明治大学の理系学部一覧|難易度と穴場学部
明治大学はMARCHの一角として歴史と高いブランド力を誇る私立大学…
FAST-UP
明治大学の理系は理工学部・総合数理学部・農学部の3学部で、偏差値はいずれも57.5〜62.5の範囲です。同じ大学の文系学部より偏差値は低めで、合格最低得点率が低い総合数理学部ネットワークデザイン学科が穴場とされます。
2026年9月時点の情報です。
明治大学の理系学部と偏差値一覧
明治大学の理系学部は3つで、偏差値帯はどれも同じ範囲に収まります。学部名だけで難易度の差は判断できず、学科・専攻・入試方式ごとに見る必要があります。
| 学部 | 偏差値帯 | 主なキャンパス |
|---|---|---|
| 理工学部 | 57.5〜62.5 | 生田 |
| 総合数理学部 | 57.5〜62.5 | 中野 |
| 農学部 | 57.5〜62.5 | 生田 |
以下で、各学部・学科の学びの中身を確認します。
理工学部の学科と特色
理工学部は8学科で構成され、学部4年間と大学院(博士前期課程)2年間をつなぐ連携教育に力を入れています。4年生から大学院の授業を受けられるほか、成績優秀な3年生を対象とした飛び入学制度(学部在学中に大学院へ進める制度)もあります。この6ヶ年教育に進む学生を対象に、学部独自の協定留学を経験できる機会も用意されています。
電気電子生命学科には、電気電子工学専攻と生命理工学専攻が置かれています。
機械工学科
自動車・航空機・ロボットなど、身の回りの機械に関する原理や仕組み、設計や製作方法までを学べる学科です。2年生までに主要4力学(材料力学・流体力学・熱力学・機械力学)を中心に、知識と基礎となる考え方を固めます。
教育プログラムがJABEE(日本技術者教育認定機構)の認定を受けているため、卒業後に技術士補の資格を取得することが可能です。
機械情報工学科
ものづくりの基盤となる機械工学と、電気・情報技術を融合して学ぶ学科です。「ハード×ソフト」を駆使して技術イノベーションを実現するエンジニアの育成を目指します。
特徴は分野横断型の授業です。機械工学をはじめ、情報工学・電気回路・プログラミングなど、2年生までに幅広い分野の基礎を学べます。
建築学科
建築の理論や方法、デザインを具体的に追求する手法を学びます。「歴史・意匠・計画」「構造・材料・施工」「環境・設備」の3分野で授業・実習科目が用意されています。
学年が上がるごとに専門性を高め、4年生では自ら選んだテーマで論文や作品制作に取り組みます。
応用化学科
「フラスコからコンピュータまでを扱える科学者・研究者・技術者の育成」をテーマに、化学の5大基礎分野(無機化学・有機化学・物理化学・分析化学・化学工学)から高度な応用化学まで幅広く学べます。
数多くの実験が用意されているのが特徴です。さまざまな実験装置を使い、コンピュータによる最新のシミュレーション実験にも取り組みます。
数学科
代数学・幾何学・解析学の各分野を中心に、数理的思考力を鍛えます。学生の多くは数学研究者や、数学の力を生かした高度職業人を目指します。
数学を次の世代へ継承できる中学・高校教員の育成にも力を注いでおり、数理教育を学べる科目も設置されています。
物理学科
「宇宙から遺伝子まで、自然すべての基礎を学ぶ」ことを掲げる学科です。入学後、3年生までに40種類を超えるテーマで実験を行い、自然に対する洞察力を磨きます。
4年生では研究の最先端を体感しながら研究を深め、論理的な思考で問題解決する力を養います。
総合数理学部の学科と特色
総合数理学部は、数理科学と情報技術の最先端を学べる学部です。1年次から少人数のゼミナールが用意され、情報の調べ方やプレゼンテーション方法を身につけられます。
現象数理学科
現象を解明するだけでなく、数理モデルを多様な分野に応用できる力とセンスを備えた人材の育成を目指します。
現象数理学に特化した学科は、日本ではまだ明治大学だけです。探究心や数学的センスを育める環境が整っています。
先端メディアサイエンス学科
数理科学の考え方をベースに、多彩なカリキュラムが用意されています。扱うテーマは次のとおりです。
- 人の感性や心理を解き明かす「数理モデル」の構築
- 人間の特性に合わせた「情報メディアシステム」「ヒューマンインタフェース」の実現
