立教大学経営学部の数学|傾向と対策・過去問
「立教大学経営学部を受験したいけど数学の勉強法がわからない」
FAST-UP
立教大学経営学部の数学は、試験時間60分で大問3つ。大問1は幅広い分野からの空欄補充、大問2と3は誘導形式の記述式です。難易度は標準レベルで、定石の定着・記述の型・計算精度の3点を固めることが対策の軸になります。
2026年9月時点の情報です。
立教大学経営学部の入試情報
数学を使って受験できる日程は限られます。過去の一般入試では、日程ごとに選択できる科目が異なり、数学を選べる日程と地歴・公民のみの日程に分かれていました。出願前に募集要項で科目を確認しておくことが前提になります。
入試方式ごとの入試科目と配点
| 日程 | 国語 | 選択科目 | 教科数・満点 |
|---|---|---|---|
| 一般(2月6日) | 国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)100点 | 世界史B/数学(数I・数A・数II・数B〈数列・ベクトル〉)から1科目 各100点 | 2教科350点満点 |
| 一般(2月8日) | 同上 100点 | 世界史B・日本史Bから1科目 100点 | 2教科350点満点 |
| 一般(2月9日) | 同上 100点 | 日本史B/数学(数I・数A・数II・数B〈数列・ベクトル〉)から1科目 各100点 | 2教科350点満点 |
| 一般(2月12日) | 同上 100点 | 世界史B・日本史B/政治・経済から1科目 各100点 | 2教科350点満点 |
| 一般(2月13日) | 同上 100点 | 世界史B・日本史Bから1科目 100点 | 2教科350点満点 |
表のとおり、数学を選択できるのは2月6日と2月9日の日程です。数学で勝負する場合は、この日程を軸に出願計画を立てることになります。なお科目名・出題範囲・配点は変更されることがあるため、最新の募集要項での確認が必要です。
立教大学経営学部の学科ごとの偏差値
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 経営 | 65.0 |
| 国際経営 | 65.0 |
どちらの学科も同じ水準です。立教大学の看板学部ということで、高い偏差値となっています。学部ごとの位置づけを比べたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて確認できます。
立教大学経営学部の倍率情報
倍率は高い水準で推移しています。全科目日程(3教科型)の過去5年の倍率は以下のとおりです。
| 年 | 経営学科 | 国際経営学科 |
|---|---|---|
| 2016年 | 7.0 | 6.2 |
| 2017年 | 7.2 | 7.2 |
| 2018年 | 9.8 | 8.9 |
| 2019年 | 10.3 | 11.1 |
| 2020年 | 11.8 | 7.6 |
立教大学の中でもトップの偏差値を誇る経営学科は、倍率が高く、その数字も年々上がっています。国際経営学科は経営学科に比べると倍率が低い年もありますが、11倍を超える年もあり、他学部と比べても高い水準といえます。
立教大学経営学部の数学の入試情報
出題はオーソドックスですが、記述式を含むため、答えだけを合わせる練習では足りません。
基本情報
- 試験範囲:数I・数II、数A・数B(数列・ベクトル)
- 試験時間:60分
- 大問数:3つ
解答形式は、大問1が空欄補充、大問2・3が記述式であることが多いです。幅広い分野から出題されるうえ、記述式もあるため、しっかりとした数学の力が求められます。
大問ごとの特徴
大問1は基本、大問2・3は誘導と融合問題が中心という構成です。
大問1
大問1は小問からなる空欄補充問題で、問題数は8つほどであることが普通です。特徴は、幅広い分野から基本的な問題が出題されること。例えばチェバ・メネラウスの定理から漸化式まで、数I・数II、数A・数Bを問わず出題されます。
公式を書くだけの基本問題なども出題されるので、必ず得点しておきたい大問です。
大問2・3
大問2・3は記述式で、4〜5問からなる小問で出題されます。特徴は次の2点です。
- 誘導形式であること
- 融合問題が頻出すること
誘導形式とは、前の小問の答えや結果が次の小問を解く手がかりになる出題のしかたです。そのため、いかに早く誘導に気づき、解答の方針を立てるかが重要になります。過去問を解き、誘導を見つける訓練をしていく必要があります。
融合問題も頻出です。具体的には、次の範囲から2つにまたがって出題されることがよくあります。
- 極限
- 微分
- 積分
- 複素数
- 図形と計量
- 整数
- 確率
こちらも過去問や参考書を使い、慣れておく必要があるでしょう。
立教大学経営学部の数学の難易度はどれくらい?
