早稲田大学と明治大学を比較|明治が優れる点も解説
明治大学と早稲田大学は、共に関東にある難関私立大学です。
FAST-UP
偏差値の平均では早稲田大学が明治大学を10.0ほど上回り、入試難度と企業からの評価も早稲田大学が優位です。一方、高校生からの人気や文系学部の募集定員の多さでは明治大学に強みがあります。
2026年9月時点の情報です。
早稲田大学と明治大学の違いを項目別に比較
結論として、学力面のレベルでは早稲田大学が上ですが、受験のしやすさや文系志望者の間口では明治大学に利点があります。まず全体像を表で確認します。
| 項目 | 早稲田大学 | 明治大学 |
|---|---|---|
| 平均偏差値 | 72.5 | 62.0 |
| 学生数 | 約5万2,000人 | 約3万2,000人 |
| 主なキャンパス | 早稲田・戸山・西早稲田・喜久井町・日本橋・東伏見・所沢・本庄・北九州 | 駿河台・和泉・生田 |
| 学問面のイメージ | 政治家・経営者を多数輩出 | 法学・経済学に強く実学重視 |
| 高校生からの人気 | 「早慶上智」としてのブランド | 進学校アンケートで2年連続1位 |
自分にとってどちらが合っているかを見極める材料として、以下の各項目を順に確認してください。
偏差値で比較
平均偏差値で見ると早稲田大学が上です。明治大学が62.0である一方、早稲田大学は72.5で、10.0以上の差があります。
どちらも難関私立大学であることは変わりません。ただし早稲田大学は「最難関」として扱われます。「早慶上智」は早稲田大学・慶應義塾大学(慶応義塾大学と表記されることもあります)・上智大学の総称で、この括りに入ること自体がレベルの高さを示しています。
偏差値は学部や入試方式ごとに幅があります。志望学部が決まっているなら、大学全体の平均ではなく学部単位で見るほうが実態に近づきます。同じGMARCH帯の変化を知りたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
人気と規模で比較
学生数で人気を測るなら早稲田大学に軍配が上がります。早稲田大学が約5万2,000人、明治大学が約3万2,000人です。どちらも都心にキャンパスを展開するマンモス規模の私立大学ですが、早稲田大学のほうがより大きい規模です。
ただし、サンデー毎日が全国の進学校2,000校を対象に実施したアンケートでは、「生徒に人気がある大学ランキング」で明治大学が2年連続1位になっています。偏差値だけで人気が決まるわけではなく、どちらにも魅力があると言えます。
参考:サンデー毎日『2022年度大学入試:全国739進学校アンケート「オススメ大学」ランキング』
キャンパスと学生生活で比較
キャンパス構成に大きな優劣はありません。早稲田大学はメインの早稲田キャンパスを筆頭に、戸山キャンパス・西早稲田キャンパス・喜久井町キャンパス・日本橋キャンパス・東伏見キャンパス・所沢キャンパス・本庄キャンパス・北九州キャンパスを展開しています。
明治大学はメインキャンパスである駿河台キャンパス、1〜2年生が学ぶ和泉キャンパス、理工学部や農学部が学ぶ生田キャンパスを持ちます。どちらも学部に合わせたキャンパスがある点は共通です。自分が4年間の多くを過ごすエリアを調べ、通学や環境の好みで選んで問題ありません。
就職で比較
企業からの人気という意味では早稲田大学が有利です。一定の偏差値帯以上の大学の学生でないと書類選考を通さない「学歴フィルター」(大学名で応募者を絞る選考慣行のこと)を設けている企業があるためです。
ただし明治大学は、サンデー毎日による「就職に力を入れている大学ランキング」で12年連続1位を記録しています。就職支援の手厚さという観点では明治大学の評価も高く、どちらも就職に強い大学です。
世間のイメージで比較
同じ難関私大でも、世間が抱くイメージは異なります。明治大学は法学と経済学に強く、実学重視の方針があることから、手堅く真面目な印象を持たれやすい大学です。独自の視点で新しい企画を生み出すというより、指示されたことを的確かつ迅速に遂行する人材が多いとみなされています。
一方、早稲田大学は政治家や経営者を多数輩出しており、イノベーティブな人材が多いというイメージが根付いています。首相を数多く輩出していること、一部のマスコミ業界および建設・ゼネコン業界で学閥が形成されていることから、トップマネジメント向きの人材が多いとも言われます。あくまで大学全体への印象ですが、判断材料の一つにはなります。
早稲田大学より明治大学が優れている点
偏差値だけを見ると早稲田大学を選ぶべきだと思われがちですが、明治大学が勝る面もあります。複数の判断基準を持ち、後悔しない進学先を選んでください。
受験勉強の負担が軽い
明治大学は早稲田大学より平均偏差値が10.0程度低く、合格に必要な到達点がその分手前にあります。長く厳しい受験勉強を無理なく乗り切るため、あえて明治大学を志望校に据える受験生は少なくありません。
特に、途中で文転・理転した人(文系から理系、またはその逆に志望を変えること)、志望学部を変えた人、受験予定がなかったが急に受験を決めた人には、無理のないスケジュール設計が欠かせません。浪人すると予備校の費用もかさむため、現役合格を目指す場合は明治大学も受験しておく選択が有効です。
高校生からの人気が高い
人気ランキングのとおり、近年明治大学の人気が高まっています。「早慶上智」というブランドがある中でも、堅実で実直な校風や手厚い就職サポートに惹かれて受験する人が多いと考えられます。
多くの高校生から支持されることは、今後優秀な受験生が集まりやすくなることを意味します。倍率の上昇や全体レベルの底上げにつながるケースもあります。「明治大学に進学した」ことが一つのブランドになる場面もあるため、トレンドから判断するのも一つの考え方です。
