慶應義塾高校の偏差値は76|倍率と入試科目
慶應義塾大学は小中高大と16年間通い続けることが出てきます。
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慶應義塾高校の偏差値は76で、神奈川県の私立高校では慶應義塾湘南藤沢高等部と並んで1位、全国の高校偏差値ランキングでもトップ10に入る水準です。一般入試の倍率は2.45倍で、国語・英語・数学の3科目と面接で合否が決まります。
2026年9月時点の情報です。
慶應義塾は小中高大と16年間通い続けることができます。その中で高校から通い始める人もおり、それが日吉キャンパスにある慶應義塾高校です。慶応高校とも称され、大学と同様に偏差値は高い水準にあります。
以下では偏差値ランキング、倍率、入試日程、科目別の出題傾向、慶應義塾大学への進学状況、そして慶應義塾大学への合格者が多い高校までを整理します。
慶應義塾高校の偏差値は76
慶應義塾高校の偏差値は76で、神奈川県の私立高校ランキングでは1位、全国ランキングでは10位に位置します。公立の上位校を上回る水準です。
神奈川県の私立高校の偏差値ランキング第1位
| 順位 | 高校名 | 公立私立 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 慶應義塾高校/慶應義塾湘南藤沢高等部 | 私立 | 76 |
| 3位 | 湘南高等学校/横浜翠嵐高等学校 | 公立 | 75 |
| 5位 | 柏陽高等学校 | 公立 | 72 |
| 6位 | 厚木高等学校/川和高等学校/横浜緑が丘高等学校 | 公立 | 70 |
| 6位 | 法政大学第二高等学校/山手学院高等学校 | 私立 | 70 |
ランキングを見ると、日吉キャンパスにある慶應義塾高校が偏差値76で1位です。同じ1位は湘南藤沢キャンパスにある慶應義塾湘南藤沢高等部で、こちらは1992年の開設と、慶應義塾高校より後にできています。
神奈川県では公立高校が強さを見せますが、その上に慶應義塾の2校が並ぶ形になっています。(参照:みんなの高校情報)
全国の高校偏差値ランキング第10位
| 順位 | 高校名 | 国公私立 | 偏差値 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 灘高等学校 | 私立 | 79 |
| 2位 | お茶の水女子大学付属高等学校/筑波大学附属高等学校/筑波大学付属駒場高等学校 | 国立 | 78 |
| 2位 | 東大寺学園高等学校/ラ・サール高等学校 | 私立 | 78 |
| 7位 | 開成高等学校 | 私立 | 77 |
| 7位 | 東京学芸大学付属高等学校 | 国立 | 77 |
| 7位 | 神戸高等学校 | 公立 | 77 |
| 10位 | 北野高等学校 | 公立 | 76 |
| 10位 | 大阪星光学院高等学校/久留米大学附設高等学校 | 私立 | 76 |
| 10位 | 慶應義塾高等学校/慶應義塾志木高等学校/慶應義塾湘南藤沢高等部/慶應義塾女子高等学校など | 私立 | 76 |
全国1位は灘高等学校で偏差値79です。名前の知られた高校が並ぶ中で、慶應義塾は4校が偏差値76を保っています。
筑波大学の附属高校が2校入る一方、慶應義塾は4校。男子校の慶應義塾高校と慶應義塾志木高等学校、女子校の慶應義塾女子高等学校、共学の慶應義塾湘南藤沢高等部と形態が分かれていても、いずれも高い偏差値です。(参照:みんなの高校情報)
早慶の系列校や各大学の偏差値の並びを広く知りたい場合は、早慶上智ICUの偏差値ランキングと序列もあわせて確認できます。
併願校の一例
併願先になりやすいのは、同じような偏差値帯の高校です。第一志望として対策しつつ、滑り止めを含めて受験する人がほとんどです。
- 公立:横浜翠嵐高校、柏陽高校など神奈川県のランキング上位校