難易度は標準レベルです。基本的な知識をしっかりと固め、標準問題に取り組めば十分に合格を狙えます。
ただし合格には高得点が必要です。立教大学は合格最低点を公表していないため正確な数字はわかりませんが、個人の合格点から推測すると、最低でも7割はほしいところ。目標としては8割を目指したい水準です。
立教大学経営学部の数学の傾向・特徴
傾向は「誘導が丁寧」「記述力がいる」「計算力がいる」の3点に集約されます。
誘導が丁寧
大問2・3は誘導形式になっており、小問1が小問2を解く材料になっています。一から自分で解答の方針を立てなければならない問題と比べると、親切な作りです。丁寧な誘導に気付けるかどうかが、正解できるかの鍵になります。
記述力がいる
記述式が空欄補充と違うのは、採点者に伝わるように書かなければならない点です。普段の演習であれば、計算を省略しても自分がわかっていて答えが合っていれば問題ありません。
しかし記述式では、次の2点が必要になります。
- 解答の方針を最初に示す
- 計算を残す
計算力がいる
立教大学の問題は試験時間に対して問題数が多いため、早く正確に解く計算力が求められます。
大問2・3は小問が誘導形式です。つまり小問1で間違えた場合、大問1つ分を落としかねないということ。60分しか時間がないため、ミスをしたら取り戻すのが難しいのです。
立教大学経営学部の数学対策
対策は、定石の定着・記述の練習・計算精度の3本柱で進めます。
定石を完璧にする
数学の問題には定石、つまり「この問題はこう解く」という典型的な解法パターンがあります。この定石を完璧にすることが立教大学の数学では大切です。なぜなら融合問題も定石と定石の組み合わせであることが多いから。
例えば数列と複素数の融合問題も、「数列の定石」と「複素数の定石」の組み合わせに過ぎません。しっかり理解した上で定石を覚えていけば、融合問題でも答えの道筋が見えるようになります。教科書レベルの定番問題の解答がすぐに思い浮かぶレベルを目指しましょう。
記述を練習する
大問2以降が記述式のため、採点者にわかる解答の作り方を練習する必要があります。記述式では採点者に伝わるように書かなければならず、自分で解く力があっても、わかりやすく伝える力がないために得点できないことがあるためです。
意識すべきポイントは以下の3つです。
- 最初に方針を示す
- 必要な時はグラフや図を描く
- 計算はポイントのみ書く
このポイントを抑えるだけで、採点者に伝わる解答に近づきます。次に解く問題から取り入れていきましょう。
計算の精度を上げる
試験時間が60分しかないため、本番では焦りがちです。計算ミスが重なると高得点は難しくなるため、普段から計算の精度を上げる練習が必要です。
- 途中式を省かない
- 丁寧に書く
- 自分の計算ミスパターンを記録する
特に自分の計算ミスパターンを記録しておくと、「ここはよく間違えるから注意しよう」と事前に意識できます。
FAST-UPが見てきた立教経営の数学でのつまずき
指導現場で多いのは、実力の不足ではなく「取り方」のずれです。難しい問題集に時間を使う一方で、大問1の基本問題を取りこぼすケースが目立ちます。
もう一つは、誘導を読まずに自力の解法で押し切ろうとするパターン。小問同士のつながりを無視すると、計算量が膨らんで時間切れになります。過去問を解くときに「この小問は次の小問の何に使えるのか」を書き出す作業を挟むと、読み方が変わっていきます。
記述でも、答えだけを書いて方針を残さない答案が多く見られます。普段の演習から、解き始めに方針を一行書く習慣をつけておくと、本番でも形が崩れません。
よくある間違い
よくある間違いは、記述式を意識しすぎて大問2・3の演習に偏り、大問1の基本問題の精度を落とすことです。大問1は公式を書くだけの基本問題なども含まれるため、ここを落とすと得点源が消えます。
回避策は、演習の順番を固定すること。基本問題の小問演習を先に短時間でこなし、そのあとで記述の大問に取り組みます。過去問演習でも大問1から解き、落とした問題は分野名を記録して次の週に解き直します。
立教大学経営学部の数学対策におすすめの参考書3選
「初めから始める数学I」「初めから始める数学A」
初めから始めるシリーズの特徴は、解説が丁寧であること。一問に対する解説の量は普通の参考書の2〜4倍です。
そのため、次のような人におすすめです。
- 数学が苦手
- 普通の参考書の解説では理解できない
「合格る計算数学IA・IIB」
計算に特化した参考書です。数学が得意な人は、無意識で計算量を最小限にする解法を選んでいるもの。その思考を学べるのがこの参考書です。立教大学のような計算力が求められる試験に合う一冊です。
注意点は、計算に特化した参考書のため、各分野の理解は他の参考書で補う必要があること。先に紹介した「初めから始める数学I」「初めから始める数学A」と併用していきましょう。
「坂田アキラの数IIの微分積分が面白いほどわかる本」
立教大学でも定番の微分積分が、わかりやすく解説されています。講義・例題・問題の3つに分かれており、これ一冊で問題演習までこなせます。数学を得点源にしたい人におすすめです。
立教大学経営学部の数学の過去問情報
過去問は、大学別の過去問題集である赤本以外にも入手先があります。
| 入手先 | 内容 |
|---|---|
| 大学受験パスナビ | 2015〜2020年までの過去問が手に入る |
| 東進ドットコム | サイトに登録することで過去問が手に入る |
| 松濤社 | 2011〜2020年までの過去問が手に入る |
収録年度や公開状況は変わることがあるため、複数の入手先を併用すると演習量を確保しやすくなります。一般入試以外の受験方式も検討する場合は、立教大学の自由選抜入試と面接で聞かれやすい質問も確認しておくと選択肢が整理できます。
まとめ
立教大学経営学部の数学は簡単ではありませんが、出題は標準レベルで、やるべきことははっきりしています。定石を固め、記述の形を練習し、計算精度を上げる。この3点を積み上げれば、得点源にできる試験です。
よくある質問
Q. 立教大学経営学部は数学だけで受験できますか。 A. できません。表のとおり国語が必須で、数学は選択科目の一つです。数学を選べる日程も限られるため、国語の対策と並行して進める必要があります。
Q. 目標点はどのくらいに設定すればよいですか。 A. 立教大学は合格最低点を公表していないため正確な数字はわかりませんが、個人の合格点から推測すると最低でも7割、目標は8割が目安になります。
Q. 記述式の対策はいつから始めればよいですか。 A. 定石が一通り身についた段階からが現実的です。解法が思い浮かばない段階で答案の書き方だけ練習しても、方針を示す練習になりません。基本問題で解法が出てくるようになったら、方針を一行書く形で答案作成に移ります。
Q. 融合問題はどう練習すればよいですか。 A. 単元別の定石を固めたうえで、過去問で分野の組み合わせを確認します。極限・微分・積分・複素数・図形と計量・整数・確率のうち、どの2分野がまたがって出たかを記録すると、出題の組み合わせに慣れていきます。


