青学の数学の傾向と対策|文系・理系別の難易度
青学の理系学部を受ける人にとっては英語と同じくらい重要な数学。
FAST-UP
青山学院大学の数学は文系・理系とも標準レベルが中心で、教科書レベルの基礎が固まっていれば得点できます。範囲は広く、時間はやや短めです。理系は数Ⅲの微分積分が頻出で、正確さとスピードが合否を分けます。
2026年9月時点の情報です。
理系学部では英語と並ぶ主要科目であり、文系でも数学を選べる方式があります。ここでは配点や解答形式、文系数学と理系数学の違い、確保したい得点率、参考書までをまとめます。出題科目や配点は変更されることがあるため、受験年度の募集要項での確認が前提になります。
青山学院大学の数学の基本情報
数学は方式によって配点と試験時間が大きく変わります。まず自分の受ける方式の条件を確認することが対策の出発点です。
数学の配点と試験時間
個別学部日程(学部ごとに独自の問題で行う入試)で数学が課される主な方式は次のとおりです。
| 方式 | 数学の配点 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 経済学部 B方式 | 100点 | 60分 |
| 理工学部 A方式 | 150点 | 100分 |
| 理工学部 B方式 | 140点 | 100分 |
| 社会情報学部 B方式 | 200点 | 80分 |
| 社会情報学部 C方式 | 200点 | 90分 |
理工学部B方式の140点という数字が独特ですが、これは共通テスト利用(共通テストの得点を合否判定に使う方式)によるもので、共通テストの60点とセットで200点になる形です。
全学部日程(全学部共通の問題で複数学部に出願できる入試)の場合は次のようになります。
| 区分 | 数学の配点 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 文系学部を中心とした学部 | 100点 | 60分 |
| 理工学部 | 150点 | 70分 |
| 社会情報学部 B方式 | 100点と150点の2種類 | 60分と70分 |
解答形式
全学部日程は全問マークシート式で、記述式が登場するのは個別学部日程です。マーク式は数値の塗りつぶしミスが起こりやすく、計算ミスも生じやすいため、形式の違いで難易度に大きな差はつきにくいと考えられます。
試験時間と時間配分
全学部日程は60分で大問4題が基本です。1題につき15分を使うと見直しの時間が残らないため、1題あたり12分程度で解き進め、見直しの時間を作る配分が理想的です。理工学部のように100分の試験でも、後半の見直しを前提に配分を組んでおくと安全です。
青山学院大学の数学は難しい?難易度を考察
文系・理系ともに難易度は標準レベルです。奇問よりも、典型問題を正確に処理できるかが問われます。
文系数学の難易度
文系数学は数学ⅡBまでの範囲で、難易度は標準レベルとされています。基礎的なレベルの問題も出るため、落ち着いて、かつスピーディに解けるかがポイントです。
理系数学の難易度
理系は数学Ⅲが入る関係で、微分積分が高い確率で登場します。難易度は標準レベルですが、さまざまなジャンルから満遍なく出るため、どの分野が出ても冷静に解けるかが分かれ目になります。
青山学院大学の数学の傾向・特徴
出題は特定分野に偏りすぎず、広い範囲から出ます。分野を絞った対策より、穴をなくす対策が有効です。
文系数学の特徴
全学部日程では数学ⅡBまでが範囲で、満遍なく出題されます。確率や微分積分の範囲が出やすく、微分積分や三角関数がしっかり仕上がっていれば得点を狙えます。レベルは標準で、マーク式は空欄に穴埋めをしていく形のため、対策を積めば十分対応できます。
理系数学の特徴
理系も標準的な問題が中心で、数学Ⅲの学習を積み上げれば一定の得点が狙えます。ただし大問数が多めで1題あたりの時間は限られるため、スピーディに解く力が必要です。出題範囲はやや固定化されているものの、傾向から外れた範囲が出ることもあるため、範囲全体をカバーしておくと安全です。
