明治大学経営学部の入試・学費・就職を解説
関東圏内の難関私立大学として有名な明治大学は
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明治大学経営学部は経営・会計・公共経営の3学科からなり、学科選択は2年次進級時に行います。入試は学部別3科目方式と英語4技能試験活用方式の2種類で、偏差値は62.5〜65.0です。
2026年9月時点の情報です。
明治大学経営学部の概要
明治大学経営学部は、会計・財務・経済の視点から企業活動を読み解く学部です。3学科に細分化されており、営利企業だけでなく非営利組織の経営課題までを学びの対象としています。
概要を押さえておくと、他学部や他大学の経営・商学系との比較がしやすくなります。
経営学科
経営学科は、時代に合わせて変化する経営環境を機敏に読み解き、適切に対応できる有為の人材育成を目的に掲げています。
配置されている科目は次のような領域にわたります。
- 経済のグローバル化に伴う国際経営戦略に関する科目
- ワークライフバランス・働き方改革・雇用問題など身近な課題に対応する人的資源のマネジメントに関する科目
- 知識情報化社会の進展に対応する情報技術の活用に関する科目
理論・歴史・実証などさまざまな観点から経営を読み解くため、現代の企業と社会の課題に多面的に取り組みたい学生に向いた学科です。
会計学科
会計学科は、経営独自の仕組みを理解し、組織の経済活動をデータ化することで組織状況の解明や課題解決に貢献する人材育成を目的に掲げています。
組織内部の経営管理に役立つ会計から、組織外部への財務報告に役立つ会計まで幅広く学べる点が特徴です。会計によるデータと情報の作成・理解・分析・活用まで扱う授業が豊富にあります。
また、公認会計士や税理士など「会計のプロ」を目指す学生へのサポートも手厚く、高度職業会計人養成トラック「CAP(Course of Accounting Profession)」には毎年多くの注目が集まります。ビジネスにおける世界共通言語である会計を学び、変化の激しい経営環境に対応したい人に適しています。
公共経営学科
公共経営学科は、幅広い公共組織をマネジメントできる専門人材の育成を目的に掲げています。2002年に新設された学科で、教育・医療・福祉・非営利セクター・公共事業・社会的企業・スポーツ組織など幅広い公共的組織のマネジメントを学びの対象としました。
公共的組織のマネジメントに加え、マーケティング・経営戦略・財務・CSRなども学べる環境にあります。会計・経営の観点から貢献するパブリック・マネジメント人材として社会に出る道がひらけます。
キャンパスは学年で変わる
経営学部の学生は、学年ごとに2つのキャンパスを使い分けます。低学年は和泉キャンパス、高学年は駿河台キャンパスです。
| 学年 | キャンパス | 最寄り駅・アクセス |
|---|---|---|
| 1〜2年次 | 和泉キャンパス | 京王線・井の頭線「明大前駅」下車徒歩5分。新宿・渋谷・吉祥寺からのアクセスに強い |
| 3〜4年次 | 駿河台キャンパス | JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」、千代田線「新御茶ノ水駅」、三田線・新宿線・半蔵門線「神保町駅」 |
和泉キャンパスは、法学部・商学部・政治経済学部・文学部・情報コミュニケーション学部の1〜2年生も通うため、フレッシュな雰囲気です。駿河台キャンパスも同じ学部の3〜4年生が集まり、専門分野ごとに学問を極めようとする学生が多くなります。都心の一等地にあり、複数路線から通える利便性の高さも特徴です。
明治大学経営学部の学費
初年度に必要な学費は、以下の内訳で合計1,309,000円です。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 |
| 授業料 | 876,000円 |
| 教育充実料 | 208,000円 |
| 実習料 | 10,000円 |
| 学生健康保険互助組合費 | 3,000円 |
| 父母会費 | 12,000円 |
| 合計 | 1,309,000円 |