文系学部の募集定員が多い
明治大学は理系より文系が強いと言われ、文系学部の強化を図ってきました。そのため大学規模に比べて文系学部の募集定員が多く、文系志望者の可能性を広げています。
| 学部 | 明治大学 | 早稲田大学 |
|---|---|---|
| 法学部 | 630人 | 450人 |
| 商学部 | 735人 | 535人 |
早稲田大学は規模こそ大きいものの、複数の学部にバランスよく学生を配置するため、1学部あたりの定員は決して多くありません。募集定員は各学部の募集要項に明示されるため、出願前に最新の数値を確認してください。「法学を学びたい」など分野が固まっている人や、文系学部を第一志望にしたい人は、明治大学のほうが合格の間口が広くなります。
よくある間違い:平均偏差値だけで優劣を決める
よくある間違いは、大学全体の平均偏差値だけを見て「明治大学は早稲田大学より10.0低い」と単純化し、学部ごとの差を見落とすことです。偏差値は学部・入試方式ごとに幅があり、平均は学部構成にも左右されるため、志望学部の難易度とは一致しません。
回避策は、志望学部・志望方式の偏差値と、科目配点・出題傾向まで確認することです。配点の大きい科目で得点できるかどうかが合否を分けるため、同じ偏差値帯でも相性は変わります。英語の出題傾向を具体的に比べたい場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策のような学部単位の分析記事が役立ちます。
FAST-UPが見てきた早明併願のつまずきどころ
指導現場で多いのは、早稲田大学対策を軸にしておけば明治大学は自然に受かる、という思い込みでのつまずきです。明治大学は標準的な問題を取りこぼさない精度が問われる場面が多く、応用問題ばかりに時間を使った受験生が、基礎的な設問で失点して悔しい結果になることがあります。
もう一つのつまずきは、第一志望の決定を後回しにして過去問の着手が遅れるパターンです。早稲田大学は学部ごとに出題の色が違い、明治大学も学部・方式で科目構成が変わります。どちらを軸にするかが決まらないと、対策の優先順位が決まりません。
国語で差がつくケースも目立ちます。配点は小さくても得点源になりやすい分野は早めに固めておくと安定します。明治大学志望なら明治大学の漢文の入試傾向と対策から着手順を組むと、学習計画が立てやすくなります。
W合格ならどちらに進学すべきか
W合格(同じ年に複数の大学に合格すること)の可能性がある場合は、あらかじめ進学先の優先順位を決めておくと迷いが少なくなります。入学手続きの締切は合格発表から間を置かずに設定されるのが一般的で、発表後に考え始めると検討時間がほとんど取れません。
やりたいことが決まっていない場合は早稲田大学
大学で学びたいことが明確でない場合は、早稲田大学への進学が無難です。早稲田大学は文系・理系ともに偏差値が高く、学部間の格差が大きくありません。入学後の学びのレベルを期待して進学を決める人も多くいます。
また、就職だけでなく留学・起業・大学院進学といった選択肢も豊富で、入学後に関心を見つけやすい環境があります。「とりあえず大学に行くことを決めている」という段階なら、まず選択肢の多さで選ぶ考え方があります。
明治大学の人気上昇と「早慶明」
明治大学を第一志望にする受験生に加え、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の併願先として、青山学院大学や立教大学ではなくあえて明治大学を選ぶ受験生も増えています。それが明治大学の倍率や偏差値の向上に寄与し、今後「早慶明」の時代が来るかもしれないと言われています。
直近数年で大幅な逆転が起きるとは考えにくいものの、10年20年先まで続く大学ブランドを重視するなら、明治大学への進学も十分に合理的な選択です。進学先を学費面から比べたい場合は、学習院大学の4年間の学費と奨学金制度の解説のように、総額で比較する視点も持っておくと判断しやすくなります。
まとめ
明治大学と早稲田大学は、どちらも難関私立大学としてのブランドを持ちます。偏差値では早稲田大学が10.0近く上回り、入試難度も入学難易度も高くなります。
一方で、学生生活や就職サポートの手厚さを重視し、早稲田大学を蹴って明治大学に入学する受験生もいます。偏差値・学部の学び・定員・キャンパス・卒業後の進路を並べて比較し、納得できる一校を選んでください。
よくある質問
Q. 早稲田大学と明治大学の偏差値の差はどれくらいですか? A. 平均偏差値では明治大学が62.0、早稲田大学が72.5で、10.0以上の差があります。ただし学部・入試方式ごとに幅があるため、志望学部単位での確認が必要です。
Q. 明治大学は早稲田大学の併願先として適していますか? A. 適しています。明治大学は文系学部の募集定員が多く、早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の併願先として選ぶ受験生が増えています。ただし出題傾向は大学ごとに異なるため、明治大学用の過去問演習は別に確保してください。
Q. 就職で有利なのはどちらですか? A. 企業からの人気や学歴フィルターの観点では早稲田大学が有利とされます。一方で明治大学は「就職に力を入れている大学ランキング」で12年連続1位を記録しており、支援体制の面では高く評価されています。
Q. やりたいことが決まっていない場合はどちらを選ぶべきですか? A. 学部間の偏差値差が小さく、留学・起業・進学などの選択肢が多い早稲田大学が無難です。学びたい分野がすでに法学や商学などに固まっている場合は、定員の多い明治大学も有力な候補になります。


