大学受験の夏期講習費用はいくら?相場と抑え方
大学受験の夏期講習費用は1講座1万〜3万円
FAST-UP
大学受験の夏期講習費用は、1講座あたり1万〜3万円程度が目安です。高3が複数講座をとると総額10万〜30万円になることが多く、費用を左右する最大の要因は講座数です。相場を知り、自習時間を確保できる範囲まで絞るのが現実的です。
2026年10月時点の情報です。
大学受験の夏期講習費用の相場|1講座の値段と総額の目安
夏期講習の費用は「1講座いくら」で積み上がる仕組みです。集団指導の予備校では1講座ごとに受講料が決まっており、とった講座の数だけ金額が増えます。個別指導塾は1コマ単価×受講回数で決まるため、同じ時間数でも集団指導より高くなりやすい傾向があります。個別指導は生徒1人あたりにかかる講師の人件費が大きいからです。
費用を比較するときは、金額だけでなく「1講座に何分の授業が何回含まれるか」をそろえて見ることが大切です。授業時間の設定は予備校ごとに違うため、単純な金額比較では判断を誤ります。
1講座(90分×4〜5日)あたりの費用の目安
集団指導の予備校では、90分授業を4〜5回で1講座とする形が標準的です。高3の夏期講習の費用相場は、1講座あたり1万〜3万円程度とされています。大手予備校の公表されている受講料も、おおむねこの幅に収まります。
| 形式 | 講座の構成例 | 受講料の例 |
|---|---|---|
| 集団指導(大手予備校A) | 90分×5講 | 一般生22,700円/塾生22,200円 |
| 集団指導(大手予備校B) | 50分×12コマ・4日間 | 29,800円 |
| 集団指導(大手予備校C) | 90分×4回 | 16,000円 |
| 集団指導(大手予備校D) | 80分×6コマ・3日間 | 19,500円 |
| 個別指導 | 1コマ80〜90分 | 1回あたり2,000円台〜3,800円程度 |
同じ「1講座」でも、総授業時間は予備校によって差があります。50分授業を12コマ行う講座と、90分授業を4回行う講座では、中身の量が違います。比較するときは「1分あたりいくらか」を意識すると、講座単価の高い・安いを正しく判断できます。
受講する講座数別の総額シミュレーション
高3が複数講座をとると、総額は10万〜30万円ほどになるケースが多くなります。主要3科目に志望校別対策と共通テスト対策を加えて合計5講座とると、総額はおよそ10万円という試算もあります。
| 受講パターン | 講座数の目安 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| 苦手科目1つに絞る | 1〜2講座 | 2万〜5万円前後 |
| 主要科目を中心にとる | 3〜5講座 | 7万〜15万円前後 |
| 全科目+志望校別対策まで広げる | 6講座以上 | 20万〜30万円前後 |
講座数が増えるほど費用は比例して増えます。一方で、とったコマ数や支払った金額に比例して成績が伸びるわけではありません。授業を詰め込むと予習・復習が追いつかず、どの講座も消化不良になる可能性があるからです。先に予算の上限を決め、そこから逆算して講座を選ぶと判断がぶれません。
学年別に見る夏期講習費用の平均(高1・高2・高3・浪人生)
学年が上がるほど費用は高くなります。受験学年になるとコマ数と科目数が増えるためです。集団指導と個別指導でも金額の幅が違うので、まず自分の学年の相場を押さえておきます。
| 学年 | 集団指導塾 | 個別指導塾 |
|---|---|---|
| 高校1年生〜2年生 | 約5万〜10万円 | 約6万〜15万円 |
| 高校3年生 | 約7万〜14万円 | 約9万〜22万円 |
高1・高2の夏期講習費用の平均
高1・高2は受講する講座数が少なく、集団指導で約5万〜10万円、個別指導で約6万〜15万円が目安です。この時期は志望校別の実戦演習より、基礎固めや苦手の立て直しが中心になるため、科目を広げすぎない選択が取りやすくなります。
