立教大学の学部別特徴と口コミ|魅力と偏差値帯も解説
立教大学の概要 MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学
FAST-UP
立教大学は10学部27学科を持ち、池袋と新座の2キャンパスに分かれます。口コミでは学部間の垣根の低さと国際交流環境への評価が目立ち、観光学部や異文化コミュニケーション学部が特に知られています。理系は理学部のみです。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の概要
立教大学は、MARCH(首都圏の難関私立大学5校の総称)と東京六大学の両方に名を連ねる、全国的に知られた私立大学です。MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学、東京六大学は慶應義塾大学・早稲田大学・明治大学・法政大学・立教大学・東京大学で構成されます。通称は立大です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創設年 | 1874年 |
| 学部・学科構成 | 10学部27学科8専修1コース |
| 学部 | 文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、理学部、社会学部、法学部、観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部、GLAP |
| 在籍学生数 | 19,089人(GLAP82人を含む) |
| 男女別学生数 | 男8,595人/女10,494人 |
| 所在地 | 〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1 |
現在の立教大学は、日本聖公会系のミッションスクールです。その起源は、米国聖公会(英国国教会起源の会派)の宣教師で1859年に来日したチャニング・ウィリアムズ主教が、1870年に大阪・川口の与力町に設立した私塾「のちの英和学舎(1887年に立教大学校に合併)」と、1874年に東京・築地の外国人居留地に聖書と英学の教育を目的として設立した私塾「立教学校」にあります。
池袋キャンパスと新座キャンパスの違い
通うキャンパスは学部で決まります。池袋はアクセスと歴史的な建築が、新座はスタジオや運動施設の規模が特徴です。
| キャンパス | 所在地 | 主なアクセス | 所属学部 |
|---|---|---|---|
| 池袋 | 東京都豊島区西池袋3-34-1 | 池袋駅西口から大学正門まで徒歩約7分 | 文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、理学部、社会学部、法学部、Global Liberal Arts Program(GLAP) |
| 新座 | 埼玉県新座市北野1-2-26 | 東武東上線・志木駅から徒歩約15分/路線バス約10分、JR武蔵野線・新座駅から徒歩約25分/路線バス約10分 | 観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部 |
池袋キャンパス
池袋キャンパスはメインキャンパスです。JR・メトロ・西武鉄道が使えるため、多方面から通いやすい立地です。赤レンガの建物が多く、東京都の歴史的建造物にも選ばれた本館(モリス館)は立教大学のシンボルとして知られます。
施設面では、最先端の研究設備を備えた13号館(理学部館)や、国内最大規模の池袋図書館(ロイドホール/18号館)がそろいます。高い天井からレトロなランプが下がる第一食堂や、パイプオルガンの音色を聴けるチャペルも学生生活を彩ります。
ほかにも、地下2階地上5階建ての総合体育館や、多くの留学生が集うマキムホール(15号館)があります。緑豊かで歴史を感じさせる雰囲気と、学生の声があふれる活気が同居するキャンパスです。
新座キャンパス
新座キャンパスは、ゆったりとした雰囲気が特徴です。駅近ではありませんが、両駅から無料のスクールバスが出ているため、通学で大きく困る心配は小さいでしょう。
設備の目玉は、スタジオ棟、巨大な体育館、陸上競技場、温水プールです。映画製作や本格的な撮影が可能な環境と、課外活動やスポーツに打ち込める環境がそろいます。開放感のある新座図書館や、自学自習を促す新教室棟(4号館・8号館)など、学ぶための環境も整備されています。
立教大学の魅力や強み
魅力は、キャンパスの雰囲気、国際性、課外活動の充実の3点に集約されます。
素敵なキャンパス
赤レンガの建物と現代的な建物が混在する景観は、立教大学の代名詞です。池袋から近い都会の立地でありながら緑が多く、このキャンパスに憧れて立教大学を目指す人も少なくありません。
また、立教大学では学部間の垣根が低いとされます。敷地面積が決して広いわけではない分、学生同士のつながりが強くなるためです。同学科以外の学生や留学生とも親しくなりやすい環境といえます。
国際性の高さ
外国人留学生が多く、留学環境も整っています。イギリスの教育専門誌が発表したTimes Higher Education(THE)の「アジア大学ランキング2021」では、国際性のスコアで国内3位、私立大学では1位でした。このスコアは、自国籍学生に対する外国人留学生比率、自国籍教員に対する外国籍教員比率、国際共同論文の3点から構成されています。
課外活動が非常に充実している
