青山学院大学理工学部の物理|傾向と対策
「理工学部の物理の傾向は?」
FAST-UP
青山学院大学理工学部の物理は、試験時間80分で大問3題、問題数は40問近くです。出題範囲は原子分野を除く全分野で、難易度は入試基礎〜標準レベル。解答はマークシートと記述式で、誘導に乗る力と処理スピードが得点を左右します。
2026年9月時点の情報です。
青山学院大学理工学部の物理の入試情報
入試の基本情報を取り違えると、対策の方向がずれます。まず試験時間・大問数・解答形式・出題範囲を押さえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 80分 |
| 大問数 | 3題 |
| 問題数 | 40問近く |
| 解答形式 | マークシート・記述式 |
| 出題範囲 | 原子分野以外のすべて |
| 難易度 | 入試基礎〜標準レベル |
試験時間と大問数だけを見ると標準的に見えます。しかし問題数が40問近くあるため、スピードが求められる試験です。
学科・方式別の配点
配点は学科と方式で変わります。外国語・数学・理科の配点を一覧にします。
| 学科 | 個別A方式 | 個別B方式 | 全学部日程 | 共通テスト利用 |
|---|---|---|---|---|
| 物理科学科 | 外150/数150/理150 | 外100/数200/理200 | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理200 |
| 数理サイエンス学科 | 外150/数150/理150 | 外100/数200/理200 | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理200 |
| 化学・生命科学科 | 記載なし | 記載なし | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理200 |
| 電気電子工学科 | 外150/数150/理150 | 外100/数200/理200 | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理200 |
| 機械創造工学科 | 外150/数150/理150 | 外100/数200/理200 | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理200 |
| 経営システム工学科 | 外150/数150/理150 | 外100/数200/理200 | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理100 |
| 情報テクノロジー学科 | 外150/数150/理150 | 外100/数200/理200 | 外150/数150/理100 | 外200/数200/理100 |
注意点は次のとおりです。
- 個別B方式の外国語は大学入学共通テストの点数を使います。
- 共通テスト利用(共通テストの成績だけで合否が決まる方式)は、すべて共通テストの点数です。
- 全学部日程は全学部共通の問題で行う統一入試です。
- 個別B方式は数学と理科の配点が大きく、理科の失点がそのまま響きます。
出題範囲
出題範囲は原子分野以外のすべてです。個別試験の対策では、原子分野の優先度は下がります。
ただし共通テストを使う方式を併願する場合は、共通テストの範囲に合わせた学習が別に必要です。
問題量と時間配分
80分で40問近くという設定は、マークシート方式でもタイトです。そのため普段から時間を意識して演習します。
具体的には、時計を手元に置いて学習します。「今から15分で終わらせる」と区切って負荷をかけると、処理が速くなります。
難易度・レベル
難易度は標準レベルです。入試基礎〜標準レベルの問題が中心で、受験勉強を積み上げれば合格点に届く範囲です。
英語や他学部の出題傾向も合わせて確認したい場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
青山学院大学理工学部の物理の傾向と対策
傾向は「広い範囲から標準レベル」「誘導型」「時間が短い」の3点に集約されます。順に対策を整理します。
広い分野から標準レベルの問題が出される
特別に難しい問題は出ませんが、分野は広く取られます。基礎〜標準レベルの問題を何度も反復することが優先です。出題されるのが入試基礎〜標準レベルで、分野が広いためです。
焦って難しい参考書に手を出すと、手が回らなくなります。物理が苦手な場合も、基礎の参考書から順に積み上げれば必要な力は付きます。
誘導に乗ると解きやすい
マークシート方式のため、小問が誘導の形で並びます。誘導に乗れるかどうかが得点の分かれ目です。
ただし公式などの基本が抜けていると、誘導そのものに気づけません。基礎があると「ここはあの公式を使う」と判断できます。まずは公式を覚え、基本問題を確実に処理できる状態を作ります。
問題数に対して時間が短い
試験時間80分に対して問題数は40問近くです。解く順番を工夫しないと、解ける問題を残したまま終わります。
問題に優先順位をつけ、得点できるものから解く練習が必要です。80分で40問近くを処理する必要があるためです。手順は次のとおりです。
- 最初に全体を見て「自分が解けそうな問題」に当たりをつける
- 次に小問数や計算量が少ない問題を処理する
- 最後に時間がかかりそうな問題に取りかかる
よくある間違い