高1・高2向けに低価格で受けられる講座を用意している予備校もあります。大手予備校では高1生・高2生が500円で受けられる講座を設けている例もあります。費用を抑えつつ授業の雰囲気や講師との相性を確かめたい場合、こうした講座から試す方法があります。
塾に通い始める時期そのものを迷っている場合は、大学受験で塾はいつから通うべきかも合わせて確認すると判断しやすくなります。
高3の夏期講習費用の平均
高3は集団指導で約7万〜14万円、個別指導で約9万〜22万円が平均的な水準です。高1・高2より高いのは、科目ごとに講座が細分化され、受講するコマ数が増えるからです。
英語ひとつをとっても、文法・長文読解・英作文・単語というように講座が分かれています。必要な分野だけを選べる利点がある一方、全部そろえると費用が一気に膨らみます。自分の失点が集中している分野を模試の結果から特定し、そこに関わる講座だけを選ぶのが費用対効果の高い選び方です。
浪人生の夏期講習費用と本科生の扱い
浪人生が予備校の本科コース(1年間通う在籍コース)に通っている場合、夏期講習が年間授業料に含まれるかどうかはコースによって異なります。多くの予備校では講習が別料金の設定になっており、本科生向けの割引受講料が用意されているケースがあります。大手予備校では一般生と塾生で受講料が分かれており、塾生のほうが安くなる例があります。
浪人生は現役生より1日の学習時間を長く取れるため、授業を増やすほど自習時間が削られます。夏に過去問演習や総復習に使う時間をどれだけ残すかを決めてから、講座数を考えるのが順番として自然です。浪人生の環境選びについては浪人生の塾選びも参考になります。
授業形式で費用はどれだけ変わる?集団・個別指導・映像授業・オンラインの比較
授業形式によって費用の決まり方が大きく違います。形式ごとの課金単位を理解しておくと、見積もりを比べやすくなります。
| 形式 | 費用の決まり方 | 費用の傾向 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 集団指導 | 1講座ごとの受講料 | 同じ時間数なら割安 | 同レベルの受験生と一緒に進めたい |
| 個別指導 | 1コマ単価×回数 | 同じ時間数でも割高 | 苦手科目を1科目だけ対策したい |
| 映像授業 | 1講座ごとの受講料 | 講座数で変動 | 部活などで時間が取りづらい |
| オンライン授業 | 月額または時間数 | 交通費・飲食費がかからない | 通塾時間を勉強に回したい |
個別指導が割高になるのは、生徒1人に対して講師がつく時間が長く、その分の人件費を1人で負担するためです。ただし個別指導塾の中でも、完全マンツーマンか講師1人が複数の生徒を担当するかで価格は変わります。問い合わせのときに指導形態まで確認しておくと、見積もりのずれを防げます。
大手予備校の料金水準とコマ数の数え方の違い
大手予備校の集団指導は、1講座あたりおおむね1万〜3万円の範囲に収まります。ただしコマ数の数え方が違うため、金額だけ並べても比較になりません。
| 予備校の例 | 1講座の構成 | 受講料 |
|---|---|---|
| 大手予備校A | 90分×5講 | 一般生22,700円 |
| 大手予備校B | 50分×12コマ・4日間 | 29,800円 |
| 大手予備校B | 50分×6コマ・2日間 | 19,900円 |
| 大手予備校C | 90分×4回 | 16,000円 |
| 大手予備校D | 80分×6コマ・3日間(全学年) | 19,500円 |
1コマ50分制の予備校もあれば、90分授業の予備校もあります。90分授業は、難関大学の試験時間に合わせて集中力を鍛えるねらいで設定されている場合もあります。「1講座」という単位が同じ意味ではない点を押さえ、総授業時間で割り戻して比べるのが確実です。映像授業型の予備校では、1講座が90分×20回程度のまとまりになり、単科受講で8万円台からという料金設定の例もあります。