- 私立:慶應義塾志木高等学校、慶應義塾湘南藤沢高等部
- 私立:早稲田学院、早稲田本庄、早稲田実業といった早稲田系の附属高校
慶應義塾高校の倍率は2.45倍(2022年度)
2022年度の一般入試の倍率は2.45倍です。合格者数はここ数年でおおむね変わらない一方、受験者数は増えており、倍率は若干上がっています。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 一般入試 | 1,173人 | 479人 | 2.45倍 |
| 帰国生入試 | 73人 | 38人 | 1.92倍 |
| 推薦入試 | 92人 | 40人 | 2.6倍 |
一般入試の合格者は479人で、実際の入学者は298人でした。公立高校を第一志望とし、慶應義塾高校を第一志望に準じた扱いにしていた受験生がいたと考えられます。同じ偏差値帯なら私立より公立という選択も起こり得ます。
慶應義塾高校には帰国生入試(海外での就学経験がある生徒を対象にした入試枠)と推薦入試もあります。2022年度の帰国生入試は2倍を切りましたが、例年2倍前後で推移しており、低い倍率ではありません。推薦入試は第1次選考と第2次選考があり、合格者は全員が入学しています。
慶應義塾高校の入試日程
入試は出願から合格発表までの期間が短く、短期決戦です。以下は2023年4月入学者を対象にした日程で、出願方法や期日は年度ごとに変わるため、受験年度の募集要項での確認が必要です。
| 区分 | Web出願 | 郵送出願 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 一般入試 | 2022年12月1日〜2023年1月25日 | 2023年1月21日〜1月27日(簡易書留または速達) | 第1次2月10日/第2次2月13日 | 第1次2月12日/最終2月14日 |
| 帰国生入試 | 原則として一般入試と同じ | 原則として一般入試と同じ | 原則として一般入試と同じ | 原則として一般入試と同じ |
| 推薦入試 | 2022年12月1日〜2023年1月13日 | 2023年1月16日のみ(簡易書留または配達日指定郵便) | 第1次は書類審査/第2次1月23日 | 第1次1月22日/最終1月24日 |
一般入試
一般入試は第1次試験が筆記、第2次試験が面接です。第1次試験の合格発表から第2次試験までが短いため、結果に関係なく準備を進めることになります。最終合格発表は第2次試験の翌日です。
帰国生入試
帰国生入試は原則として一般入試と同じ日程で行われます。入学手続きは2月15日もしくは2月16日と早い設定です。
推薦入試
推薦入試は出願条件を満たす必要があります。第一志望であることに加え、中学3年次における9教科の評定(通知表の5段階評価を教科ごとに合計した数値)が合計38以上、そして運動や芸術などで一定の成績を上げていることが求められます。学業と課外活動の両方に優れた生徒が対象です。
第1次選考は書類審査、第2次選考は面接と作文です。書類審査をパスする前提で動かないと間に合わない日程で、入学手続きは1月27日までと一般入試より遅めになっています。
よくある間違い:推薦入試だけで出願を終えてしまう
推薦入試に出願したことで安心し、一般入試の出願期間を逃してしまうのが典型的な失敗です。推薦入試に出願する場合も、一般入試や帰国生入試に出願しておくと動きやすくなります。推薦入試で不合格となっても、一般入試もしくは帰国生入試で再チャレンジできるためです。
回避策は、推薦の出願条件を確認した時点で、一般入試のWeb出願開始日と締切も同じカレンダーに書き込んでおくことです。出願期間は推薦と一般で重なる部分があるため、同時に管理すると漏れにくくなります。
慶應義塾高校の入試科目と出題傾向
合否は国語・英語・数学の3科目で決まります。いずれも中学校の学習範囲を超える難度の問題が含まれるため、科目ごとの傾向をつかんだ対策が必要です。
