関西大学の入試難易度は?学部別偏差値と合格ライン
関西大学の入試難易度を、学部別偏差値・共通テスト得点率・倍率・方式…
FAST-UP
関西大学の入試難易度は、一般方式の偏差値がおおむね50.0〜60.0、共通テスト利用の得点率が7〜8割台という水準です。関関同立の中では中位で、学部と入試方式によって難しさが大きく変わります。
2026年10月時点の情報です。
関西大学の入試難易度はどのくらい?偏差値と共通テスト得点率の目安
関西大学の入試難易度は、一般入試の偏差値で50.0〜60.0前後、共通テスト利用で得点率7〜8割台が目安です。大手予備校のボーダー偏差値では、文学部が52.5〜57.5、経済学部が57.5〜60.0とされています。共通テスト得点率は文学部で77%〜85%、経済学部で73%〜84%です。
同じ大学でも学部・学科・方式で数値が分かれるため、「関西大学の偏差値はいくつか」という問いに1つの答えはありません。志望学部と受験方式まで絞って数字を見る必要があります。
| 指標 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 一般入試の偏差値 | 50.0〜60.0前後 | 学部・方式で差が大きい |
| 共通テスト得点率 | 7〜8割台 | 科目数が少ない型ほど高い |
| 問題レベル | 標準中心 | 奇問・難問は少ない |
ここで使う偏差値は「ボーダー偏差値」です。これは合格可能性50%のラインを示す指標で、前年の入試結果と今年度の模試の志望動向から設定されています。共通テスト利用方式では「ボーダー得点率」が使われ、各方式の科目・配点に沿って算出されています。
大事なのは、ボーダー偏差値が「合格が保証される値」ではない点です。合格可能性50%のラインなので、同じ偏差値でも落ちる受験生は一定数います。余裕を持って合格したいなら、ボーダーより上を目標にする必要があります。
関西大学の学部・学科別の偏差値一覧
学部別の偏差値は、文系が52.5〜60.0前後、理系が50.0〜60.0前後に収まります。学部名のイメージよりも、各学部が持つ方式の数と配点で数値が動きます。
文系学部(法・文・経済・商・社会・政策創造・外国語・人間健康・総合情報)の偏差値
文系で高いのは外国語学部です。語学系の人気と、英語の配点が重い方式が多いことが背景にあります。一方で社会安全学部は低めに出ています。
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 外国語学部 | 57.5〜60.0 |
| 社会学部 | 55.0〜57.5 |
| 経済学部 | 55.0〜57.5 |
| 商学部 | 55.0〜57.5 |
| 法学部 | 55.0〜57.5 |
| 文学部 | 52.5〜57.5 |
| 政策創造学部 | 52.5〜57.5 |
| 社会安全学部 | 52.5 |
学科単位で見るとさらに差が出ます。文学部では総合人文学科が55.0〜57.5、初等教育学専修が52.5です。同じ学部でも専修によって2.5の差があるため、学科まで確認してから出願先を決めます。
理系学部(システム理工・環境都市工・化学生命工・社会安全)の偏差値
理系学部は50.0〜60.0前後です。文系より下限が低く、学科の幅が広いのが特徴です。
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 環境都市工学部 | 50.0〜60.0 |
| 化学生命工学部 | 52.5〜57.5 |
| システム理工学部 | 50.0〜57.5 |
| 総合情報学部 | 52.5〜55.0 |
| 人間健康学部 | 50.0〜52.5 |
社会安全学部は防災・安全を学ぶ学部で、入試科目は文系型です。そのため偏差値表では文系の並びに置かれることが多くなっています。理科を使わずに受験できる点も押さえておきます。
理系は英語・数学・理科の3教科が必要です。科目数が多い分だけ受験者層が絞られ、偏差値の数値は文系上位学部より低めに出やすくなります。ただし必要な学習量はむしろ多いので、数値だけで「楽」と判断しないようにします。
関西大学の学部別難易度ランキングと入りやすい狙い目学部
偏差値で並べると、上位は外国語学部、下位は人間健康学部・社会安全学部です。狙い目を探すなら、この下位層と、学科内で偏差値が低い専修に注目します。
| 難易度の層 | 該当する学部 |
|---|---|
| 高い | 外国語学部 |
