慶應義塾大学に共通テスト利用はある?合格最低点も解説
「慶應義塾大学の共通テストのボーダーは?」
FAST-UP
慶應義塾大学は共通テスト利用入試を実施していません。そのため共通テスト利用のボーダーは存在せず、一般選抜の個別試験で合否が決まります。目安になるのは学部ごとの合格最低点の推移です。
2026年9月時点の情報です。
慶應義塾大学に共通テスト利用のボーダーはありません
慶應義塾大学に共通テスト利用のボーダーはありません。入試要項に共通テスト利用を実施しないことが明記されているためです。ここでいう共通テスト利用とは、共通テストの得点だけで私立大学に出願できる方式を指します。
「慶應 共通テスト利用 ボーダー」で検索しても得点率の数値が出てこないのは、そもそも制度として存在しないからです。したがって対策の軸は、学部ごとの個別試験になります。
実施しない背景としては、慶應義塾大学の理念である「実学」との関係が考えられます。実学とは、科学的に実証をおこない、問題の真理を解決するための力のことです。共通テストは全国一律で実施される試験であり、この理念にそぐわないと判断されている可能性があります。
慶應義塾大学の学部別の合格最低点
合格最低点は学部・方式によって水準が大きく異なります。同じ学部でも年度によって上下するため、1年分だけを基準にしない見方が必要です。
| 学部・学科・方式 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 文学科 | 228点 | 233点 | 250点 | 232点 | 218点 |
| 経済学部 A方式 | 207点 | 265点 | 234点 | 231点 | 209点 |
| 経済学部 B方式 | 243点 | 259点 | 240点 | 262点 | 239点 |
| 法学部 法律学科 | 246点 | 227点 | 252点 | 234点 | 239点 |
| 法学部 政治学科 | 249点 | 224点 | 258点 | 235点 | 236点 |
| 商学部 A方式 | 265点 | 258点 | 244点 | 252点 | 240点 |
| 商学部 B方式 | 293点 | 288点 | 309点 | 288点 | 302点 |
| 医学部 | 305点 | 303点 | 303点 | 251点 | 308点 |
| 理工学部 全学科 | 260点 | 280点 | 309点 | 266点 | 340点 |
| 看護医療学部 | 293点 | 273点 | 297点 | 270点 | 310点 |
| 薬学部 薬学科 | 204点 | 208点 | 196点 | 196点 | 204点 |
| 薬学部 薬科学科 | 204点 | 207点 | 195点 | 195点 | 209点 |
総合政策学部と環境情報学部は、選択する受験科目の組み合わせごとに合格最低点が公表されています。
| 選択科目 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合政策学部 数学 | 301点 | 267点 | 246点 | 254点 | 261点 |
| 総合政策学部 情報 | 272点 | 285点 | 246点 | 261点 | 269点 |
| 総合政策学部 外国語 | 277点 | 261点 | 246点 | 243点 | 260点 |
| 総合政策学部 数学および外国語 | 300点 | 277点 | 246点 | 260点 | 275点 |
| 環境情報学部 数学 | 257点 | 250点 | 246点 | 254点 | 234点 |
| 環境情報学部 情報 | 260点 | 274点 | 246点 | 238点 | 248点 |
| 環境情報学部 外国語 | 258点 | 263点 | 246点 | 278点 | 234点 |
| 環境情報学部 数学および外国語 | 263点 | 277点 | 246点 | 267点 | 238点 |
慶應義塾大学で入りやすいとされる学部3選
入りやすさを比べる手がかりになるのは、倍率と合格最低点の傾向、そして得意科目との相性です。ここでは経済学部・文学部・理工学部を取り上げます。
| 学部 | 2019年度の倍率 | 2020年度の倍率 | 2021年度の倍率 |
|---|---|---|---|
| 経済学部 | 4.2 | 4.0 | 3.4 |
| 文学部 | 4.2 | 3.9 | 3.2 |
| 理工学部 | 3.4 | 3.1 | 3.0 |
経済学部
経済学部は、A方式を中心に合格最低点が低くなりやすい年度があり、数学が得意な場合は狙いやすい学部です。B方式でも日本史または世界史が得意であれば十分に対応できます。倍率の推移も含めて考えると、穴場といえる位置にあります。
文学部
文学部は偏差値が安定し、倍率もそこまで高い水準ではありません。英語の出来が合否を左右するため、まずは英語の完成度が焦点になります。選択科目では、世界史には日本史のような論述がないため、対策の計画は立てやすくなります。
理工学部
