青学理工学部の化学 傾向と対策・配点を解説
「理工学部の化学の傾向は?」
FAST-UP
青山学院大学理工学部の化学は、試験時間80分・大問3題で約30問、マークシートと記述の併用です。難易度は標準レベルで、全分野から出題され芳香族が頻出。基礎から標準を固め、化学反応式を書く練習を重ねる対策が有効です。
2026年9月時点の情報です。
2027年度入試に向けて、入試情報・傾向と対策・おすすめ参考書・過去問の入手先をまとめます。配点や試験方式は年度によって変更される場合があるため、出願前に大学公表の募集要項で確認してください。
青山学院大学理工学部の化学の入試情報
入試の基本情報を取り違えると、対策の方向が大きくずれます。配点や試験時間を先に押さえてから、学習計画を立てていきます。
基本情報
青山学院大学理工学部の化学は、試験時間80分、大問3題、マークシート方式と記述式の併用です。問題量も解答形式も標準的といえます。
学科・方式別の配点
配点は方式ごとにはっきり違います。個別学部日程A方式は3科目が同じ比重、B方式は数学と理科の比重が高い構成です。全学部日程(全学部で共通の問題を同じ日に実施する入試)は理科の比重がやや下がります。
理工学部の各学科(数理サイエンス学科・化学生命科学科・電気電子工学科・機械創造工学科・経営システム工学科・情報テクノロジー学科)に共通する配点は次のとおりです。
| 方式 | 外国語 | 数学 | 理科 |
|---|---|---|---|
| 個別学部日程A方式 | 150点 | 150点 | 150点 |
| 個別学部日程B方式 | 100点(大学入学共通テスト) | 200点 | 200点 |
| 全学部日程 | 150点 | 150点 | 100点 |
共通テスト利用(大学入学共通テストの成績だけで合否を判定する方式)は、学科によって理科の配点が異なります。
| 学科 | 外国語 | 数学 | 理科 |
|---|---|---|---|
| 数理サイエンス学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 化学・生命科学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 電気電子工学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 機械創造工学科 | 200点 | 200点 | 200点 |
| 経営システム工学科 | 200点 | 200点 | 100点 |
| 情報テクノロジー学科 | 200点 | 200点 | 100点 |
いずれも大学入学共通テストの点数が使われます。
出題範囲
出題範囲は「化学基礎・化学」です。範囲を絞らず、教科書の全単元を対象に学習を進めます。
問題量と時間配分
80分で大問3題、約30問という構成のため、極端にタイトではありません。見直しの時間を残す前提で配分を決めます。
| 内容 | 目安時間 |
|---|---|
| 大問1 | 20分 |
| 大問2 | 25分 |
| 大問3 | 25分 |
| 見直し | 10分 |
過去問演習の段階から、この配分で解き切る練習を重ねます。
難易度・レベルは難しい?
難易度は標準レベルです。極端な難問が並ぶ構成ではないため、基礎から標準へ順に固めていけば対応できます。
青山学院大学理工学部の化学の傾向と対策
傾向は大きく3つです。全分野からの出題、記述式での化学反応式・化学式、そして芳香族の頻出です。
すべての分野から出題される
出題分野は特定の単元に偏りません。理論・無機・有機のどこからでも問われるため、幅広く仕上げる必要があります。
一方で、出題の大半は標準レベルまでです。焦って難易度の高い参考書に手を伸ばす必要はありません。出題の大半が標準レベルまでにとどまるためです。基礎事項の抜けを先に埋めるほうが得点につながります。
化学反応式、化学式の記述が出題される
記述式では化学反応式と化学式が頻出です。マークシート方式だけを想定した学習では対応しきれません。
普段の勉強から化学反応式や化学式を書く習慣をつけておくと有効です。書く練習をしていないと、本番で手が止まりやすいためです。暗記の確認も、頭の中で思い浮かべるだけでなく、紙に書き出す形に変えます。
芳香族が頻出
幅広い範囲から出題されるなかでも、芳香族は毎年と言っていいほど出題されています。
芳香族の問題自体は極端に難しいわけではありません。ただし、反応系統や性質など複数の知識を組み合わせる力が求められます。系統図を自分で書き出す、過去問で芳香族の大問だけを連続で解くなど、意識的に演習量を確保します。
よくある間違い:共通テスト利用の理科配点を学科で取り違える
多いのが、理工学部の共通テスト利用はどの学科も同じ配点だと思い込むミスです。実際には、経営システム工学科と情報テクノロジー学科は理科の配点が他学科と異なります。
回避策は単純で、出願前に志望学科と方式の配点を一つずつ確認することです。同じ理工学部でも、共通テスト利用では学科によって理科の配点が異なるためです。配点を確認したうえで、理科と数学のどちらに演習時間を厚く配分するかを決めます。
FAST-UPが見てきた理工系の化学のつまずき
指導の現場で目立つのは、「理解はしているのに書けない」状態のまま直前期に入ってしまうケースです。講義系参考書を読み込み、選択肢問題では正解できる。それでも記述欄で化学反応式が出てくると、係数合わせで止まってしまいます。
もう一つは、有機分野を最後に回してしまうパターンです。理論化学の計算に時間を取られ、芳香族の演習が秋以降にずれ込むと、頻出分野をほとんど演習しないまま本番を迎えることになります。学習の順番を組むときは、頻出分野に触れる回数を先に確保しておくと安定します。