| 中位 | 社会・経済・商・法・文・政策創造 |
| 比較的入りやすい | 社会安全・人間健康・総合情報 |
入りやすい学部を選ぶときの判断軸は3つです。
- ボーダー偏差値が低い学部・学科を選ぶ
- 自分の得意科目の配点が高い方式を選ぶ
- 受験者層が分散しやすい方式を選ぶ
人間健康学部と社会安全学部は比較的狙いやすい位置にあります。ただし両学部とも開設から年月が浅く、評価が高まれば偏差値が上がる余地があります。「去年入りやすかったから今年も入りやすい」とは限らない点に注意します。
学びたい内容と合わない学部を偏差値だけで選ぶと、入学後に続きません。狙い目学部は「興味がある学部が複数あるとき、どちらを本命にするか」を決める材料として使います。
関関同立の中での関西大学の難易度の位置づけ
関関同立の中で関西大学は中位です。同志社大学が偏差値60前後で頭一つ抜けており、関西大学は立命館大学・関西学院大学と並んでおおむね55.0〜60.0前後のレンジに入ります。
| 大学 | 難易度の位置 |
|---|---|
| 同志社大学 | 関関同立で最上位 |
| 関西大学・立命館大学・関西学院大学 | 同程度のレンジ |
ただし、この並びは大学全体を平均した見方です。学部単位で見れば、関西大学の外国語学部が他大学の中位学部を上回る場面もあります。大学名で上下を決めると出願判断を誤ります。
関西大学は受験者数が多く、学部数も多いのが特徴です。方式が多いぶん、同じ学力でも選び方で合否が変わります。関関同立の併願を考えるなら、大学の序列ではなく「日程が重ならないか」「配点が自分に合うか」で組み立てます。
関西大学とMARCHはどちらが難しい?首都圏の大学との比較
関西大学とGMARCHは同程度か、関西大学がやや易しい水準と見られることが多いです。ただし学部ごとの差が大きく、一概に優劣を付けられません。
比較するときは次の点を見ます。
- 偏差値はボーダー偏差値で、模試の提供元をそろえて比べる
- 科目数と配点が違えば、同じ偏差値でも必要な学習量は変わる
- 受験者層が異なる(関西圏と首都圏で志望動向が違う)
GMARCH側の難易度は、理系の偏差値・倍率・入試問題を扱ったMARCH理系の難易度を解説した記事にまとめています。首都圏との比較を細かく見たい場合はそちらを確認してください。文系の難易度感を知りたい場合は、早稲田大学の学部別難易度をまとめた記事も参考になります。
関西圏に住んでいる受験生なら、通学費や下宿費も判断材料です。難易度が近いなら、生活面まで含めて決めた方が納得感のある選択になります。
入試方式別の難易度の違い(全学部日程・学部独自日程・共通テスト利用)
関西大学の入試は、一般入試(全学日程1・全学日程2・学部独自日程)と共通テスト利用入試(併用・前期・後期)に分かれます。方式ごとに必要科目と合否判定の仕組みが違うため、難易度も変わります。
| 方式 | 判定に使うもの | 特徴 |
|---|---|---|
| 全学日程1・2 | 個別学力検査 | 1回の受験で複数学部を併願できる |
| 学部独自日程 | 個別学力検査 | 総合情報学部のみ実施 |
| 共通テスト利用(併用) | 共通テスト+個別学力検査 | 同日の一般入試と同時に判定できる |
| 共通テスト利用(前期・後期) | 共通テストのみ | 個別試験の対策が不要 |
全学日程1は2月1日〜3日、全学日程2は2月5日〜7日の日程です。同一日の同一試験科目で実施する一般入試と共通テスト利用入試(併用)を使えば、1回の受験で異なる学部を併願できます。
全学部日程の3教科型・2教科型と配点パターンの違い
全学日程の中心は3教科型です。文系は英語200点・国語150点・選択科目100点の450点満点が基本で、英語の配点が最も高くなっています。選択科目は世界史・日本史・地理・政治経済・数学から1科目です。
2教科型には2つのパターンがあります。
| 型 | 内容 |
|---|---|
| 3教科型 | 英語・国語・選択科目。全学日程1・2の毎日実施 |
| 2教科型(英語外部試験利用方式) | 国語+選択科目の得点に、英語外部試験のスコアを換算して加点 |
| 2教科型(英数方式) | 英語・数学の2教科。4回実施、うち1回は数学IIIと数学Cを範囲に加えた数学重視型 |
英語外部試験利用方式は、CEFR B1レベル以上のスコアを持っている場合に出願できます。CEFRとは語学力を6段階で示す国際指標のことです。すでにスコアを持っているなら、英語の試験時間を他科目に回せる利点があります。
