明治大学の特徴を学部別に解説|偏差値と強みも
首都圏の難関私立大学5校を表す「MARCH」に属する明治大学は
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明治大学の特徴は、1881年の明治法律学校を源流とする法学の伝統と、「権利自由、独立自治」の理念です。10学部16研究科の総合大学で、1〜2年次からゼミに参加できる点、国家試験対策センターや留学支援の手厚さが他大学と異なります。
2026年9月時点の情報です。
明治大学とは:基本情報
明治大学は、首都圏の難関私立大学5校を表す「MARCH」の「M」に当たる総合大学です。「明大(めいだい)」と略されることも多く、一般入試だけでも年間10万人近い受験者が集まります。
源流は1881年に創設された明治法律学校です。「権利自由、独立自治」を理念に掲げ、自由と自治の精神を養うことを目的として建学されました。現在は10の学部と16の研究科を持ち、32,000人を超える学生が学んでいます(2020年時点)。
キャンパスごとの特徴
キャンパスは都内に3ヵ所、神奈川県に1ヵ所あります。文系学部の多くは1・2年次と3・4年次で通うキャンパスが変わるため、学部選びの段階で確認が必要です。
| キャンパス | 学ぶ学部・学年 | 特徴 |
|---|---|---|
| 駿河台 | 法・商・政治経済・文・経営・情報コミュニケーション(3・4年次)、大学院・法科大学院・専門職大学院 | メインキャンパス。23階建ての「リバティタワー」が象徴 |
| 和泉 | 法・商・政治経済・文・経営・情報コミュニケーション(1・2年次)、大学院 | 「明大前駅」が最寄り。新和泉図書館の利用率が高い |
| 生田 | 理工・農(1〜4年次)、大学院 | バイオ施設や実験施設が充実。産学連携の場にもなっている |
| 中野 | 国際日本・総合数理(1〜4年次)、大学院 | 留学生が多く、国際色が豊か |
駿河台キャンパス
駿河台キャンパスには、法学部・商学部・政治経済学部・文学部・経営学部・情報コミュニケーション学部の3・4年次生と、大学院・法科大学院・専門職大学院の学生が通います。駿河台キャンパスには、都心からも郊外からも多くの学生が集まります。「日本のカルチェ・ラタン」とも称される学生街・御茶ノ水に位置するためです。
23階建ての「リバティタワー」は2000年に竣工した建物で、国土交通省による都市景観大賞を受賞し、明治大学のシンボルとなっています。
和泉キャンパス
和泉キャンパスでは、上記6学部の1・2年次生と大学院生が学びます。京王線・井の頭線「明大前駅」にあり、新宿・渋谷・吉祥寺・下北沢といった学生が集まる街からのアクセスの良さで知られています。
2014年に日本図書館協会建築賞を受賞した「新和泉図書館」は学生の利用率が高く、蔵書数でも居心地のよさでも関東屈指の存在です。
生田キャンパス
生田キャンパスでは、理工学部・農学部の1〜4年次生と大学院生が学びます。理工・農の学生が通うため研究設備が豊富で、バイオ施設・植物工場基盤技術研究センター・振動実験解析棟などを備えます。
農学部専用の農園や温室もあり、自然を体感できるキャンパスとしても知られています。産学連携の場としても活用され、企業の研究者も複数出入りしています。
中野キャンパス
中野キャンパスでは、国際日本学部・総合数理学部の1〜4年次生と大学院生が学びます。文化・サブカルチャー発信の地かつ国際色豊かな土地である中野に位置し、留学生が多いのが特徴です。
ティーチングアシスタント(大学院生などが授業や学習支援を手伝う制度)による学習支援や、留学カウンセラーへの相談も頻繁に行われています。聴覚教材を用いて、グローバルな学びができるよう工夫されています。
明治大学ならではの魅力と強み
明治大学の強みは、早期からの少人数教育と、資格・留学・スポーツの支援体制にあります。順に見ていきます。
1〜2年次からゼミ授業がある
