青山学院大学経営学部の英語|傾向と対策
青山学院大学で現在進行形で展開する入試改革。
FAST-UP
青山学院大学経営学部の英語は、試験時間90分で大問5題、3択中心のマーク式に和訳・英訳・日本語論述の記述式を組み合わせる形式です。長文の比重が高く、語彙力と読解スピード、時間配分の設計が合否を分けます。
2026年9月時点の情報です。
青山学院大学経営学部の英語の入試情報
経営学部は入試改革が進み、共通テストと独自問題の英語という2本柱で合否が決まります。独自問題は英語のみに絞られているため、英語の出来が合否を大きく左右します。
出題の重心がどこにあるかを先に把握しておくと、学習計画を立てやすくなります。
基本情報
2021年度に出題された英語は、試験時間が90分で大問は5題、マーク式と記述式の併用でした。大きな特徴は3択問題が中心で、選択肢が少ない点です。
一方で記述式は英訳や和訳、日本語での論述などバリエーションが豊富です。そのため時間配分のバランスを間違えると、点数をかなり取りこぼす可能性があります。長文もボリュームがあり、総合力が問われる構成です。
青山学院大学経営学部の英語の配点
経営学科・マーケティング学科とも、英語の比重は大きく設定されています。方式ごとの配点は次のとおりです。
| 学科・方式 | 満点 | 英語の配点 |
|---|---|---|
| 経営学科・全学部日程 | 350点 | 150点 |
| 経営学科・個別A方式 | 400点 | 共通テスト50点+独自問題150点の合計200点 |
| 経営学科・個別B方式 | 400点 | 合計200点(個別A方式と同様) |
| 経営学科・共通テスト利用入試 | 300点 | 100点 |
| マーケティング学科・全学部日程 | 350点 | 150点 |
| マーケティング学科・個別A方式 | 400点 | 合計200点 |
| マーケティング学科・個別B方式 | 400点 | 合計200点 |
| マーケティング学科・共通テスト利用入試 | 300点 | 100点 |
全学部日程は全学部共通の問題で複数学部に出願できる日程です。共通テスト利用入試は、大学独自の試験を課さず共通テストの成績で合否を決める方式を指します。配点や方式は年度によって変更される場合があるため、出願前に募集要項で確認してください。
出題範囲
独自問題の英語の出題範囲は、「英語の長文読解を中心として基礎力・総合力を問う問題(記述式問題を含む)」と示されています。実際に2021年度は英語長文の問題が4題あり、長文中心の傾向は続くと考えられます。
問題量と時間配分
試験時間90分に対し、長文が複数題並ぶため、時間配分を誤ると最後まで解ききれません。3択中心とはいえ日本語の論述も含まれ、問題量はかなりのボリュームです。
和訳や英訳もあり、長文をいかに素早く読み解いて耐えられるかが問われます。過去には大問7題まで出題され、そのうち4題が長文読解でした。現在はより濃厚な構成になったと考えてよさそうです。
大問ごとの特徴
2021年度を軸に、過去に出題された形式も含めて整理します。
| 大問 | 出題内容 |
|---|---|
| 大問1 | 800語から1000語程度の英語長文。空欄補充の3択が中心で、題名を問う設問もあり、最後に和訳問題 |
| 大問2 | 英訳問題。2021年度はウイルスなど時事的な話題を扱った |
| 大問3 | 英語長文。大問1と同程度か若干長めで、設問文も英語 |
| 大問4 | 英語長文。2021年度は下線部の言い換えとして適切なものを選ぶ形式 |
| 大問5 | 英語長文+表の読み取り。小数点以下1桁まで答えさせる問題や、本文を読まないと解けない論述問題 |
| 大問6 | 会話文問題(過去に出題。2021年度は大問5までのため出題なし) |
| 大問7 | 穴埋め問題(過去に出題。2021年度は出題なし) |
大問1は設問そのものは軽めですが、最後にかなり長い一文の和訳が課されます。語彙力に加え、英文解釈の技術が必要です。