- 人の心を豊かにする「文化的コンテンツ」の創造
ネットワークデザイン学科
ネットワークを形づくる基礎工学技術とコンピュータ技術を中心に学ぶ学科です。柔軟に問題を解決するための「知能数理システム」や、身の回りのネットワークデザインの技術まで、幅広い科目が置かれています。環境エネルギー、情報通信、ビジネスなどの分野で次世代を支える人材を育成します。
農学部の学科と特色
農学部は「食料・環境・生命」をキーワードに4学科で構成されています。全学科共通で1〜2年生の間は農学全般を幅広く学べる科目が設置され、多数の実験・実習を経験できます。基礎となる知識と考え方を固めたあと、段階的に専門性を高める流れです。
農学科
新農業資源の開発、水・土地資源を生かした食料の安定生産、農村と都市の環境保全や緑の保全・創生に関する最新の科学技術を身につけ、地域や国際社会で活躍できる人材の養成を目的としています。「食糧生産・環境コース」と「総合農学コース」の2コースがあり、学習目標にしたがって3年次からどちらかに所属します。
農芸化学科
生活に関わりの深い食品や環境分野の問題を、バイオテクノロジーと最新のサイエンスで解決することを目指します。豊富な学生実験(1・2年次)と、2年間かけて取り組む卒業研究(3・4年次)がカリキュラムの中心です。卒業生は食品・医薬・化学などの分野で活躍しています。
生命科学科
動植物や微生物の生命活動を分子レベル・遺伝子レベルから理解し、環境や食料問題などの解決に活用することを目指します。基礎から専門分野までを体系的に学ぶ授業と実験が組まれ、3年次からは研究室に所属して卒業研究を行います。
食料環境政策学科
「食料」と「環境」をめぐる諸問題を、経済学・社会学・政策学・経営学・会計学・開発学などの社会科学の側面から総合的に考究します。農場実習、ファームステイ実習、フィールドワーク実習、海外農業体験など、現場を体験しながら学ぶ科目が多く、応用力・実践力を重視しています。
明治大学の理系の難易度はどれくらい?
偏差値60が一つの目安です。明治大学の理系学部の偏差値は57.5〜62.5で、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学を指す通称)の中では最難関と言われています。
一方で、明治大学の文系学部と比べると偏差値は低めで、相対的に入りやすいとされます。東京理科大学より入りやすいとされることもあり、ブランド力と併せて魅力的な選択肢になります。就職に強いと言われ、有名企業に進む学生も多くいます。
対策の軸は基礎です。入試で問われるのは基礎的な知識とその応用がほとんどのため、公式や定理を使いこなせる状態まで基礎を固める作業が最優先になります。MARCH内の難易度の動きを把握したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
明治大学の受かりやすい理系学部5選
狙い目は総合数理学部と、理工学部の一部学科です。偏差値帯が同じでも、合格最低得点率(合格者の最低得点を満点で割った割合)や倍率には差があります。
| 学部・学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 総合数理学部 ネットワークデザイン学科 | 57.5〜60 |
| 総合数理学部 現象数理学科 | 57.5〜60 |
| 理工学部 電気電子生命学科(生命理工学専攻) | 57.5〜60 |
| 理工学部 電気電子生命学科(電気電子工学専攻) | 57.5 |
| 理工学部 応用化学科 | 60 |
特に総合数理学部ネットワークデザイン学科は、過去3年連続で合格最低得点率が低かったため、受かりやすいとされています。合格に必要な得点ラインが相対的に下がるからです。
また、理工学部の建築学科・機械工学科は募集定員・倍率が標準的ですが、それ以外の学科は倍率が低く、穴場学部として狙いやすいと言えます。
よくある間違いと回避策
偏差値の低い学科を選べば対策も軽くなる、という考え方が最もよくある間違いです。穴場学科は得点ラインが低い年があるだけで、出題される問題の内容が易しくなるわけではありません。
回避策は次の3点です。
