早稲田大学の看板学部は政治経済と法学部?カーストも解説
大学を代表する学部、いわゆる「看板学部」がどの大学にも存在します。
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早稲田大学の看板学部は政治経済学部と法学部の2つです。学部カーストと呼ばれる序列は大学が定めたものではありませんが、受験生や学生の間ではこの2学部が上位に置かれ、政治経済学部がその中でも上とされることが多いです。
2026年9月時点の情報です。
早稲田大学の看板学部は政治経済学部と法学部
大学を代表する学部、いわゆる看板学部は多くの大学に存在します。早稲田大学では政治経済学部と法学部がその位置にあります。理由は、入試の難易度が学内でも高い水準にあり、卒業生が政界や法曹界で多く活躍しているためです。
もっとも、早稲田大学はどの学部も偏差値が高く、他の学部が看板学部を名乗っても不思議ではありません。高いレベルの中でわずかな差がついた結果と考えるほうが実態に近いです。
政治経済学部の特徴
政治経済学部は3つの学科に分かれ、入試で数学を課す方式をとっています。学部全体として入試改革に早く着手した学部でもあります。
3つの学科に分かれる
政治経済学部は政治学科、経済学科、国際政治経済学科の3つの学科で構成されます。学びの重心が違うだけで、グローバルな視点や現代社会の諸問題を扱う点はどの学科にも共通します。
| 学科 | 主な学びの重心 |
|---|---|
| 政治学科 | 政治現象を体系的に学ぶ |
| 経済学科 | 経済現象を学ぶ |
| 国際政治経済学科 | 政治と経済の両方を学び、現代社会の問題をグローバルな観点から扱う |
3学科の違いは、政治か経済のどちらかを重点的に学ぶか、バランスよく学ぶかという点にあります。現代社会の課題解決に必要な知識は、どの学科でも学べます。
国際政治経済という名称の学部・学科は他大学にもあり、入試の出題傾向は大学ごとに異なります。併願を考える場合は青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も確認しておくと、対策の重さを比べやすくなります。
受験に数学必須で偏差値が上昇
政治経済学部は他学部に先行して入試改革に着手し、共通テスト(大学入学共通テスト。1月に全国一斉で実施される試験)の活用を進めてきました。利用する共通テストの科目には数学が含まれ、数学が必須となっています。
入試で数学が必須なのは、統計学やゲーム理論などを必修としており、履修する際に数学の知識が欠かせないためです。入学後の学びと入試科目がつながっている構成といえます。
これに伴い、国公立大学を志望する学生を取り込めるようになったため、偏差値は上昇傾向にあります。偏差値70前後に位置しており、今後もこの傾向が続くと見られています。学部ごとの難易度の動きを読む練習としては、立教大学の偏差値推移のような学部別の比較記事も参考になります。
法学部の特徴
法学部は偏差値の水準が慶應義塾大学法学部と並び、学部ランキングでも上位に位置します。入学後の勉強量が重いことでも知られます。
偏差値は慶應義塾大学法学部と同じくらい
法学部の偏差値は67.5とかなり高めですが、比較されることの多い慶應義塾大学法学部も67.5でほぼ同じです。法学部全体のランキングでは早稲田と慶應がトップで、その次に上智大学が続きます。
| 大学・学部 | 偏差値の目安 |
|---|---|
| 早稲田大学 政治経済学部 | 70前後 |
| 早稲田大学 法学部 | 67.5 |
| 慶應義塾大学 法学部 | 67.5 |
| 上智大学 法学部 | 早慶に次ぐ位置 |
学部全体のランキングで1位になっていることは、看板学部を名乗る上で大きな要素です。早稲田と慶應の法学部はいずれも多くの政治家や法曹関係者を輩出しており、甲乙つけがたい関係にあります。
試験前には勉強が大変できつい
早稲田の法学部はきついと言われます。理由は勉強量です。特に法律関係の科目はシビアで、試験結果ですべてが決まるといっても過言ではありません。
良い成績を取るため、多くの法学部生が図書館で勉強し、六法全書を片手に悪戦苦闘しています。こうした状況を受けて、早稲田大学には「法サー」と呼ばれる法律関係のサークルがいくつもあります。
法サーではレジュメが配布され、それを参考に勉強して成績を残す学生も少なくありません。学生同士の絆も深まりやすく、良い関係が築ける場になっています。
卒業後は法科大学院進学者も多い
法学部の卒業生は就職する人も多いですが、全体の2割弱が進学を選びます。主な進学先は法科大学院(法曹を養成する大学院。修了すると司法試験の受験資格を得る)です。
法曹界で活躍するため、司法試験の合格を目指して法律をより深く学ぼうとする学生が出てきます。早稲田の法学部出身者は法曹界で活躍することが多く、法曹界で働く人の7人に1人は早稲田法学部出身といわれるほどです。
早稲田大学に学部カーストは存在する?