大問2の英訳には時間を確保しておきたいところです。文章そのものが難しめで、英訳に苦戦する可能性があるためです。
大問3は設問文も英語のため、何を問われているのかを理解したうえで答える必要があります。大問1より消耗は大きくなります。大問4は単語や文法を総合的に問う形で、類似問題の演習量がものを言います。
大問5は英語以外のスキルも問われ、論述でパワーを使います。最初に一通り問題を見渡し、論述があれば先に処理する解き方も有効です。大問6・大問7は2021年度に出題されていませんが、会話文は頻繁に出てきた形式であり、空所補充とあわせて対策しておくと安心です。
難易度・レベル
「英語の青山」と呼ばれる一方で、事前に対策を立てれば対応できるという見方が広まっています。3択問題の比重が大きく、記述の割合が絞られていることがその要因です。
ただし対策なしで挑めば苦戦します。語彙力、文法力だけでなく、長文読解のスピードと正確性を高めることが前提になります。
同じ青山学院大学でも学部ごとに出題の色は変わります。併願を考えるなら青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策もあわせて確認しておくと、学部間の違いが見えてきます。
青山学院大学経営学部の英語の傾向と対策
対策の軸は、語彙・文法・長文・会話・英作文の5分野です。配点が英語に寄っている以上、分野ごとの穴を残さないことが重要になります。
単語・熟語問題
長文読解では注釈らしい注釈がほとんどなく、高いレベルでの語彙力が問われます。書き換え問題など、単語や熟語の知識が直接得点になる設問もあります。
語彙力は他学部同様、英検準1級レベルまで高めたいところです。熟語までしっかり学べる単語帳を1冊確保しましょう。
文法問題
文法問題は基本的なものが多く、極端に難しいものは出ません。ただし英訳で文法力が問われる場面が多く、油断はできません。
英作文対策にもつながるため、基礎固めプラスアルファのところまで仕上げておくと得点が安定します。
読解問題(長文)
長文が多く、1題ずつ丁寧に読んでいるとタイムアップになりやすい構成です。先に設問を読んでから本文に入るなど、解き方のテクニックが問われます。
語数の少ない長文から段階的に取り組み、徐々に800語から1000語規模に慣れていきましょう。
会話問題
会話問題は今後出題される可能性がある分野です。会話文で出てきやすい表現を中心にインプットし、実際に解いてアウトプットまで行います。
自由英作文問題
現状は英訳が中心ですが、英訳で使う語そのものが難しいため、まず語彙力と文法力が土台になります。
加えて、意味が通じる文章か、自然な英語かも問われます。これは仮に自由英作文が出題された場合にも重要な要素です。
よくある間違い
よくある間違いは、長文対策だけに時間を使い、記述式を後回しにしてしまうことです。3択中心と聞いて選択問題の演習に偏ると、和訳・英訳・日本語論述で大きく失点します。
回避策は、週単位で記述の時間を固定することです。長文1題を解いたら必ず和訳か要約を1問書く、といったルールにすると、記述が練習から抜け落ちません。書いたものは解答例と照らし、減点された箇所を言語化して残しておきます。
FAST-UPが見てきた青山学院大学の英語でのつまずき
指導現場で多いのは、単語帳を一周した段階で「語彙は終わった」と判断してしまうケースです。経営学部の長文は注釈が少なく、見覚えのある単語でも文脈に合う訳語を選べないと読み違えます。意味を複数持つ語を、文章の中で確認し直す作業が抜けやすい部分です。
もう一つ目立つのが、時間配分を本番当日に決めようとする姿勢です。過去問を解くときから大問ごとの持ち時間を決めておかないと、論述や和訳にしわ寄せが来ます。解き順を固定し、迷ったら飛ばす基準まで決めてある受験生は、同じ学力帯でも崩れにくい傾向があります。
英訳では、難しい日本語をそのまま英語に置き換えようとして手が止まる例も多く見られます。言いたい内容を平易な日本語に直してから英語にする手順を、普段の演習から習慣にしておくと安定します。
青山学院大学経営学部の英語対策におすすめの参考書