志望校別対策講座など別料金になる講座
志望校別対策講座や小論文講座は、通常のレベル別講座と別の料金が設定されていることがあります。大手予備校では、慶應義塾大学の小論文対策講座が18,900円、その他の論文テスト講座が9,400円というように、講座ごとに金額が分かれている例があります。
受講料に教材費が含まれるかどうかも予備校によって異なります。受講料に教材費と消費税を含むと明記している予備校もあれば、別途かかる塾もあります。申し込み前に「表示金額に何が含まれるか」を必ず確認することで、あとからの追加負担を避けられます。
授業料以外にかかる費用(入塾金・教材費・交通費・模試代)
夏期講習の実際の支出は、受講料だけでは終わりません。普段通っていない塾で夏期講習だけ受ける場合、入塾金が発生することがあります。金額は平均して1万〜2万円程度が目安です。
| 項目 | 内容 | 目安・注意点 |
|---|---|---|
| 入塾金(入会金) | 外部生が受講する際に必要な場合がある | 平均1万〜2万円程度。夏期講習のみなら不要とする予備校もある |
| 教材費 | 集団指導は受講料に含まれることが多い | 個別指導は一人ひとりに合わせた教材を使うため別途必要な場合がある |
| 模試・テスト代 | 講習中の模擬テストや実力診断テスト | 受験のたびに費用が発生する場合がある |
| 交通費 | 通塾の電車・バス代 | 夏休み中ほぼ毎日通うと積み上がる |
| 飲食費 | 昼食・軽食・飲み物 | 1日の受講時間が長いほど増える |
| 施設維持費 | 自習室などの環境維持にかかる費用 | 別途かかる塾がある |
交通費と飲食費は、1回あたりは小さくても夏休み中の回数が多いため無視できません。受講料だけで予算を組むと、実際の支出との差が広がります。申し込み前に「受講料+入塾金+教材費+通塾にかかるお金」の合計で見積もる習慣をつけると、保護者との相談もスムーズになります。
夏期講習から通常授業に継続した場合の年間費用
夏期講習をきっかけに秋から通常授業へ継続すると、9月以降の授業料が新たに発生します。夏期講習の費用だけで判断せず、年間の総額で考える必要があります。継続する場合は冬期講習や直前講習も加わるため、夏の支出が年間費用の一部にすぎないことを前提に計画します。
年間でどのくらいかかるかの目安は、高校生の塾の費用の平均や相場にまとめています。夏期講習を検討する段階で年間の見通しを立てておくと、途中で予算が足りなくなる事態を避けられます。
継続を前提にしたキャンペーンもあります。夏期講習以降も通塾することで適用される割引は、秋以降に通う意思が固まっている場合は有効です。一方、夏だけで終える予定なら条件をよく確認しておきます。
夏期講習の費用を抑える5つの方法
費用を抑える方法は大きく5つあります。効果が大きい順に取り組むと、無理なく負担を減らせます。
- 受講科目と講座数を絞る
- 早期申込割引・兄弟割引などの割引制度を使う
- 自治体の補助制度・助成金を確認する
- オンラインの夏期講習で通塾コストを減らす
- 無料・格安のキャンペーンを条件付きで使う
受講科目と講座数を絞る
もっとも効果が大きいのが講座数を絞ることです。費用は講座数に比例して増えるため、1講座減らすだけで1万〜3万円の差になります。
絞り方の基準は次のとおりです。
- 模試で失点が多い分野に関係する講座を優先する
- 得意科目は自習や参考書で進める
- 複数科目のパック商品でも、必要な科目だけ受講できないか相談する
- 予習・復習の時間が取れる講座数に収める
個別指導塾では、必要以上に多いコマ数を提案される場合があります。塾側の都合で増えていないかを保護者が冷静に確認することが、節約にも学習効果にもつながります。授業を受けただけでは定着しないため、復習時間を確保できるかどうかが判断の分かれ目です。
早期申込割引・兄弟割引などの割引制度を使う
