立教大学の国語の傾向と対策|記述・現代文の勉強法
立教大学の国語の入試基本情報
FAST-UP
立教大学の国語は現代文2題と古文1題が基本で、文学部の個別日程のみ漢文が加わります。試験時間は75分、マーク方式と記述方式の併用です。問題数が多く、内容真偽問題と知識問題をどれだけ速く正確に処理できるかが合否を分けます。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の国語の入試基本情報
立教大学の国語を考えるうえで最初に押さえたいのは、受験方式の構造です。2021年度から文学部以外の個別学部入試(学部ごとに独自問題で行う入試)が廃止され、全学部入試(全学部共通問題で複数学部に出願できる方式)に一本化されました。出願前には必ず最新の募集要項で方式を確認してください。
出題範囲
文学部の個別日程以外は、現代文2題と古文1題の構成です。
- 現代文2題は基本的にどちらも評論。ただし2017年には小説も出題されている
- 評論のテーマは哲学・歴史・脳科学・科学・演劇・社会・文明・現代芸術など多種多様
- 新しい文章が多く、比較的読みやすい
- 古文は古代から近世の作品が多く、受験生にとってメジャーな作品からの出題が中心
文学部の個別日程では、現代文・古文に加えて漢文も出題されます。史伝、随筆、思想書、逸話集などから出るため、対策の時間を確保する必要があります。
出題形式と解答形式
立教大学の国語はマーク方式と記述方式の併用です。分野ごとの出題例は次の通りです。
| 分野 | 解答形式 | 主な出題 |
|---|---|---|
| 現代文 | マーク方式 | 慣用句の意味、理由説明、傍線部説明、内容一致(頻出) |
| 現代文 | 記述方式 | 抜き出し問題、漢字(読み・書き両方)、四字熟語 |
| 古文 | マーク方式・記述方式 | 単語、文法、主語特定、現代語訳(記述で頻出)、内容解釈、本文一致、和歌修辞法 |
| 漢文 | マーク方式 | 書き下し文、内容解釈 |
現代文・古文ともに出題形式はバラエティ豊かで、問題数も年度によってばらつきがあります。知っていれば解ける知識問題から論理的な思考を必要とする問題まで幅広く、基礎に裏付けされた学力が求められます。
配点情報
国語の配点は学部によって異なります。
| 学部・学科 | 国語の配点/満点 |
|---|---|
| 文学部(史学科) | 200点/600点 |
| 文学部(キリスト教学科・文学科・教育学科)、異文化コミュニケーション学部、観光学部 | 200点/550点 |
| 法学部、コミュニティ福祉学部 | 200点/500点 |
| 経済学部、現代心理学部 | 150点/400点 |
| 経営学部 | 100点/350点 |
| 社会学部 | 100点/300点 |
経済学部・社会学部の配点は相対的に低めですが、それ以外の学部では大きな割合を占めます。国語が取れるかどうかが合否に大きく影響します。多くの学部で国語が総点の大きな割合を占めるためです。優先的に勉強時間を割く価値があります。
学部ごとの難易度の差を把握したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて確認しておくと、志望学部の立ち位置がつかめます。
試験時間と時間配分
国語の試験時間は75分で、他大学と比べても標準的な長さです。現代文は2題で約4000〜6000字、古文は約600〜900字と、文章量自体は普通です。
ただし、まぎらわしい問題が多く、設問数も多めです。そのためスピードを意識して解ききる必要があります。具体的には、量の少ない古文を20分以内に終わらせ、残りの約55分で現代文を解く配分がおすすめです。
学力は足りていたのに時間感覚が身についておらず届かない、という形の失点は避けたいところです。配分は過去問で体に入れておきましょう。
何割とれば良いのか
目安は8割です。立教大学は合格最低点を公表していないため確定はできませんが、受験者の成績開示(受験後に本人の得点が通知される制度)や問題の難易度から逆算すると、この水準を狙う想定で準備するのが現実的です。
人気のある大学で合格最低点も高いと見込まれるため、満点ではなく「取るべき問題を落とさない」形で8割に近づける発想が有効です。
立教大学の国語は難しい?難易度を分野ごとに解説
分野ごとに見ると、いずれも基礎から標準の難易度です。特別な難問対策よりも、取りこぼしを減らす方向の勉強が合います。
現代文
現代文の難易度は標準です。新しい文章が多く、読みにくいということはありません。
ただし合格最低点が高いと見込まれるため、スピーディかつ正確に解く必要があります。頻出の内容一致問題はまぎらわしい選択肢が多く、数も多いので要注意です。根拠をもって正確に判断する力が求められます。
