明治大学の人気はなぜ?理由と人気学部を解説
明治大学の人気が急上昇してるって本当?
FAST-UP
明治大学の人気は、高校の進路指導教諭が選ぶ「生徒に人気のある大学」ランキングで全国1位になるなど高い水準が続いています。理由は校舎の整備、多様性、新学部の創設、入試制度の改革が重なった点にあります。
2026年9月時点の情報です。
明治大学の人気は本当に高いのか
各種の調査や志願者数の規模から見て、明治大学は私立大学のなかで上位の人気を保っています。英国の「2020年タイムズ高等教育ランキング」では日本で53位、世界で1001位にランクされ、日本の私立大学の中では最も著名な大学の1つとされています。
大学通信が2018年に実施した調査では、日本全国の高校の先生が選ぶ「生徒に人気のある大学」ランキングで全国1位になりました。1位は2013年以来2度目です。この調査は、全国の高校約2,000校で生徒の進学相談に従事している教員を対象に行われています。
「評判が落ちた」という趣旨の検索も見られますが、公開されている人気調査や志願者数の規模では、人気が崩れたと読める材料は見当たりません。評判は印象で語られやすいため、調査名と年度を確認して判断するのが無難です。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| タイムズ高等教育ランキング(2020年) | 日本53位・世界1001位 |
| 生徒に人気のある大学(2018年・大学通信調査) | 全国1位(2013年以来2度目) |
| 同調査(2017年) | 3年連続1位 |
| 志願者数(2017年・大学通信調べ) | 113,507人で全体4位(近畿・法政・早稲田に次ぐ) |
| 総志願者に占める女性の割合 | 35% |
人気は女子の割合に表れている
明治大学の人気を裏付ける材料の1つが、女子の割合です。全国の進学校の進路指導教諭を対象とした「生徒に人気がある大学調査(2017)」では、明治大学は3年連続で1位を記録しました。
総志願者の35%を女性が占めており、女子人気が全体の人気を後押しする形となっています。おしゃれな大学としての認識が強まっていることや、優秀な女性が活躍できる社会情勢も、人気を押し上げた要因として挙げられます。
他大学との志願者数の比較
志願者数は伸びてきました。2010年には早稲田大学の志願者を抜いたことで話題となりました。大学通信調べによると、2017年の明治大学の志願者数は113,507人で、近畿、法政、早稲田に次いで全体の4位です。
「MARCH」を抜けて「早慶明」になる可能性
首都圏の私立大学では、早慶上智に次ぐ存在として、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)に括られてきました。ただし近年の躍進ぶりを見ると、強固なブランドイメージのある「早慶」に加わり、「早慶明」と呼ばれる余地もあります。女子人気と志願者数の規模を考えると、こうした見方が出るのは自然です。
MARCH各大学の学部人気や序列の考え方を比べたい場合は、中央大学の人気学部と学部序列の解説も参考になります。卒業後の進路の広がりを知りたい場合は、法政大学の著名な卒業生33選や中央大学の著名な卒業生37名のように、大学ごとの人物を見ていく方法もあります。
明治大学の人気の理由
人気の理由は主に3つに整理できます。
- 新しい校舎
- 多様性
- 新たな学部の創設
新しい校舎
学校施設の充実の突破口となったのは、1998年に駿河台キャンパスに完成した象徴的な建物「リバティタワー」でした。その後もキャンパスの建設は続き、周辺の古い校舎が次々と生まれ変わっていきました。
新しく完成した校舎に惹かれて大学を志望する女子学生が増え、高校生の関心の高まりにも貢献しました。女子学生が増えたことは、志願者数増加の大きな要因となっています。同様の現象は早稲田大学や法政大学でも起こっています。
和泉キャンパスでは教育施設の建て替え・新築・改修が行われ、2022年春に新教育棟「和泉ラーニングスクエア」が竣工予定とされていました。新校舎では「グループボックス」といった教育空間や、エレベーターなどのバリアフリーが採用されています。
多様性
施設面だけでなく、大学の多様化も評価されています。かつて女子の志望者は、文学部や外国語学部などの文系分野に興味をもつ人が多い傾向にありました。
