日東駒専は難しい?難易度・勉強時間を解説
今回は日東駒専について解説していこうと思います。
FAST-UP
日東駒専は偏差値50前後で平均的に見えますが、合格は簡単ではありません。一般入試の多くをMARCHなど上位大学の併願者と争ううえ、倍率も4〜5倍の学部が中心だからです。必要な勉強時間の目安は800〜1000時間です。
2026年9月時点の情報です。
以下では、偏差値・ライバル層・倍率・勉強時間の目安に加え、偏差値上位学部のランキングと教科別の勉強法まで解説します。志望校決定と日々の学習計画の材料にしてください。
日東駒専に合格するのは難しい?
結論として、日東駒専の合格は易しくありません。日東駒専とは、日本大学・東洋大学・駒沢大学・専修大学をまとめた呼び名です。偏差値の数値だけを見ると平均的ですが、受験する層と倍率を踏まえると相応の対策が要ります。
日東駒専の偏差値
各大学の偏差値は次のとおりです。
| 大学 | 偏差値 |
|---|---|
| 日本大学 | 49.0 |
| 東洋大学 | 53.5 |
| 駒沢大学 | 55.5 |
| 専修大学 | 54.1 |
学部によって異なり、40前半から60あたりまで幅があります。ただし基本的には、どの大学も平均と言われる50前後に収まります。
注意したいのは、高校受験の偏差値50と大学受験の偏差値50が同じ意味ではない点です。大学受験のほうが難易度は高くなります。平均的な大学と言えど、しっかり対策したほうがよいでしょう。
日東駒専合格者の高校情報
進学者が多いのは、高校の偏差値で言えば57ほどの高校というイメージです。偏差値55〜60ほどの高校に通っている学生でも、半分程度は日東駒専以下に進学しているように見えます。
つまり、偏差値が高い高校に通う学生でも、しっかり戦わなければ合格は難しいということです。
日東駒専のライバル情報
一般入試で競う相手は、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)の併願者が大半です。日東駒専は推薦入試や総合型選抜(旧AO入試。書類と面接などで選ぶ方式)で入学する人が多いため、一般入試の枠を上位大学志望者と争うことになるからです。結果として、一般入試のレベルは高くなります。
併願先を考えるときは、MARCH各校の学部ごとの人気差も知っておくと計画が立てやすくなります。中央大学の人気学部と学部序列も合わせて確認してみてください。
日東駒専は難しい
偏差値や大学ランクだけを見ると入りやすく見えるかもしれません。しかし、大学受験そのものの難しさとライバルの学力が重なり、日東駒専は案外難しい大学群です。
【日東駒専の下の大学一覧】併願やすべり止めのおすすめ校も解説
日東駒専の難易度はどれくらい
難易度の目安は「受験生全体の上位層に入れるか」で考えると分かりやすくなります。数字で整理すると次のとおりです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 偏差値 | 50〜55 |
| 受験生全体での位置 | 上位約30% |
| 倍率 | 4〜5倍の学部が多い(人気学部は10倍近く) |
| 必要な勉強時間 | 800〜1000時間 |
合格者のレベル
偏差値は50〜55で、上位約30%に入る必要があります。この位置に入ること自体が、なかなか難しい条件です。
倍率
倍率は学部学科によりますが、4〜5倍の学部が多くなっています。倍率の低い学部もある一方、人気学部では10倍近くになる学部も存在します。5〜10人受けて1人しか合格できない入試を勝ち抜くのは、簡単ではありません。
必要な勉強時間
個人差はありますが、800時間〜1000時間の勉強時間を確保するとよいでしょう。MARCHの場合は約2000時間、早慶の場合は3000時間の勉強時間が必要だと言われています。
この差を見ると、MARCH・早慶との間に大きな開きがあることが分かります。その早慶・MARCH志望者がすべり止めとして日東駒専を受験するため、勉強時間は多めに確保しておくほうが安全です。
