日東駒専はすごい?偏差値と就職から考察
日東駒専はすごいのか?
FAST-UP
日東駒専は偏差値50〜55で、学力面では上位層に入るためFランには当たりません。一方で有名企業への就職率はMARCHと差があり、進路面では差が残ります。学力と就職で評価が分かれる大学群です。
2026年9月時点の情報です。
日東駒専はすごいのか
結論として、学力の面ではすごいと言えますが、有名企業への就職実績の面では、すごいと言い切ることはできません。評価が分かれるのは、見る指標が偏差値か就職先かで結果が変わるためです。
ここでいう日東駒専は、日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学の4大学を指す呼び方です。以下では偏差値・就職実績・大学ランクの3つの切り口で整理します。
偏差値から見る日東駒専
偏差値で見ると、日東駒専は高いレベルにあります。日東駒専の偏差値は50〜55程度で、これは大学生の上位27%程度に入る水準です。学力という切り口で見れば、十分に評価できる位置づけです。
なお、大手予備校では偏差値60以上を難関大としています。そのため難関大の枠には入りませんが、名門校であることは変わりません。上位帯との距離感を知りたい場合は、早慶上智の偏差値ランキングと見比べると位置づけがつかみやすくなります。
就職実績から見る日東駒専
有名企業への就職では、MARCHと日東駒専に明確な差があります。MARCHは、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5大学を指す呼び方です。
東洋経済新聞による有名企業400社への実就職率は次の通りです。
| 大学群 | 有名企業400社への実就職率(平均) |
|---|---|
| MARCH | 25% |
| 日東駒専 | 8% |
日東駒専から有名企業に入るのは1割程度にとどまります。このため、就職先という観点では高いレベルにあるとは言えません。有名企業への就職を重視する場合は、MARCH以上を目標に据えるのも有効です。
大学ランクから見る日東駒専
大学ランクで見ると、日東駒専はDランクに位置づけられます。一般に語られる区分を整理すると次のようになります。
| ランク | 該当する大学群 |
|---|---|
| S | 東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学・医学部系の大学 |
| A | Sランクを除いた旧帝国大学 |
| B | 早慶上理 |
| C | MARCHG・関関同立・地方国公立大学 |
| D | 日東駒専・産近甲龍 |
旧帝国大学は、北海道・東北・東京・名古屋・京都・大阪・九州の旧制帝国大学を指します。
結論:学力ではすごい、就職では差がある
日東駒専は、学力で考えると上位27%程度に入るため、十分にすごいと言えます。一方で就職を考えると、MARCHや早慶との差は残ります。どちらの指標を重視するかで、評価は変わります。
日東駒専の入試難易度は高い?
入試難易度は高く、簡単に入れる大学群ではありません。近年は私立大学の定員厳格化により、上位の受験生が流れ込んでいるため、難易度は上がっています。定員厳格化とは、入学定員の超過を抑えるよう国の基準が厳しくなった流れを指します。
大学受験の偏差値は「高校受験の偏差値−10」とされます。この換算で見ると、必要な学力の目安は次の通りです。
| 指標 | 目安 |
|---|---|
| 大学受験の偏差値 | 50〜55 |
| 高校入学時の偏差値 | 60〜65 |
つまり、ネット上の印象だけで「日東駒専は物足りないからMARCHへ」と考えても、通っている高校の偏差値が50程度であれば、相当な努力が必要になります。
よくある間違い:簡単だと決めつけて対策を後回しにする
最も多い失敗は、日東駒専を「滑り止め」と見なし、過去問対策を後回しにすることです。定員厳格化で上位層が流入している状況では、第一志望の対策だけで押し切れる前提は崩れます。
回避策は次の3つです。
- 志望順位に関係なく、受験する全大学の過去問を一度は解いて出題形式を確認する
- 基礎の抜けを模試の結果で特定し、分野単位で埋め直す
- 併願校の対策時期をあらかじめ計画に組み込み、直前期に詰め込まない
日東駒専はFランなのか
日東駒専はFランではありません。一般入試で不合格者が出ており、偏差値も50以上あるためです。
Fランクの定義は主に次の2つで語られます。
- 一般入試において、不合格者が出ない状況の大学
- 偏差値35以下の大学。河合塾の入試難易予想ランキングで、合否判定ができない「BF(ボーダー・フリー)」に分類される大学
どちらの定義にも日東駒専は当てはまりません。難関大の区分には入らないものの、名門校であることには変わりがありません。
FAST-UPが見てきた日東駒専志望のつまずき
指導現場で多いのは、「日東駒専なら今のままでも届く」という見積もりのまま、基礎の確認を飛ばしてしまうケースです。合格した生徒と伸び悩む生徒の差は、志望校のランクよりも、基礎の穴を放置していた期間の長さに表れます。
もう一つ目立つのは、ネット上の評価に引っ張られて志望校を上げ下げし、対策の軸が定まらない状態です。学部ごとに出題形式が違うため、志望が固まらないと過去問演習に入る時期が遅れます。評価の話より先に、受ける学部の問題形式を決めることが先決です。
上を目指すか現状で勝負するかで迷う場合は、浪人という選択肢の実情も確認しておくと判断しやすくなります。大学生の浪人割合や仮面浪人と就職の関係も、進路を比べる材料になります。
まとめ
ネット上で揶揄されることはあっても、日東駒専が名門校であることは変わりません。志望する場合は、印象ではなく出題形式に沿った対策を積むことが重要です。
一方で、有名企業への就職率ではMARCHと差が残ります。就職を重視するなら、上の大学群を目標に置いて計画を組み直す選択もあります。
よくある質問
Q. 日東駒専はFランと呼ばれることがありますが、本当ですか。 A. 当てはまりません。Fランクは「一般入試で不合格者が出ない」または「偏差値35以下でBF(ボーダー・フリー)に分類される」大学を指す言葉です。日東駒専は偏差値50以上あり、一般入試でも不合格者が出ています。
Q. 日東駒専とMARCHでは、どのくらい差がありますか。 A. 偏差値でも就職実績でも差があります。有名企業400社への実就職率は、MARCHが平均25%、日東駒専が平均8%です。学力面では日東駒専も上位27%程度に入りますが、有名企業への就職を重視する場合はMARCH以上を視野に入れるのも有効です。
Q. 偏差値50の高校からでも日東駒専に届きますか。 A. 可能ですが、相応の努力が必要です。大学受験の偏差値は「高校受験の偏差値−10」とされ、日東駒専の水準は高校入学時の偏差値60〜65に対応します。基礎の抜けを早期に埋め、過去問で出題形式に慣れる時間を確保することが前提になります。
Q. 日東駒専志望でも過去問は早めに解くべきですか。 A. 早い段階で一度解く形が有効です。学部ごとに出題形式が異なるため、形式を知らないまま直前期に入ると対策の時間が足りなくなります。解けなくても形式と時間配分を確認する目的で使えます。


