・国を単体で覚えるのではなく、相互の関係性まで踏み込んで知識を定着させましょう。
地理で受験できる私大は限られるため、併願先の傾向も早めに確認しておくと計画が立てやすくなります。立教大学の地理受験の傾向と対策も合わせて確認してみてください。
よくある間違い:丸暗記で押し切ろうとする
最も多い失敗は、用語と統計を丸暗記して乗り切ろうとすることです。地理の情報量は膨大で、抜けと漏れが出やすくなります。回避策は、覚える前に「気候・地形・土壌・人口」などの条件と結果を結び付けて整理し、初見のデータでは条件から答えを推測してから選択肢や解答欄に向かうことです。暗記は、紐づけでは補えない最低限の知識に絞ります。
FAST-UPが見てきた地理受験のつまずき
指導現場で多いのは、用語の暗記は進んでいるのに図表の問題で止まるという状態です。知識が単語のまま置かれていて、データと結び付く形で整理されていないことが原因になりやすいです。
次に多いのが、記述で因果を書けないつまずきです。背景は理解しているのに、「何が原因で何が結果か」を文の形に落とす練習が抜けていると、短い記述でも書き出せません。口頭で理由を言ってから書く手順を挟むと、改善が早い傾向があります。
もう一つは、学部ごとの形式差を知らないまま過去問に入る遅れです。記述とマークの配置、頻出テーマは学部で違います。志望学部を決めた段階で過去問の形式を確認し、そこから逆算して教材を選ぶ順序が有効です。
明治大学の地理で高得点を取るための勉強法
高得点の鍵はデータ問題への慣れです。手順は次の3段階で考えると迷いません。
データ問題だけに特化した参考書を活用する
地理の参考書には、データ問題に特化したものがあります。教科書や参考書に載っていないデータ・地図・表・グラフを使う問題が中心で、演習の機会になります。
データ問題の演習量は、参考書を別に用意して確保するのが有効です。定期テストや模試だけの演習では量が足りなくなってしまうためです。別に2〜3冊用意しておくと安心です。
暗記ではなく紐づけに頼った学習をする
地理は暗記科目に見えますが、丸暗記では情報量が膨らみ、抜け・漏れの原因になります。「なぜ」「どうやって」に着目し、要素と要素を紐づける学習に切り替えましょう。
特産品の種類や収穫量を全地域分まとめて暗記するには、相当な勉強量が必要です。一方で気候・地形・土壌状態・人口と結び付けておけば、特産品の内容や量を予測できる場面が出てきます。この紐づけを繰り返し、「解答を予測する」状態を作ることが重要です。
一問一答による基礎力向上も効果的
暗記に頼り切るのは危険ですが、最低限覚えるべき知識も多くあります。そうした部分には一問一答問題集を少量使い、知識の定着を figures ではなく確実な反復で固めます。参考書を増やしすぎるのは逆効果です。相性のよい1〜2冊を受験直前まで何周もする形にすれば、「覚えたはずなのに忘れた」という状態を防げます。
明治大学の地理対策におすすめの参考書5選
基礎から応用まで段階別に挙げます。自分のレベルと補強したい単元に合わせて選んでください。
| 参考書 | 出版社・著者 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 村瀬の地理Bをはじめからていねいに 系統地理編 | ナガセ出版・村瀬哲史 | 初学者の知識インプット |
| 実力をつける地理100題 増訂第2版 | Z会出版・Z会編集部 | 記述・選択・論述の演習 |
| 地理B一問一答【完全版】 | ナガセ出版・山岡信幸 | 用語の反復と図版慣れ |
| 納得できる地理論述 | 河合出版・伊藤彰芳、佐藤裕治、中野泰男、仁科淳司、坂本勉 | 論述の書き方の習得 |
| 大学入試 地理B論述問題が面白いほど解ける本 | KADOKAWA・宇野仙 | ハイレベルな論述・推論 |
ナガセ出版『村瀬の地理Bをはじめからていねいに 系統地理編』(村瀬哲史)
初めて地理を学ぶ人に向く参考書です。地形・気候・農林水産業・鉱工業・人口・都市などの観点から地域を分析し、テーマに沿って学べます。基本知識のインプットに使いやすく、どの単元をどれだけ学べば地理が完成するか、全体像をつかむのにも便利です。
Z会出版『実力をつける地理100題 増訂第2版』(Z会編集部)
記述・選択・論述など幅広い出題形式を網羅した演習用の参考書です。対策が不足しがちな論述に強く、難関私立大学から国公立大学二次試験程度の水準なので、明治大学の対策にも使えます。巻末には入試に対応した総合問題が収録されています。増訂版では旧版から100題すべて入れ替わっているため、演習量が足りないと感じる場合は旧版も使うとよいでしょう。
ナガセ出版『地理B一問一答【完全版】』(山岡信幸)
系統地理・地誌・地図問題まで収録した一問一答問題集です。用語暗記に留まらない演習ができます。全国の入試問題と予想問題を含めて5,000問以上を収録し、一問一答はこの1冊に集約して繰り返す受験生も多い定番書です。入試で出題された図版も再現されており、データ問題対策の入り口としても使えます。
河合出版『納得できる地理論述』(伊藤彰芳・佐藤裕治・中野泰男・仁科淳司・坂本勉)
記述問題に対応するための参考書です。複数の論述を扱うだけでなく、どのような意図で作問され、どの知識を使う問題なのかという総合的な解説が付きます。解答時に注意すべき語の説明や採点基準も示されるため、答案作成の技術が上がります。記述の入門として、基礎知識が定着した段階で使うのが向いています。
KADOKAWA『大学入試 地理B論述問題が面白いほど解ける本』(宇野仙)
難関大学入試の論述に特化したハイレベルな参考書です。頻出テーマを55のジャンルに細分化し、要点を押さえた解説を展開します。複数の表・グラフ・データを組み合わせないと解けない問題も含まれ、初見のデータから推論を立てる練習に向きます。明治大学の過去問を解き終えた後の追加演習にも使えます。
明治大学の地理学科とは?
