青学理工学部の傾向と対策|偏差値と難易度も解説
「青学(青山学院大学)理工学部の傾向は?」
FAST-UP
青山学院大学理工学部は、学科によって偏差値に差があり、情報テクノロジー学科が最も高い水準です。個別日程では共通テストの併用が必須で、英語の配点が高い点が特徴。基礎〜標準レベルを速く正確に処理する力が合否を分けます。
2026年9月時点の情報です。
この記事では、青山学院大学(以下、青学)理工学部の入試情報、傾向と対策、難易度の3点を整理します。2027年度入試に向けた学習計画づくりの材料として使えます。
青学理工学部の入試情報
入試の基本情報を取り違えると、対策の方向がずれたまま本番を迎えることになります。まずは学科ごとの偏差値と、方式ごとの配点を押さえます。
学科ごとの偏差値
学科によって水準が分かれます。最も高いのは情報テクノロジー学科です。
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 物理科学科・数理サイエンス学科 | 55.0 |
| 化学・生命科学科 | 55.0 |
| 電気電子工学科 | 55.0 |
| 機械創造工学科 | 57.5 |
| 経営システム工学科 | 57.5 |
| 情報テクノロジー学科 | 60.0 |
入試方式ごとの配点
配点は方式ごとに大きく違います。外国語・数学・理科の順に点数を示します。
| 学科 | 個別A方式 | 個別B方式 | 全学部日程 | 共通テスト利用 |
|---|---|---|---|---|
| 物理科学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/200 |
| 数理サイエンス学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/200 |
| 化学・生命科学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/200 |
| 電気電子工学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/200 |
| 機械創造工学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/200 |
| 経営システム工学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/100 |
| 情報テクノロジー学科 | 150/150/150 | 100/200/200 | 150/150/100 | 200/200/100 |
補足は次のとおりです。
- 個別B方式の外国語は、大学入学共通テスト(全国一斉に行われる共通の学力試験)の得点を使います。
- 共通テスト利用(共通テストの得点をもとに合否が決まる方式)は、3科目すべてが共通テストの得点です。
- 個別B方式は数学と理科が各200点で、理数の比重が大きい配点です。
個別B方式を狙う場合は、共通テストの英語対策を早い時期から進めるのが有効です。B方式の外国語は大学入学共通テストの得点を使うためです。
理工学部の傾向と対策
傾向は大きく3つです。英語の比重、共通テストの併用、そして残された独自問題の形式です。
英語の配点が軽くない
理工学部は理系学部ですが、英語の配点が軽くありません。全学部日程では外国語150点に対して理科100点、個別A方式でも3科目が同じ150点です。
受験で問われるのは、得意科目の成績を伸ばすことではなく、合計点で合格ラインを超えることです。配点の大きい科目を後回しにしたままでは、総合点が積み上がりません。
英語は単語→文法→英文解釈の順で進めるのが基本です。語彙が抜けていると、日本語でも難しい文章が頭に入らないのと同じ状態になります。まずは英単語帳を1冊、完璧な状態まで仕上げます。
英語の設問別の攻め方は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
個別日程で共通テストの利用が必須である
2021年から理工学部の入試は大きく変わりました。独自試験の一部を廃止し、共通テストと併用する形になっています。
共通テストは独自試験と比べて取り組みやすく、受験者間で高得点の勝負になりやすい試験です。つまり「どれだけ点を取るか」より「どれだけ点を落とさないか」が問われます。
必要なのはスピードと正確さです。過去問を何度も反復し、問題形式に慣れたうえで解答時間を詰めていきます。
個別日程では論述・総合問題が出る
独自問題として残っているのが論述・総合問題です。マークだけの演習では対応しきれません。
「手をつける時間がなかった」とならないよう、早い段階で形式を確認し、答案を書く練習を組み込みます。
科目別の傾向と対策
英語
長文問題、英作文、語彙・文法問題と幅広く出題されます。配点の中心は長文であり、ここで得点できないまま合格するのは難しい構成です。
優先順位は英単語→英文法→英文解釈です。英文解釈まで到達すると、初見の文章でもゆっくりなら読める状態になります。あとは多読で処理速度を上げていきます。
英作文は専用の参考書で書き方を学びます。型を知らないまま本番に臨むと、書けるはずの内容も得点につながりません。
数学
大問数は3題で、マークシート・記述式の併用です。大問1は小問集合で、幅広い分野から出題されます。
