青山学院大学の物理 傾向と対策・何割必要か
「青学の物理の傾向や対策が知りたい!」
FAST-UP
青山学院大学の物理はマークシート方式で、入試基礎から標準レベルの出題が中心です。試験時間に対して問題数が多いため、基礎を反復したうえで解く順番を決める練習が要になります。合格最低点から見ると、65%前後が一つの目安です。
2026年9月時点の情報です。
青山学院大学の物理の基本情報
青山学院大学(以下、青学)の物理は、マークシート方式で標準レベルの問題が出題される試験です。まずは試験の枠組みを押さえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 解答形式 | マークシート方式 |
| 試験時間 | 80分 |
| 大問数 | 3題 |
| 問題数 | 40問 |
| 難易度 | 入試基礎〜標準レベル |
| 配点 | 学部・入試方式によって異なる |
青学の物理の配点
配点は学部・入試方式によって変わります。複数の配点パターンがあるため、志望学部の募集要項で確認してから学習計画を立てる形が安全です。
青学の物理の解答形式
解答形式はマークシート方式です。マークシート方式は記述に比べて、解答の方向性が読み取りやすい形式です。問題文から解答の方向性をつかむ練習を重ねましょう。
青学の物理の試験時間と時間配分
試験時間は80分、大問は3つ、問題数は40問です。マークシート方式とはいえ、時間配分はかなりタイトになります。
普段から時間を意識して物理を勉強する必要があります。時間を計って解く練習が要になります。試験時間80分に対して問題数が40問と多く、1問あたりにかけられる時間が限られるためです。
具体的には時計を常に置いて勉強しましょう。「今から15分で終わらせる」といった負荷を日頃からかけることで、スピーディーに解けるようになります。
青学の物理は難しい?難易度を考察
難易度は標準レベルです。入試基礎〜標準レベルの問題が出題されます。受験勉強を積み重ねていけば、合格点に届くレベルといえます。
青山学院大学の物理の傾向・特徴
傾向は「全分野から標準問題」「誘導が付く」「時間が足りない」の3点に集約されます。順に見ていきます。
青学の物理全体の特徴
あらゆる分野から標準レベルの問題が出される
1つ目の特徴は、あらゆる分野から標準レベルの問題が出されることです。
特別に難しい問題ではありません。しかし出題範囲が広く、どの分野からも出ます。そのため基礎〜標準レベルの反復が優先です。出題は全分野にわたるため、難問を1つ解けるようにするより、どの分野が出ても標準問題を取りこぼさないほうが点につながるからです。
物理が苦手な場合も、基礎の参考書から順に進めれば、最終的に合格に必要な力は付きます。
誘導に乗ると解きやすい
2つ目の特徴は、誘導に乗ると解きやすいことです。マークシート方式のため、小問が段階的に並ぶ誘導形式になっています。
誘導にうまく乗れるかどうかが、得点を分ける鍵です。ただし公式などの基本を押さえていなければ、誘導にも気づけません。基礎があることで「あの公式を使うということだな」と判断できるようになります。
まずは公式を覚え、基本的な問題を解けるようにしましょう。
問題数に対して時間が短い
3つ目の特徴は、問題数に対して時間が短いことです。試験時間は80分、問題数は40問。解き方の工夫が求められます。
試験が始まったら、まず「自分が解けそうな問題」に当たりをつけます。それを解いたら、次に小問数や計算量が少ない問題へ進みます。時間がかかりそうな問題は最後に回します。問題に優先順位をつけ、得点できるものから解く練習をしておきましょう。
分野ごとの特徴
力学のマーク式問題の特徴
力学では次の範囲が頻出です。
- 力のつり合い
- 単振動
力学は毎年大問1つは出題されています。大学受験の物理において、最も重要な分野の一つです。時間に余裕がある場合は、力学のみを扱った参考書に取り組むのも有効です。
電磁気学のマーク式問題の特徴
電磁気学では次の範囲が頻出です。
- 電子の運動
- 直流・交流回路
電磁気学も力学と並ぶ最重要分野で、青学でも毎年大問1つは出題されています。力学よりもイメージしにくく、苦手な人も多い分野です。しかし得点源にできれば、合格は大きく近づきます。
後回しにして勉強する時間がなかった、という事態を避けるため、早めに着手しましょう。
青山学院大学の物理の対策法・勉強法
対策は「教科書レベルの知識を固める」「定石の問題を解けるようにする」「過去問を解く」の順に進めます。勉強法を間違えると、時間をかけても成績が伸びにくくなります。学校では物理の知識は学べても、勉強法までは扱われないことが多いため、手順を自分で把握しておきましょう。
教科書レベルの知識を固める
1つ目は教科書レベルの知識を全範囲で固めることです。