サークルや部活は200近くあり、自分に合う団体を見つけやすい規模です。キャンパス内の設備が充実しているため、興味のあることに踏み出しやすい点も強みです。
国際交流の機会も豊富です。留学生と交流できるグローバルラウンジがあり、オンラインでの国際交流も行われています。学生が自主的に世界を広げる機会が用意されています。
立教大学の知名度と著名な卒業生
立教大学は年齢を問わず広く知られています。都内の難関私立大学であるMARCHの一校であること、東京六大学野球に所属していること、そして各界に卒業生が多いことが重なっているためです。
- みのもんたさん(フリーアナウンサー・タレント/経済学部卒業)
- 古舘伊知郎さん(アナウンサー・司会者/経済学部卒業)
- 堀田茜さん(ファッションモデル/文学部卒業)
- 長嶋一茂さん(元プロ野球選手/社会学部産業経済学科卒業)
芸能界からスポーツ界まで、年代の幅も広く卒業生がいます。
立教大学の学部ごとの特徴
文学部
キリスト教学科、文学科(英米文学、ドイツ文学、フランス文学、日本文学、文芸・思想)、史学科、教育学科の4学科に大きく分かれます。主に人文学を学び、学科や専修の枠を超えて履修できる柔軟なカリキュラムが特徴です。
異文化コミュニケーション学部
異文化コミュニケーションとは、さまざまな文化的背景を持つ者同士が、ことばとコミュニケーションの力で理解し合おうとすることを指します。日本語と英語、さらにもう1つの言語とその文化を学びます。原則全員参加の海外留学や、企業や地域との連携といった実践的な学びを通して、実社会で生きるコミュニケーション力を磨きます。
経済学部
「豊かな人間性の育成」を目標に、経済学科、経済政策学科、会計ファイナンス学科の3学科で構成されます。学科を超えた自由度の高いカリキュラムで、「ヒト、モノ、カネ」の結びつきを理解する多角的な視点を養います。
特徴は「大学院特別進学制度」です。4年次のうちに大学院の講義を1年間受講してから進学し、学部卒業時に前期課程を1年で修了できる制度です。利用すれば、学部入学から最短5年で大学院の前期課程を修了できます。
経営学部
少人数で課題に取り組み、多様なバックグラウンドを持つ仲間と議論しながら考えをまとめ、発表する授業体系です。授業のなかで自分の強みを発見し、自分だけのリーダーシップを身につけることを目標としています。
社会学部
社会学科、現代社会学科、メディア社会学科の3学科です。1年次からゼミ形式の授業を受けるカリキュラムのため、専門分野の学習と並行して多様なアプローチを学べます。
法学部
法学科、国際ビジネス法学科、政治学科の3学科です。経済学部と同様に「大学院特別進学制度」が設けられています。法学と政治学を一つの学部で学べる点が特徴で、学科間の垣根が低く、法的・政治的思考を広く深く学べます。
観光学部
観光学科と交流文化学科で構成されます。観光ビジネスをリードするトップによる講義、短期の海外体験、インターンシップ、海外フィールドワークなど、現場から直接学ぶ機会が充実しています。大学院特別進学制度も利用できます。
コミュニティ福祉学部
コミュニティ政策学科、福祉学科、スポーツウェルネス学科の3学科です。コミュニティ政策学科は少人数ゼミでの実践的な学び、福祉学科は2年次から4年次にかけての発展的なフィールド学習、スポーツウェルネス学科は在学中に各種資格を取得できるカリキュラムが軸になります。
現代心理学部
心理学科と映像身体学科の2学科です。心理学科は早い段階で専門科目の学習に入るカリキュラム、映像身体学科は多彩なワークショップが特徴です。両学科ともに設備が充実しています。
グローバルリベラルアーツプログラム(GLAP)
2017年4月にスタートしたプログラムです。リベラルアーツ(特定分野に限らず幅広い教養を学ぶ教育)を英語で学び、カリキュラムに組み込まれた1年間の留学を経て、英語によるコミュニケーション力、思考力、表現力を養います。
理学部
理系は理学部のみで、数学科、物理学科、化学科、生命理学科の4学科です。基礎科学に基盤を置き、一生使える基礎力を身につけるための演習・実験科目が多数用意されています。卒業研究では未知のテーマに取り組み、課題を自発的に解決する力を磨きます。
立教大学の学部ごとの偏差値帯
学部による差があり、文系では異文化コミュニケーション学部が最も高い水準です。以下は目安として示します。
| 学部 | 偏差値帯の目安 |
|---|---|
| 文学部 | 60.0〜62.5 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 67.5 |
| 経営学部 | 60.0〜62.5 |
| 社会学部 | 62.5〜65.0 |
| 法学部 | 60.0 |
| 観光学部 | 60.0 |
| コミュニティ福祉学部 | 57.5 |
| 現代心理学部 | 60.0〜65.0 |
| 理学部 | 57.5 |
学部ごとの推移や、近年上昇した学部を知りたい場合は立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も確認しておくと、志望学部の立ち位置がつかみやすくなります。
「学部カースト」と呼ばれる序列はどう見るか
学部の序列を指す言葉として「学部カースト」が検索されますが、学内の扱いが学部で変わるという意味で受け取る必要はありません。偏差値帯に差があるため外から序列として語られやすいだけで、口コミで繰り返し語られているのは学科間・学部間の垣根の低さです。