分野ごとに役割を分けて使うと、限られた時間でも穴が埋まります。
| 分野 | 参考書 | 特徴 |
|---|---|---|
| 単語・熟語 | 速読英単語 | 文章の中で英単語を学ぶ構成。1900語に厳選し、シリーズを含めて入試に登場する95%をカバー。音声を使って4技能で基礎固めができる |
| 単語・熟語 | 英単語ターゲット1900 | シンプルな例文で単語の使い方を理解でき、効率よく覚えられる |
| 文法 | 大学受験スーパーゼミ 全解説 頻出英文法・語法問題 1000 | 入試で登場しやすい英文法・語法の問題を収録。苦手になりやすい問題を選び、解説が充実している |
| 文法 | 英文法・語法 Vintage 3rd Edition | 文法・語法の知識を基礎から固める1冊。解き方や間違いやすい選択肢まで理解できる |
| 長文読解 | 英文読解入門基本はここだ! | 文章の構造をつかみ読解力を высitation高める本。語彙の基礎があることが前提だが、解釈の手順が分かりやすい |
| 長文読解 | 入門英文問題精講 | 読解に必要な文法を解説しながら、実際の入試問題を解いて力を磨く |
| 英作文 | 決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本 | 英作文のルールと頻出表現を学び、実際に書いていく構成。原則を理解して自分の答案を修正できる |
| 英作文 | 大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編 | 和文から英訳を組み立てる手順を学ぶ。時制を意識した英訳のクセがつく |
青山学院大学経営学部の英語の過去問情報
過去問は、2021年度は大学受験パスナビで確認でき、それ以前は赤本や東進過去問データベースが中心になります。
2021年度の英語の過去問
大学受験パスナビでは、2021年度経営学部の英語の過去問を収録しています。日本語訳なども細かく書かれており、おおよその中身をつかめます。さらに詳しい解説が必要な場合は赤本を使いましょう。
2021年度以前の英語の過去問
2021年度より前の英語の過去問は、大学受験パスナビには収録されていません。2020年度よりも前は収録されている教科がわずかなため、赤本で確認するのが確実です。東進過去問データベースにも過去問が収録されているので、そちらでも確認できます。
まとめ
経営学部の英語は初見だと面食らう内容ですが、傾向をつかみ対策を立てれば対応できます。語彙力の徹底から始め、演習量を積んで解説を読み込み、「英語の青山」に臆さない英語力を身につけましょう。
併願校の検討まで含めて戦略を組むなら、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
よくある質問
Q. 青山学院大学経営学部の英語は何分で何題ですか。 A. 2021年度は試験時間90分、大問5題でした。マーク式と記述式の併用で、3択問題が中心です。過去には大問7題まで出題された年度もあります。
Q. 記述式ではどんな問題が出ますか。 A. 和訳、英訳、日本語での論述などが出題されます。大問1の最後には長めの一文の和訳、大問2には英訳が置かれる構成が見られました。表の読み取りを含む設問が出た年度もあります。
Q. 語彙はどのレベルまで仕上げればよいですか。 A. 英検準1級レベルを目安にすると安心です。長文に注釈がほとんどないため、未知語を推測せずに読める状態を目指します。熟語まで載っている単語帳を選びましょう。
Q. 会話文や穴埋めの対策は必要ですか。 A. 2021年度は出題されていませんが、会話文はこれまで頻繁に出てきた形式です。再び出題される可能性を考えると、会話表現と空所補充は一通り触れておく方が安全です。
Q. 英語だけ対策すれば合格できますか。 A. 独自問題は英語のみですが、個別A方式・個別B方式や共通テスト利用入試では共通テストの成績も使われます。方式ごとの配点を確認し、必要な科目に時間を配分してください。