3年次以降にゼミ(少人数で教員の指導を受けながら研究する授業)が始まる大学が多い一方、明治大学では1〜2年次からの参加を可能にしています。
ディスカッションやプレゼンテーションの機会が多く、座学だけでは養いにくい知見やコミュニケーション能力を身につけやすくなります。研究室出身のOB・OGとも縦に連携しやすく、就職や産学連携にも役立ちます。
国家試験対策や留学の支援に強い
明治大学には、国家試験対策を専門とする「国家試験対策センター」があります。司法試験・公認会計士試験・国家公務員試験など、目標ごとにノウハウを授ける通常講義とは別のカリキュラムが用意されています。
留学にも積極的で、世界44ヵ国258大学と協定を結んでいます。休学せず4年間で卒業できるシステムや助成金などのサポートもあり、短期から長期まで選べます。
スポーツ競技に強く、推薦入学者も多い
明治大学はスポーツ推進ステイトメントを掲げ、スポーツを通した教育や社会貢献にも力を入れています。アイスホッケー・フィギュアスケート・競泳・スポーツ射撃・クライミングなど、好成績を残す部活が多い大学です。
2020年には、東京オリンピックに向けたラグビー男子日本代表の第3次スコッドに現役学生が選出され、話題になりました。グラウンドやプールなどの設備も多く、学業以外の努力も続けやすい環境です。
明治大学の知名度
明治大学の知名度は、受験生以外にも広く行き渡っています。「MARCH」の「M」に位置づけられることからも、学力と知名度の両方を備えていることが分かります。
全国から毎年10万人近い受験者が集まり、東京六大学などのグループに属しているため、野球をはじめスポーツの文脈でも名前が知られています。
学部ごとの特徴と偏差値
学部別の偏差値は、文系の商・経営・情報コミュニケーションが高めの水準に並びます。理系は理工・農・総合数理が近い水準です。
| 学部 | 系統 | 偏差値 |
|---|---|---|
| 法学部 | 文系 | 60.0〜65.0 |
| 商学部 | 文系 | 62.5〜65.0 |
| 政治経済学部 | 文系 | 60.0〜62.5 |
| 文学部 | 文系 | 60.0〜65.0 |
| 経営学部 | 文系 | 62.5〜65.0 |
| 情報コミュニケーション学部 | 文系 | 62.5〜65.0 |
| 国際日本学部 | 文系 | 61.0〜63.0 |
| 理工学部 | 理系 | 57.5〜62.5 |
| 農学部 | 理系 | 57.5〜62.5 |
| 総合数理学部 | 理系 | 57.0〜62.5 |
文系学部
法学部は「ビジネスローコース」「国際関係法コース」「公共法務コース」「法と情報コース」「法曹コース」の5コースに分かれます。前身が明治法律学校であることから法律との関わりが深く、「権利自由、独立自治」の理念に基づいたリーガルマインドの育成を重視しています。
商学部は「アプライド・エコノミクスコース」「マーケティングコース」「ファイナンス&インシュアランスコース」「グローバル・ビジネスコース」「マネジメントコース」「アカウンティングコース」「クリエイティブ・ビジネスコース」の7コース制です。実学重視で、保険会社で必須のインシュアランス知識や、マーケティングに不可欠なビッグデータ解析などを学べます。
政治経済学部は「政治学科」「経済学科」「地域行政学科」の3学科です。相互コミュニケーションによる実地的な学習を重んじ、入学後早期にゼミに入れるようゼミ指導型コース制を導入しています。
文学部は「文学科」「史学地理学科」「心理社会学科」に分かれ、そこから専攻へと細分化されます。資格取得支援が強く、教職課程のほか、社会教育主事課程・学芸員養成課程・司書および司書教諭課程などのキャリア支援が行われています。
経営学部は「経営学科」「会計学科」「公共経営学科」の3学科です。学科に分かれるのは2年次からで、1年次は複雑化・細分化されやすい経営学全体を見渡し、各専門領域へ踏み込む基礎を養います。