国語
国語は大問2つ、試験時間は60分で、説明文と随筆が出やすい構成です。それぞれに漢字の書き取りや読み取りが出るほか、数十字で答える記述問題もあり、時間を取られる可能性があります。
特徴は知識問題の多さです。漢字の読み書きに加えて、文法や文学史の問題も出ます。現代文と古文の融合問題が出されることもあり、古典の知識も欠かせません。
現代文や随筆で出てくる語彙のレベルは高く、普段の生活で見聞きしない言葉も登場します。語彙力を高め、言葉の意味を正確に理解することが得点につながります。
仕上げは過去問です。速く正確に読むこと、記述問題で必要な内容を端的に盛り込むことを意識して演習します。
英語
高校入試では英検3級レベルで足りることが多い一方、慶應義塾高校では英検準2級レベルの語彙力が欲しいところです。英単語の語数にすると4,000語レベルはあった方がよいでしょう。
文法も試験で問われるため、こちらも英検準2級レベルは押さえておきたい範囲です。関係詞全般は比較的出やすくなっています。
入試は大問が4つで、そのうち長文問題が1つ。試験時間60分の半分をここに充てるのが理想です。書き換え問題や、適した語句を入れて長文を完成させる問題が中心で、形式の傾向は変わっていません。
熟語や連語、イディオムは押さえておくほど対応しやすくなります。英語は長文読解を短いものから段階的に慣れていく必要があります。毎年2000語以上の文章が出るためです。到達すべきレベルは明快なので、準備ができたら演習で場数をこなし、過去問で仕上げれば高得点を狙えます。
数学
数学は大問が7つと多い一方、1問ごとの分量はそこまで多くありません。大問1つにつき7分から8分で解き進める配分になります。
公式は暗記して終わりにせず、なぜその公式が成り立つのかという過程まで理解しておくことが必要です。数字を当てはめるだけという発想では対応しにくい問題が含まれます。
計算問題は学校で扱うレベルを大きく超える難度のため、基礎固めに加えて最難関の応用レベルに届く学力が求められます。一方で関数は一般的な問題が出やすく、関数や図形は基礎を固めてパターンを広く解けるようにするのがポイントです。
過去問のほか、同じレベルの高校の数学を数多く解くことも有効です。解き終わったら解説を見ながら解き直し、計算力を定着させます。
FAST-UPが見てきた慶應義塾高校志望者のつまずき
指導現場で目立つのは、科目ごとの「到達レベルの読み違い」です。英語は語彙と文法を中学範囲で止めてしまい、長文の分量に飲まれるケースが多くあります。国語は読解だけを練習し、漢字・文法・文学史といった知識問題を後回しにしてしまう例が見られます。
数学では、公式を覚えた段階で演習に入り、計算量の多い問題で手が止まるパターンが典型です。考え方を説明できる状態にしてから演習量を積むと、同じ問題数でも定着が変わってきます。
もう一つのつまずきは日程管理です。第1次試験から最終発表までが短いため、面接や作文の準備を発表後に始めると間に合いません。出願の段階で全日程を書き出しておく生徒ほど、直前期に慌てずに済んでいます。
慶應義塾高校から慶應義塾大学への進学
慶應義塾高校の生徒の多くは、内部推薦(系列高校から大学へ推薦で進学する制度)で慶應義塾大学へ進みます。2021年度に卒業した706人のうち、699人が慶應義塾大学に推薦されています。別の進路を選んだのは7人です。
699人のうち最も多かったのは法学部で、次に経済学部、理工学部、商学部と続きます。湘南藤沢キャンパスの2学部は全体の5%ほどと少なめでした。
この傾向は2020年度より以前も同じで、別進路を選んだのは多くても10人ほどで、それ以外は慶應義塾大学へ進学しています。一般入試で慶應義塾大学を狙う場合の学部選びは、慶應義塾大学の受かりやすい学部や早慶上智の穴場学部ランキングも比較材料になります。
慶應義塾大学への合格者が多い高校の偏差値は?