全学日程2では3教科同一配点の方式も選べます。英語が苦手で国語や選択科目が強い場合、同一配点の方が有利に働く可能性があります。配点パターンを比べてから出願先を決めます。
共通テスト利用入試と共通テスト併用方式の難易度
共通テスト利用入試は、ボーダー得点率が高く出やすい方式です。個別試験がない前期・後期は、国公立大学志望者が併願先として出願するため、受験者の学力層が上がりやすいからです。
| 方式 | 判定内容 |
|---|---|
| 併用 | 2月4日実施の英語の個別学力検査に、共通テストの数学と理科の得点を加えて判定 |
| 前期(3科目型) | 数学・理科・情報の3教科から高得点3科目を採用 |
| 前期(6科目型) | 共通テストの得点のみで判定。国公立併願者向け |
| 後期 | 外国語・数学・理科の3教科から高得点2科目を採用 |
得点率の目安を見ると、文学部総合人文学科では前期6科目型が77%、前期2科目型が85%です。経済学部経済学科では併用2科目小論文型が73%、前期3科目型が84%となっています。科目数が少ない型ほど必要な得点率が高く、科目数が多い型ほど低い傾向がはっきり出ています。
前期は共通テストの前に出願します。後期は共通テストの結果を見てから出願できます。自己採点の結果が想定より良ければ後期で挑戦する、という使い方ができます。
公募推薦・学校推薦型選抜と一般入試の難しさの違い
推薦系の選抜は、学力試験以外の要素を評価する入試です。関西大学では、高校での活動を多面的に評価するAO入学試験やSF総合型選抜(スポーツ・フロンティア)入試などが実施されています。
| 比較項目 | 一般入試 | 多様な入試(AO・SF など) |
|---|---|---|
| 評価の中心 | 教科学習の成果 | 教科以外の活動も含めた多面的評価 |
| 主な試験内容 | 学力検査 | 書類選考、小論文、面接、プレゼンテーション |
| 必要な準備 | 教科の学力 | 活動実績の整理と言語化 |
AO入試では、自ら考えて行動する力である「考動力」が評価されます。第1次選考の書類選考を通過すると、第2次選考で小論文と面接が課されます。面接では自分が学部で学ぶにふさわしい人物であることをプレゼンテーションする形式です。
どちらが易しいとは言えません。推薦系は募集人員が限られ、活動実績の準備に時間がかかります。一般入試は学力勝負ですが、方式が多く受験機会が多い点は有利です。推薦に出す場合も、一般入試の学習は止めずに並行します。
★FAST-UPが整理した、偏差値表では見えない関西大学の実質難易度の差
FAST-UPが指導現場で見ているのは、偏差値表の数値と実際の受かりやすさがずれる場面です。ずれの原因は、方式ごとの受験者層の違いにあります。
科目数が少ない方式ほどボーダーが上がるのは、仕組みの問題です。英語1科目に強みを持つ受験生、共通テストで高得点を取った国公立志望の受験生が、少科目方式に集まります。その結果、母集団の平均が押し上げられます。逆に科目数の多い方式は準備の負担が重く、出願者が絞られるため、相対的に戦いやすくなることがあります。
関西大学志望の生徒がつまずく場面には、共通した傾向があります。
- 標準問題の取りこぼし:難問対策に時間を使い、確実に取るべき問題で失点する
- 時間配分の崩れ:長文や現代文で読み込みすぎ、最後の大問に手が回らない
- 対策開始の遅れ:方式選びを出願直前に始め、配点に合わせた仕上げができない
特に多いのが、方式を決めないまま勉強を進めてしまうケースです。関西大学は方式が多いぶん、どこで勝負するかを早く決めた受験生ほど準備を絞り込めます。コーチが毎日の学習を見る中でも、方式を固めた生徒は過去問演習に入るタイミングが早くなります。
もう1つ見落とされやすいのが、併願学部の組み方です。全学日程は1回の受験で複数学部を判定できる仕組みなので、受けられる学部を調べていない生徒は、同じ努力で得られるはずのチャンスを取りこぼします。出願の設計そのものが学力と同じくらい合否に効く、という前提で準備を進めます。
関西大学の合格最低点と合格に必要な得点率は何割か
一般入試では6〜7割前後が目安になります。関西大学の問題は標準的なレベルが中心のため、受験生の多くがある程度は解けます。その結果、高得点での争いになりやすく、1つのミスが合否に直結します。
必要得点率を考えるときの手順は次の通りです。
- 志望学部・方式の合格最低点を大学公表の入試結果で確認する
- 配点の高い科目(文系は英語200点)で何点取るか決める