情報コミュニケーション学部は、情報コミュニケーション学科のみを置く単科学部です。法学・経済学・社会学・政治学などを、情報やコミュニケーションというキーワードを軸に横断的に学べます。
国際日本学部も、国際日本学科のみの単科学部です。国際日本学部は、国際色豊かな学部として知られています。4年間を通して中野キャンパスで学び、受け入れ留学生と同じ環境で交流するためです。
理系学部
理工学部は「電気電子生命学科」「機械工学科」「機械情報工学科」「建築学科」「応用化学科」「情報科学科」「数学科」「物理学科」の8学科です。理工学部は、明治大学で最も大学院進学率が高い学部です。学部4年間で基礎を、大学院博士前期課程2年間で専門研究を学ぶ前提でカリキュラムが組まれているためです。
農学部は「農学科」「農芸化学科」「生命科学科」「食料環境政策学科」の4学科です。大学付属の農場やバイオセンターなどの環境が整い、座学だけでなく実地的な研修・実験が行えます。
総合数理学部は「現象数理学科」「先端メディアサイエンス学科」「ネットワークデザイン学科」の3学科です。数理科学とコンピューターを中心に据えたカリキュラムで、AI・データ解析・ネットワークシステム・データベースシステムなど先端分野を幅広く学べます。
MARCH内での偏差値の動きを比べたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
明治大学が人気を集める理由
人気の背景は、都心からのアクセス、難関私大としての位置づけ、卒業生の層の厚さの3点に整理できます。
都心キャンパスでアクセスが良い
キャンパスはいずれも都心からのアクセスが良好です。学生街であり家賃相場も外食費相場も抑えられる御茶ノ水の駿河台キャンパス、サブカルチャー発信の地である下北沢からほど近い和泉キャンパスが知られ、都心の大学に憧れる学生からの支持につながっています。
MARCHの中でも難関として位置づけられる
明治大学は高い偏差値帯を保つ年が多く、MARCHの中でも最難関として注目されることが多い大学です。早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学などを目指す受験生が併願先として選ぶ場合もあり、毎年多くの志望者が集まります。
出身の有名人が多く、縦の繋がりが強い
出身の有名人・著名人・財界人が多いことも人気の理由です。芸能界ではビートたけしさん・北川景子さん・山下智久さん・藤森慎吾さん、スポーツ界では野球の福田周平さん、サッカーの長友佑都さんの名前がよく挙がります。学園祭にOB・OGが訪れることも多く、注目を集めるきっかけになっています。
よくある間違い:偏差値の数字だけで学部を決める
よくある間違いは、偏差値表の数字だけを見て受けやすい学部を選ぶことです。明治大学は学部ごとにコース構成も出題科目の配点も異なるため、数字が近い学部でも対策の中身は変わります。
回避策は、志望学部を絞る前に過去問を1年分解き、設問形式と時間配分を確認することです。文学部や法学部のように国語で漢文が関わる場合もあるため、明治大学の漢文の入試傾向と対策で出題の性質を確かめてから科目計画を立てると、ずれが起きにくくなります。
FAST-UPが見てきた明治大学志望者のつまずき
指導現場で多いのは、「明治大学に行きたい」という志望だけが先に固まり、学部ごとの違いを調べないまま過去問に入るケースです。コース制の学部と単科学部では入学後の学び方が変わるため、志望理由が曖昧なまま併願を増やすと、過去問演習が分散して手が回らなくなります。
もう一つの傾向は、1・2年次と3・4年次でキャンパスが変わる学部を、通学時間を考えずに選んでしまうことです。入学後の生活まで含めて確認しておくと、入試直前の志望変更が減ります。
伸びる受験生に共通するのは、学部を早く1つに絞り、その学部の出題形式に合わせて教材と演習量を決めている点です。逆に、偏差値帯の近い学部を並べて「どこかに入れれば」と考えるほど、対策は浅くなりやすくなります。