学部カーストと呼ばれる序列は、大学が公式に定めたものではありません。それでも受験生や学生の間では話題になり、看板学部の2つは上位に挙げられます。
看板学部がカースト上位とされる
早稲田大学はどの学部も偏差値が高いため、どの学部が看板を名乗っても不思議ではありません。それでもカーストという切り口で見ると、政治経済学部と法学部は上位に位置づけられます。
厳密にいえば政治経済学部のほうが法学部より上に来ると言われ、法学部は理工系3学部と同等の扱いとされます。理工系3学部は偏差値的にも学内上位で、理工系大学の最高峰である東京理科大学と互角、あるいは上回る学科もあるほどです。こうした状況からも、看板学部2つの位置がかなり上であることがわかります。
所属キャンパスがカーストに影響する
カーストが生じる要因としては、キャンパスの問題が大きいと言われます。人間科学部とスポーツ科学部は所沢にキャンパスがあり、高田馬場周辺の学部とは距離があります。
またスポーツ科学部にはスポーツ推薦(競技実績を評価して選抜する入試方式)の学生が多く入るため、勉強して入学した学生からすると自分たちとは違うという認識になるのかもしれません。一方で卒業してしまえば学外の人からはどの学部も同じに見えるため、気持ちの問題だという見方もあります。
よくある間違い
よくある間違いは、学部カーストを基準に志望学部を決めてしまうことです。カーストは公式の序列ではなく、入学後の学びの中身や入試科目との相性を反映していません。
回避策は、判断の軸を次の3点に置き換えることです。
- 学科のカリキュラムに、学びたいテーマが含まれているか
- 入試科目が自分の得意科目とかみ合っているか(政治経済学部は数学が必須)
- キャンパスの場所と通学時間が4年間続けられる条件か
この3点で比べると、同じ早稲田の中でも対策の重さが学部ごとに違うことが見えてきます。
FAST-UPが見てきた早稲田志望者のつまずき
指導現場で多いのは、「早稲田に行きたい」までは決まっているのに、学部を最後まで絞れないまま過去問演習に入ってしまうケースです。学部ごとに出題の癖が違うため、志望学部が固まらないと演習の優先順位も決まりません。
もう一つの傾向は、看板学部の名前だけで政治経済学部を志望し、数学の対策を後回しにしてしまうパターンです。数学が必須の方式では、英語と国語が仕上がっていても数学で届かないという形で失点が表面化します。
逆に、学部名の知名度にこだわらず、入試科目の相性で学部を選び直した受験生は、同じ勉強時間でも得点が伸びやすくなります。学部選びは入学後の話だけでなく、受験戦略そのものだという感覚を早めに持てるかどうかが分かれ目になります。
まとめ
政治経済学部と法学部が看板学部として扱われる理由は、入試難易度の高さと卒業生の進路に表れています。他の学部も看板を名乗って不思議はなく、高いレベルの中で差がついた結果と見るのが妥当です。
学部カーストが上か下かを気にしすぎる必要はありません。社会に出てから役立つスキルを身につけるほうが重要で、まずは入学後に学ぶべきことを積み上げていく姿勢が土台になります。
よくある質問
Q. 早稲田大学の看板学部はどこですか。
A. 政治経済学部と法学部の2つです。政治経済学部は偏差値70前後で学内でも最上位の水準にあり、法学部は偏差値67.5で慶應義塾大学法学部と並ぶ位置にあります。
Q. 政治経済学部は数学なしで受験できますか。
A. 共通テストを利用する方式では数学が必須です。入学後に統計学やゲーム理論などを必修として履修するため、数学の知識が前提になっています。数学を避けたい場合は、他学部や他方式との比較が必要です。
Q. 学部カーストは入学後の生活に影響しますか。
A. 大学が定めた序列ではないため、授業や成績に影響するものではありません。実際に差として感じられやすいのは、所沢と高田馬場周辺のようなキャンパスの距離です。学部選びでは序列よりも立地とカリキュラムを確認するほうが現実的です。
Q. 法学部の勉強はどのくらい大変ですか。
A. 法律関係の科目は試験結果で成績がほぼ決まるため、試験前の勉強量は重くなります。法サーと呼ばれる法律系サークルでレジュメを共有し、仲間と準備を進める学生も少なくありません。卒業生のうち2割弱は法科大学院などへ進学します。