- 志望学科の過去問を解き、出題範囲と設問形式を先に確認する
- 方式ごとの科目・配点を募集要項で確認し、得点源になる科目を決める
- 併願する学科の試験日程を並べ、受験できる組み合わせを先に固める
併願先に文系学部や国語を使う方式を含める場合は、明治大学の漢文の入試傾向と対策も確認しておくと準備の抜けが減ります。
FAST-UPが見てきた明治大学理系志望のつまずきどころ
指導の現場で目立つのは、学科選びを偏差値と倍率だけで決めてしまい、出願直前に対策が間に合わなくなるケースです。学科によって問われる分野の重みが違うため、決定が遅れるほど演習量を配分しづらくなります。
もう一つは、数学の進め方です。解法を覚えることに時間を使い、計算の精度と途中式の整理を後回しにする例が多く見られます。基礎的な知識と応用が中心の出題では、この差が得点に表れます。
理科の着手が遅れる傾向もあります。英語と数学を優先した結果、理科の演習が直前期に偏り、過去問で分野の穴が見つかっても埋める時間が残らない状態になりがちです。学科決定、数学の計算力、理科の着手時期の3点を早めに整えることが、学習計画の安定につながります。
明治大学理系のキャンパス情報
理系の学びの場は、学部・学科によって生田キャンパスと中野キャンパスに分かれます。
| キャンパス | 主に学ぶ学部・研究科 | 特徴 |
|---|---|---|
| 生田 | 理工学部、農学部、大学院 | 緑が多く、実験・研究設備や圃場が充実 |
| 中野 | 総合数理学部(1〜4年)、先端数理科学研究科など | 都心に近く、文系学部の学生とも学ぶ |
生田キャンパス
生田キャンパスでは、理工学部・農学部・大学院の約8000人が学んでいます。他のキャンパスに比べて緑が多く、四季折々の自然に恵まれた環境です。最新の研究・実験設備のほか、温室や自然の地形を生かした圃場もあります。
実験・研究の環境は手厚く整っています。理工学部と農学部が共同で利用する「ハイテクリサーチセンター」には、数千万円クラスの研究装置に加え、1億円を超えるものも設置されているためです。
中野キャンパス
中野キャンパスでは、総合数理学部の1〜4年生と、先端数理科学研究科、理工学研究科建築・都市学専攻国際建築都市デザイン系、理工学研究科建築・都市学専攻総合芸術系の大学院生が学んでいます。
明治大学の4番目のキャンパスとして誕生し、文系学部と理系学部の学生がともに学ぶ唯一のキャンパスです。JR中央線「中野駅」から近く、都心部からのアクセスにも優れています。
まとめ
明治大学の理系学部は理工学部・総合数理学部・農学部の3つで、偏差値はいずれも57.5〜62.5です。MARCHの中では高い水準ですが、同大学の文系学部より偏差値は低めで、東京理科大学より入りやすいとされることもあります。
穴場学部として挙げられるのは総合数理学部のネットワークデザイン学科です。キャンパスは生田と中野に分かれ、目安となる偏差値は60です。学科ごとの学びと入試方式を早めに照らし合わせ、基礎の固めから着手する流れが現実的です。
よくある質問
Q. 明治大学の理系で入りやすい学科はどこですか。 A. 総合数理学部のネットワークデザイン学科が挙げられます。過去3年連続で合格最低得点率が低かったためです。現象数理学科、理工学部の電気電子生命学科(電気電子工学専攻・生命理工学専攻)、応用化学科も倍率の面で狙い目とされます。
Q. 明治大学理工学部の難易度はどのくらいですか。 A. 偏差値は57.5〜62.5で、MARCHの中では最難関とされる水準です。ただし明治大学の文系学部より偏差値は低めで、目安は偏差値60です。出題は基礎的な知識とその応用が中心のため、基礎の完成度が合否を分けます。
Q. 理工学部の入試科目はどこで確認できますか。 A. 募集要項と大学公式サイトで確認します。方式によって科目や配点、試験日程が変わるため、志望学科のページを直接確認するのが確実です。併願の組み合わせも、方式ごとの日程を並べて決めます。
Q. 理系はどのキャンパスに通いますか。 A. 理工学部と農学部は生田キャンパス、総合数理学部は中野キャンパスです。生田は実験・研究設備が充実し、中野はJR中央線「中野駅」から近く都心部からのアクセスに優れています。


