明治大学の看板学部トップ3と学部カーストの実態
明治大学にはたくさん学部があるけれど、看板学部はどれなんだろうか?
FAST-UP
明治大学の看板学部は商学部です。私学初の商学部という伝統と実績、偏差値や倍率の高さが理由です。続く候補は法学部と政治経済学部。学部ヒエラルキーやカーストは実質的に存在せず、学校生活や就活に影響しません。
2026年9月時点の情報です。
明治大学の看板学部トップ3とその偏差値
看板学部は、偏差値だけでは決まりません。学部の実績や伝統を含めて「明治大学といえば○○学部」と語られる学部が看板学部です。その観点でトップ3を挙げると、次のようになります。
| 順位 | 学部 | 偏差値の目安 |
|---|---|---|
| 1位 | 商学部 | 62.5〜65.0 |
| 2位 | 法学部 | 60.0〜62.5 |
| 3位 | 政治経済学部 | 62.5〜65.0 |
偏差値は年度によって動きます。2027年度入試を目指す場合は、最新の募集要項と入試情報で確認してください。
第3位 政治経済学部
偏差値の目安は62.5〜65.0です。政治学科の全学部統一(1回の試験で複数学部に出願できる明治大学の入試方式)の偏差値が65.0で、そのほかは62.5となっています。
その名の通り、政治と経済について学ぶ学部です。政治学科、経済学科、地域行政学科の3学科で構成されています。入学定員は経済学科が最も多く700名近い一方で、地域行政学科は200人未満です。地域行政学科は2002年に新設された学科です。
1、2年次は和泉キャンパス、3、4年次は駿河台キャンパスで学びます。幅広い科目を学べ、英語力を高めるためのコースも設けられています。留学プログラムが明治大学の学部内で1番多く、「個」を高めグローバルに活躍できる人材の育成を掲げています。海外経験を学部選びの軸にしたい場合は、この点が有力な判断材料になります。
卒業時に必要となる単位数が少ないのも特徴です。難易度が高く人気もあるため、看板学部の第3位としました。
第2位 法学部
偏差値の目安は60.0〜62.5です。学部別で60.0、全学部統一で62.5なので、学部間で比べると極端に難しい数値ではありません。
明治大学の始まりは明治法律学校です。1881年に3人の創立者によって開講され、1938年には日本初の女性弁護士を輩出しています。法学部では法律や判例について学びます。卒業生の就職先は公務員が多く、公務員を目指して入学する人も少なくありません。
また「地獄の法」とも呼ばれ、卒業単位を取るのが大変な学部です。1年生でも留年する可能性があり、留年する割合は他の学部に比べて高くなっています。単位取得の評価が100%試験であることも、単位が取りづらい理由の一つと考えられます。
明治大学の出発点が法律学校であることから、看板学部の2位としました。
第1位 商学部
偏差値の目安は62.5〜65.0です。法学部より高く、人気学部のため倍率も高くなります。
明治大学といえば商学部というイメージが強く、学部につくあだ名は「看板の商」です。最初にできた学部は法学部ですが、経済が中心の時代に私学初の商学部が明治大学に誕生しました。時代に合っていたことから、商学部が徐々に力をつけていきます。
2つのゼミに入れること、卒業時に必要な単位数が最も多い学部であることが特徴です。ゼミと単位数が重なるため、商学部では法学部と同様にある程度の勉強時間が必要とされています。
出身者には実績を持つ人が多くいます。アウトドア用品を手がけ東証一部に上場する株式会社スノーピークの代表取締役会長である山井太、大丸松坂屋やパルコを運営するJ.フロントリテイリング株式会社の社長を2013年から2020年まで務めた山本良一が商学部出身です。芸能人では高倉健、山下智久、北川景子、向井理らが知られています。
ゼミや単位数からも力の入れ方が分かり、実績も確かです。明治大学の看板は商学部、ということで第1位としました。
そもそも看板学部の定義とは?