日東駒専が簡単だと思われている理由
「簡単」というイメージは、実際の入試難易度ではなく、受験生の見方や情報環境から生まれています。主な理由は3つです。
日東駒専を志望校にする人が少ない
早慶上智やMARCH、関関同立を第一志望にする人は多く、その人たちのすべり止めの位置に日東駒専があります。だからこそ「すべり止めだし受かって当然」「何とかなるだろう」と感じる受験生が多くなります。
MARCHや早慶と比較すると入試問題が簡単
過去問を見ると分かるとおり、日東駒専はMARCHや早慶に比べて基礎的な問題が多く出題されます。応用問題が少ないため、一見簡単に思えてしまいます。しかし、基礎問題をミスなく解き切ることは意外と難しいので注意しましょう。
SNSの影響
学歴にこだわりのある人がSNSなどで「日東駒専はFラン大学」と発信しているのを目にします。それによって、簡単に入学できる大学だと錯覚してしまうのです。
Fランとは基本的にボーダーフリーの大学、いわゆる名前を書いただけで合格できるとされる大学を指します。日東駒専はしっかり点数を取らないと合格できないので、Fランではありません。ネットの情報を鵜呑みにしないようにしてください。
日東駒専の中でどこがいいのかを徹底解説!おすすめの穴場学部も紹介
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「すべり止めだから直前に過去問を解けば間に合う」と考え、基礎の詰めを後回しにすることです。日東駒専の問題は基礎中心のため、取りこぼしがそのまま不合格に直結します。
回避策は、出題される基礎事項を取りこぼしゼロにするところまで反復し、800〜1000時間の勉強時間を前提に早い段階から計画を組むことです。直前期は、過去問で抜けを探して基礎に戻る往復に使います。
FAST-UPが見てきた日東駒専受験のつまずき
指導の現場で多いのは、「基礎は分かっている」と感じている段階で演習量を止めてしまうケースです。解説を読めば理解できる状態と、試験時間内に自力で正答を出せる状態は別物です。日東駒専の入試は基礎問題の比重が高いため、この差がそのまま点差になります。
もう一つのつまずきは、第一志望の対策に時間を取られ、併願校の出題形式を最後まで確認しないまま本番を迎えることです。同じ科目でも、選択式中心か記述を含むかで必要な練習は変わります。
また、学部選びを偏差値だけで決めてしまい、受験科目の相性を見落とす例も見られます。地歴の選択科目などは大学ごとに扱いが違うため、早めの確認が有効です。参考として立教大学の地理受験の可否と対策も目を通しておくと、科目選択の判断材料が増えます。
日東駒専の偏差値上位学部ランキング5選
偏差値上位学部を、医学部を除いた形でまとめると次のようになります。
| 順位 | 大学・学部 | 特に偏差値が高い区分 |
|---|---|---|
| 1位 | 日本大学 生物資源科学部 | 獣医学科 A方式 |
| 2位 | 東洋大学 国際学部 | グローバル・イノベーション学科 前期3教科 |
| 3位 | 東洋大学 国際観光学部 | 前期日程 |
| 4位 | 東洋大学 文学部 | 哲学科・英米文学科 前期日程 |
| 5位 | 東洋大学 社会学部 | 社会学科 前期日程 |
第5位 東洋大学 社会学部
社会学科の前期日程の偏差値が高くなっています。フィールドワークで得た理論と実証から現代社会が直面している諸問題を考え、社会学、情報学、マスコミ学、メディア学が学べます。
第4位 東洋大学 文学部
哲学科と英米文学科の前期日程の偏差値が高い学部です。歴史や文学、外国語を学べ、通訳や翻訳家、ジャーナリストを目指す人もいます。
第3位 東洋大学 国際観光学部
前期日程の偏差値が高い学部です。観光業界への就職率は3割〜5割と高くはないものの、地理や歴史、外国語を学べるため、社会に出たときに役立つ学びが得られます。
第2位 東洋大学 国際学部
グローバル・イノベーション学科の前期3教科の偏差値が高くなっています。グローバル社会のさまざまな場面で活躍するための知識と哲学、対話するための語学を学べます。国家公務員や海外営業、国際ボランティアを目指す人もいます。
