浪人生あるある30選|受験期と入学後のリアル
浪人生あるある~受験編 池田 結香
FAST-UP
浪人生とは、高校卒業後に進学せず、次の入試に向けて勉強を続ける受験生のことです。あるあるとしては、4月の模試で結果が出て調子に乗る、5月から6月に勉強量が落ちる、夏から勉強が楽しくなる、入学後に同学年から敬語を使われる、などが典型です。
2026年9月時点の情報です。
浪人生あるあるが集まりやすい時期
浪人生活のあるあるは、起きる時期がかなり決まっています。1年間の流れを先に知っておくと、落ち込む時期が来ても「ここは全員が通る場所」と受け止めやすくなります。
| 時期 | 起きがちなこと |
|---|---|
| 4月 | 模試で良い判定が出て調子に乗る |
| 5〜6月 | 気持ちが落ち込み、勉強量を確保できなくなる |
| 夏ごろ | 病み期を越えて勉強が猛烈に楽しくなる |
| 秋〜冬 | 偏差値の伸び悩みに悩む/冬期講習を取り過ぎる |
| 直前期 | 本番が怖くなり、志望校を下げたくなる |
| 入学後 | 浪人がバレて気まずい/春学期に遊んで単位を落とす |
浪人そのものがどれくらい一般的な選択なのかは、大学生の浪人割合をまとめた記事で確認できます。
浪人生あるある:受験期のしんどい編
受験期のしんどいあるあるは、勉強の中身より「気持ちと時間の管理」に集中します。学校の時間割がなくなり、1日の形を自分で決めることになるからです。
- 4月の模試で調子に乗る(A判定=合格可能性が最も高いと示される判定が並ぶこともあります)
- 最初に張り切りすぎて、5月・6月くらいで勉強量を確保できなくなる
- いわゆる病み期(気持ちが落ち込んで勉強が手につかない時期)が来る
- 時間がありすぎて、逆に時間の使い方が分からなくなる
- 「後でできる」と思って後回しにし、意外と時間がない
- つい長めの昼寝をしてしまう
- 偏差値が全然上がらない時期がある
- 模試を受ける回数が増えて、模試に慣れてくる
- 模試には慣れても、本番は何回やっても緊張する
- 本番が近づくとビビって志望校を変えがち
- 不合格の記憶を思い出しすぎて怖くなり、受かる気がしなくなる
- 予備校や受験の費用がかかり、お金がない
4月の模試では、現役生のときより高い判定が出やすいです。高校3年生のときとは学習量に1年の差があるためです。判定だけを見て安心すると、夏に向けた計画が甘くなります。
なお、浪人すれば第一志望に受かるとは限りません。伸びるかどうかは1年間の使い方で分かれます。
よくある間違い:4月の判定を実力だと思い込む
よくある間違いは、4月の模試の判定をそのまま現在の実力として受け取ってしまうことです。現役生の多くがまだ仕上がっていない時期の結果なので、同じ判定が夏以降も続くとは限りません。
回避策は、判定ではなく科目別の失点を見ることです。どの分野で何点落としたかを書き出し、夏までに終える範囲へ割り振ります。あわせて、起きる時間と1日の勉強の開始時刻を固定します。時間の余りを「後でやる」に回さない仕組みを作ると、5月から6月の落ち込みで勉強量がゼロになる事態を防ぎやすくなります。
浪人生あるある:受験期の楽しい編
受験期には、しんどいあるあると同じ数だけ楽しいあるあるもあります。生活が勉強中心になることで、小さな出来事の比重が上がるからです。
- 病み期を乗り越えて、夏ごろから勉強が猛烈に楽しくなる
- 夜ご飯の時間が一番の楽しみになる
- 追い込み時期に、取り過ぎというくらい冬期講習(冬に行われる短期集中の講座)を取りがち
- 予備校講師の授業がわかりやすいと感じる
- 同じ予備校生と仲良くなる
- 仲良くなって恋が芽生えがち
- よく行くカフェの店員さんと顔見知りになる
- 予備校の学生証で学割を使い、電車の定期などを安く買う
- 申込書の職業欄で手が止まる(学生と書くか迷う)
夜ご飯の時間が一番の楽しみになります。勉強以外の楽しみが食事くらいに絞られるためです。職業欄については「学生」と書く人が一般的ですが、「その他」の欄に自由な肩書きを書いて遊ぶ人もいます。
「浪人は楽しい」と言われる理由
浪人が楽しいと言われるのは、勉強の手応えと人間関係がそろう時期があるからです。夏を越えると、春に解けなかった問題が解けるようになり、勉強そのものが面白くなります。