看板学部とは、世間一般で「その大学といえばこの学部」とイメージされる学部です。「中央大学といえば法学部」が分かりやすい例です。
看板学部とされる要素は複数あります。基本的には、大学の中で伝統がある学部や、優れた実績を持つ学部であることが多いです。明治大学のように候補がいくつかある場合、何をもって看板学部とするかの判断は難しくなります。
偏差値の高い学部=看板学部と考える人もいますが、看板学部が大学内で最難関ではないケースも多くあります。例に挙げた同じMARCH内の中央大学は法学部の偏差値も高く難易度も高いため、看板学部=高偏差値と捉える人が多いのでしょう。
明治大学では、大学の始まりが法律学校であることから法学部、日本の私大初の商科である商学部が伝統を理由に看板学部として思い浮かべられます。
よくある間違い:偏差値が一番高い学部を看板学部だと思い込む
「偏差値最上位=看板学部」と決めつけるのは、よくある間違いです。看板学部は伝統や実績も含めて語られるため、偏差値だけでは一致しません。
回避策は、学部選びの判断材料を分けて考えることです。入試の難しさは偏差値と倍率で、学部の性格は歴史・カリキュラム・ゼミ・就職先で見ます。志望理由を書く段階で「看板だから」としか言えない場合は、学科構成や学べる科目まで調べ直すと、自分に合う学部が見えてきます。他大学との比較で迷う場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事のように学部単位で数値の動きを追うと判断しやすくなります。
明治大学の難しい学部トップ3はどこ?
偏差値と倍率の両方から見ると、経営学部、商学部、情報コミュニケーション学部の順になります。倍率や偏差値は年度によって変動するため、あくまで目安です。数字は大学入試情報をまとめた受験情報サイトであるパスナビの情報を参考にしています。
| 順位 | 学部 | 難しさの主な要因 |
|---|---|---|
| 1位 | 経営学部 | 定員が少なく倍率が高い |
| 2位 | 商学部 | 人気化による高倍率 |
| 3位 | 情報コミュニケーション学部 | 国語・世界史の難度 |
第3位 情報コミュニケーション学部
パスナビには2019年と2020年の倍率が記載されています。偏差値と倍率を平均すると、第3位は情報コミュニケーション学部でした。
特に国語は明治大学の中で最も難しいとされています。試験時間が短い中で多くの問題を解く必要があることが理由の一つです。英語は長文が多く出ますが、試験時間は60分なので、正しく読み取る力と素早く理解する力が求められます。
世界史は大半を占める正誤問題の難易度がかなり高く、早慶上智レベルと言われます。暗記だけでは得点できないため、細かい説明まで読んで理解する必要があります。全学部統一の英語以外は100点満点で、バランス良く高得点を取ることが前提になります。
第2位 商学部
平均した偏差値や共通テストに必要な得点率は情報コミュニケーション学部より低いものの、倍率はわずかに商学部の方が高かったです。共通テスト利用(大学独自の試験を課さず共通テストの点数で合否を決める方式)の得点率は4、5、6科目の平均で85%と、かなり高い数字です。得点率が85%水準となるため、共通テスト利用だけに合格の見込みを置く組み方は避けたい選択になります。
受験生世代に知られた卒業生の情報をテレビで見かける機会が増え、商学部に進学したい学生も多くなりました。看板学部を志望する人が多く、その分倍率も上がります。
問題そのものが特に難しいというより、学部が人気化しているため、取りこぼさずに得点する力が問われます。一般入試では英語の配点が高く、基礎を固めた上で早慶レベルまで解けるようにしておくと合格に近づきます。入学後も単位取得が大変であり、その点でも負荷の高い学部です。
第1位 経営学部
2位3位の学部よりも倍率がかなり高くなっていました。共通テストの得点率は商学部より若干高く、全学部統一では3科目・英語4技能ともに偏差値65.0です。
偏差値や共通テストの得点率が同程度でも倍率が高いため、受かるのが最も難しい学部といえます。経営学部の定員が商学部よりかなり少ないことが、高倍率の背景です。
| 学部 | 2022年度の入学定員 |
|---|---|
| 商学部 | 1,150名 |
| 経営学部 | 745名 |
法学部や政治経済学部よりも少ない人数です。定員は少ないものの、私学の中で日本初の経営学部であること、グローバルな視点で経営を学ぶ機会が多いことなど、魅力は多くあります。魅力があり定員が少なく、倍率も偏差値も高いため、明治大学で難しい学部の第1位としました。
明治大学の学部ヒエラルキーはある?
