立教大学の化学|傾向と対策・化学科の偏差値
「立教大学を受験したいけど、化学の勉強法がわからない」
FAST-UP
立教大学理学部化学科の偏差値は57.5です。入試化学は化学基礎と化学の全範囲から出題され、試験時間は75分、大問は5つ。マーク式と記述式の併用で、理由を問う論述も出ます。標準問題の取りこぼしを防ぐ学習が中心になります。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の化学の入試基本情報
出題範囲・形式・配点・時間を先に押さえると、学習の優先順位が決めやすくなります。順に確認します。
出題範囲
出題範囲は化学基礎、化学の全範囲です。分野を絞った学習は想定されていません。
出題形式と解答形式
解答形式はマーク式と記述式の併用です。大問は5つで、大問1は小問集合となっています。
出題形式として多く見られるのは次のとおりです。
- 正誤問題
- 選択問題
- 計算問題
- 語句問題
- 論述
2019年には40字の論述問題が出題されました。毎年出題されているわけではありませんが、論述の対策をしておく必要があります。
配点情報
化学の配点は学科によって大きく異なります。
| 理学部の学科 | 化学の配点 |
|---|---|
| 数学科 | 100/400 |
| 化学科 | 150/350 |
| 生命科学科 | 150/350 |
数学科では4分の1の配点ですが、化学科と生命科学科では約半分を占めます。志望学科によって化学にかける時間の比重は変わります。
試験時間と時間配分
試験時間は75分です。時間配分は臨機応変に対応していく必要があります。
試験が始まったら、まず解ける問題から解きます。受験では時間内に解ききり、周りの受験生が当たり前に取ってくる問題を落とさないことが大切です。
また3分以上考えてわからなかった問題は飛ばす判断が有効です。一問で長時間のタイムロスをすると試験全体に影響し、結果的に点数が下がります。
こうした解き方は本番だけでできるものではありません。日頃の模試や過去問演習から練習しておきましょう。
化学が必要となる学部とは
化学は理学部の次の学科で出題されます。
- 化学科
- 数学科
- 生命科学科
物理学科では化学を選択できない点に注意してください。
立教大学の化学の難易度
難易度は標準から応用レベルです。応用レベルの問題よりも、標準レベルの問題を取りこぼさないことが優先されます。
学部ごとの難易度の位置づけを広く知りたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
立教大学の化学の入試傾向を解説
傾向は大きく3つです。出題の形を知っておくと、演習の選び方が変わります。
理論・無機・有機の全範囲から出題
1つ目は、理論・無機・有機の全範囲から標準レベル~応用レベルの問題が出ることです。
特に大問1の小問集合では、全範囲から細かい知識が問われます。1つの分野を応用レベルまで深めるより、全範囲で標準問題が解ける状態を目指すほうが得点につながります。
問題数が多い
2つ目は問題数が多いことです。そのため時間配分が重要になります。
さらに計算問題が多数出題されます。時間のかかる計算を正確に速く処理できるかがポイントです。
計算のスピードは演習をこなす中で身につきます。基礎知識を早く頭に入れ、できるだけ多く演習できる状態を作りましょう。
理由を問う記述問題が出題される
3つ目は理由を書かせる記述問題です。記述式とマーク式の併用である立教大学では、特定の水溶液を使わなければならない理由などが問われます。
記述する力と、選択問題で正しいものを選ぶ力は別物です。マーク式の演習だけでなく、論述式の演習も行う必要があります。
立教大学の入試化学の対策ポイント
傾向は「全範囲から出題」「問題数が多い」「理由を問う記述が出る」の3点でした。ここから具体的な対策を整理します。
苦手を作らない勉強をする
1つ目は苦手分野を残さないことです。有機分野など出題頻度の高い分野はありますが、全範囲を均等に仕上げる必要があります。等電点や両性酸化物など、他大学では聞かれにくい分野からも出題されるためです。
立教大学は人気校であるため、合格最低点が高いことが予想されます。標準レベルの問題は落とせないと考えて準備しましょう。
よくある間違い:頻出分野だけを深掘りする
よくある間違いは、有機分野など頻出とされる分野だけを集中的に仕上げてしまうことです。大問1の小問集合で全範囲の細かい知識が問われるため、未着手の分野がそのまま失点になります。
回避策は、分野ごとに「標準問題が解ける」状態を先に全範囲でそろえることです。発展問題に進むのは、全範囲が一巡してからにします。
記述の練習をする
2つ目は記述の練習です。立教大学では次のような記述が出ます。
- 空欄補充で語句を書く問題
- 論述で理由を問う問題
そのため「語句を書けるようにする」「論述を書けるようにする」という2つのアプローチが必要です。
語句については、書けるか不安なものを実際に書いてみます。その積み重ねが本番の1点につながります。
理由を問う論述に対しては、知識を覚える段階で「なぜ」に注目して学習することが有効です。そのうえでレベルの高い参考書で演習を積むと、論述で得点できるようになります。
立教大学の化学で高得点を取るための勉強法
勉強法は3つです。受験で陥りがちな回り道を避ける順番になっています。
