日東駒専の数学対策|難易度・勉強法と参考書
日東駒専の数学の入試情報
FAST-UP
日東駒専の数学は、典型パターン中心のマーク式です。誘導が少なく自力で解き切る力が要ります。基本問題集を完璧にし、計算精度を高めれば高得点が狙えます。範囲は数学ⅠAⅡBが中心で、理系は数学Ⅲも出ます。
2026年9月時点の情報です。
日東駒専の数学の入試情報
日東駒専の数学は、形式と難易度の両面で「基礎の完成度」が点数に直結する試験です。まず全体像を押さえます。
出題形式の基本
基本はマークシート形式です。ただし、共通テスト(大学入学共通テスト。1月に行われる全国共通の試験)のような誘導形式ではない点に注意が必要です。
センター試験や共通テスト以上に、自分で正解を導き出す論証力が求められます。途中の方針を文章でヒントとして示してもらえないためです。
一方で、日東駒専の数学は、事前に対策すれば満点も狙える試験です。出題の中心が典型パターンの問題で、解法を知っているかどうかで勝負が決まるためです。成果が出るまでには時間がかかるので、早めに対策を始めておきましょう。
何割取れば良いのか
必要な得点率は、志望校・学部によって変わります。一口に日東駒専と言っても難易度には若干の差があり、学部によっても偏差値に差があるためです。
さらに、数学以外の科目の得手不得手にも大きく左右されます。数学に苦手意識があるのなら、他の科目で補うのも一つの手です。
一つ例を挙げるなら、日本大学の理工学部では得点率が60%〜70%あれば受かるとされています。安定して数学で7割以上得点できるようになれば、十分合格の見込みがあると言えます。
日東駒専の数学の難易度はどれくらい?
数学の問題は、典型パターンの問題とそうでない問題に大別できます。
- 典型パターンの問題:解法が明確で、その解法を知っているかどうかで勝負がつく問題。頻出パターンを覚え、正しく計算できれば解ける
- 典型パターンでない問題:問題演習による対策が難しい問題。確率や整数などで出題されやすく、その場での対応力が求められる。いわゆる難関大学が好んで出題するタイプ
日東駒専では、基本的に典型パターンの問題が出題されます。高度な思考力や理解力までは求められない反面、教科書や一般的な問題集に掲載されているパターンをしっかり習得しておく必要があります。油断はできませんが、勉強した分がそのまま得点に反映されやすい難易度です。
日東駒専の数学対策
対策の柱は、全範囲の基礎固め・形式への慣れ・計算精度の3つです。順に見ていきます。
出題傾向
大学によって異なりますが、基本的に数学ⅠA・ⅡBから主に出題されます。「式と計算」から「微分法・積分法」までの数式やグラフを扱う分野はもちろん、確率や数列、ベクトルといった分野からの出題も少なくありません。満遍なく出題されるため、抜け・漏れなく対策する必要があります。
数学Ⅲからも出題されますが、数学ⅠA・ⅡBと比べてやや難易度が高い傾向にあります。特に数学Ⅲのメイントピックである微分・積分は、数学ⅠA・ⅡBで学んだ内容を幅広く理解していなければ対応できません。
出題範囲は大学・学部ごとに違うため、志望先の募集要項で必ず確認しておきましょう。
基本的な問題集を完璧に
バランスよく出題される以上、どこかに漏れがあってはいけません。出題範囲すべてを学習するつもりで立ち向かう必要があります。
そこで重要になるのが、基本的な問題集を完璧に仕上げることです。難しい問題集である必要はなく、学校で使用している教科書レベルのもので構いません。何度も反復し「この教材で解けない問題はない」と自信を持って言える状態を目指します。
形式に慣れる
共通テストの過去問だけで演習を終えるのは危険です。日東駒専のマーク式には、共通テストのような文章による丁寧な誘導が付かないためです。
自分自身で解き進める力が試されるので、誘導のない形式でも正解にたどり着けるようにしておきましょう。志望校の過去問を早めに一度解き、形式の差を体感しておくと方針が立てやすくなります。
出題形式そのものが独特な入試への向き合い方は、青山学院大学総合文化政策学部の総合問題の傾向と対策も参考になります。
計算練習を抜かりなく
「たかが計算」と侮ってはいけません。1か所でも計算が間違っていれば、続く数式はすべて間違うことになり、高得点は望めません。
「分かっていたのに計算を間違って落とした」という例は枚挙にいとまがありません。普段問題集で勉強する際も、答え合わせをする前に計算ミスがないか確認する習慣をつけましょう。