- 残りの科目で必要な点を逆算する
- 過去問演習で、科目ごとの到達度を測る
関西大学は学部・方式によって得点調整を行う場合があります。素点がそのまま合否判定の点数になるとは限らないため、過去問の自己採点は「目安」として扱います。安定して合格最低点を上回る状態を作るのが現実的な目標です。
共通テスト利用では、必要な得点率がさらに上がります。文学部総合人文学科の前期2科目型で85%、経済学部経済学科の前期3科目型で84%という水準です。共通テスト利用だけで関西大学を狙う計画は、余裕のある戦略とは言えません。一般入試を軸に据えます。
関西大学の倍率・志願者数と合格者数の推移
一般入試の実質倍率は、学部によって2倍台から6倍まで分かれます。志願者数が多い学部が必ずしも高倍率になるわけではなく、合格者数とのバランスで決まります。
| 学部 | 志願者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 法 | 3,713 | 968 | 3.7 |
| 文 | 5,667 | 1,447 | 3.8 |
| 経済 | 5,977 | 1,285 | 4.6 |
| 商 | 5,292 | 1,295 | 4.0 |
| 社会 | 7,227 | 1,179 | 6.0 |
| 政策創造 | 3,152 | 725 | 4.3 |
| 外国語 | 1,610 | 412 | 3.9 |
| 人間健康 | 2,589 | 453 | 5.6 |
| 総合情報 | 2,909 | 722 | 3.9 |
| 社会安全 | 2,601 | 521 | 4.9 |
| システム理工 | 5,195 | 1,681 | 3.0 |
| 環境都市工 | 3,079 | 946 | 3.2 |
| 化学生命工 | 3,014 | 1,182 | 2.5 |
上の表は2024年度一般入試の結果です。社会学部が6.0倍で最も高く、化学生命工学部が2.5倍で最も低くなっています。
注目したいのは、外国語学部の倍率が3.9倍で、偏差値が最も高いにもかかわらず中位にとどまる点です。志願者数が1,610人と少ないためです。倍率は「志願者数÷合格者数」なので、受験者の学力層までは反映しません。倍率が低い=入りやすい、とは限らないことがここから分かります。
理系は合格者数が多く、倍率が低めに出ます。システム理工学部は1,681人、化学生命工学部は1,182人が合格しています。受験生数に対して募集規模が大きいことが理由です。
関西大学の入試は易化している?偏差値推移と難化・易化の動き
全体として大きく易化しているとは言えません。文系は横ばいから上昇、理系は安定という見方が一般的です。背景には関西圏での就職実績の評価と、関関同立という大学群の安定した人気があります。
| 見るポイント | 動き |
|---|---|
| 文系の偏差値 | 外国語・文・法を中心に上位層を維持 |
| 理系の偏差値 | 比較的安定 |
| 問題の難易度 | 標準レベルが続いている |
| 理系数学 | 近年易しくなっている傾向 |
「イージー関大」「関大は簡単」という言葉を見かけることがありますが、これは問題のレベルが標準的であることを指した表現です。問題が標準的であることと、合格しやすいことは別です。全員がある程度解けるため、合格最低点が上がり、ミスの許容範囲が狭くなります。難問が解けなくても受かる代わりに、基本問題を落とすと受かりません。
学部の新設や改組があると、志願者が分散して一時的に倍率が動くことがあります。難化・易化を気にするより、志望学部の合格最低点を安定して超える学力を作る方が確実です。
大学の難化傾向をどう読むかについては、立教大学の難化を分析した記事でも考え方を扱っています。他大学の事例として参考になります。
科目別に見る関西大学の入試問題の難易度と傾向
全体として標準レベルです。難問・奇問は少なく、教科書レベルの知識を正確にアウトプットできるかが問われます。全学日程ではどの学部も問題の難易度が均一化されており、日程による出題傾向の差もほとんどありません。
受験予定以外の日程の過去問も演習に使えます。演習量を確保しやすいのは関西大学対策の利点です。
英語の難易度と出題形式
英語は試験時間90分、配点200点、大問3題のマーク式です。全学日程・学部独自日程のどちらでも問題形式は同じなので、学部別に対策を分ける必要はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 90分 |