まず無機・有機・理論化学の基本知識を覚える
化学は暗記する部分と、暗記した知識を使って計算する部分に分かれます。先に暗記部分を固めるほうが、計算演習が進みます。
注意点は、理解のない暗記にしないことです。理解できない場合は、さらに基礎となる知識が抜けていないかを確認します。
例えば化学反応を理解できない場合、次のようなより基本的な内容が曖昧になっていることがあります。
- 原子の構造
- イオン化エネルギー・電子親和力の性質
土台から固め直す形で進めましょう。
視覚的に覚える
立教大学の化学では、特に大問1の小問集合で細かい知識が問われます。文章化されていない細部を聞かれたとき、写真を思い出せると解答できる場合があります。
また視覚を使った学習は記憶効率も上がります。教科書や参考書の化学反応や実験結果は、必ず写真で確認する癖をつけましょう。
有機分野の演習に早めに取り組む
有機分野は学校で学ぶのが入試直前になることがよくあります。それでも有機分野の演習は早めに始めるのが有効です。頻出の構造決定(実験結果から有機化合物の構造を推定する問題)は、知識をどのように使うかが問われ、丸暗記だけでは解けないためです。
入試直前からの学習では演習時間が足りません。立教大学でも有機分野はよく出るため、前倒しで手をつけましょう。
立教大学の化学対策におすすめの参考書5選
下に行くほど難易度が上がります。自分の到達度に合わせて選んでください。
| 参考書 | 位置づけ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 鎌田の理論化学の講義 | 講義形式の基礎固め | 化学の学習が初めて |
| 化学基礎の必修整理ノート 新課程版 | 用語の書き込み演習 | 語句を固めたい |
| 三訂版 リードLightノート 化学基礎 | 基礎のインプットとアウトプット | 基礎を一通り終えた |
| 化学 基礎問題精講 | 入試標準レベルの型づくり | 過去問の前段階 |
| 化学入試の核心 | 応用・発展演習 | 化学を得点源にしたい |
鎌田の理論化学の講義
基礎固めにちょうどよい1冊です。同シリーズの「福間の無機化学の講義」「鎌田の有機化学の講義」も学習すると、中堅私大レベルの力がつきます。
内容は予備校のベテラン講師の授業を再現したような講義形式です。最初から暗記しようとせず、素直に読み進めます。
重要暗記事項をまとめた別冊があるため、読み進めた後は別冊で暗記事項も押さえましょう。化学の勉強をしたことがない人、教科書のどこを覚えればよいかわからない人に向いています。
化学基礎の必修整理ノート 新課程版
書き込み形式で、化学基礎で押さえたい用語を集中的に学べます。
化学には「化学式や化学反応などの知識」と「実験や計算を解く力」の両方が必要です。本書は96ページに知識の部分が凝縮されています。
一気に基礎知識を学べますが、初学者には向きません。化学を学んだことがない場合は、講義系の参考書と併用しましょう。立教大学の化学では用語を書く問題が出るため、用語を固めたいときに適しています。
三訂版 リードLightノート 化学基礎
化学基礎のインプットとアウトプットを同時に進められます。化学が苦手な人はもちろん、立教大学志望者の基礎固めにも使えます。
各章の冒頭に重要事項がまとまっており、重要語句を確認できます。その後の演習問題で、知識の使い方を学ぶ構成です。
インプットした知識をすぐにアウトプットできるため記憶効率も高い一方、完全な初学者には難しいので、より易しい参考書から始めてください。
化学 基礎問題精講
MARCHや中堅医大に対応できる力がつく参考書です。過去問に入る前に仕上げておくと、実力の接続がスムーズになります。
計算問題と知識系が中心で、問題数は多くありませんが解説が詳しいのが特徴です。立教大学のように限られた時間で多くの問題を解く形式では、良問を繰り返すことで素早く解くためのパターンや解法が身につきます。
化学入試の核心
MARCHや早慶レベルの難しい問題に対応できる1冊です。標準の問題がMARCHレベル、発展の問題が早慶レベルで、問題数は100台ほどとちょうどよい演習量です。
難問に対して別冊の分厚い解説がつくのが特徴です。逆に簡単な問題の解説は少ないため、基礎が固まってから使いましょう。化学を得点源にしたい人に向いています。
FAST-UPが見てきた立教化学のつまずきどころ
指導現場で多いのは、知識は入っているのに大問1で崩れるケースです。参考書の太字だけを拾って覚えた状態だと、小問集合の細部に対応できません。覚えた知識が「言葉」で止まり、実験の図や物質の見た目と結びついていないことが背景にあります。
もう1つ多いのが、論述を後回しにしたまま直前期に入るパターンです。選択肢を選べる受験生でも、理由を自分の言葉で書くと手が止まります。知識を入れる段階から「なぜそうなるか」を口に出して説明する習慣があるかどうかで、ここの伸び方が分かれます。
時間配分の崩れも共通です。解ける問題から処理する判断は、本番で急に身につきません。過去問演習のときから、飛ばす基準を決めて解く練習をしている受験生のほうが、本番で取りこぼしが少ない傾向があります。
立教大学の化学科とは
学びの環境と入試形態を押さえると、志望理由も具体化します。
立教大学化学科の基本情報