多くの塾が早期申し込みで入塾金や受講料が割引になるキャンペーンを実施しています。締切日が決まっているため、検討を始める時期が早いほど選択肢が広がります。
| 割引の種類 | 内容 |
|---|---|
| 早期申込割引 | 指定の期日までの申し込みで入塾金や受講料が割引 |
| 兄弟・姉妹割引 | 兄弟姉妹が在籍している場合に適用 |
| 紹介割引 | 通塾生の紹介や友人との同時申し込みで割引 |
| 塾生割引 | 在籍生は一般生より受講料が低く設定される |
塾生受講料と一般受講料を分けている予備校もあります。すでに通っている塾がある場合は、そこで追加受講したほうが総額を抑えられることがあります。
自治体の補助制度・助成金を確認する
自治体によっては、学習塾の費用に使える貸付や助成の制度を設けている場合があります。対象となる世帯の条件や申請期限は自治体ごとに異なるため、居住地の窓口や公式サイトで最新の情報を確認します。申請に時間がかかる制度もあるので、夏期講習の申し込み前に調べておくと間に合いやすくなります。
オンラインの夏期講習で通塾コストを減らす
オンラインの講習は、交通費と飲食費がかからない分だけ総額を抑えられます。通塾時間がなくなるため、その時間を勉強に回せる利点もあります。
ただし向き不向きがあります。自分で机に向かう習慣がついていない場合、画面の前に座っても集中が続かないことがあります。オンラインを選ぶなら、学習の進み具合を確認してくれる仕組みがあるかどうかを確かめると失敗しにくくなります。
無料・格安の夏期講習やキャンペーンを使うときの確認点
無料招待や一定時間の無料体験を実施している塾もあります。費用をかけずに授業を試せる一方、確認すべき点があります。
- 対象が「これまで通塾したことがない人」などに限定されていないか
- 無料になるのは何講座・何時間までか
- 継続した場合の通常料金はいくらか
- 無料分を超えた部分に費用が発生しないか
- 講習を担当した講師の授業を、継続後も受けられるか
講習で気に入った講師の授業を、入学後に受けられないことも珍しくありません。時間割が合わない、その校舎で通常授業を担当していないといった理由があるためです。無料講習は「その塾の通常授業そのもの」ではない可能性がある点を踏まえて判断します。
夏期講習の費用でよくある間違い|講座の取りすぎと「無料だから」で決める申し込み
よくある間違いは2つです。
間違い1:不安になって講座を取りすぎる
「夏は受験の天王山」と言われる焦りから、必要以上に講座を申し込むケースがあります。授業が増えると予習・復習の時間が削られ、どれも消化不良になる可能性があります。回避策は、申し込み前に1日のスケジュールを書き出し、授業時間と移動時間を引いて自習に使える時間を計算することです。復習時間が確保できない講座は外します。
間違い2:「無料だから」で受講先を決める
無料という理由だけで選ぶと、目的に合わない講座を受けることになりがちです。得意科目の講座が無料でも、そこを強化しても得点は伸びにくくなります。回避策は、先に「この夏に何を解決したいか」を決め、その目的に合うかどうかで判断することです。無料は選択の理由ではなく、条件が合ったときの上乗せと考えます。
塾選びそのものを間違えると、費用も時間も取り戻せません。詳しくは間違った塾に通うと受験に失敗する理由で解説しています。
費用に見合う夏期講習かを判断するチェックポイント
費用に見合うかどうかは、金額ではなく「夏の終わりに何ができるようになるか」で判断します。次の項目を申し込み前に確認します。
- この夏に解決したい課題が具体的に言えるか
- その課題に対応する講座か
- 授業時間を引いても自習時間が残るか
- 自習室が使えるか、使える時間帯はいつか
- 質問や学習相談ができる担当者がいるか
- 講師や教室の雰囲気が自分に合うか
- 秋以降の学習プランまで相談できるか