| 配点 | 200点 |
| 大問数 | 3題 |
| 解答形式 | マーク式 |
| 出題内容 | 会話文、段落整序、長文読解 |
大問3つのうち2つは長文読解です。難易度は標準ですが、読解力が必要になります。接続詞に注目し、文構造を正確に把握する練習が効きます。長文以外は基本問題が中心なので、ここでの失点は避けます。
文系も理系も英語の配点が最も高いため、英語に重きを置いた学習計画が必要です。精読で正確さを作り、秋以降に時間を計った速読演習へ移ります。英語の対策の進め方は、明治大学の英語の傾向と対策をまとめた記事の考え方も応用できます。
国語の難易度と出題形式
国語は試験時間75分、配点150点、マーク式です。現代文と古文が1題ずつ出題されます。
現代文は評論文・論説文がほとんどで、難易度はやや高めです。選択肢が3〜4行になることもあり、紛らわしい選択肢が多く出ます。本文の要旨をつかんだうえで、選んだ根拠を本文中に見つける読み方が必要です。
古文は易しめで、有名作品からの出題が多くなっています。単語と古典文法を中心に固めれば安定します。助動詞・敬語・係り結びを押さえ、共通テスト形式の演習で基礎を作ります。現代文で時間を使いすぎると古文が解けなくなるため、解く順番を決めてから過去問に入ります。
数学(文系数学・理系数学)の難易度と出題形式
文系数学は試験時間60分、大問3題です。配点は試験方式により異なります。マーク式と記述式の両方があるのが特徴です。出題範囲は数学I・II・A・B(数列)・C(ベクトル)です。
理系数学はベクトルに加え、平面上の曲線と複素数平面、数学IIIが範囲に入ります。難易度は近年易しくなっている傾向があります。
| 区分 | 範囲 | 対策の軸 |
|---|---|---|
| 文系数学 | 数学I・II・A・B(数列)・C(ベクトル) | 教科書レベルの基礎固め |
| 理系数学 | 上記+数学III・平面上の曲線と複素数平面 | 典型解法の習得と演習量 |
どちらも難問は少ないため、典型的な解法パターンを素早く正確に使えるかが勝負です。数学IIIは演習量が結果に直結するので、早めに全範囲を終わらせ、秋以降は過去問演習に時間を割きます。
地理・日本史・世界史など選択科目の難易度
選択科目は配点100点で、世界史・日本史・地理・政治経済・数学から1科目を選びます。2025年度入学試験より新学習指導要領に基づいて実施されており、歴史は「歴史総合」を含む範囲です。地理は「地理総合、地理探究」が範囲です。
| 科目 | 範囲 |
|---|---|
| 世界史 | 歴史総合(主に世界史分野)、世界史探究 |
| 日本史 | 歴史総合(主に日本史分野)、日本史探究 |
| 地理 | 地理総合、地理探究 |
| 政治・経済 | 政治・経済 |
| 数学 | 数学I・II・A・B(数列)・C(ベクトル) |
地理は暗記量が歴史科目より少ない一方、統計やデータを読み取る問題で差が付きます。地図帳と統計資料をセットで使い、「なぜその地域でその産業が発達したか」を説明できる状態まで仕上げます。
歴史科目は用語の正確さが求められます。配点が100点と他科目より低いため、ここに時間をかけすぎて英語の仕上げが遅れるのは避けたいところです。選択科目の対策の組み立て方は、立教大学の世界史の傾向と対策の記事の進め方も参考になります。
関西大学の難易度を判断するときによくある間違い
最も多い間違いは、偏差値の数字だけで出願先を決めることです。方式ごとに科目数と配点が違うため、同じ偏差値でも自分にとっての難しさは変わります。
| よくある間違い | 何が問題か | 回避策 |
|---|---|---|
| 大学全体の偏差値で判断する | 学部・学科・方式で数値が大きく違う | 志望学科と方式まで絞って確認する |
| 倍率が低い=入りやすいと考える | 倍率は受験者の学力層を表さない | 倍率とボーダー偏差値を両方見る |
| 学部名のイメージで難易度を決める | 名称と実際のボーダーは一致しない | 公表データで数値を確認する |
| 提供元の違う偏差値を比べる | 模試ごとに算出基準が異なる | 同じ提供元の数値で比較する |
特に注意したいのが、提供元の異なる偏差値を混ぜて比べることです。大手予備校の全国模試と、別の記述模試では、受験者層も算出方法も違います。片方で57.5、もう片方で70と表示されていても、それは矛盾ではありません。比較するときは必ず同じ提供元でそろえます。
