明治大学農学部の入試科目と傾向・対策|共通テスト利用も解説
関東圏内の難関私立大学として有名な明治大学は
FAST-UP
明治大学農学部の共通テスト利用入学試験は3科目方式と4科目方式から選択し、外国語と国語が必須です。学部別入学試験は外国語と、国語・数学・化学・生物から2科目の計3科目で、配点は均等です。
2026年9月時点の情報です。
明治大学農学部の入試概要
明治大学農学部は、農学科・農芸化学科・生命科学科・食料環境政策学科の4学科で構成されています。入試方式によって必要科目が変わるため、出願前に方式ごとの科目と配点を押さえておくことが出発点になります。
募集人員
募集人員は全体で600名です。学科ごとの内訳は次の通りで、学科間の差はありません。
| 学科 | 募集人員 |
|---|---|
| 農学科 | 150名 |
| 農芸化学科 | 150名 |
| 生命科学科 | 150名 |
| 食料環境政策学科 | 150名 |
| 合計 | 600名 |
大学入学共通テスト利用入学試験の科目と配点
共通テスト利用入学試験(大学入学共通テストの成績で合否を判定する方式)では、3科目方式と4科目方式のうち希望するものを選べます。
| 方式 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 3科目方式 | 外国語 | 200点 |
| 3科目方式 | 国語 | 200点 |
| 3科目方式 | 地理歴史・公民・数学・理科から1科目選択 | 200点 |
| 4科目方式 | 外国語 | 200点 |
| 4科目方式 | 国語 | 200点 |
| 4科目方式 | 物理・化学・生物・地学から1科目 | 200点 |
| 4科目方式 | 数学・物理・化学・地学から1科目 | 200点 |
外国語と国語は、どちらの方式を選んでも受験が必要です。それ以外は選択科目のため、得意分野に合わせて組み立てていきましょう。
学部別入学試験の科目と配点
学部別入学試験(学部ごとに大学が独自に実施する一般選抜)は3科目で受験します。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 120点 |
| 国語・数学・化学・生物から2科目選択 | 各120点 |
明治大学の他学部では外国語の配点比重が高いことが多い一方、農学部はどの科目も均等配点です。得意科目に寄りかからず、どの科目もまんべんなく仕上げる必要があります。均等配点では、どの科目の失点も同じ重さで合否に響くためです。
入試日程の確認
日程は年度ごとに変わるため、出願前に必ず当該年度の募集要項で確認してください。参考として、2022年度の農学部の日程は次の通りでした。
| 区分 | 試験日 | 出願締切 |
|---|---|---|
| 大学入学共通テスト利用入学試験 | 2022年1月15日(土)〜16日(日) | 2022年1月14日(金) |
| 学部別入学試験 | 2022年2月15日(火) | 2022年1月26日(水) |
共通テスト利用は出願が試験の直前に締め切られる点に注意が必要です。併願校のスケジュールと並べて、出願忘れが起きない形で予定を組んでいきましょう。
明治大学農学部の入試傾向と対策
科目ごとに求められる力がはっきり分かれています。選択科目を決める段階から、傾向を踏まえて判断していきましょう。
英語の入試傾向と対策
英語はスピードが最優先です。解答時間が60分である一方、問題量のボリュームが多く、本文・設問ともに文章量もそれなりにあるためです。
同じ箇所を何度も読み返さずに済むよう、パラグラフごとの概要をつかみながら読み進める練習をしておきましょう。演習ではストップウォッチでタイムを計測するなど、日常的に時間を意識して取り組むことが対策になります。時間配分の鍛え方は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
数学の入試傾向と対策
数学は、他学部や他科目と比べて出題傾向が安定しています。年によってボリュームに多少の変動はあるものの、基本的な大問構成に変わりはなく、難易度も大きく異なることはありません。
そのため、過去問の分析が何よりも重視されます。出題傾向が安定しており、大問構成や難易度が大きく変わらないためです。似たレベルの問題を繰り返し解きながら、解法を身体に入れていく進め方が合っています。
日本史の入試傾向と対策
日本史は出題範囲が広く、古代から近現代まで幅広く問われます。明治大学の他学部の日本史では近代以降からの出題が多いため、傾向が異なる点を理解しておきましょう。
実際の過去問では、弥生時代から第二次世界大戦後の経済・外交まで扱われています。広く深い学習に時間をかけることが大切です。出題範囲が古代から近現代まで及ぶためです。
生物の入試傾向と対策
生物は、時事的なテーマにつながる分野まで踏み込んでおくと安心です。PCR法は高校生物の範囲で基礎を学べるため、時事問題対策としても取り組んでおく価値があります。
2017年にはポリメラーゼ連鎖反応をテーマにPCR法に関する出題が行われ、DNAの構造・遺伝子組み換えと同様のボリュームで扱われていました。記述形式での出題も視野に入れ、基本的な概要や解法を自分の言葉で説明できる状態を目指しましょう。
化学の入試傾向と対策