青山学院大学は学部・方式ごとに問題傾向と配点が分かれるため、科目単位ではなく方式単位で計画を立てる発想が要ります。対策の進め方に不安がある場合は、FAST-UP逆転塾の無料カウンセリングで相談できます。
青山学院大学理工学部の化学対策におすすめの参考書
参考書は自分の現在地に合わせて選びます。レベルが合っていない1冊を進めても、身につかないまま時間だけが減ります。
初心者向け参考書
講義形式の参考書で、基本的な知識から固めます。
鎌田の理論化学の講義
次のような人に向いています。
- 高校の教科書は文章が固くて理解できない
- 化学に苦手意識がある
大学受験で必要となる理論化学の基礎を、わかりやすく学べる1冊です。同シリーズに「福間の無機化学の講義」「鎌田の有機化学の講義」があるため、あわせて使います。
予備校の講義を受けているような口調で書かれており、化学が苦手でも読み進めやすい構成です。この1冊をしっかり勉強すれば、日大レベルやMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)のやさしい問題は解けるレベルまで到達できます。
量は320ページと特別多いわけではないため、夏前までの学習を目安にします。
鎌田の化学基礎をはじめからていねいに
「鎌田の理論化学の講義」よりもさらに易しいレベルから始めたい人向けです。
問題数は必要最低限に抑えられ、講義部分に重点が置かれています。ほとんどが読む作業のため、化学基礎の基本を一通り押さえる構成になっています。化学を初めて学ぶ人でも、この1冊を経由するとスムーズに進められます。
中級者向け参考書
中級者向けは「化学基礎問題精講」です。名前に基礎とありますが、内容は標準〜応用レベルで、中堅医大やMARCHで戦える力がつきます。講義系参考書を終えた後に取り組みます。
受験化学の良問を集めた問題集のため、効率よく演習できます。化学は「理論化学」「無機化学」「有機化学」に大きく分かれ、それぞれに決まった出題パターンがあります。良問を繰り返し解くことで、そのパターンを身につけられます。
使ううえでのポイントは、解答の根拠を理解することです。プロセスを理解しないまま覚えると、計算問題で遠回りをしてしまいます。
上級者向け参考書
上級者向けは「化学重要問題集」です。次のような人に向いています。
- 化学で高得点を取りたい
- 余裕があるのでさらに化学を固めたい
大学受験の化学の問題をほとんど網羅しており、高校の指定教材として配布されることも多い1冊です。問題はAパートとBパートに分かれています。
| パート | 内容 |
|---|---|
| Aパート | MARCHレベルの入試でよく出題される標準的な問題 |
| Bパート | MARCHの難問や早慶レベルの難しい問題 |
網羅性が高い分、問題数は多めです。まずはAパートに取り組み、余裕があればBパートへ進みます。やりきれば、青山学院大学の問題で安定して得点できる水準に近づきます。
青山学院大学理工学部の化学の過去問情報
過去問は無料で入手できるサービスがあります。市販の赤本と併用すると、演習量を確保しやすくなります。
大学受験パスナビ
旺文社が刊行する「全国大学入試問題正解」を中心に過去問を配布しているサービスです。無料の会員登録だけで利用でき、解説も付いています。
東進 大学入試過去問データベース
会員登録をするだけで185大学分の過去問を閲覧できます。最大25年分までさかのぼれるため、近年の問題だけでなく過去の出題も確認できます。
化学・生命科学科の偏差値を調べるときの注意点
偏差値は、模試を実施する予備校・方式・年度によって数値が変わります。本記事では特定の数値を示さず、大学や予備校が公表する最新のデータで確認することをすすめます。
確認するときは、同じ学科でも全学部日程・個別学部日程・共通テスト利用で数値が分かれる点に注意します。志望する方式の数値を見ないと、必要な学力水準を読み違えます。
学部・方式ごとの数値の動き方は、他大学の推移を見るとイメージしやすくなります。立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。英語の対策を同時に進めたい場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も確認してください。
まとめ
青山学院大学理工学部の化学は、標準レベルの問題を取りこぼさない力が問われます。全分野から出題されるため基礎の抜けを作らず、記述対策として化学反応式を書く練習を重ね、頻出の芳香族に演習時間を確保する。この3点が軸です。
化学は正しい順序で積み上げれば、得点源にしやすい科目です。現在地に合った参考書から始めていきます。
よくある質問
Q. 青山学院大学理工学部の化学の試験時間と大問数は? A. 試験時間は80分、大問は3題で、設問数は約30問です。解答形式はマークシート方式と記述式の併用です。
Q. 難易度はどのくらいですか? A. 標準レベルです。極端な難問は中心ではないため、基礎から標準へ順に固める学習が合います。
Q. どの分野を優先して対策すべきですか? A. 全分野から出題されるため偏りなく進めたうえで、毎年のように出題されている芳香族の演習量を厚くします。記述式では化学反応式と化学式が頻出です。
Q. 化学・生命科学科の偏差値はどれくらいですか? A. 本記事では数値を掲載していません。方式や年度で変わるため、大学や予備校が公表する最新データで、志望する方式の数値を確認してください。
Q. 過去問はどこで入手できますか? A. 大学受験パスナビと東進の大学入試過去問データベースが利用できます。いずれも会員登録で閲覧でき、パスナビは解説付き、東進は最大25年分までさかのぼれます。