2年次以降は入学金がなくなるため、負担が少し減る傾向にあります。
| 学年 | 学費 |
|---|---|
| 2年次 | 1,114,000円 |
| 3年次 | 1,119,000円 |
| 4年次 | 1,154,000円 |
留学費用、サークルや部活の会費、ゼミ活動にかかる費用はこれに含まれません。進学後の出費を見積もるときは、学費とは別枠で考えておくと安心です。他大学の学費と比べたい場合は、学習院大学の4年間の学費と奨学金制度も参考になります。
在籍者数と男女比
経営学部に在籍している学生は2,942名です。男子学生の比率が高い学部であることが数字から読み取れます。
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 男子学生 | 1,977名 |
| 女子学生 | 965名 |
| 合計 | 2,942名 |
男女比率は約2:1です。
経営学部で学ぶこと
経営学部が掲げる教育理念は「グローバル経営人材」と「価値創造人材」の輩出です。複眼的視点をもってローカルからグローバルまで対応できるよう、カリキュラムが組まれています。
営利企業だけでなく非営利組織の経営課題や戦略課題の発見までをカバーしている点が特徴で、組織全体をリードできる「個」を身につけられます。培うスキルは次の通りです。
- 高い倫理観とリーダーシップ
- 歴史的・地理的・文化的背景や多様な人間の特性を理解して協働する能力
- 英語・会計・ICTスキル
- 経営に関する理論・知識を理解し、実践する能力
- 多様な環境において課題を発見し、解決する能力
これらを身につけ、取得単位の基準を満たした学生に経営学士の称号が与えられます。
カリキュラムの特徴
1〜2年次は一般教養科目と語学が集中し、2年次から経営学・近代経済学・簿記論などの履修が始まります。3〜4年次には学科専門科目の割合が増え、専門領域を深く研究しやすくなります。
学部独自のカリキュラムも多くあります。夏休みや春休みの4週間を利用した海外短期ビジネスプログラム「IBP」があり、海外の12大学13学部と学生交流協定を締結した学生派遣・受け入れも盛んです。
アクティブ・ラーニングやプロジェクト・ベース・ラーニングに早期から取り組んできた学部でもあります。講義を聞くだけでなく、体験型の授業で学びたい人に向いています。
明治大学経営学部の入試情報
受験の際には学科を選択せず、「経営学部」として出願します。学科選択は2年次進級時に行われるためです。志望理由書などで学科名を書き分ける必要はなく、学部全体の入試傾向に集中して対策を進められます。
偏差値と倍率
経営学部の偏差値は62.5〜65.0です。倍率は方式によって水準が大きく異なります。
| 区分 | 数値 |
|---|---|
| 偏差値 | 62.5〜65.0 |
| 一般入試の倍率 | 4.4〜8.5倍 |
| 全学部統一入試の倍率 | 18.2〜19.6倍 |
全学部統一入試は、全学部で共通の問題を同一日程で受ける方式です。併願しやすい分、高い倍率が出ています。同じMARCH帯の偏差値動向を確認したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も比較材料になります。
一般入試の受験科目・配点
一般入試は3科目で、「学部別3科目方式」と「英語4技能試験活用方式」に分かれます。
| 科目 | 学部別3科目方式 | 英語4技能試験活用方式 |
|---|---|---|
| 国語(漢文を除く) | 100点 | 100点 |
| 世界史、日本史、政治経済、数学から1科目 | 100点 | 100点 |
| 外国語 | 150点 | 入学試験当日の試験は免除 |
英語4技能試験活用方式では、実用英語技能検定、TEAP、TOEFL iBT、TOEICの結果を提出し、結果の数値に合わせて加点されます。すでに高いスコアを持つ受験生ほど有利です。提出したスコアの水準に応じて加点されるためです。
全学部統一入試の科目
全学部統一入試も3科目です。選択科目が1つあるため、出願時に科目を決めておく必要があります。
- 外国語
- 国語(漢文を除く)
- 世界史、日本史、地理、政治経済、数学のうち1科目
