青学世界史の傾向と対策|何割必要かと参考書
青学の文系学部を受験する文系学生の選択科目として選ばれることが多い…
FAST-UP
青山学院大学の世界史は基礎から標準レベルで、全学部日程は全問マーク式、記述と論述が出るのは文学部史学科です。配点は多くが100点、史学科の独自問題は150点。得点の目安は7割以上を狙う形です。
2026年9月時点の情報です。
青山学院大学の世界史の基本情報
まず押さえるべきは、方式ごとに配点と形式が大きく変わる点です。世界史を単独科目として使える方式は限られており、総合問題の一部として組み込まれる形もあります。
世界史の配点
全学部日程(全学部共通の問題で同一日程に実施する方式)では、理工学部以外の学部学科で世界史を選択科目として受験でき、配点はいずれも100点です。個別学部日程(学部ごとに独自問題で実施する方式)で世界史を単独科目として用意するのは、下の表の学部学科のみです。
| 方式・学部学科 | 世界史の配点 |
|---|---|
| 全学部日程(理工学部以外) | 100点 |
| 個別学部日程・文学部史学科 | 150点 |
| 個別学部日程・経済学部2学科(A方式) | 100点 |
総合問題という形で世界史が組み込まれているケースもありますが、単独科目としては以上です。
世界史の解答形式
全学部日程は基本的に全問マーク式で、共通テスト(大学入学共通テスト。多くの大学が利用する全国共通の試験)に近いイメージです。文学部史学科はマーク式・記述式・論述式が混在し、少し長めの文字数で論述を書くことになります。
世界史の出題範囲
総合問題で国語や他の地歴科目と一緒に世界史が出される場合は、「17世紀以降」の内容が登場します。これは青山学院大学の入試要項にも書かれていることです。
全学部日程や個別学部日程では、近現代が出やすいとされています。また、政治史や経済史だけでなく文化史も出やすいのが青学ならでは。特定の年代やエリアでまとめて出題されることもあり、満遍なく出てくるほどではありません。
試験時間と時間配分
全学部日程は60分、個別学部日程では経済学部2学科も60分ですが、文学部史学科のみ90分です。史学科は大問4題のうち2題がマーク式、1題が記述式、最後が論述という構成で、時間配分の目安は次の通りです。
| 大問の形式 | 時間の目安 |
|---|---|
| マーク式(2題) | 1題20分ぐらい |
| 記述式(1題) | 20分ぐらい |
| 論述(1題) | 30分 |
世界史は難しい?難易度の考察
世界史のレベルは基礎から標準レベルと言われています。ただし全学部日程の平均点を見る限りそこまで高くはなく、英語や国語の点数の高さと比較するとかなり低めです。論述問題で手こずる人もいるため、その部分で苦戦する可能性は否めませんが、現状では標準レベルにあると言えます。
青山学院大学の世界史の傾向・特徴
傾向は「地域」「時代」「処理速度」の3点に集約されます。マーク式・記述式・論述式という形式差はありますが、問われる知識の軸は共通しています。
世界史全体の特徴
欧米とアジアが出やすい
全学部日程は大問3題での出題が多く、内訳は欧米とアジア、それ以外です。時代では近現代、分野では文化史が出やすいことに加え、地域でも欧米とアジアが出やすいと言えます。
1問あたりの時間が短い
大問3題で出題される世界史の問題数は、およそ50問ほど。60分のテストですから、1問あたり1分少々しかありません。選択肢の中から選ぶ際にどちらが正解かややこしいものも含まれ、文化史も出てくればどこかで悩むことになります。1問あたりに使える時間が1分少々しかないため、スピーディに解くことが求められます。
教科書レベルの知識が問われやすい
青学の世界史では大戦後の現代史が問われやすい傾向にあり、授業で取り上げられてこなかった部分が問われることがあります。しかし問われる内容は教科書レベルで、しっかりと対策を立てていればこなせるものばかりです。大戦後の現代史が問われやすい傾向にあるため、現代史に全く触れないまま本番を迎える状態は避けます。全時代を網羅し、基礎固めを徹底することが重要です。
入試方式ごとの特徴
一般選抜(個別学部日程)
文学部史学科では350字の論述問題が登場し、指定された書き方で答えていきます。資料が登場するため、それを読み解きながら答えることも必要です。レベル的には標準レベルとされますが、学部によっては難易度が高くなるケースもあり、過去問をチェックして判断するのが確実な方法です。
