明治大学商学部の英語|傾向と対策・過去問
明治大学の商学部は、英語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
明治大学商学部の英語は試験時間80分、大問4題が中心です。学部別入学試験では150点配点で、国語や選択科目より重い比重を占めます。読解は社会・文化・国際などのテーマが多く、文法は読解の中で空所補充や並べ替えとして問われます。
2026年9月時点の情報です。
明治大学商学部の入試情報
明治大学商学部を一般入試で受験する場合、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの得点で合否を判定する方式)か、学部別入学試験のいずれかを突破する必要があります。まず方式ごとの科目と配点を押さえておきます。
大学入学共通テスト利用入学試験の科目と配点
大学入学共通テスト利用入学試験では、4科目方式・5科目方式・6科目方式の3種類から希望するものを選択できます。国語と外国語は必須科目で、それ以外は選択科目です。得意分野に合わせて組み合わせを決めます。
| 科目 | 4科目方式の配点 | 5科目方式・6科目方式の配点 |
|---|---|---|
| 国語(必須) | 200点 | 200点 |
| 外国語(必須) | 200点 | 200点 |
| 数学 | 200点 | 200点 |
| 地理歴史 | 200点 | 100点 |
| 公民 | 200点 | 100点 |
| 理科 | 200点 | 100点 |
学部別入学試験の科目と配点
学部別入学試験は3科目で実施されます。外国語の配点が最も高く、外国語偏重の採点になっていることが分かります。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 100点 |
| 外国語 | 150点 |
| 地理歴史・公民・数学から1科目選択 | 100点 |
偏差値と倍率
明治大学商学部は商学科のみの単一学科です。年度により多少の差はありますが、学内でも平均程度の水準に位置します。倍率は入試方式によって異なり、大学入学共通テスト利用入学試験のほうが高めです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 商学科の偏差値 | 62.5〜65.0 |
| 大学入学共通テスト利用入学試験の倍率 | 5.0〜5.5倍程度 |
| 学部別入学試験の倍率 | 3.9〜4.9倍 |
年度によって幅がありますので、模試を使いながら安定した得点力を積み上げていくことが重要です。他大学と比較しながら志望校を固めたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて確認できます。
明治大学商学部の英語の入試情報
英語は80分の試験です。大問は4題出される年が大半で、大問2では会話文、大問3と大問4では読解問題が出題される確率が高くなっています。
解答形式
大学入学共通テストはすべてマークシート形式ですが、学部別入学試験に限り記述形式も加わります。マーク中心の演習だけでは、本番で書く形式に戸惑いやすくなります。
配点
英語の配点は入試方式により異なります。大学入学共通テスト利用入学試験では200点満点、学部別入学試験では150点で計算されます。学部別入学試験では他科目よりも高い配点であり、明治大学商学部が英語を重視していることが読み取れます。
出題範囲
出題範囲は次の5科目です。
- コミュニケーション英語Ⅰ
- コミュニケーション英語Ⅱ
- コミュニケーション英語Ⅲ
- 英語表現Ⅰ
- 英語表現Ⅱ
基本的な英語力を問うコミュニケーション英語に加え、英語表現もⅠ・Ⅱともに範囲へ含めていることから、記述力も重視されていると分かります。
問題量と時間配分
年度によって問題量が大きく異なります。近年は読解問題が大問2つ分であることが多いものの、年によっては3題扱われるなど変動します。基本となるのは、80分のうち60分を読解問題に使い、残り20分を文法問題や最終チェックに充てる形です。
難易度・レベル
文法問題の難易度が高い傾向にあり、それが全体のレベルを底上げしています。読解問題自体は比較的平易ですが、1つの大問あたり900文字近い分量になることが多く、ある程度のスピードは欠かせません。
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)のなかで見れば平均的ですが、全国の大学と比較すればレベルは高めです。同じ水準の併願先として、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も比較しておくと、出題形式の違いが見えてきます。
明治大学商学部の英語の傾向・特徴
傾向の軸は3つです。出題形式の幅広さ、テーマの偏り、そして年度ごとの問題量の変動です。
出題形式の幅が広い