よくある間違い:レベルに合わない難しい問題集から始める
よくある間違いは、合格を急いで難関大向けの思考力型の問題集から手を付けることです。日東駒専の出題の中心は典型パターンであり、難問演習に時間を使うほど基礎の抜けが残ります。
回避策は、基礎〜標準レベルの1冊を決め、全分野を反復して仕上げてから過去問に進む順番を守ることです。難問に取り組むのは、基本問題集で取りこぼしがなくなってからで十分です。
日東駒専の英語対策!高得点を取るためにやるべきことや参考書を解説
FAST-UPが見てきた日東駒専の数学でつまずく人の共通点
指導現場で目立つのは、「解法は知っているのに本番で得点にならない」タイプのつまずきです。原因はおおむね次の3つに整理できます。
- 途中式を省いて暗算で進め、見直しの手がかりが残らない
- 確率・整数・数列・ベクトルなど、他分野と独立した単元を後回しにしたまま本番を迎える
- 共通テスト形式の演習に偏り、誘導のない設問で手が止まる
マーク式は途中経過が採点されないため、方針が合っていても最後の数値がずれれば0点になります。だからこそ、解き終えたあとに計算を検算する手順まで含めて「解法」と考える姿勢が必要です。
伸び悩みの相談で多いのは、参考書の冊数が足りないのではなく、1冊の反復が途中で止まっているケースです。新しい教材に移る前に、前の教材で解けない問題が残っていないかを確認してみてください。
日東駒専の数学で高得点を取るためにやるべきこと
学年ごとに優先すべき範囲は異なります。全体像は次の通りです。
| 学年 | 中心に取り組む範囲 | 意識したいこと |
|---|---|---|
| 高校1年生 | 数学ⅠA | 「式と計算」「三角比」を完成させる。確率・整数は反復で維持 |
| 高校2年生 | 数学ⅡB | 公式量が多く範囲も広い。数列・ベクトルは別個に対策 |
| 受験生 | 数学ⅠA・ⅡBの復習+数学Ⅲ | 微分・積分を軸に、復習と新範囲を並行させる |
高校1年生
数学は積み重ねの学問である以上、高校1年生の段階で勉強できる範囲は限られています。予習として数学ⅡBに進む手もありますが、それよりは現在進行形で学習している数学ⅠAを完璧にすることを目指しましょう。
特に「式と計算」と三角比の分野をしっかり学んでおかないと、数学ⅡBの勉強にも支障が生じます。数式を自由自在に変形できるよう、公式は一通り覚え、活用できるように練習しておくことが大切です。
一方、数学ⅠAの確率・整数は、今後の数学ⅡB・Ⅲであまり関わってきません。数学ⅠAを学び終えた段階で、自習して実力を日東駒専の入試レベルまで引き上げる必要があるということです。一度しっかり学んでもしばらくすると忘れるものなので、これらの分野も反復学習しておきましょう。
高校2年生
数学ⅡBは、数学の中でももっとも範囲が広い分野です。三角比は三角関数に拡張され、指数・対数や微分積分など、より高度な式とグラフを扱うことになります。公式も多く出てくるため、すべて自由自在に使いこなせるまで練習を重ねることが大切です。
これらの分野が疎かだと、数学Ⅲの勉強に大きな支障を来します。高校2年生の段階ではまだ受験の意識はないかもしれませんが、数学は佳境を迎えるので気を抜かずに勉強しましょう。
数学Bでは数列やベクトルといった、これまでとは異なる考え方を活用する分野を学びます。先述した確率や整数と同様、他の単元とは独立しているため、入試に対応するには別個に対策する必要があります。
受験生
受験生が数学を学ぶにあたって障壁となるのは、これまで学習した数学ⅠA・ⅡBの復習と、数学Ⅲの勉強を両立させなければならない点です。ただし、数学Ⅲは数学ⅠA・ⅡBの延長線上にあります。数学ⅠA・ⅡBの復習がそのまま数学Ⅲの勉強に活きてくるので、並行して上手に進めていきましょう。
特に、微分・積分は非常に大きな分野で、入試でも配点が大きい傾向にあるため要注意です。三角関数や対数関数、数学Ⅱの微分積分についての知識があってようやく理解できる、高校数学の集大成とも言える分野です。
学習するのは高校3年生の秋ごろになることが多いため、それまでに他の分野を固めておくとスムーズに習得できます。
日東駒専の国語対策!高得点を取るためにやるべきことや参考書を解説
日東駒専の数学対策におすすめの参考書
基礎固め・典型パターンの網羅・過去問演習の3段階で選ぶのが基本です。
| 参考書 | 出版社 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ドラゴン桜式 数学力ドリル | 講談社 | 計算力の基礎固め |