一般選抜(全学部日程)
全学部日程の世界史はGMARCHの中でも易しめと言われるほど、ひねった問題は出てこない傾向にあります。エリアは欧米とアジア、時期は近現代が出やすいものの、そこだけに絞っていても高得点は狙えないため、満遍なく勉強を行う必要があります。
問題形式ごとの特徴
| 形式 | 主な出題 | 注意点 |
|---|---|---|
| マーク式 | 空欄補充、年代の並び替え | 共通テストと同じ感覚で冷静に当てはめる |
| 記述式(史学科) | 空欄補充、年号 | カタカナの表記ミスで減点されることがある |
| 論述(史学科) | 2つの問いから1つを選び350字 | 指定語句を踏まえて書く |
マーク式は共通テストでも見かけるような答え方が中心です。記述式では年号を答えさせる問題もあるので、年号と出来事をセットで覚えることも必要です。論述では特定の語句を入れるように問題文で指定されることがあり、その語句を踏まえて論述を行います。
総合問題の形で地歴の知識が問われる方式もあるため、併願先として検討している場合は青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も合わせて確認すると、方式ごとの違いが整理できます。
青山学院大学の世界史の対策法・勉強法
優先順位は、通史理解→単語暗記→論述演習の順です。流れを押さえないまま用語を詰め込むと、年代の並び替えで崩れます。
通史理解の勉強法
年代の並び替えなどで重要になるのが通史理解です。歴史は線で覚えていくのが効率的なやり方であり、1つの軸になります。講義形式の参考書を活用し、流れで歴史を学ぶのがおすすめです。なぜこんなことが起きたのか、その疑問を持ちながら読み進めましょう。
単語暗記の勉強法
単語暗記で大事なのは、ただインプットをすることではありません。思い出す作業、いわゆるアウトプットが要です。インプットとアウトプットを交互に行うことで単語が定着します。市販の参考書、教科書、資料集、用語集を活用しながら覚え、演習問題でのアウトプットに励みましょう。歴史の流れに沿って覚えることで、まとまりで覚えられるようになります。
短文論述の勉強法
短い字数で端的に表現する力が問われます。短文論述の問題を解き、模範解答との違いを比較していくことが中心です。端的にまとめるのは場数がものを言うので、積極的に解きましょう。
350字論述の勉強法
基本的な考え方は短文論述と変わりません。要所をまとめながら、相手はどんな答えを求めているかを考えて最終的にまとめられれば、一定の点数につながります。自分の見解を述べる際は、論理的な形になっているかに気を付けて練習します。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「近現代」「欧米とアジア」という傾向だけを信じ、出やすい範囲に絞って仕上げてしまうことです。出題は特定の年代やエリアでまとまることがある一方、年度によってどこが選ばれるかは変わります。絞った範囲が外れた年度に当たると、立て直す手段がありません。
回避策は、通史を一周仕上げてから頻出分野を重ね塗りする順番にすることです。まず全時代を薄く通し、その後に近現代と文化史、欧米・アジアを厚く復習します。
FAST-UPが見てきた青学世界史のつまずきどころ
指導現場で多いのは、用語は言えるのに点数が伸びないタイプです。一問一答を一方向にしか練習しておらず、用語から出来事の流れを説明できない状態になっています。年代の並び替えや空欄補充で崩れるのは、ここが原因になりがちです。
もう一つ目立つのは、時間切れです。知識が足りないのではなく、迷った選択肢に戻って考え込み、後半の大問に手が回らなくなります。過去問を解く段階で「1問に使う時間の上限」を決めて練習すると改善が見られます。
文学部史学科を狙う場合は、論述を後回しにしたまま直前期に入るケースも多いです。書いて添削を受ける回数が確保できないと、指定語句を入れる形式に慣れないまま本番を迎えます。選択科目の決め方で迷っている場合は、立教大学の地理受験の可否と入試傾向のように、他大学の選択科目事情も見比べて判断すると決めやすくなります。
青山学院大学の世界史は何割取れれば良い?