内容の正誤を問う問題、空所を補充する問題、同意表現や反対表現を問う問題など、読解問題の定番でありながら幅広い形式が揃っています。語形変化が問われることも多く、次々に変わる形式へ対応するだけでも時間がかかりがちです。模試の復習や過去問演習を重ね、受験用の読解に慣れておくことが欠かせません。
社会・文化・国際などの読解テーマが多い
年によって読解問題のテーマは異なりますが、社会・文化・国際などを扱う傾向が強く出ています。反面、テクノロジーや生命科学に関する出題は少なく、専門用語の暗記は少なくて済みます。
一方で、基本的な英単語は幅広く網羅し、ひとつの和訳に限定しない柔軟な読解の土台をつくることが求められます。単語やイディオムを知らないとそもそも解けない問題が多いため、テーマ別の対策よりも基礎力を固める対策が向いています。
先に問題量や全体像を掴む
試験開始と同時に全体へ軽く目を通し、時間配分を決めてから解き始めます。年によって大問数も小問数も異なるためです。80分のうち60分程度を大問2以降に使うイメージを固め、逆算しながら進めていきます。
よくある間違い:頭から順に解いて時間切れになる
最も多い失敗は、大問1から素直に順番どおり解き進めてしまうことです。前半に時間を使いすぎると、後半の読解問題に入った時点で残り時間が足りず、白紙のまま提出することになりかねません。
回避策は単純です。試験開始直後の数十秒で全大問の種類と分量を確認し、読解に回す時間をあらかじめ確保します。過去問演習の段階から、同じ手順を毎回踏んで固定化しておきます。
FAST-UPが見てきた明治大学商学部英語のつまずき
指導現場で目立つのは、長文の読み方ではなく語彙と文法の抜けで失点しているケースです。読解問題の設問自体は定番の形式でも、同意表現や語形変化を問われた瞬間に手が止まる受験生が少なくありません。
もうひとつは、時間配分を「本番で考える」と後回しにしている状態です。問題量が年度で動く以上、配分の判断そのものを練習しておかないと、当日その場で組み立てることになります。
記述形式が加わる学部別入学試験では、書き慣れの差も表に出ます。マーク式の演習だけを重ねてきた受験生ほど、英訳や語形変化の記述で詰まりやすい傾向があります。明治大学は他科目でも学部ごとに癖があるため、明治大学の漢文の入試傾向と対策のように科目別の確認を並行させておくと、全体の負荷配分が読みやすくなります。
明治大学商学部の英語対策・勉強法
単元ごとに優先順位をつけます。語彙が土台、文法が得点源、読解がスピード勝負という並びです。
単語・熟語
単語・熟語は早い段階からコツコツ暗記しておく必要があります。単語やイディオムを知らないとそもそも解けない問題が多いためです。
参考書の冊数は多くなくて構いません。網羅的なものを1〜2冊用意し、受験までに4〜5周しておくのが理想です。暗記できない単語・熟語にはチェックを入れ、直前期はその部分だけを拾って回すと、時間の効率が上がります。
文法
文法問題が単独で出題される確率はかなり低いものの、読解問題に組み込む形で空所補充や並べ替えが問われることが多くなっています。文法書を何往復もしながら、基本的な構文を丸暗記してしまう進め方が合います。記述対策として英訳まで行っておけば、学部別入学試験で高得点を狙いやすくなります。
読解問題(長文)
読解スピードを先に身につけておくことが有効です。1つの大問あたり900文字近い分量になることが多いためです。
具体的には、センテンスごとにスラッシュを入れる、主語・述語にマークを入れる、なくても意味が通じる修飾語をカットするといったスラッシュリーディングを取り入れます。最初は200語程度の中文から始め、徐々にボリュームを広げていきます。
明治大学商学部の英語対策におすすめの参考書
単元ごとに2冊ずつ挙げます。参考書選びで迷っている場合の候補として確認してください。
| 単元 | 書名 | 出版社・著者 |
|---|---|---|
| 単語・熟語 | 速読英単語2上級編[改訂第4版] | Z会(風早寛) |
| 単語・熟語 | システム英単語Premium | 駿台文庫(霜康司・刀祢雅彦) |
| 文法 | 大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編 | ピアソン桐原(瓜生豊・篠田重晃) |
| 文法 | Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]: 入試英語頻出ポイント218の征服 | 桐原書店(瓜生豊・篠田重晃) |
| 読解 | 英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー | 河合出版(島田浩史・米山達郎) |
| 読解 | 英語長文PREMIUM問題集:Advanced | ナガセ(東進ハイスクール・東進衛星予備校編集部) |
単語・熟語の2冊