化学は、他学部と比較して理論化学よりも実学寄りの内容を重視する傾向が強いです。実験を題材にした出題や、統計データを分析しながら考える問題が見られます。
合格後の学びにも直結する問題が並ぶため、過去問を使って初見の題材に向き合う力を磨いていきましょう。
明治大学農学部に合格するための勉強法
優先順位をつけた基礎固めと、記述を前提とした演習が軸になります。科目別の対策と合わせて、残り期間の使い方を決めていきましょう。
基礎を重視して遡り演習を徹底する
頻出単元を優先して学習し、点差を広げるのがポイントです。「どこから手をつければいいか分からない」「点数に直結する学びがしたい」のどちらのタイプとも相性がよく、難易度の高い問題ばかりに焦って取り組んで時間をロスすることも避けられます。
具体的には、間違えた問題に付随する単元まで遡って学習します。間違えた問題が1つあれば関連する単元でもミスが出ると考え、遡りを重視していきましょう。
化学反応式や構造式は記述できるようにする
農学部では、化学反応式や構造式をフルで記述させる出題が多く見られます。一部の空欄補充に対応するだけでなく、1から自分で組み立てられる力を養いましょう。
全学部統一入試(複数学部を1回の試験で併願できる方式)は全問マークシート形式で、こちらでは空欄補充での出題が多い傾向です。どの入試形態で化学を使う場合でも欠かせない単元のため、繰り返しの演習が重要になります。
史料問題対策
文系学科では初見の史料が扱われることも多く、初見力を鍛えることが重視されます。教科書や資料集に掲載されている史料にはすべて目を通し、他大学で扱われた史料問題だけをピックアップして解くのも有効です。
実際に受験するかどうかは別として、多種多様な問題に触れておくと、思わぬ角度からの出題にも落ち着いて対応できます。演習大学の選定に迷う場合は、國學院大學や立正大学など日本史の難易度が高い大学を優先する方法があります。国語側の記述・読解対策は、明治大学の漢文の入試傾向と対策も合わせて確認しておきましょう。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、明治大学の他学部の傾向をそのまま当てはめ、日本史を近代以降中心に対策してしまうことです。農学部では弥生時代から戦後まで幅広く問われるため、範囲を絞った学習では取りこぼしが出ます。
回避策は、通史を古代から一周してから近現代を厚くする順番に切り替えることです。並行して史料にも目を通し、初見の史料で手が止まらない状態をつくっておきましょう。
FAST-UPが見てきた明治大学農学部志望のつまずき
指導現場で多いのは、科目の優先順位を英語に寄せすぎるケースです。明治大学の他学部は英語の配点比重が高い学部が多く、その情報のまま農学部の対策に入ってしまうと、均等配点という前提とずれた時間配分になります。
もう一つ目立つのが、化学・生物を「読めば分かる」状態で止めてしまうつまずきです。記述を求められたときに書き出せず、理解しているはずの内容で失点します。手を動かして反応式や説明文を書き切る演習に早めに移した受験生ほど、過去問演習の段階で崩れにくい印象があります。
日本史を選ぶ場合は、通史が一周していない状態で史料問題に入ると消化不良になりがちです。順番を守るだけで伸び方が変わる科目だと捉えておきましょう。
明治大学農学部の過去問情報
過去問は、明治大学のオープンキャンパスなどで入手できます。市販の過去問集を使う方法も有効です。
農学部だけでなく他学部の過去問も活用すれば、演習量を十分に確保できます。傾向が異なる部分は、本記事の科目別対策と照らし合わせて取捨選択していきましょう。
まとめ
明治大学は10学部を有する総合大学です。農学部は専門分野ごとに細分化したコースがあり、毎年多くの受験生が志願しています。
入試傾向を的確につかみ、方式ごとの科目と配点に合わせて対策を進めましょう。早い段階で学内の雰囲気や就職・留学などの情報を集め、入学後のミスマッチがないか確認しておくことも重要です。大学選びの比較材料としては、立教大学の偏差値推移のような他大学の情報も合わせて見ておくと判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 共通テスト利用入学試験は3科目方式と4科目方式のどちらを選べばよいですか。 A. 得意科目の構成で判断します。3科目方式は外国語・国語に加え、地理歴史・公民・数学・理科から1科目です。4科目方式は外国語・国語に加え、物理・化学・生物・地学から1科目と、数学・物理・化学・地学から1科目を使います。理科を強みにできるなら4科目方式が噛み合います。
Q. 学部別入学試験の受験科目を教えてください。 A. 外国語(120点)と、国語・数学・化学・生物から選ぶ2科目(各120点)の計3科目です。配点は均等です。
Q. 募集人員は何名ですか。 A. 農学部全体で600名です。農学科・農芸化学科・生命科学科・食料環境政策学科がそれぞれ150名で、学科ごとの差はありません。
Q. 過去問はどこで手に入りますか。 A. 明治大学のオープンキャンパスなどで入手できるほか、市販の過去問集も利用できます。他学部の過去問を演習素材に加える方法もあります。
Q. 英語で時間が足りません。どう対策すればよいですか。 A. 解答時間60分に対して問題量が多いため、読み返しを減らす練習が中心になります。パラグラフごとに概要をつかむ読み方を習慣にし、演習時はストップウォッチで時間を計測しましょう。