慶應義塾の系列校以外で慶應義塾大学の合格者を多く出しているのは、おおむね偏差値の高い高校です。
| 順位 | 高校名 | 国公私立 | 合格人数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 開成高等学校 | 私立 | 218人 |
| 2位 | 海城高等学校 | 私立 | 154人 |
| 3位 | 日比谷高等学校 | 公立 | 153人 |
| 4位 | 渋谷教育学園幕張高等学校 | 私立 | 147人 |
| 5位 | 横浜翠嵐高等学校 | 公立 | 139人 |
| 6位 | 麻布高等学校 | 私立 | 136人 |
| 7位 | 浅野高等学校 | 私立 | 134人 |
| 8位 | 聖光学院高等学校 | 私立 | 131人 |
| 9位 | 湘南高等学校 | 公立 | 124人 |
| 10位 | 県立千葉高等学校 | 公立 | 122人 |
東京大学への合格者ランキングでも常連の高校が上位に並びます。東京よりも神奈川の高校が多いのは、神奈川に慶應義塾高校や日吉キャンパスがあることと関係しているとみられます。(参照:大学通信オンライン)
代表的な3校を取り上げます。
開成高校の偏差値
1位の開成高校は偏差値77で、慶應義塾の各高校を上回ります。東京都の私立で1位、全国でもトップ10に入り、秀才が集まる高校として知られています。
2022年度の進学実績は、東京大学が193人、医学部合格者数が108人です。
海城高校の偏差値
海城高校も開成高校と同じ男子校ですが、海城高校には高校入試の偏差値が存在しません。中高一貫校で高校からの入学ができず、高校入試の偏差値が算出されないためです。入学するには中学受験が必要になります。
実績面では開成高校など名だたる高校と互角で、偏差値に換算すれば75、76、77は十分にあると考えられます。2022年の進学実績は東京大学が56人、医学部合格者が106人です。
日比谷高校の偏差値
日比谷高校の偏差値は75で、東京都の公立高校では1位、都内全体でもトップ10に入ります。古くから東京大学の合格者を多く輩出してきた高校です。
2022年の進学実績は、東京大学が65人、医学部合格者が121人です。
まとめ
慶應義塾大学へ進む道として、慶應義塾高校からの内部推薦は有力な選択肢です。他大学へ進学するのは全体の1%程度で、99%は推薦され大学まで進みます。だからこそ高校入試に全力で取り組む人が多く、中学時代に勉強量を積み上げる受験生も少なくありません。
一方で、東京大学や医学部を目指して他の高校を選ぶ道もあります。慶應義塾大学にも医学部があるため、慶應義塾高校から医学部を目指す進み方も考えられます。日吉キャンパスに隣接しており、大学生活のイメージを早くからつかめるのも環境面の強みです。キャンパスの位置関係に関心があれば、早稲田大学の全キャンパスの最寄り駅と所属学部の整理も参考になります。
よくある質問
Q. 慶應義塾高校の偏差値はどのくらいですか?
A. 偏差値は76です。神奈川県の私立高校ランキングでは慶應義塾湘南藤沢高等部と並んで1位、全国ランキングでは10位にあたります。
Q. 慶應義塾高校の倍率はどれくらいですか?
A. 2022年度は一般入試が2.45倍、帰国生入試が1.92倍、推薦入試が2.6倍です。一般入試は合格者数が大きく変わらない中で受験者数が増えており、倍率は若干上がっています。
Q. 慶應義塾高校の入試科目は何ですか?
A. 一般入試は国語・英語・数学の3科目の筆記(第1次試験)と面接(第2次試験)です。国語と英語はいずれも試験時間60分で、国語は大問2つ、英語は大問4つの構成です。
Q. 慶應義塾高校からはどのくらいが慶應義塾大学へ進みますか?
A. 2021年度の卒業生706人のうち699人が慶應義塾大学に推薦されています。学部別では法学部が最も多く、経済学部、理工学部、商学部が続きます。