Z会『速読英単語2上級編[改訂第4版]』は、難関大突破のための上級900語を収録しています。明治大学だけでなく、東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学レベルの対策にも使えます。単語を並べるだけでなく、本番で知らない単語が出たときの推察に関する項目が多い点も特徴です。推測法を身につけたい人や、盲点になりやすい多義語・テーマ別の単語を学びたい人に向いています。
駿台文庫『システム英単語Premium』は、比較的難易度の高い英単語が多く、私立難関大から国公立大学まで対応できます。頻出レベル順ではなく語源ごとにまとまっているため、単純暗記ではなく意味や語源とセットで覚えたい人に合います。一般的な単語帳では網羅できない層に取り組みたい場合の選択肢にもなります。
文法の2冊
ピアソン桐原『大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編』は、英文法・イディオムに加え、語法や会話表現まで網羅的に学べます。標準〜上級レベルで、明治大学を志望する段階から基礎を整えるのに便利です。10回の問題演習が徐々にレベルを上げて作られており、同じ範囲からの出題でも自動的にステップアップできます。
桐原書店『Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]: 入試英語頻出ポイント218の征服』は、1999年の初版以降ベストセラーとなっている定番です。文法・語法・イディオム・会話表現・単語・アクセント発音と単元別に掲載されており、頻出単元を狙って効率よく学習できます。単語帳のように何周も使い込む受験生も多く、1冊を仕上げられれば明治大学商学部レベルの英語でも高得点が期待できます。
読解の2冊
河合出版『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』は、センテンスごとにスラッシュを入れながらスピード重視で読む手法を身につけるための1冊です。速度を上げるだけでなく、構文の理解や内容の細かい読み取りにも使えます。基本的な文法を学んでから取り組むと、習得しやすくなります。
ナガセ『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』は、大学入学共通テストおよび中堅私立大学対策向けの読解問題集です。国際基準で標準的なレベルの問題を多く扱うため、明治大学商学部以外にも対応しやすく、併願や滑り止めを含めた総合的な学習に向いています。問題文・設問・解説・構造分析・和訳が一定のリズムで繰り返される構成なので、勉強法を固めるうえでも使いやすい形です。
明治大学商学部の英語の過去問情報
過去問は年度ごとに傾向の振れ幅を確認する材料になります。ここでは近年の2年度分の特徴を整理します。
2020年度の英語
記憶喪失・認知症・アルツハイマー・白昼夢・大脳皮質など、医療分野に関係する単語が多く扱われました。専門用語には注釈が付いているものの、読解に時間を要した受験生が多く、全体として難易度の高い年度でした。語形変化が多く出題された年でもあります。
2019年度の英語
大問2の会話文のボリュームが例年より多い一方、読解問題のボリュームは大きく変動せず、特にスピードが求められた年でした。初見の文章をいかに早く、かつ正確に読めるかを明治大学商学部が重視していることが読み取れます。
まとめ
明治大学商学部の英語は、難問・奇問がない代わりに文章量が多めです。幅広いテーマを扱うため、基本的な文法・イディオムを網羅的に学び、どのテーマでも対応できる素養が求められます。
入試傾向を掴んだうえで、早い段階で参考書を絞り込み、自分に合う学習法を固めておくことが対策の軸になります。
よくある質問
Q. 明治大学商学部の英語は何分で何題ですか。 A. 試験時間は80分で、大問は4題出される年が大半です。大問2で会話文、大問3と大問4で読解問題が出題される確率が高くなっています。
Q. 学部別入学試験と大学入学共通テスト利用入学試験では、英語の重みは違いますか。 A. 違います。学部別入学試験では英語が150点で、国語100点・選択科目100点より高い配点です。大学入学共通テスト利用入学試験では外国語が200点で、国語と同じ配点になります。
Q. 記述対策はどこまで必要ですか。 A. 学部別入学試験ではマークシート形式に記述形式が加わります。出題範囲に英語表現Ⅰ・Ⅱが含まれていることもあり、文法学習の際に英訳まで行っておくと対応しやすくなります。
Q. 文法と読解はどちらを先に固めるべきですか。 A. 単語・熟語と文法が先です。単語やイディオムを知らないと解けない問題が多く、文法も読解の中に組み込む形で問われるためです。土台ができてから長文の分量に慣らしていきます。
Q. 時間配分の目安はありますか。 A. 80分のうち60分程度を読解問題に使い、残り20分を文法問題と見直しに充てる形が基本です。年度によって問題量が変わるため、開始直後に全体を確認してから配分を微調整します。