明治大学の評判・イメージ
評判としてよく挙がるのは、総合大学としての選択肢の広さです。豊富な専門学科を持ちながら他学部履修(所属学部以外の授業を履修できる仕組み)の制度もあり、多様な学問に触れられる場として評価されています。駿河台キャンパスのリバティタワーも象徴となり、近代的な環境で学べる大学というイメージが定着しています。
男子学生のイメージ
かつては硬派な男子学生が大半を占める大学という印象がありました。駿河台や後楽園など学生闘争が激しかった地域の中心にあったことも関係しているようですが、近年はそうしたイメージは薄れ、誠実な学生像が広く見られます。
女子学生のイメージ
以前は明治大学の女子学生は少ないと言われていましたが、近年は男女比7:3くらいになっています。国際日本学部や文学部は女子比率が高く、反対に比率の低い総合数理学部や理工学部の女子学生はサバサバしているイメージを持たれることがあるようです。
在学生の口コミ
在学生の声では、「環境は整っているが、意欲次第で差がつく」という趣旨の内容が目立ちます。
意欲があれば、最高の学校生活
意欲がないと置いていかれます。勉強がしたいと強い意思を持っていれば、最高の環境だと思います。しかし、やる気が落ちてしまうと成績が落ちるのも一瞬です。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/828/rd_725983/
努力する学生には手厚いサポート
有名大学なのでいいと思います。大学なのでやはり自分の努力次第でどうにでもなると思います。サポートもしっかりしてるんじゃないかな。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/828/rd_725983/
勉強も遊びも充実
先輩の様子を見ていると、きちんと就職も次々決まっているようなので、サポートは良さそうです。明治大学は学歴フィルター(採用選考で出身大学を基準に候補者を絞る慣行)に引っかかることはあまりないと思うので、そこの心配はいらないと思います。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/824/rd_724436/
しっかり努力できる環境があり、就職にも有利という口コミが多く確認できました。
よくある質問
Q. 明治大学にしかないものは何ですか? A. 他大学と比べて挙げやすいのは、国家試験対策を専門とする「国家試験対策センター」、1〜2年次から参加できるゼミ、世界44ヵ国258大学との協定を活かした留学制度、そして駿河台キャンパスの象徴である23階建ての「リバティタワー」です。
Q. 明治大学の学部数とキャンパスの関係を教えてください。 A. 10学部16研究科があり、文系6学部は1・2年次が和泉キャンパス、3・4年次が駿河台キャンパスです。理工学部と農学部は生田キャンパス、国際日本学部と総合数理学部は中野キャンパスで4年間学びます。
Q. 文系で偏差値が高い学部はどこですか? A. 商学部・経営学部・情報コミュニケーション学部が62.5〜65.0で並びます。法学部と文学部は60.0〜65.0、政治経済学部は60.0〜62.5、国際日本学部は61.0〜63.0です。
Q. 他のMARCHの大学と比べるときは何を見ればよいですか? A. 偏差値だけでなく、学部の学科・コース構成と入試方式の違いを並べて比較すると判断しやすくなります。一般入試以外の方式も視野に入れる場合は、立教大学の自由選抜入試の面接と質問例のように、方式ごとの選考内容を調べておくと選択肢が広がります。
まとめ
明治大学は、法学の伝統を源流に持ち、10学部16研究科を備えた難関私立大学です。早期のゼミ参加、国家試験対策、留学支援、スポーツ環境と、学び方の選択肢が広い点が特徴です。
キャンパスも学部ごとに分かれ、学ぶ環境は大きく異なります。志望学部を絞り、その学部の出題傾向から逆算して対策を進めることが、合格に近づく進め方です。