もう1つ、倍率と難易度の混同も多い間違いです。前の章で見たように、外国語学部は偏差値が最も高い一方で倍率は中位でした。倍率は志願者数と合格者数の比率でしかないため、難易度の指標としては不十分です。ボーダー偏差値と合格最低点を合わせて見ます。
偏差値50台から関西大学に合格するための勉強の進め方
偏差値50台からの合格は可能性があります。関西大学の問題は標準レベル中心で、基礎を固めれば得点に直結する構造だからです。難問が解けなくても、標準問題の正答率を上げれば合格最低点に届きます。
進め方の柱は3つです。
- 配点の高い英語を軸に据える(文系・理系とも英語200点)
- 標準問題集で正答率8割以上を目指す
- 受験方式を早めに決め、配点に合わせて時間を配分する
英語は単語・文法・精読の順で積み上げます。単語帳と文法問題集を1冊ずつ決め、反復します。複数冊に手を広げると定着しません。
春・夏・秋・冬の時期別にやること
| 時期 | やること |
|---|---|
| 春(4〜6月) | 基礎固め。英単語・英文法・古文単語・数学の基本解法を回す |
| 夏(7〜9月) | 総復習と苦手克服。選択科目を通しで仕上げる。理系は数学IIIを終える |
| 秋(10〜12月) | 標準問題集の演習と過去問開始。時間を計った演習に移行する |
| 冬(1〜3月) | 過去問中心。方式別の時間配分と解答順を固める |
秋以降は過去問の使い方が重要です。解いて丸付けして終わりにせず、「どの大問で何分使ったか」「落とした問題は知識不足か時間不足か」を記録します。関西大学は日程間で傾向差が小さいため、志望日程以外の過去問も演習材料にできます。
冬は新しい教材を増やしません。やってきた教材の抜けを埋め、本番と同じ時間配分で解き切る練習に集中します。偏差値50台からの上積みは、新しい知識より取りこぼしの削減で作ります。
関西大学を受けるときの併願校の決め方
併願は「上」「同レベル」「確実圏」の3層で組みます。関西大学を本命にする場合、同志社大学・立命館大学・関西学院大学を上位または同レベル、産近甲龍を確実圏として考えるのが一般的な組み方です。
| 層 | 役割 | 考え方 |
|---|---|---|
| 挑戦校 | 上振れを狙う | 日程と科目が重ならないか確認 |
| 実力相応校 | 本命と同レベル | 配点が自分に合う方式を選ぶ |
| 確実圏 | 合格を確保する | 早めの日程で1つ押さえる |
併願を決める手順は次の通りです。
- 受験科目が共通する大学を優先する(対策の負担を増やさない)
- 試験日が連続しすぎない日程を組む
- 関西大学内でも全学日程1・2と共通テスト利用を組み合わせる
- 出願費用と移動の負担を家族と確認する
関西大学の中だけでも複数回の受験機会があります。全学日程は1回の受験で複数学部を判定できるので、まず学内での併願設計を固め、その上で他大学を足します。試験日が3日以上連続すると集中力が落ちるため、間に休みを入れる日程を組みます。
よくある質問
Q. 関西大学は「簡単」と言われますが、実際はどうですか。 A. 問題のレベルは標準的ですが、合格が簡単という意味ではありません。難問が少ないぶん受験生の多くが解けるため、高得点での争いになります。基本問題の取りこぼしが直接合否に影響します。
Q. 共通テスト利用だけで関西大学を狙えますか。 A. 可能ですが、必要な得点率が高いためおすすめしません。文学部総合人文学科の前期2科目型は85%、経済学部経済学科の前期3科目型は84%が目安です。一般入試を軸に、共通テスト利用を上積みとして使う形が現実的です。
Q. 社会安全学部は理科が必要ですか。 A. 一般入試では文系型の科目で受験できます。共通テスト利用入試(併用)では、英語の個別学力検査に共通テストの数学と理科の得点を加えて判定する方式もあるため、出願する方式ごとに必要科目を確認してください。
Q. 英語外部試験を持っていると有利ですか。 A. 2教科型(英語外部試験利用方式)に出願できます。CEFR B1レベル以上のスコアが必要で、当日受験した国語と選択科目の得点に、スコアに応じた点数が加算されます。ただし英語が得意な受験生が集まるため、ボーダーは高めに出やすい点に注意してください。
Q. 偏差値が学部ごとに大きく違うのはなぜですか。 A. 方式ごとの科目数と配点、志願者の集まり方が違うためです。科目数が少ない方式は準備の負担が軽く出願が集まりやすいため、ボーダーが上がります。学科・方式まで絞って数値を見てください。