入試方式ごとの特徴
方式が違っても求められる力は共通しています。基本の徹底と計算の正確さです。
- 個別学部日程:マーク式と記述式が混在します。両者で難易度に大きな差はなく、計算ミスへの注意と式の組み立てが必要です。記述式は答えに至るプロセスが問われるため、なぜその答えになるのかが伝わる書き方を心がけます。
- 全学部日程:全問マーク式で、レベルは標準です。教科書に出てくるような内容が問われるため、基礎固めができているかが重要になります。出題傾向が固定化されている分だけ対策が立てやすく、過去問での演習量が効きます。
問題ごとの特徴
最初に小問集合があり、その後に大問のマーク式設問が続くのが一般的な構成です。
- 小問集合:全方位から出題されるイメージです。レベルは標準ですが、自分の苦手分野から出る可能性が高くなります。過去問で小問集合に取り組めば、おおよその傾向がつかめます。傾向は全学部日程でも個別学部日程でも大きくは変わりません。
- 大問マーク式設問:問題文に答えまでのプロセスが示され、そこに数値を埋めていく形です。マーク式では数値のミスがそのまま失点になります。記述式と違い、途中の式で部分点を得る余地がないためです。途中式を書かない分、計算の確認が疎かになりやすい点にも注意が必要です。
青山学院大学の数学の対策法・勉強法
文系は苦手分野の解消、理系は基礎の徹底と演習量が軸になります。
文系数学の勉強法
文系数学はまず苦手分野から手をつけるのが効率的です。出題範囲が広く、苦手分野がそのまま大問1つ分の失点につながることがあるためです。数学ⅠAと数学ⅡBのどちらかが得意でも、もう一方が苦手なら得点は伸び切りません。
もう一つの軸は途中式です。文系は全学部日程で数学を選ぶケースが多く、全問マーク式のため途中式を書く必要はありません。しかし書かないことで計算を省き、確認を怠る習慣がつきます。演習では途中式を書き、なぜその式になるのかを解説で確認し、自力で再現できる状態まで仕上げます。
理系数学の勉強法
理系はあえて基本の徹底から入ります。青山学院大学の数学は標準レベルが多く、教科書に出てくるような内容が目立つためです。基礎を固めて基本に忠実に解けば、発展レベルでも手が止まりにくくなります。
その上で演習量を確保します。チャート式などの参考書には、入試に出るような問題が数多く収録されています。演習を重ねると「このケースはこのパターン」という判断ができるようになり、一見複雑な問題でも落ち着いて処理できます。公式を正しく使いこなすためにも、演習量は多いに越したことはありません。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、標準レベル中心の出題にもかかわらず、難問向けの問題集ばかりに時間を割いてしまうことです。小問集合や典型問題で取りこぼすと、難問を1問解いても取り返せません。
回避策は、標準レベルの問題集を1冊決めて、解法を再現できる状態まで繰り返すことです。その上で過去問に移り、時間内に解き切る練習で仕上げます。難問向けの教材に進むのは、標準レベルで安定して得点できるようになってからにします。
FAST-UPが見てきた青学数学のつまずき方
指導現場で目立つのは、解法は知っているのに得点が伸びないタイプのつまずきです。参考書の例題は解けるのに、マーク式の過去問になると点が落ちる。原因の多くは、計算過程を頭の中だけで処理していることにあります。
もう一つは、時間配分を練習していないケースです。1題ずつなら解けても、60分で大問4題を通して解く経験が不足していると、後半で焦りが出ます。時間を計った通し演習を取り入れると、この差は縮まります。
苦手分野を後回しにしたまま得意分野を磨き続ける形も、小問集合で失点が続く原因になりがちです。他科目とのバランスも同様で、英語の対策と並行して進めた方が全体の得点は安定します。英語の傾向は青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
青山学院大学の数学は何割取れれば良い?