明治大学文学部には地理学専攻があります。学べる内容と入試科目を順に確認します。
明治大学地理学科の基本情報
文学部地理学専攻は、自然・人文・社会に関する幅広い知識と教養を身につける場です。世界の国・都市・山脈・河川、各地の農産物や産業を学び、自然環境の成り立ちから都市・農村の経済や社会の動きまで総合的に見る目を養います。
地理学の枠を越えて地域の宗教や言語に触れる機会もあり、学びの幅を広げやすい専攻です。他学部と比べてフィールドワークが多いのも特徴で、日本と海外で実地研修を行い、「歩く・観る・考える」に沿って理解を深めます。
明治大学地理学科の偏差値
地理学専攻の偏差値はおよそ60〜62.5程度です。年度による差はありますが、ここ数年で大きな変動はありません。明治大学のなかでは一般的な水準で、難易度は平均レベルといえます。
学部や専攻ごとの人気の動きが気になる場合は、中央大学の人気学部と学部序列の解説のように他大学の傾向と比べて見ると判断しやすくなります。
明治大学地理学科の入試情報
全学部統一入試では、外国語・国語(漢文を除く)が必須です。もう1科目を世界史・日本史・地理・政治経済・物理・化学・生物・数学から選択します。選択科目を2科目にすることもでき、その場合は高得点の科目を合否判定に使います。併願校との兼ね合いで得意科目が複数ある場合は、2科目受験が選択肢になります。
学部別の一般入試も外国語と国語が必須です。世界史・日本史・地理から1科目を選び、100点満点・60分で解答します。
大学入学共通テスト利用入試(共通テストの成績で合否を判定する入試方式)も利用できます。あらかじめ3科目受験か5科目受験かを選びます。
| 方式 | 必須科目 | 選択科目 |
|---|---|---|
| 共通テスト利用(3科目) | 外国語・国語 | 地理歴史・公民・数学・理科の4教科11科目から1科目 |
| 共通テスト利用(5科目) | 外国語・国語・地理歴史から1科目 | 公民・数学・理科の3教科11科目から2科目 |
5科目受験では、選択の2科目のうち1科目は理系科目を選ぶ必要があります。
明治大学地理学科の就職状況
地理学専攻単独の就職データは公表されていませんが、文学部史学地理学科全体の就職率は93.5%です。明治大学では91.0〜96.5%程度に収まる学部が多く、史学地理学科も平均程度といえます。就職先はメーカー・情報通信業・卸売小売業を中心に、幅広く分布しています。
まとめ
明治大学の地理は、基本的な用語と知識が定着していれば対応できる問題が中心です。ただしデータを使った記述・論述の比重が大きいため、図表の演習を十分に積む必要があります。
進め方は、基礎知識の定着から始め、紐づけで知識を整理し、最後に思考力を問う演習へ移る順序が効率的です。志望学部の形式を早めに確認し、記述の分量に合わせた練習に落とし込んでいきましょう。
よくある質問
Q. 明治大学で地理受験ができる学部はどこですか。 A. 政治経済学部・商学部・文学部・農学部の4学部です。全学部統一入試でも地理を選択できますが、学部別の一般入試では地理を使えない学部もあります。
Q. 地理Aの学習だけで受験できますか。 A. 出題は地理Bに相当する範囲で、地理Aだけでは対応できない範囲も多くなります。地理Bに相当する範囲まで学習しておく必要があります。
Q. 記述問題はどのくらいの分量を書きますか。 A. 学部により異なります。政治経済学部では50〜80文字程度の短文が大半なので、短い記述を数多くこなす練習が中心になります。全学部統一入試は全問マークシート形式です。
Q. 文学部地理学専攻の偏差値はどのくらいですか。 A. およそ60〜62.5程度です。明治大学のなかでは一般的な水準で、ここ数年で大きな変動はありません。
Q. データ問題の対策は何から始めればよいですか。 A. データ問題に特化した参考書を別に用意するのが有効です。定期テストや模試だけでは演習量が不足しやすいため、2〜3冊を使って初見の表やグラフに触れる回数を増やしてください。