近年は法学部、経済学部、経営学部など、他の社会科学系の学部でも志願者が増えています。STEM分野(科学・技術・工学・数学を指す理系領域の総称)でも、医学、農学、理学、工学など、伝統的に男性優位だった分野で女子学生が増えています。
留学生の受け入れでも地位を高めています。日本人学生と外国人学生の交流を促すため、さまざまなプログラムや施設が用意されています。
- 国際学生センター:各キャンパスに支所を置き、留学生への情報提供や相談を行う
- インターナショナル・ラウンジ:留学生や交換留学生、交流を目的とした学生が利用でき、新聞や雑誌も置かれている
- 日本語教育センター:英語で授業を受ける留学生向けの日本語プログラムを提供
日本語をほとんど知らない状態では、日常生活に支障が出る可能性があります。学内に日本語教育センターを置いているのは、こうした課題に対応するためです。多様性を受け入れ、国内外から個性のある学生を集めている大学といえます。
新たな学部の創設と入試改革
試験実施の改革も、受験生との距離を縮めました。2007年からは全学部統一入試(全学部共通の問題で複数学部に出願できる入試方式)を導入し、地方にも試験会場を設置しています。2007年からの全学部統一入試の導入と地方試験会場の設置は、受験のしやすさにつながりました。居住地から近い会場で受験できれば、移動や宿泊の負担を抑えられるためです。
また、少子化で学生数が減少しているため、学生確保が困難になる前に短大や短期留学プログラムの募集を縮小する決断を下しています。その代わりに、学部の入学者の質と多様性の強化に力を注いでいます。
2004年には情報コミュニケーション学部、2008年には国際日本学部が開設されました。2013年に中野キャンパスが完成した際には、新たに数理科学部と国際日本学部を設置しています。新しい学部ができたことで、大学全体が時代に合わせて改革されている点が、受験生や保護者、高校の進路指導の先生から高く評価されています。
偏差値の調べ方(理工学部を含む)
偏差値は学部・学科ごとに幅があるため、大学単位の数値だけで判断しないことが大切です。とくに理工学部は8学科に分かれており、学科ごとに難易度や科目の重みが異なります。
最新の偏差値は、模試を実施する予備校の公表データや大学公式の入試結果で確認します。偏差値は調査する模試や年度によって変わるためです。2027年度入試に向けては、志望学部の入試方式と科目、配点を合わせて確認しておくと出願先を絞りやすくなります。
明治大学の人気学部5選
人気学部は以下の5つです。
| 学部 | 主な特徴 |
|---|---|
| 法学部 | 看板学部。5つのコース制。予備試験対策講座や法制研究所のサポート |
| 情報コミュニケーション学部 | 必修授業は1つ。約800の授業から自由に選択 |
| 商学部 | 1904年に日本初の私立大学の学科として誕生。7コース制 |
| 理工学部 | 8学科。学部と大学院の連携教育、飛び級入学制度 |
| 農学部 | 4学科。黒川農場での農場実習 |
法学部
法学部は「看板学部」といえる由緒ある学部で、日本初の女性弁護士を輩出した歴史があります。
コースは5つ用意されています。入学後は法律の基礎知識や教養科目を学びながら10月にコース選択を行い、2年生から各コースに進みます。法律科目に加え、科学・歴史・心理学など一見法律とは関係ない幅広いジャンルから授業を選べることが特徴です。予備試験(司法試験の受験資格を得るための試験)の対策講座や、法制研究所による試験対策のサポートも整っています。
情報コミュニケーション学部
社会のIT化に伴い、IT技術を主に取り扱う情報コミュニケーション学部の人気が高まっています。主体性を尊重する方針で、必修授業が1つだけという点が特徴です。
約800ある授業の中から自由に選べます。授業選択のガイド役となる「履修モジュール」を参考に、自分の興味のあるテーマに沿って履修科目をカスタマイズできます。「世界のキャンパスから」の授業では、世界中の研究者が週ごとに入れ替わって講師となり、最先端の学問を日本語で学べます。語学能力を問わず、グローバルな学問・研究に挑戦できる機会が用意されています。
商学部
商学部は、1904年に日本初の私立大学の学科として誕生しました。特色のある入試制度により、全国から個性豊かな学生を集めています。商学のプロを目指し、在学中に公認会計士の資格を取得する学生も少なくありません。
コースは7つ用意され、3年生からコースに分かれます。2年生から2つのゼミ(少人数制の演習科目)に入室できるなど、自由度が高い学部です。学部在学中の司法試験合格者も輩出しています。