判断材料にするなら、序列のイメージではなくカリキュラムの中身です。必修留学の有無、ゼミの開始時期、キャンパス、取得できる資格は学部で大きく異なります。
よくある間違い
偏差値や「学部カースト」のイメージだけで学部を決めてしまうのが、よくある間違いです。立教大学は学部ごとに学びの形が大きく違うため、入学後に想定とのずれが起きやすくなります。
回避策は、出願前に次の4点を学部ごとに書き出すことです。
- 通うキャンパス(池袋か新座か)
- 留学が必修か任意か
- ゼミや専門科目が始まる学年
- 大学院特別進学制度など、進路に関わる制度の有無
一般選抜だけでなく、自由選抜入試(学力試験以外の書類や面接で選考する方式)を併用する場合は、立教大学の自由選抜入試と面接で聞かれやすい質問も早めに押さえておくと、準備の順序を決めやすくなります。
立教大学の評判やイメージ
観光学部で有名
観光学部は立教大学の看板学部として語られます。1998年に日本で初めて観光学部を設立した大学であり、以来人気を保っているためです。いまは複数の大学に観光学部がありますが、その始まりは立教大学です。立教大学の観光学部で学びたいから立教大学を目指すという受験生もいます。
MARCHの中で落ち着いて上品なイメージ
立教大学について調べると、まずMARCHの他大学との比較が目に入ります。大学単体のイメージでは、立教大学に最も落ち着いて上品な印象を抱く人が多いようです。女子学生が多いことが理由の一つと見られます。美しいキャンパスも、イメージを形づくる要素になっています。
在学生・卒業生の口コミ
外から見たイメージと、実際に通う学生の評価は一致するのでしょうか。学部別の口コミを紹介します。
異文化コミュニケーション学部の方の口コミ
総合的に、学生の満足度は非常に高いと言って良いと思う。私も周りの友達も、異文化コミュニケーション学部であることを誇りに思っているし、大好きな環境で毎日楽しく勉強できている。同じ志を持った人たちが集まっているので、日々刺激になる。異文化コミュニケーション学部はテストよりも課題が多いので、毎日図書館に残って友達と課題やグループワークをすることでサークルに入ってなくても、学部内でも仲の良い友人作りが自然にできる。本当に良い友達に恵まれていると思う。
経営学部国際経営学科の卒業生による口コミ
国際経営では英語で行われる授業が多く開講されており、留学生らと共に学ぶ機会は豊富に用意されている。また、経営は国際経営の、国際経営は経営の授業を相互に履修できるため、所属学科ごとの違いはその授業が必修扱いになるか否かといった程度に過ぎない。また、学部全体として学生の指導に熱心な教員が多く、企業での実務経験のある教員も多数在籍している。
図書館設備やその他ラーニングスペースが非常に充実しており、ノートPCの貸出もある。経営、国際経営の学科間の垣根は非常に低く、多くの友人ができる。
(https://www.minkou.jp/university/school/review/20298/ より引用)
FAST-UPが見てきた立教志望者のつまずき
指導現場で目立つのは、「立教大学に行きたい」で止まり、学部ごとの入試の違いまで降りられていないケースです。立教大学は学部で学びの形が違う以上、問われ方や必要な仕上げも揃いません。志望学部が決まらないまま過去問に入ると、どの形式に合わせるかが決められず、演習が手応えのないものになりがちです。
もう一つのつまずきは、キャンパスの魅力でモチベーションを保とうとして、英語の積み上げが後ろに回ることです。国際性を打ち出す学部に惹かれる受験生ほど、英語の負荷が高い学部を志望する傾向があります。志望学部を先に絞り、英語の到達点を学部基準で決めると、学習の優先順位が整理しやすくなります。
まとめ
立教大学は、整った学習環境と学部ごとに特徴的なカリキュラム、幅広い学部学科、雰囲気のあるキャンパスを併せ持つ大学です。学びたい内容と通うキャンパス、留学の扱いを照らし合わせて選べば、志望理由も入試対策も具体化します。
よくある質問
Q. 池袋キャンパスと新座キャンパス、どちらに通うかは選べますか? A. 選べません。所属学部で決まります。文学部、異文化コミュニケーション学部、経済学部、経営学部、理学部、社会学部、法学部、GLAPは池袋、観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部は新座です。
Q. 「立教大学の学部カースト」は実際にあるのですか? A. 外から語られる序列は偏差値帯の差を反映したものです。学内の口コミでは、学科間・学部間の垣根が低く、所属が違う学生とも関わりやすいという評価が目立ちます。学部選びは序列より、留学の必修有無やゼミの開始時期といった中身で比べる方が実りがあります。
Q. 観光学部が有名なのはなぜですか? A. 1998年に日本で初めて観光学部を設立したのが立教大学で、以来人気を保っているためです。観光ビジネスのトップによる講義や海外フィールドワークなど、現場に触れる機会が多い点も評価されています。
Q. 理系で立教大学を受験できますか? A. できます。理学部に数学科、物理学科、化学科、生命理学科があり、演習・実験科目を重ねて基礎力を固めるカリキュラムです。キャンパスは池袋で、13号館(理学部館)に研究設備が置かれています。
Q. 国際交流の機会はどのくらいありますか? A. 留学生と交流できるグローバルラウンジがあり、オンラインでの国際交流も行われています。異文化コミュニケーション学部は原則全員参加の海外留学、GLAPは1年間の留学がカリキュラムに組み込まれています。