よくある間違いは、配点を確認せずに3科目を同じ比重で勉強することです。個別B方式のように数学と理科の配点が大きい方式では、学習量の配分が合わなくなります。
回避策は、出願する方式を決めた段階で配点表を見直し、配点の大きい科目に演習時間を寄せることです。併願する方式が複数ある場合は、共通する科目から優先します。他大学との難易度の比較には、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事のような学部別の情報も役立ちます。
FAST-UPが見てきた青学理工の物理でつまずく場面
指導現場で多いのは、「公式は言えるのに、誘導の次の一手が出ない」状態です。公式を単体で暗記し、どの状況で使うかを紐づけていないと、誘導型の小問で止まります。
もう一つは、時間配分の練習を本番直前まで後回しにする形です。標準レベルの問題は解けるのに、解く順番を決めていないため前半の重い問題で時間を使い切ります。
解決の方向は共通しています。問題を解いたあとに「この設定ならこの公式」という対応を言葉で書き出し、演習は必ず時間を区切ることです。苦手分野を残したまま難しい問題集へ進むと、この2点が埋まらないまま本番を迎えます。
物理対策におすすめの参考書
参考書は自分のレベルに合うものを選びます。合わないものを選ぶと、理解が進まず時間だけが減ります。
初心者向け参考書
講義形式の参考書で基本知識を入れます。
橋元の物理基礎をはじめからていねいに
おすすめな人は次のとおりです。
- 高校の教科書は文章が固くて理解できない
- 物理に苦手意識がある
この1冊で物理の基本的な知識を身につけられます。特徴はわかりやすさで、予備校の授業を聞いているような口調で説明が進みます。
物理では、実際にどうなっているかを視覚で捉える力が必要です。本書はイラストと図を多用し、感覚的に理解しやすい作りになっています。量は320ページで、夏前までに終えておくのが理想です。
大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本
シリーズは「力学・熱力学編」「電磁気編」「波動・原子編」の3種類です。おすすめな人は次のとおりです。
- どんな参考書や教科書を読んでも理解できなかった
- 高校物理を初めて勉強する
1冊の分量は約300ページです。初学者に優しい作りで、分冊になっている分、より詳しい解説を読みたい場合に向きます。
内容は21章に分かれています。1つの章は「Story」「POINT」「チェック問題」「まとめ」で構成され、「Story」ではキャラクターが筆者と会話しながら基礎知識を解説します。
中級者向け参考書
中級者向けは「漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座」です。おすすめな人は次のとおりです。
- 解説がわかりやすい物理の問題集が解きたい
- 受験まで時間がないので効率の良い参考書を使いたい
物理基礎と物理の標準レベルの問題を練習できます。イラストやたとえ話を使った解説がわかりやすい一方、網羅的な問題集ではありません。最低限の勉強で進めたい場合はこの1冊を極め、余裕がある場合は演習量を増やすために他の参考書も併用します。
上級者向け参考書
上級者向けは「良問の風」です。標準レベルの大学に必要な問題が収録されています。
使い方は次のとおりです。
- まず自力で解く。10分程度は時間をかけてよい
- 持っている知識を総動員して手を動かす
- そのあとに解説を読んで理解する
考えた時間が長いほど、解説を読んだときの理解度も上がります。これまでの参考書を仕上げた段階で取り組み、時間を計って演習すると本番の処理速度に近づきます。
過去問情報
過去問は次の2つで入手できます。
| サービス | 内容 | 条件 |
|---|---|---|
| 大学受験パスナビ | 旺文社「全国大学入試問題正解」を中心に過去問を掲載。解説付き | 無料の会員登録 |
| 東進 大学入試 過去問データベース | 185大学分の過去問を閲覧でき、最大25年分までさかのぼれる | 会員登録 |
近年の問題だけでなく、古い年度まで確認できる点が利点です。形式に慣れるには、時間を計って通しで解く使い方が向きます。
まとめ
物理は、正しい手順で積み上げれば得点源になる科目です。範囲は広く、難易度は標準レベル。公式の運用と時間配分を固め、基礎〜標準の演習を反復することが対策の軸になります。
よくある質問
Q. 青山学院大学理工学部の物理は難しいですか? A. 難易度は標準レベルです。入試基礎〜標準レベルの問題が中心で、難問をそろえた出題ではありません。ただし80分で40問近くを処理するため、速さの訓練が必要です。
Q. 原子分野は勉強しなくてよいですか? A. 個別試験の出題範囲は原子分野以外のすべてなので、個別対策としての優先度は下がります。共通テストを使う方式を併願する場合は、共通テストの範囲に合わせて判断します。
Q. 参考書はどの順番で使えばよいですか? A. 講義形式の「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」や「大学入試 漆原晃の物理基礎・物理が面白いほどわかる本」で基礎を入れ、「漆原の物理 明快解法講座」で標準問題を練習します。仕上げに「良問の風」で演習量を確保します。
Q. 時間が足りません。どう解けばよいですか? A. 解ける問題から着手します。全体を見て当たりをつけ、小問数や計算量が少ない問題を先に処理し、重い問題は最後に回します。普段の演習から時間を区切ると身につきます。