| 元気が出る数学 | マセマ | 典型パターンの網羅と解法理解 |
| 赤本 | 教学社 | 志望校の傾向把握と過去問演習 |
ドラゴン桜式 数学力ドリル(講談社)
数学ⅠA・ⅡB・Ⅲの各分野で1冊ずつ販売されている計算問題集です。計算問題に焦点を絞っており、基礎固めにもってこいの本と言えます。
あくまで計算のみですが、難易度は幅広く、難関大学で出題されるレベルの計算も登場します。この本の計算問題を攻略すれば、計算が難しいせいで解きにくいタイプの問題にはあまり困らなくなります。
元気が出る数学(マセマ)
数学の問題集で有名なマセマ出版社の本です。典型パターンが網羅的に掲載され、さらにその解法が分かりやすく解説されています。
数学ⅠA・ⅡB・Ⅲの各分野で1冊ずつ販売されているため、一通り取り組みましょう。この本で難しく感じた場合は、同社の「初めから始める数学」を先に勉強しても良いでしょう。
赤本(教学社)
問題集でしっかりと基礎を身に付けたら、過去問演習に進みます。過去問の入手方法はいくつかありますが、傾向や対策が書かれた赤本(大学別の過去問題集。傾向と対策の解説が付く)の使用がおすすめです。
数学に限ったことではありませんが、「一般的な参考書で学習→過去問演習」というのが受験勉強の定石です。赤本はできるだけ早い段階で入手しておくと役立ちます。出題タイプを先に把握しておくと、問題集を解く段階から目標意識を持って取り組めるためです。
共通テストを受験するのなら、そちらの赤本も早めに入手しておくとよいでしょう。共通テストは旧来のセンター試験と形式が異なり、特に数学ⅠAでは試験時間を含めて大きな違いが見られます。時間が厳しく速度を要求されるため、過去問で速く解く練習を積んでおきましょう。
日東駒専は数学受験できる?
理系学部は当然数学で受験できますが、文系学部では学科ごとに扱いが分かれます。大学別の状況は次の通りです。
| 大学 | 文系学部での数学受験 |
|---|---|
| 日本大学 | 文系学部はすべて数学で受験可能 |
| 東洋大学 | 文学部史学科のみ社会が必須 |
| 駒澤大学 | S方式の文学部歴史学科は数学受験できない |
| 専修大学 | すべての学部学科で数学受験できる |
また、数学のどの範囲が出題されるのかも大学・学部によって異なります。たとえば、専修大学では数学ⅠAⅡが範囲であり、BとⅢは出ません。
選択科目の可否で受験校の幅が変わる点は、他大学でも同じです。科目選択から志望校を考える視点は立教大学の地理受験は可能?入試傾向・対策やおすすめの参考書、学部ごとの性格の違いは中央大学の人気学部と学部序列の解説も参考になります。
まとめ
日東駒専の数学では基本的なパターンの問題が出題されます。事前に典型パターンを網羅しておけば、「見たことがある問題だ」と落ち着いて本番に臨めます。
その分、知っているか知らないかで勝敗がはっきり分かれやすい試験でもあります。全範囲を抜かりなく勉強し、計算精度まで含めて仕上げていきましょう。
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よくある質問
Q. 日東駒専の数学は何割取れば合格できますか? A. 志望校・学部、そして他科目の得手不得手によって変わります。一例として、日本大学の理工学部では得点率が60%〜70%あれば受かるとされています。安定して7割以上取れる状態なら、十分合格の見込みがあると言えます。
Q. 日東駒専の数学の難易度はどれくらいですか? A. 典型パターンの問題が中心で、高度な思考力までは求められない水準です。ただし出題範囲は満遍ないため、教科書や標準的な問題集のパターンを漏れなく習得しておく必要があります。
Q. 文系でも数学で受験できますか? A. 大学・学科によります。日本大学と専修大学は文系学部でも数学受験が可能で、東洋大学は文学部史学科のみ社会が必須、駒澤大学のS方式の文学部歴史学科は数学受験できません。
Q. 共通テスト対策だけで日東駒専の数学に対応できますか? A. 対応しきれない可能性があります。日東駒専のマーク式には共通テストのような丁寧な誘導が付かないため、誘導なしで解き切る演習を別に積んでおきましょう。
Q. 参考書はどの順番で進めればよいですか? A. 計算力の基礎固め、典型パターンの網羅、過去問演習の順が基本です。基本問題集で解けない問題がなくなってから赤本に進むと、演習の効果が出やすくなります。