理工学部
理工学部は8学科に分かれています。全学科で学部と大学院の連携教育に力を入れており、4年生から大学院の授業を受けられるほか、優秀な3年生を対象に飛び級入学制度も設けています。
6ヶ年教育に進む学生は、学部独自の協定留学を経験することもできます。最新の装置や設備を利用し、研究成果を海外の学会で発表するなど、研究生活を通して講義だけでは得られない経験を積めます。
農学部
早慶には農学部がないため、私立大学農学部の最高峰とも言われているのが明治大学の農学部です。「食料・環境・生命」をキーワードに4学科が用意されています。
1年生の全学科共通科目として「農場実習」があります。生田キャンパスからほど近い最先端の農場施設「黒川農場」で、実際に土にふれながら学びます。黒川農場は先端技術を駆使した栽培システムと環境保全型システムを併せもち、企業との共同研究も盛んです。空きオフィスで野菜などを栽培する「都市型農業」の実現に向け、最先端の研究が進められている日本有数の研究施設です。
FAST-UPが見てきた明治大学志望者のつまずき
指導現場で多いのは、「明治大学に行きたい」という目標のまま学部選びを後回しにするケースです。学部ごとに入試科目や設問の形式が異なるため、着手が遅れるほど対策の幅が足りなくなります。
もう1つの傾向は、人気の高まりを意識しすぎて併願校の設計が雑になることです。全学部統一入試と学部別入試では問われ方が違うため、同じ対策をそのまま流用できる前提で予定を組むと、直前期に時間が足りなくなります。逆転していく受験生は、早い段階で受験方式を決め、過去問で形式差を確認してから教材を絞っています。入試方式の選び方という観点では、立教大学の地理受験の可否と対策や青山学院大学総合文化政策学部の総合問題対策のように、方式単位で情報を集める姿勢が役立ちます。
よくある間違い
よくある間違いは、人気ランキングの順位だけで志望学部を決めてしまうことです。ランキングは調査主体や対象年度によって結果が変わるため、学びたい内容と一致しないまま出願すると入学後の満足度が下がります。
回避策は、順位を「候補を広げる材料」として使い、最後はカリキュラム・入試科目・キャンパスの3点で比べることです。シラバスや学部パンフレットで必修科目とコース制度を確認し、入試科目と配点を併せて見ると、同じ大学内でも向き不向きが見えてきます。
まとめ
明治大学は、日本の私立大学の中でトップクラスに人気のある大学です。数多くの大学ランキングで1位を獲得しており、女子人気が全体の人気を後押ししています。
人気の理由としては、新しい校舎、多様性を受け入れる環境、新たな学部の創設、入試制度の改革が挙げられます。学部では、歴史のある法学部、私立大学農学部の最高峰ともいわれる農学部、比較的新しい情報コミュニケーション学部などが人気です。志望先を決める際は、学部単位で入試方式と科目を確認しておくと準備が進めやすくなります。
よくある質問
Q. 明治大学の「評判がガタ落ち」という話は本当ですか。 A. 公開されている人気調査や志願者数の規模を見る限り、人気が崩れたと判断できる材料は見当たりません。高校教員が選ぶ「生徒に人気のある大学」ランキングでは全国1位になった実績があります。評判の話題に触れたときは、調査名と対象年度を確認してから判断すると誤解を避けられます。
Q. 明治大学の偏差値はどこで調べればよいですか。 A. 模試を実施する予備校の公表データと、大学公式の入試結果を併せて確認します。偏差値は学部・学科ごとに幅があり、とくに8学科ある理工学部は学科による差が出ます。志望学科の入試科目と配点も同時に確認すると、数値だけでは見えない相性が判断できます。
Q. 明治大学で人気の高い学部はどこですか。 A. 法学部、情報コミュニケーション学部、商学部、理工学部、農学部が挙げられます。法学部は日本初の女性弁護士を輩出した歴史があり、商学部は1904年に日本初の私立大学の学科として誕生しました。農学部は早慶に農学部がないことから、私立大学農学部の最高峰とも言われています。
Q. 明治大学の入試方式にはどのような特徴がありますか。 A. 2007年から全学部統一入試を導入し、地方にも試験会場を設置しています。学部別の入試と全学部統一入試では問われ方が異なるため、どちらを主軸にするかを早めに決め、過去問で形式を確認してから対策を組むと計画が立てやすくなります。