合格最低点は公開されておらず、基本的に上位受験者から合格を判定するしくみです。目標点は過去問の自己採点をもとに、得点源と失点源を把握して決めるのが現実的です。なお、共通テスト利用(大学入学共通テストの成績で合否を判定する方式)の実施や科目は、年度ごとの募集要項で確認してください。
英検の活用方法
英語4技能試験活用方式で英検を使う場合は、複数回受験して最も高いスコアを提出するのが近道です。合否判定ではなくCSE2.0(技能ごとに点数で示される英検のスコア尺度)が使われます。
| 各技能のスコア | 加点 |
|---|---|
| 570以上 | 20点 |
| 610以上 | 30点 |
リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの各スコアが基準を満たす必要があります。合否だけではなく、項目ごとのスコアを意識しながら学習を進めてください。
入試難易度
経営学部の入試では、特殊な難問・奇問は出題されません。基礎・基本を重視し、標準レベルの問題に対応できる状態をつくることが合格に直結します。
ただし一般入試では、どの科目でも記述問題が出題されます。選択肢を選ぶ練習だけでは不足するため、用語を正確に書けるところまで仕上げておきましょう。
入試傾向と対策
優先すべきは「速く正確に解く力」と「近代・近現代の穴をつくらないこと」です。学部に共通する傾向を踏まえ、科目別に対策を組み立てます。
難易度よりもスピード重視の対策を
スピードを意識した勉強が重要です。問題文や設問に対する文章量の割に、解答時間が短めに設定されているためです。
特に英語の長文問題や、世界史・日本史における史料問題で苦戦する受験生が多くなります。空欄補充・内容真偽・語句整序など設問タイプも多岐にわたるため、同じ単元を複数の出題形式で演習し、解答手順をある程度パターン化しておきましょう。
歴史科目は近代・近現代が要
経営学部は、他学部と比較して世界史・日本史の近代・近現代単元からの出題が多い傾向にあります。年によっては、大問1つが丸々記述問題、別の大問が近代、さらに別の大問が近現代となり、近代以前が一切扱われなかったこともありました。
記述形式の問題や史料問題も近代・近現代に集中しがちです。この範囲に抜け・漏れや苦手を残さないことが得点を左右します。
政治経済は経済分野の比重が高い
政治経済では、政治分野よりも経済分野からの出題が多くなります。基本的な制度理解や用語を問うものから、最新の時事的な内容の詳細な知識を問うものまで幅広く、統計表やデータを読まないと解けない問題も出題されています。
入試問題が作問されるであろう秋までの時事ニュースは細かくチェックし、話題になったトレンドは正確に把握しておきましょう。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、国語の対策で漢文に時間を割いてしまうことです。経営学部の国語は漢文を除く範囲で出題されるため、その時間は現代文と古文に回したほうが得点につながります。
回避策は、出願前に募集要項で出題範囲を確認し、科目ごとの学習時間を書き出して配分を決めることです。明治大学の他学部を併願し、漢文が必要になる場合は明治大学の漢文の入試傾向と対策で範囲を確認してください。
FAST-UPが見てきた経営学部志望者のつまずき
指導現場で多いのは、知識量は足りているのに時間内に解き終わらないケースです。解答時間が短めの構成に対し、1問ずつ丁寧に考える習慣のまま本番を迎えてしまうことが原因になりやすいです。
もう一つ目立つのが、近代・近現代の学習を後回しにするパターンです。通史を古代から順に進めると、出題の中心になる範囲に手をつけるのが直前期になり、記述や史料問題の演習量が確保できません。年内に近現代を一周させ、残りの期間で記述の精度を上げる順番にすると、演習が間に合いやすくなります。
英語4技能試験活用方式については、英検の受験計画を立てずに出願期を迎える受験生が少なくありません。技能ごとのスコアを早めに把握し、弱い技能から手を入れることが現実的な進め方です。
明治大学経営学部の就職情報