立教大学化学科は池袋キャンパスにあり、自然豊かな環境と趣のある建物に囲まれています。池袋駅西口より大学正門まで徒歩約7分で、交通の便も良好です。
少人数制で、1年生から「有機化学」「無機化学」の基本的な実験を行い、2年生からはより専門的な学習に進みます。教授の面倒見もよく、学習に専念しやすい学科といえます。
立教大学化学科の偏差値
立教大学化学科の偏差値は57.5です。学部ごとの推移や上昇している学部については、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事で確認できます。
立教大学化学科の入試情報
化学科の受験科目は3科目です。
| 科目 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 化学 | 化学、化学基礎 | 150点 |
| 数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル) | 100点 |
| 英語 | 英語資格・検定試験のスコア、もしくは共通テスト(大学入学共通テスト。多くの大学が利用する全国共通の試験)「外国語」のいずれか | 100点 |
他の学科では理科で生物や物理を選択できますが、化学科は化学のみです。
立教大学は全学部日程入試(複数の学部を共通の問題・日程で受験できる入試方式)に一本化され、文系学部は最大5回まで受験が可能になりました。一方で理学部化学科は最大2回までの受験となるため、出願計画に注意が必要です。
一般入試以外の方式を併せて検討する場合は、立教大学の自由選抜入試と面接で聞かれやすい質問の解説も確認しておくと選択肢が広がります。
立教大学化学科の入試傾向と対策
全範囲から標準~発展レベルの問題が出ます。人気のある立教大学では合格最低点が高いことが予想されるため、標準レベルの問題で失点しないことが合否を分けます。
発展問題を学習するか基礎を復習するかで迷ったときは、復習を選びます。発展的な内容は基礎が固まった後で十分です。
立教大学化学科の就職状況
立教大学公式HPのデータをもとに理学部の就職状況を整理します。理学部は卒業後すぐ就職しない人も多く、3人に1人は大学院へ進学しています。
就職先としては情報サービス、製造業、卸売業・小売業、金融・保険業が多い一方、教職や公務員に進む人も少なくありません。
具体的な就職先は次のとおりです。
- 日本電気(株)
- (株)エヌ・ティ・ティ・データ
- NECソリューションイノベータ(株)
- TIS(株)
- 東京都教員
- (株)みずほフィナンシャルグループ
- ソフトバンク(株)
- (株)JALスカイ
- (株)日立システムズ
- (株)日立ソリューションズ
- SCSK(株)
- (株)CIJ
- ネットワンシステムズ(株)
- 日本ハム(株)
- キヤノンマーケティングジャパン(株)
- (株)アウトソーシングテクノロジー
- (株)VSN
- 東京都特別区
- 神奈川県教員
- 日本銀行
- アビームコンサルティング(株)
- 日本電信電話(株)
- 富士通(株)
- (株)日本総合研究所
- (株)日立製作所
- コニカミノルタ(株)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)
- (株)資生堂
- カルビー(株)
- 豊通ケミプラス(株)
立教大学はMARCHの1つとして企業からの認知があります。卒業生の口コミによると、就活のサポートは手厚く、学生の自主性を尊重する姿勢があるとされています。
まとめ
立教大学の化学は、全範囲の標準問題を安定して取れるかで決まります。問題数が多く計算量もあるため、知識の定着と処理速度を並行して鍛えることが近道です。
記述・論述は後回しにせず、知識を入れる段階から「なぜ」を言葉にする習慣をつけておきましょう。化学科は実験環境が整い、1年生から手を動かせる学科です。志望度が高いほど、早い時期からの全範囲学習が効いてきます。
よくある質問
Q. 立教大学理学部化学科の偏差値はどのくらいですか。
A. 57.5です。学部・学科ごとの位置づけや推移は年度で動くため、最新の情報とあわせて確認してください。
Q. 化学はどの学科で使えますか。
A. 理学部の化学科・数学科・生命科学科で出題されます。物理学科では化学を選択できません。配点は数学科が100/400、化学科と生命科学科が150/350です。
Q. 論述対策はいつから始めればよいですか。
A. 知識を覚える段階から「なぜ」に注目して学習するのが有効です。論述は毎年出題されるとは限りませんが、過去には40字の論述が出ています。語句を書く問題も出るため、書いて確認する練習を日常に入れておきます。
Q. 参考書はどの順番で進めればよいですか。
A. 初学者は講義形式の「鎌田の理論化学の講義」から入り、用語は「化学基礎の必修整理ノート 新課程版」、基礎演習は「三訂版 リードLightノート 化学基礎」で固めます。その後「化学 基礎問題精講」で入試標準を固め、余力があれば「化学入試の核心」で発展演習に進みます。
Q. 試験時間が足りません。どうすればよいですか。
A. 解ける問題から処理し、3分以上考えてわからない問題は飛ばす練習を、模試や過去問の段階から行ってください。問題数が多く計算問題も多いため、1問に時間を使いすぎると全体の得点が下がります。