前提として、高校の授業のペースに合わせきるのは避けましょう。授業進度に合わせると、3年生の受験直前になっても物理の全範囲が終わらないことがあります。ぎりぎり終えられても、受験で通用する水準まで仕上げる時間は残りません。自分のペースで先に進めます。
目標とする状態は次のとおりです。
- 学校の授業の内容はほとんど理解できる
- どんな範囲があり、どんな問題があるのか理解している
- 物理の苦手意識がない
この段階は公式の暗記など知識の比重が大きい時期です。基礎的な参考書で土台を作りましょう。
定石の問題を解けるようにする
2つ目は定石の問題を解けるようにすることです。定石とは「この問題ではこう解く」という定番の型を指します。
公式を覚えているだけでは問題は解けません。知識をどう使うかがわからないからです。受験で頻出の問題について、解き方そのものを学んでいきます。
目標は「センター試験・共通テスト利用で7〜8割取れる」こと。共通テスト利用とは、共通テストの得点で私立大学の合否が決まる方式です。時期としては夏休みの終わりまでが理想で、そうすれば秋から冬に実戦的な問題へ移れます。
過去問を解く
3つ目は過去問を解くことです。教科書レベルの知識を固め、定石の問題を解けるようにしたら、過去問で青学の問題に慣れていきます。
過去問で勉強する際のポイントは2つです。
- 結果に一喜一憂しない
- 参考書のように反復する
過去問に入るとき、多くの人は「これだけ勉強したから、どれくらい取れるか楽しみだ」という気持ちになります。しかし最初から良い点数が出ることは多くありません。問題形式や時間配分に慣れていない段階では、得点できなくて当然です。メンタルを不安定にしないよう、はじめから一喜一憂しないと決めておきましょう。
また過去問は実力を測るものと思われがちですが、実際は本番と同じ傾向の問題が載っている最良の教材です。一度や二度解いて終わらせず、参考書のように何度も反復しましょう。
よくある間違い:焦って難しい参考書に手を出す
よくある間違いは、出題範囲の広さに焦って、難易度の高い参考書に飛びつくことです。青学の物理は入試基礎〜標準レベルが中心のため、難問演習を増やしても出題の中心とずれてしまいます。
回避策はシンプルです。いま使っている基礎〜標準レベルの参考書を、解法を再現できるまで反復します。そのうえで余力があれば、演習量を増やす目的で次のレベルへ進みます。苦手分野がある場合は、新しい一冊を買うより、同じ一冊の該当分野を解き直すほうが時間の節約になります。
FAST-UPが見てきた青学物理のつまずき方
指導現場で多いのは、知識は入っているのに時間内に解き切れないケースです。公式も解法も言える。しかし本番形式で解くと、前半の大問に時間を使いすぎて後半が白紙になります。
原因は、普段の演習で時間を計っていないことにあります。じっくり考える練習と、制限時間内で処理する練習は別物です。両方を分けて取り組んでいる受験生ほど、過去問に入ってからの伸び方が安定します。
もう一つ目立つのが、電磁気学の先送りです。力学は学校の進度どおりに固まるのに、電磁気学だけ手つかずのまま秋を迎える。青学では毎年大問1つが出るため、ここが空くと得点の上限が下がります。苦手意識があるうちに短い時間でも触れ続ける形が現実的です。
他学部・他科目の傾向もあわせて確認しておくと、対策の優先順位を決めやすくなります。英語の出題傾向は青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策、他大学の科目別対策の考え方は明治大学の漢文の入試傾向と対策が参考になります。
青山学院大学の物理は何割取れれば良い?合格最低点から考察
目安は65%前後です。理工学部物理学科の合格最低点(2021年)は次のとおりでした。
| 方式 | 合格最低点 | 得点率 |
|---|---|---|
| A方式 | 261/450 | 58% |
| B方式 | 298.8/550 | 59.8% |
| 全学部 | 252/400 | 63% |
これらのデータから、65%とれば合格に届く水準といえます。それを上回る得点で安定していれば、より安心して本番に臨めます。合格最低点は年度や方式で動くため、志望方式の最新の数値も確認しておきましょう。
青山学院大学の物理の勉強におすすめの参考書一覧
参考書は自分のレベルに合うものを選ぶことが先決です。合っていない一冊を選ぶと、内容が身につかず時間を失います。
| レベル | 参考書 | 特徴 |
|---|---|---|
| 初級 | 橋元の物理基礎をはじめからていねいに | 講義口調とイラストで基礎を習得 |
| 初級 | 大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本 | 分野別3冊で解説が詳しい |
| 中級 | 漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 | 標準レベルの解法を効率よく学べる |