自習室の有無と開放時間は見落とされがちですが、夏の総学習時間を左右します。授業のない日に通える場所があるかどうかで、同じ費用でも得られる時間が変わるからです。塾を選ぶ基準の全体像は高校生の塾の選び方や費用・時期にまとめています。
夏期講習費用を3つの層に分けて考える
夏期講習にかかるお金は、性質の違う3つの層に分けると判断しやすくなります。FAST-UPで費用の相談を受けるときも、この分け方で整理しています。
| 層 | 中身 | 判断の基準 |
|---|---|---|
| 授業料 | 講座の受講料そのもの | 課題に直結する講座か |
| 環境維持費 | 入塾金・施設維持費・交通費・飲食費 | 通い続けられる負担か |
| 使いきれなかった時間 | 受けたが復習できなかった授業の時間 | 自習時間が残る講座数か |
相談で多いのは、1つ目の授業料だけを見て決めてしまうケースです。実際には2つ目の環境維持費が月単位で積み上がり、夏の終わりに家計の想定を超えることがあります。交通費と飲食費は1回あたりが小さいため、見積もりから抜け落ちやすい項目です。
3つ目は金額として請求されないため、いちばん意識されません。受けた授業を復習しないまま次の授業に進むと、理解が定着せずに終わります。授業を受けた時間も、復習する時間を確保できなければ結果につながりにくくなります。講座を増やすかどうかを迷ったときは、この3層すべてが増えることを前提に考えると判断を誤りにくくなります。
FAST-UPが見てきた、夏期講習の費用が結果につながらない受験生の共通点
指導の現場で見ていると、費用をかけた夏が結果につながらない受験生にはいくつか共通点があります。
共通点1:受講の目的が「不安を消すこと」になっている
何を解決したいかではなく、何もしないのが不安だから申し込む。この状態だと、授業を受けた事実そのものが目的になり、理解できたかどうかの確認が後回しになります。
共通点2:授業のあとに手を動かしていない
解説を聞いて分かった感覚で終わり、自分で解き直していない。夏の終わりに模試を受けて、初めて定着していないことに気づくパターンです。
共通点3:予定が授業で埋まり、計画を見直す時間がない
講座が多いと1日が授業と移動で埋まります。すると、進み具合を振り返って計画を直す時間がなくなります。結果として、合わないやり方を1か月以上続けてしまうことがあります。
共通点4:家族と費用の話をしていない
保護者が金額を把握していないまま申し込むと、途中で継続の判断がぶれます。学習面に集中できなくなるため、先に話しておくほうが落ち着いて取り組めます。
FAST-UPではコーチが毎日の学習計画と進み具合を確認します。授業を受ける時間よりも、受けたあとに自分で解く時間をどう確保するかを重視しているのは、この共通点を繰り返し見てきたからです。
夏期講習だけ受講できる?申し込み時期と締切・返金の扱い
夏期講習だけの受講は可能です。多くの塾や予備校は新規の入塾生を募るために外部生を積極的に受け入れており、授業料無料や半額といったキャンペーンを行うところもあります。普段は自宅学習が中心の高校生や、毎月の授業料の負担を抑えたい高校生が夏期講習だけ受講する例もあります。
申し込みの流れと確認点は次のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 春〜6月ごろ | 講座パンフレットの公開、早期申込割引の受付開始 |
| 6〜7月 | 個別相談・体験授業で雰囲気と講座内容を確認 |
| 7月 | 申込締切が集中。無料招待の締切も多い |
| 7月下旬〜8月 | 講習実施。追加申し込みを受け付ける塾もある |
締切の日付は塾や講座によって異なります。人気講座は定員に達して締め切られることもあるため、受けたい講座が決まっている場合は早めに動くほうが確実です。
キャンセルや返金の扱いは塾ごとに規定が違います。開講前なら返金される、開講後は返金不可、振替受講で対応するなど、条件はさまざまです。申し込み前に返金規定を書面で確認することで、体調不良や予定変更が起きたときの損失を減らせます。