理工学部を狙う場合は、完璧を目指すより7割から8割を安定させる方が現実的です。合格最低点の得点率は60%台にとどまる年もあり、8割に届かないケースが見られるためです。
理工学部の全学部日程では、合格者の平均点も総合で8割には達しておらず、英語の平均点も6割程度と意外に低めです。数学の合格者平均点は6割後半程度で、受験者全体の平均点は5割を切るケースが目立ちます。文系はどの科目も9割近くを目指したいのに対し、理系は7割以上を確保できれば戦える構図です。
MARCHの中での立ち位置を把握したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も併せて確認しておくと、併願設計がしやすくなります。
青山学院大学の数学におすすめの参考書
標準レベルを網羅できる1冊を軸に、計算力と入試問題への橋渡しを加える構成が基本です。
文系数学におすすめの参考書
| 参考書 | 特徴 |
|---|---|
| 黄色チャート | 基礎固めに適した1冊。基礎から応用まで網羅され、何周も解くことで解法の理解と演習量を確保できる |
| 文系の数学 重要事項完全習得編 | 入試頻出の基礎的な問題を凝縮。数学が苦手でも着実に理解を積み上げられる |
| 数学基礎問題精講 | 入試に登場しやすい良問を収録。幅広い範囲をカバーしており、小問集合対策に向く |
理系数学におすすめの参考書
| 参考書 | 特徴 |
|---|---|
| 青チャート | 黄色チャートより上のレベル。基礎から応用まで網羅でき、MARCHやその上のレベルまで対応できる |
| 合格る計算 | 計算スピードを高める1冊。ムダのない方法で計算力を鍛えられる |
| 数学標準問題精講 | 難関大学で頻出の問題を収録。解き方のプロセスまで示され、段階的に力を伸ばせる |
青山学院大学の数学の過去問情報
過去問は無料で確認できるサイトがあります。赤本と併用すると演習量を確保しやすくなります。
- 大学受験パスナビ:約180の大学の過去問を掲載し、青山学院大学の過去問も収録されています。最新の過去問まで無料で確認でき、まず解いてみたい段階に向きます。
- SUUGAKU.JP:数学の過去問を中心に集めたサイトで、青山学院大学の数学の過去問も掲載されています。数年前までの収録で解答がない場合もありますが、無料で利用できます。
まとめ
2021年度の入試改革により、個別学部日程で数学を課す学部・学科は減りました。それでも理系にとっては避けて通れない科目であり、全学部日程では英語と並ぶ重要科目です。取りこぼしを減らすことが合格に直結します。
難易度は標準レベルが中心のため、基礎を固めて演習量を積む王道の進め方が有効です。出題科目や配点は変更される場合があるため、受験する年度の募集要項で最新情報を確認してから計画を立てます。
よくある質問
Q. 青山学院大学の数学は難しいですか? A. 文系・理系とも難易度は標準レベルです。教科書レベルの典型問題が中心で、奇問は多くありません。ただし出題範囲が広く、試験時間に対して問題量が多めのため、正確さとスピードが求められます。
Q. 文系でも数学で受験した方が有利ですか? A. 数学を受験科目にできる方式があるため、数学が得意な文系受験生にとっては選択肢が広がります。有利かどうかは方式ごとの配点と自分の得点力次第で、社会科目との比較で判断するのが現実的です。
Q. 数学は何割取れれば合格圏に入りますか? A. 理工学部の全学部日程では、合格者の数学の平均点は6割後半程度です。7割以上を安定して確保できれば戦える水準といえます。文系はどの科目も高い得点率が必要になるため、数学だけで判断せず総合点で考えます。
Q. マーク式と記述式ではどちらが不利ですか? A. 難易度そのものに大きな差はありません。ただしマーク式は数値を間違えると部分点が出ないため、計算の正確さがより直接的に得点へ響きます。演習では途中式を書き、確認する習慣をつけておくと安全です。
Q. 過去問はどこで手に入りますか? A. 大学受験パスナビとSUUGAKU.JPで無料で確認できます。パスナビは最新年度まで収録され、SUUGAKU.JPは数学に特化していますが解答がない場合もあります。解説まで必要な場合は赤本の併用が現実的です。