明治大学に学部ヒエラルキーは、無いと言って差し支えありません。
ヒエラルキーとは階層、階級制を意味する言葉です。会社であれば社長が最も高く、専務、常務、部長、課長、係長、一般社員と階層に分かれます。学部ヒエラルキーは、これを学部間に当てはめた言い方です。似た言葉のカーストは差別的な身分制度の意味合いが強く、ヒエラルキーは単に階層という構造を指します。
大学内でも学部ごとになんとなくイメージは分かれますが、それによって明らかな差がつくことはありません。さらに明治大学の偏差値は全学部間で近い数値のため、あからさまな差は生まれにくいと考えられます。
参考までに、イメージによって明治大学各学部に付けられているあだ名を紹介します。
| あだ名 | 意味 |
|---|---|
| パラダイス政経(近年はロストパラダイス) | 単位が取りやすい(近年はそうでもない) |
| 看板の商 | 明治大学の看板である |
| 監獄(地獄)の法 | 単位取得が難しい |
| あったか経営 | 存在感が薄い |
| あそ文学部・おまけの文 | 単位も取りやすく遊びやすい |
| 華の情報コミュ | 女子の割合が多い |
| 生田農工大学 | 生田キャンパスで4年間学び、交流が少ない |
どのような学部かが浮かんできますが、あくまでただのあだ名です。商・法・政治経済は看板学部とされることがあるため、他学部より階層が高いように感じる場面はあっても、学校生活や就活に影響することはありません。就活で大学ごとの足切りが行われる場合でも、学部を理由にふるい落とされることは考えにくいです。
大学でつく学部のイメージは「なんとなくこの学部は頭がいい、あの学部の学生はキラキラして見える」といった程度のものです。
FAST-UPが見てきた明治大学志望者のつまずきどころ
指導現場で多いのは、看板学部という言葉だけで志望を決め、出題との相性を確認しないまま直前期に入るケースです。明治大学は学部ごとに設問形式や試験時間の感覚が違うため、学部を変えた途端に手が止まる受験生がいます。
もう一つ目立つのは、併願のために複数学部へ出願しておきながら、過去問を解く学部が偏るパターンです。国語の時間配分や世界史の正誤問題の詰め方は、学部ごとに準備の中身が変わります。出願する学部を決めたら、その学部の過去問で時間を計る回数をそろえておくと、本番の崩れが減ります。
科目単位では、古文は手をつけても漢文の対策が最後まで残る受験生が多く見られます。出題のある学部を受けるなら、早い段階で範囲を把握しておくと安心です。詳しくは明治大学の漢文の入試傾向と対策で整理しています。
まとめ
明治大学の看板学部候補は複数ありますが、現時点で1位と考えられるのは商学部です。ゼミ、単位数、歴史、偏差値、倍率を総合すると商学部になります。
学部ごとのイメージはあくまでイメージで、明治大学に学部間のヒエラルキーやカーストは存在しないと言えます。学校生活でも就活でも、学部によって何かが変わることはありません。進みたい学部、授業内容、就職先を考慮して選ぶのが現実的です。
よくある質問
Q. 明治大学の看板学部はどこですか。 A. 商学部です。私学初の商学部という伝統、ゼミや単位数に表れる学部の力の入れ方、偏差値と倍率の高さが理由です。次の候補として法学部と政治経済学部が挙げられます。
Q. 明治大学に学部カーストはありますか。 A. ありません。学部ごとのあだ名やイメージはありますが、全学部の偏差値が近い数値にまとまっており、学校生活や就活で学部を理由に差がつくことは考えにくいです。
Q. 明治大学で一番受かりにくい学部はどこですか。 A. 偏差値と倍率を合わせて見ると経営学部です。定員が商学部より少なく、倍率が上がりやすい構造にあります。次に商学部、情報コミュニケーション学部が続きます。
Q. 偏差値が低めの法学部を狙えば入りやすいですか。 A. 偏差値の数値だけで決めるのは避けたい判断です。明治大学は全学部の偏差値が近く、学部別と全学部統一で難易度の見え方も変わります。出題形式と科目の相性で比べる方が現実的です。
Q. 学部を選ぶとき、学費も比較した方がよいですか。 A. 文系学部内では大きな差が出にくいものの、入学金の納入期限は併願計画に関わります。考え方の例として学習院大学の学費と入学金の締め切りを解説した記事が参考になります。