結論は7割以上です。合格者平均だけを見れば6割でも届きそうに見えますが、英語や国語の水準が高いため、世界史で差をつけられると苦しくなります。
合格最低点と平均点の水準
2019年度の全学部日程では科目別の点数が公開されており、合格者の平均点と受験者全体の平均点がまとめられています。
| 科目 | 合格者の平均点 | 受験者全体の平均点 |
|---|---|---|
| 世界史 | 最も高い学部で6割をわずかに超える程度、ほとんどは5割台 | 5割前後がほとんどで、多くの学部学科は5割をやや切る |
| 英語 | 9割前後 | 7割以上 |
| 国語 | 8割後半ばかり | 7割以上 |
世界史が明らかに低いのは、全ての学部で共通する部分です。
結論:何割必要か
英語でも国語でも9割の点数を取れていた場合、世界史は7割ぐらいとれれば合格の可能性が高まります。合格者の平均点を見る限り6割でも良さそうですが、7割以上の点数を狙っていくのがいいでしょう。
世界史の勉強におすすめの参考書
段階を飛ばさないことが前提です。通史の理解を終える前に問題集へ進むと、解説を読んでも定着しません。
| レベル | 参考書 | 特徴 |
|---|---|---|
| 初級 | 一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 | YouTuberとして活躍する現役の高校教師がまとめた歴史の動画をまとめた1冊。年号は登場せず、主語を固定して紹介されるため、1つのストーリーとして理解できる |
| 初級 | タテから見る世界史・ヨコから見る世界史 | 時系列的に学びながら、同時期に別のエリアで起きた出来事も学べる。それぞれ独立した1冊で、まずはタテ、その後ヨコの順で理解度が増す |
| 中級 | 山川一問一答世界史 | 教科書に登場する歴史用語をまとめた一問一答。インプットとアウトプットの両方に使える |
| 中級 | これならわかる!ナビゲーター世界史B | 通史理解を助けるシリーズ。教科書も出版している山川出版社の本で内容も確か |
| 上級 | 実力をつける世界史100題 | 入試で登場しやすい問題を100題に整理。難関私大で出てきやすい題材で実践的に演習できる |
| 上級 | 世界史 標準問題精講 | 難関大学で登場する良問を収録。精講に詳しい解説があり、解きながら学べる |
過去問の入手先
過去問は複数の媒体を併用するのが現実的です。公開期間や収録年度が媒体ごとに異なるためです。
大学受験パスナビ
大学受験パスナビでは、青山学院大学を含めた約180の大学の過去問をまとめ、会員に公開しています。登録自体は無料で簡単に行えますが、過去に遡ると公開が終わっている科目もあるため、早めのチェックをおすすめします。
東進
東進でも青学の過去問が公開されています。東進の場合は若干昔の過去問となっており、最新のトレンドや傾向から外れている可能性があります。ただ青学のレベル自体は変わっていないため、小手調べには向いています。
まとめ
青学の世界史は標準レベルではありますが、得点水準はやや低く、世界史を得意とする人にはチャンスがあります。2021年度から独自問題で世界史を扱う学部学科が減っており、今後の動向にも注目です。まずは参考書を活用して基礎を固め、7割以上が安定するまで演習を重ねましょう。GMARCHの併願設計を考える段階では、中央大学の人気学部と学部序列も参考になります。
よくある質問
Q. 青山学院大学の世界史は何割取れば合格圏ですか。 A. 7割以上を目標にしてください。2019年度の全学部日程では、合格者の平均点は最も高い学部で6割をわずかに超える程度、ほとんどは5割台でした。英語や国語の合格者平均が高いため、世界史で削られると挽回が難しくなります。
Q. 論述の対策はどの学部で必要ですか。 A. 文学部史学科です。2つの問いから1つを選び、350字で論述します。指定語句が示されることがあるため、語句を踏まえて書く練習が必要です。全学部日程は基本的に全問マーク式なので、論述対策は不要です。
Q. 文化史まで手を広げる必要はありますか。 A. あります。青学の世界史は政治史や経済史に加えて文化史も出やすい傾向があります。近現代と欧米・アジアに偏りがちですが、通史を一周したうえで文化史を重ねると、選択肢で迷う場面が減ります。
Q. 総合問題で世界史が出る方式もありますか。 A. あります。国語や他の地歴科目と一緒に世界史が組み込まれる形で、その場合は「17世紀以降」の内容が登場します。これは青山学院大学の入試要項に書かれている内容です。