数学は特定の分野だけを固める勉強では足りません。大問1が幅広い分野からの小問集合だからです。そのうえで、頻出の微分積分には重点的に時間を割きます。
化学
試験時間は80分、大問数は3題でマークシート・記述式です。記述式では化学反応式と化学式が頻出です。
化学は普段の勉強から化学反応式と化学式を書く練習を入れておく必要があります。記述式で化学反応式と化学式が頻出だからです。読んで覚えるだけでは、本番で手が止まります。
物理
試験時間は80分、大問数は3題でマークシート・記述式です。大問数だけ見ると標準的ですが、設問は40問近くあります。スピードが求められる試験です。
一問一問の難度が極端に高いわけではありません。ただし出題分野が広く、穴があるとそのまま失点につながります。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、物理や数学で焦って難度の高い参考書に手を出すことです。設問数が多く分野が広い試験では、難問を1題解く力より、基礎〜標準問題を速く確実に処理する力が効きます。
回避策は、使う教材を基礎〜標準レベルに絞り、同じ問題集を反復して解答時間を短縮することです。難問演習は、標準問題を時間内に取り切れるようになってから検討します。
青学理工学部の難易度
学部としての難易度
難易度は高い部類です。MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の総称)は全国的に知られる難関私立大学群であり、その一角である青学の入試は容易ではありません。
青学内での位置づけ
青学内で見ると、理工学部の偏差値はとび抜けて高いわけではありません。これは理系学部が理工学部に限られるためです。理系学部は受験する層の学力が揃いやすく、偏差値が低めに出る傾向があります。
実際の難易度で考えれば、青学内でも上位に入ります。表面上の数値だけで「入りやすい」と判断しないことが大切です。
MARCH内での位置づけ
MARCHの偏差値ランキングは以下のとおりです。
| 順位 | 大学 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 1位 | 立教大学 | 64 |
| 2位 | 青山学院大学 | 63 |
| 3位 | 明治大学 | 62.9 |
| 4位 | 中央大学 | 61.2 |
| 5位 | 法政大学 | 60.8 |
青山学院大学は2位に位置します。その青学の中で上位の難易度にあたる理工学部は、MARCH全体で見ても難度の高い受験先です。学部ごとの数値の動きについては、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も比較材料になります。
FAST-UPが見てきた青学理工志望のつまずき
指導現場で多いのは、学科の偏差値だけを見て受験方式を決めてしまうケースです。同じ学科でも、個別A方式・個別B方式・全学部日程・共通テスト利用で科目の比重が変わります。得意科目が活きる方式を選べていない受験生ほど、総合点が伸び悩みます。
次に目立つのが、理系志望ゆえに英語を後回しにするパターンです。英単語と英文法が仕上がらないまま長文演習に入り、読解が進まず時間だけ消える流れに陥ります。
もう1つは、共通テスト対策と個別試験対策を別物として扱う発想です。理工学部は個別日程でも共通テストが絡むため、共通テストの演習がそのまま本番の得点源になります。両者を切り離した計画は、どちらも中途半端になりがちです。
学習計画の立て方に不安がある場合は、FAST-UP逆転塾の公式LINEで無料カウンセリングを受けられます。
まとめ
青学理工学部の入学は簡単ではありません。ただし出題の中心は基礎〜標準レベルであり、配点と形式に合わせて積み上げれば十分に狙える範囲です。
- 学科ごとの偏差値と方式ごとの配点を先に確認する
- 英語は単語→文法→英文解釈の順で固める
- 共通テストはスピードと正確さを鍛える
- 論述・総合問題は早めに形式を確認する
よくある質問
Q. 青学理工学部で最も偏差値が高い学科はどこですか。
A. 情報テクノロジー学科です。偏差値は60.0で、学部内では最も高い水準にあります。次いで機械創造工学科と経営システム工学科が57.5です。
Q. 機械創造工学科は難しいですか。
A. 偏差値は57.5で、学部内では上位側に位置します。加えて、青学の理系学部は理工学部のみのため、受験者層が揃いやすく、数値以上に手ごわい入試になりやすい点も押さえておきたいところです。
Q. 共通テストを使わずに受験できますか。
A. 個別B方式は外国語に共通テストの得点を用い、共通テスト利用は3科目すべてが共通テストの得点です。どの方式で共通テストが必要になるかは年度ごとに扱いが変わる可能性があるため、出願前に募集要項で確認してください。
Q. 英語と理数、どちらを優先すべきですか。
A. 志望する方式によって変わります。個別B方式は数学と理科が各200点で理数の比重が大きく、全学部日程は外国語150点に対し理科100点です。受験方式を決めてから配分を組むのが安全です。
Q. 物理は難問対策が必要ですか。
A. 設問数が40問近くあり、難度より処理速度と分野の網羅が問われます。基礎〜標準レベルの問題を反復し、時間内に解き切る練習を優先する形が合っています。