同じ金額を参考書や自習に回す場合との比べ方
夏期講習の費用と同じ額を参考書や模試に回す選択もあります。比べるときは金額ではなく、自分に足りないものが「解説」なのか「演習量」なのかで判断します。
| 足りないもの | 向いている使い方 |
|---|---|
| 理解の入口が分からない | 講座を受けて解説を聞く |
| 解き方は分かるが量が足りない | 参考書と問題演習に回す |
| 進め方が決まらない・続かない | 学習管理をしてもらえる環境に回す |
| 自分の位置が分からない | 全国模試の受験に回す |
参考書中心で進める場合、自分で計画を組んで続ける力が必要になります。塾なしで合格を目指す場合の実態は大学受験で塾なしの割合に、独学で使う参考書の選び方は大学受験の独学におすすめの参考書にまとめています。
保護者に夏期講習の費用を相談するときの伝え方
費用の相談は、金額を伝える前に目的を伝えると話が進みやすくなります。保護者が知りたいのは「いくらか」だけでなく「それで何が変わるか」だからです。
伝える順番は次のとおりです。
- 今の成績と志望校のギャップを具体的に言う
- その中で夏に解決したい課題を1つか2つに絞る
- その課題に対応する講座と、受講料の内訳を示す
- 入塾金・教材費・交通費・飲食費を含めた総額を出す
- 秋以降に継続する場合の費用も合わせて伝える
- 受けない選択をした場合にどう勉強するかも用意する
総額と継続時の費用まで示すと、家計の見通しが立てやすくなります。受けない場合の代替案まで用意しておくと、話し合いが対立になりません。金額を抑える案と、優先したい講座を残す案の2つを出すと、保護者も判断しやすくなります。
費用面で進路の相談がしづらい場合は、親を説得して浪人する方法の考え方も参考になります。
よくある質問
Q. 大学受験の夏期講習費用は1講座いくらですか? A. 高3の場合、1講座あたり1万〜3万円程度が相場です。大手予備校では90分×5講で22,700円、90分×4回で16,000円、80分×6コマ・3日間で19,500円といった設定例があります。授業時間の数え方が違うため、総授業時間で割って比べると正確に比較できます。
Q. 夏期講習だけ受講することはできますか? A. 可能です。多くの塾や予備校が外部生を受け入れており、夏期講習のみの申し込みを想定した料金を設定しています。入会金が不要な予備校もあります。ただし、入塾金が別途必要な塾もあるため、申し込み前に確認します。
Q. 夏期講習の申し込みはいつから始まりますか? A. 多くの塾では春から初夏にかけて講座内容が公開され、6〜7月に申し込みが集中します。無料招待や早期申込割引は7月に締切を設けている例が多く見られます。人気講座は定員で締め切られることもあるため、早めの確認が安全です。
Q. 浪人生は本科の授業料に夏期講習が含まれますか? A. コースによって異なります。講習が別料金の予備校が多く、その場合も在籍生は一般生より受講料が低く設定されていることがあります。契約内容に含まれるかどうかは、在籍先に直接確認するのが確実です。
Q. 個別指導と集団指導では費用はどれくらい違いますか? A. 高3の場合、集団指導で約7万〜14万円、個別指導で約9万〜22万円が目安です。個別指導は生徒1人あたりの人件費が大きいため高くなります。1対1か講師1人が複数の生徒を担当するかでも価格は変わります。
Q. 無料の夏期講習は受けるべきですか? A. 目的に合っているかで判断します。無料という理由だけで選ぶと、必要のない科目に時間を使うことになりかねません。すでに気になっている塾があり、最後の確認として受けるなら有効です。
Q. 夏期講習を受けないという選択はありますか? A. あります。自分で計画を立てて進められる場合は、参考書と模試に費用を回す選択も成り立ちます。判断の基準は、足りないものが解説なのか演習量なのか、それとも学習を続ける仕組みなのかです。