第1位 東洋大学を抑えた日本大学 生物資源科学部
獣医学科のA方式の偏差値が大きく高くなっています。今回は医学部を除いたランキングですが、医学部の次に偏差値が高いのがこの学部です。微生物を含むあらゆる生物、生物を起源とする物質の生産・利用、生命の仕組みを学びます。獣医学科では動物医療を学び、専門知識と実践力が身につくカリキュラムが編成されています。
日東駒専に合格するための勉強法を教科ごとに解説
全科目に共通する方針は、応用に手を広げる前に基礎を完成させることです。出題の中心が基礎問題だからです。
国語
まず、必要な科目を調べることから始めます。現代文だけなのか、古典や漢文も必要なのかを確認しましょう。
日東駒専の現代文は難関大学に比べるとやや易しい問題が多く、基礎を固めておけば合格点に届きます。日東駒専に焦点を当てた現代文の参考書もあるので活用してください。古典や漢文は、文法と古文単語を重点的に進めると点が伸びます。
英語
英語も基礎固めを重点的に行います。中学英語の時点で苦手なら、そこから克服してください。単語、文法、長文、応用とそれぞれの参考書を用意して進めるのが効率的です。
英語は勉強した結果が出にくい教科なので、早めに基礎固めを行い、苦手意識を払拭しておきましょう。
数学
入試で数学を使う場合、教科書レベルの問題を解けるかどうかが合否の決め手になります。教科書の例題は何度も解いておきましょう。
数学も結果が出るまでに時間がかかるため、早めの着手が有効です。参考書は自分に合ったレベルのものを選んでください。
理科系科目
理科も、使用する人は基礎的な問題を解けるようにしておきます。化学、物理、生物のいずれも、基本問題に正解できれば合格点は見えてきます。
範囲が広く迷う場合は、難易度の高い計算問題を中心に進めてください。計算の公式や化学式は完璧に覚えることが前提です。
社会系科目
日東駒専のうち駒沢大学以外は、選択式の出題が主になっています(元記事にあった「鴨沢大学」は駒沢大学の誤記です)。選択式が中心のため、あいまいな記憶では選択肢を絞り切れず、正確な知識が求められます。
具体的には、時代の流れの把握、教科書の太字になっているような重要語句の暗記、重要語句の周辺内容の把握を徹底しましょう。入試形式が異なる駒沢大学の社会系科目では、方式によって記述式の問題も出題されます。該当する方式を受ける場合は、文章を書く練習も行ってください。
まとめ
日東駒専は上位校のすべり止めになることが多く、SNSの影響もあって「偏差値が低い」「入試も簡単」と見られがちです。しかし、難易度の高い高校からの受験生が多く進学している事実を踏まえると、相応に狭き門だと分かります。
日東駒専には獣医学科のように偏差値の高い学科もあり、学べる分野も充実しています。教科別の勉強法を見返しながら基礎固めを進め、偏差値上位学部のランキングも参考に学部学科を選んでください。
よくある質問
Q. 日東駒専の合格に必要な勉強時間はどれくらいですか。 A. 個人差はありますが、800時間〜1000時間が目安です。MARCHは約2000時間、早慶は3000時間と言われており、その差を踏まえて計画を立てると判断しやすくなります。
Q. 日東駒専のレベルは受験生全体でどのあたりですか。 A. 偏差値は50〜55で、上位約30%に入る水準です。数字の上では平均的でも、高校受験の偏差値50とは意味が異なるため、同じ感覚で考えないようにしてください。
Q. 数学で受験する場合、どこまで仕上げればよいですか。 A. 教科書レベルの問題を確実に解けるかどうかが決め手になります。教科書の例題を繰り返し、そのうえで自分のレベルに合った参考書で演習量を積む流れが取り組みやすいでしょう。
Q. 日東駒専はFラン大学なのですか。 A. 違います。Fランはボーダーフリー、つまり名前を書けば合格できるとされる大学を指します。日東駒専は得点を取らなければ合格できず、倍率も4〜5倍の学部が中心です。