| 上級 | 良問の風 | 標準レベルの必要問題を網羅 |
初級者向けの物理参考書
講義形式の参考書で基本的な知識を身につけていきます。
「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」
おすすめな人は次のとおりです。
- 高校の教科書は文章が固くて理解できない
- 物理に苦手意識がある
この一冊で物理の基本的な知識は身につけられます。一番の特徴はわかりやすさです。予備校の授業を聞いているような口調で説明が進むため、物理が苦手でもスラスラ読めます。
物理では、実際に何が起きているかを視覚でとらえる力が必要です。本書はイラストと図を多用し、感覚的に理解しやすい作りになっています。量も320ページと特別多くはないため、夏前までに学習しておくのが理想です。
「大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」
シリーズで「力学・熱力学編」「電磁気編」「波動・原子編」の3種類が出版されています。
おすすめな人は次のとおりです。
- どんな参考書や教科書を読んでも理解できなかった
- 高校物理を初めて勉強する
1冊の分量は約300ページとボリュームがあります。「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」と同じく初学者にやさしい作りですが、分野別に分かれている分、より詳しい解説を求める人に向きます。
内容は21章構成です。1つの章は「Story」「POINT」「チェック問題」「まとめ」で構成され、「Story」ではキャラクターが筆者と会話しながら基礎知識を解説します。取り組みやすく、物理への苦手意識を減らせる一冊です。
中級者向けの物理参考書
中級者向けは「漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座」です。
おすすめな人は次のとおりです。
- 解説がわかりやすい物理の問題集が解きたい
- 受験まで時間がないので効率の良い参考書を使いたい
物理基礎と物理の標準レベルの問題を練習できる参考書です。イラストやたとえ話を使った解説で理解しやすくなっています。ただし解説に紙面を割いている分、網羅性は高くありません。時間がなく最低限に絞りたい場合はこの一冊を仕上げ、余裕がある場合は演習量を増やすために他の参考書も併用しましょう。
上級者向けの物理参考書
上級者向けは「良問の風」です。標準レベルの試験に必要な問題がそろった一冊で、標準レベルの大学に必要な問題が収録されています。
使い方は、まず問題を解くところから。このとき10分程度かけて構いません。自分の持っている知識を総動員して解けるか試します。その後、解説を読んで理解します。考えた時間が長いほど、理解度も上がります。
ここまで使ってきた参考書を仕上げた段階で取り組む一冊です。試験を想定し、時間を計りながら進めることで、青学の問題に対応できる力が付きます。
青山学院大学の物理の過去問情報
過去問は無料で入手できるサービスがあります。市販の赤本とあわせて活用しましょう。
大学受験パスナビ
旺文社が刊行する「全国大学入試問題正解」を中心に過去問を配布しています。無料の会員登録だけで利用でき、解説も付いています。
東進 大学入試 過去問データベース
会員登録をするだけで185大学分の過去問が閲覧できます。さらに最大25年分をさかのぼれます。近年の問題だけでなく、過去の出題まで確認できる点が利点です。
まとめ
青学の物理全体の特徴は次の3点です。
- あらゆる分野から標準レベルの問題が出される
- 誘導に乗ると解きやすい
- 問題数に対して時間が短い
基礎〜標準の反復で全分野を埋め、時間を計った演習で処理速度を上げる。この順序が対策の軸になります。
よくある質問
Q. 青山学院大学の物理は何割取れば合格できますか。
A. 理工学部物理学科の合格最低点(2021年)はA方式58%、B方式59.8%、全学部63%でした。65%前後を一つの目安にすると、方式による差を吸収しやすくなります。
Q. 試験時間が足りません。どう対策すればよいですか。
A. 解く順番を決める練習をしてください。最初に解けそうな問題に当たりをつけ、次に小問数や計算量が少ない問題、最後に時間がかかる問題という順です。普段から時計を置き、時間を区切って解く習慣をつけましょう。
Q. 物理が苦手でも青学に間に合いますか。
A. 出題は入試基礎〜標準レベルが中心のため、基礎の参考書から順に進める形が有効です。講義形式の参考書で全範囲の知識を固め、次に定石の解法、最後に過去問という順序で進めます。
Q. 力学と電磁気学はどちらを先に固めるべきですか。
A. どちらも毎年大問1つが出題されるため、両方が必要です。電磁気学はイメージしにくく後回しになりやすいので、早めに着手しておくと時間切れを避けられます。