もう一つは予備校での関係です。同じ目標を持つ相手とは、ライバルでありながら励まし合えます。仲間との会話が息抜きになり、生活が一本調子になりません。カフェの店員さんと顔見知りになるような、日常の小さな変化も楽しみになります。
ただし、楽しさは勉強が進んでいる実感と結びついています。遊びの時間だけが増えると、楽しさは長続きしません。
浪人生あるある:大学入学後の気まずい編
入学後のあるあるは、年齢と学年のずれから生まれます。学年では1年下になるため、呼び方や言葉づかいで迷う場面が増えます。
- 浪人だとわかると、一瞬気まずい空気になる
- 同学年の人に敬語を使われるようになる
- 浪人だと言うタイミングを伺ってしまう
- 誕生日の話題で浪人はバレがち
- 先輩だと、同い年でも敬語を使う
- サークル飲みでだいたいいじられる(新入生歓迎会では何度も同じ話をする)
同い年でも、学年が上の先輩には敬語を使う浪人生が多いです。学年では後輩にあたるためです。周囲の目を考えて、自然と敬語になる場面が多くなります。
大学に在籍しながら再受験する仮面浪人を考えている場合は、仮面浪人と就職の関係をまとめた記事も合わせて読んでおくと判断しやすくなります。
浪人生あるある:大学入学後の良いこと編
入学後の良いあるあるは、浪人経験が会話と人間関係の材料になることです。同じ経験をした相手が見つかると、一気に距離が縮まります。
- 話した相手も浪人だと知ったときは、すごく盛り上がる(予備校・志望校・模試の結果の話が止まらない)
- 浪人生だったことを話のネタにする人も案外多い
- 同学年と1学年上の両方とつながり、友達の幅が広がる
- 勉強から解放されて、1年の春学期は遊びまくる
- 遊びすぎて単位を落としがち
友達の幅が広がる点は、浪人してよかったと振り返る人が多い要素です。一方で、春学期の遊びと単位落としはセットで起きます。時間割を組む段階で、出席と課題の負担を確認しておくと避けやすくなります。
FAST-UPが見てきた浪人生のつまずきどころ
指導現場で多いのは、春の勢いを基準に1年の計画を立ててしまうケースです。4月は1日の勉強時間を最大に見積もれますが、その量を前提に組んだ計画は、気持ちが落ちる時期に一度止まります。止まったあと再開できない状態が、夏までの遅れにつながります。
もう一つは、模試の判定だけで志望校を上下させる動きです。判定は受験者層や範囲の進み方で揺れます。科目別の失点を見ずに判定で判断すると、直前期に「受かる気がしない」という感覚だけで志望校を下げる流れになりがちです。
伸びている浪人生に共通するのは、調子が悪い日でも最低限こなす量を決めていることです。日によって上下しても、週単位で見れば量が崩れません。浪人は時間が長いのではなく、使い方の自由度が高いだけだと捉えると、計画が現実に近づきます。
浪人あるあるから得られること
- 浪人仲間との時間などでうまく息抜きを作り、自分のメンタルをコントロールする
- 時間配分をミスしない。1年はあっという間に過ぎる
- 上がるも下がるも自分次第。やると決めた範囲はとことんやる
よくある質問
Q. 浪人生とは何ですか? A. 高校を卒業したあと大学に進学せず、次の入試に向けて勉強を続ける受験生のことです。予備校に通う人、自宅で学習する人など、過ごし方は分かれます。大学に在籍しながら再受験する場合は仮面浪人と呼ばれます。
Q. 浪人は楽しいですか? A. 楽しいと感じる時期はあります。春の落ち込みを越えると勉強が面白くなり、予備校で仲間もできます。ただし楽しさは勉強が進んでいる実感と結びついているため、遊びの時間だけが増えた状態では続きません。
Q. 4月の模試で良い判定が出たら安心してよいですか? A. 判定だけで判断しない方が安全です。高校3年生のときとは学習量に差があるため、春は判定が出やすい時期です。科目別の失点を確認し、夏までに埋める範囲を決めるところまでやると意味が出ます。
Q. 浪人すれば第一志望に合格できますか? A. 浪人したからといって合格できるわけではありません。偏差値が伸び悩む時期にほとんどの人が直面します。勉強量を確保できる生活の形を作れた場合は、1年の差が結果に表れやすくなります。
Q. 大学入学後、浪人だといつ伝えればよいですか? A. 伝えるタイミングに決まりはありません。誕生日の話題で自然に分かることが多く、自分から話のネタにする人もいます。相手も浪人経験者だと会話が盛り上がるため、隠し続ける必要はありません。