経営学部の進路は幅広く、「情報通信産業」に就職する人の割合が全体の4分の1程度を占めています。入口である受験だけでなく、出口である就職にも目を向けて学校選びを進めましょう。
卒業生の就職先
情報通信産業に次いで多いのは、「金融業・保険業」「電気・ガス・熱供給・水道業」「学術研究・専門技術サービス業」「卸売業・小売業」です。
就職先には、東京電力ホールディングス、KDDI、東日本電信電話、コストコホールセールジャパンなど名だたる企業が名を連ねています。
就職サポートの体制
就職率からみても就職サポートからみても、経営学部は就職に強い学部だといえます。就職キャリアセンターと連携し、学部生を対象とした独自のサポートを行っています。
2019年には、経営学部教員が中心となって設立した特定課題研究ユニット「フューチャーキャリア研究所」が話題を呼び、キャリア関連プログラムの開発・体系化を進めるきっかけとなりました。オンラインを活用した就職相談の人気も根強く、2020年だけで16,000件以上の相談が寄せられています。「就職の明治」として名高い大学ならではの体制です。
明治大学経営学部の評判・口コミ
在学生の声からは、「学ぶ環境は整っており、取り組んだ分が返ってくる」という傾向が読み取れます。パンフレットやホームページだけでは分からない部分を確認しておきましょう。
会社について詳しくなれる学科
会社のことについて、深く知りたいという思いがあれば所属している学科はとてもよく、先生や設備も充実していてオススメです。先生の授業がとてもわかりやすく、これからの生活に活かせることばかりです。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/826/rd_728379/
努力する学生には手厚いサポート
きちんと勉強する人にとってはよい。例えば取る授業によってはグループで集まって、企業の方が出してくださった課題に対して取り組み発表するという授業があったりと自分の良い経験になると思います。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/826/rd_725838/
いい意味で普通、努力は返ってくる
全体的に真面目な雰囲気ではあるが、自分がやった分しっかり帰ってくる学科だと思う。きちんと目的を持って学習することが大切。駅からも近く、帰り道に少し寄り道できるようなところも多くある。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/826/rd_710726/
まとめ
明治大学は10学部を有する総合大学です。経営学部は会計・財務・経済の視点から企業活動を読み解ける学部であり、毎年多くの受験生が志願しています。
対策の軸は、標準レベルの問題を速く正確に処理する力と、近代・近現代を中心とした歴史科目の仕上げです。あわせて、学内の雰囲気や就職・留学の情報を早い段階で集め、入学後のミスマッチがないか確認しておきましょう。
よくある質問
Q. 出願時に学科を選ぶ必要はありますか。 A. ありません。学科選択は2年次進級時に行われるため、受験では「経営学部」として出願します。1〜2年次は一般教養科目と語学が中心で、2年次から経営学・近代経済学・簿記論などの履修が始まります。
Q. 学部別3科目方式と英語4技能試験活用方式は、どちらが有利ですか。 A. 英検などのスコアをすでに持っているかどうかで判断します。英語4技能試験活用方式では入学試験当日の外国語の試験が免除され、提出したスコアの水準に応じて加点されます。スコアがない場合は、外国語150点の学部別3科目方式で得点を積むことになります。
Q. 国語の対策で漢文は必要ですか。 A. 経営学部の国語は漢文を除く範囲で出題されます。併願先で漢文が必要になる場合のみ対策し、そうでなければ現代文と古文に時間を配分してください。出題範囲は年度ごとの募集要項で確認するのが確実です。
Q. 合格最低点は公表されていますか。 A. 全学部統一入試の合格最低点は公開されておらず、上位受験者から合格を判定するしくみです。過去問の自己採点で得点源と失点源を把握し、科目ごとの目標点を自分で設定する進め方が現実的です。