理工学部は学門による有利・不利が大きく分かれにくいとされます。求められるスキルが学部共通であるためです。学門とは、理工学部の入試で選ぶ分野の区分を指します。英語と数学で得点を確保し、選択科目の理科で取りこぼさないことが軸になります。
FAST-UPが見てきた慶應受験のつまずきどころ
指導現場で多いのは、情報収集の段階でつまずくケースです。共通テスト利用のボーダーを探し続け、個別試験の出題形式に触れるのが遅れる受験生が目立ちます。慶應義塾大学は学部ごとに科目構成と設問の性格が異なるため、学部を決めないまま総合的な学力だけを伸ばそうとすると、直前期に対策が間に合わなくなります。
もう一つは、合格最低点の読み方です。1年分の点数だけを目標にすると、難化した年度に対応できません。複数年度の幅を見て、上限側の年度でも届く計画を立てる受験生のほうが、本番での揺れに強い傾向があります。
論述や記述の比重が高い学部では、答案を人に見せて直す作業の有無で仕上がりが変わります。自己採点だけで進めると、設問要求のずれに気づかないまま量をこなす形になりがちです。記述対策の進め方は、明治大学の漢文の入試傾向と対策で扱っている科目別の詰め方も参考になります。
よくある間違い:共通テストを一切受けないと決めてしまう
よくある間違いは、「慶應は共通テスト利用がないから共通テストは不要」と早い段階で決めてしまうことです。慶應義塾大学だけを受験するなら不要ですが、国公立大学や、共通テスト利用を実施する私立大学を併願する場合は出願に必要になります。
回避策は、志望校の組み合わせを先に決めてから共通テストの受験可否を判断することです。併願先が未確定なうちは、受験する前提で基礎科目を切らさないほうが選択肢を残せます。
慶應義塾大学と早稲田大学はどちらが入りやすい?
出願方式の数で見ると、早稲田大学のほうが受験の機会は多くなります。早稲田大学との併願では、出願方式の数に差が出ます。早稲田大学は共通テスト利用があり、同じ学部に複数の方式で出願できる場合があるためです。
早稲田大学の共通テストを利用した入試のボーダー
| 学部 | ボーダー |
|---|---|
| 政治経済学部 | 82%〜86% |
| 法学部 | 87% |
| 教育学部 | 79%〜85% |
| 社会科学部 | 87% |
| 国際教養学部 | 83% |
| 文化構想学部 | 93% |
| 文学部 | 92% |
| 人間科学部 | 77%〜84% |
| スポーツ科学部 | 75%〜82% |
偏差値の比較
| 慶應義塾大学の学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 文学部 | 65.0 |
| 経済学部 | 67.5 |
| 商学部 | 65.0〜67.5 |
| 法学部 | 67.5 |
| 医学部 | 72.5 |
| 理工学部 | 65.0 |
| 総合政策学部 | 72.5 |
| 環境情報学部 | 72.5 |
| 看護医療学部 | 60.0 |
| 薬学部 | 62.5 |
| 早稲田大学の学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 政治経済学部 | 67.5〜70.0 |
| 法学部 | 67.5 |
| 教育学部 | 60.0〜67.5 |
| 商学部 | 67.5〜70.0 |
| 社会科学部 | 67.5 |
| 国際教養学部 | 70.0 |
| 文化構想学部 | 67.5〜70.0 |
| 文学部 | 67.5〜70.0 |
| 基幹理工学部 | 65.0 |
| 創造理工学部 | 62.5〜65.0 |
| 先進理工学部 | 62.5〜67.5 |
| 人間科学部 | 62.5〜65.0 |
| スポーツ科学部 | ー |
偏差値は年度ごとに動くため、同じ学部でも受験年によって見え方が変わります。推移の追い方は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説で扱っている考え方がそのまま使えます。
まとめ
慶應義塾大学には共通テスト利用がなく、ボーダーという形の指標も存在しません。judgment の材料になるのは、学部別の合格最低点の推移と倍率、そして自分の得意科目との相性です。併願先に早稲田大学を含める場合は、共通テスト利用の有無が出願戦略に直接影響します。
よくある質問
Q. 慶應義塾大学は共通テスト利用で受験できますか? A. 受験できません。入試要項に共通テスト利用を実施しないことが書かれています。出願先は一般選抜などの個別試験が中心になります。
Q. 共通テストの得点率で慶應の合否は判断できますか? A. 判断できません。共通テストの成績を合否に使う方式がないため、学部ごとの個別試験の得点と合格最低点で見る必要があります。
Q. 合格最低点はどの年度を基準にすればよいですか? A. 複数年度を並べて幅で捉えるのが安全です。表のとおり、学部によっては年度間の振れが大きく、1年分だけでは難化した年に対応できません。
Q. 慶應義塾大学と早稲田大学では、どちらが入りやすいですか? A. 出願できる方式の数では早稲田大学が多く、受験機会を増やしたい場合は有利に働きます。ただし学部ごとの偏差値やボーダーは幅があるため、学部単位で比べる必要があります。