古文
古文の難易度は基礎から標準です。単語、文法、敬語の問題は知っていれば解ける問題です。記述方式の現代語訳が頻出ですが、基礎ができていれば対応できます。
難問は少ない一方、ここを落とすと他の受験生と大きな差になります。油断せずに固めましょう。
漢文
文学部の個別日程でのみ出題される漢文も、難易度は標準です。共通テスト(1月に実施される全国共通の試験)レベルの漢文の力があれば対応できます。後述の参考書を繰り返せば、得点源にできる分野です。
立教大学の国語の入試傾向を過去問から考察
過去問から見える傾向は、「問題数の多さ」と「内容真偽問題の比重」に集約されます。
全学部入試
文学部以外は個別日程がなく、全学部日程での受験です。つまり文学部以外はどの学部も同じ問題を解くことになります。
問題数が多いため時間切れに注意
全学部入試の傾向として、問題数が多く時間切れになりやすい点が挙げられます。マーク式がほとんどだからと油断すると危険です。
マーク式でも問題数が多く、紛らわしい設問も多いため、つまずくと時間が流れていきます。過去問を解く段階から、理由をもって解答する練習が必要です。
内容真偽問題が合格の分かれ道
内容真偽問題が頻出です。内容真偽問題とは、選択肢の内容が本文と一致しているかを判断する問題です。
文章全体を対象とするため時間がかかり、選択肢もややこしくなっています。知識問題に比べて配点も高いため、ここが合否の分かれ道になります。
特に古文で知識問題が頻出
古文では文法、敬語、重要古語の知識問題が頻出です。現代文でも漢字の読み書きなどの知識問題は出ます。
重要古文単語を完璧にするのはもちろん、品詞分解(文を単語ごとに分けて品詞と活用を判別する作業)を通して文法・敬語も解けるようにしていきましょう。
文学部入試
文学部入試では現代文・古文に加えて漢文が出題されます。国語に力を入れて勉強する必要があります。
漢文の対策もしっかりと
後回しにされがちなのが漢文です。しかし周囲のレベルも高いため、漢文で大きく落とすと合格は遠ざかります。
内容は史伝、随筆、思想書、逸話集などで、漢詩が出ることはほぼありません。書き下し文などの基本的な問題が多いため、時間を確保して勉強すれば十分得点できます。漢文の基本的な進め方は、明治大学の漢文の傾向と対策をまとめた記事も参考になります。
漢文から解こう
文学部の個別日程では時間配分がより難しくなります。漢文が加わっても試験時間は全学部入試と同じ75分だからです。
解く順番は、まず漢文、その後に古文、現代文と進むのがおすすめです。簡単で時間がかからないものから解いていくほうが、得点を積み上げやすくなります。
もう一つの注意点は、わからない問題をすぐに飛ばすことです。どの大学入試でも大切ですが、文学部入試では特に意識してください。
立教大学の国語の対策ポイント
対策の柱は3つです。知識を固める、基礎を徹底する、時間に間に合わせる、の順に積み上げます。
知識を固める
1つ目は知識を固めることです。漢字の読み書き、慣用句、四字熟語、古文単語、古文文法など、知っていれば一瞬で解ける問題が多く出題されます。
時間との闘いになる立教大学の国語では、すぐに解ける知識問題を得点源にしたいところです。ここを落とすと差がつきやすいため、まず知識を即答できる状態まで持っていきます。
基礎を徹底する
2つ目は基礎を徹底することです。内容が特別難しいわけではないため、基礎から標準レベルの問題をいかに落とさないかが重要になります。
後述の参考書を使い、基礎が身につくまで何度も反復しましょう。
時間に間に合わせるトレーニングをする
3つ目は時間に間に合わせるトレーニングです。問題数が多く、時間をうまく使えるかが結果を左右します。
時間配分の上手さは、基礎を学んだ後にどれだけ過去問を繰り返せたかと直結します。75分で通して解く演習を重ねましょう。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「マーク方式が中心だから時間には余裕がある」と考えて速く解く練習を後回しにすることです。結果として、内容真偽問題で迷っているうちに最後まで到達できなくなります。
回避策は2つです。
- 過去問を75分通しで解き、全学部入試は古文20分以内・現代文約55分の配分を固定する
- 文学部志望者は漢文を最初に解く順番で演習し、漢文の対策を後回しにしない
配分を決めてから演習すると、どの設問で粘るか/飛ばすかの判断も安定します。
立教大学の国語で高得点を取るための勉強法
高得点の条件は、知識の即答化とミスの管理です。難問を解く練習より効果が出やすい部分です。
単語、文法の参考書を徹底反復
1つ目は単語帳と文法の参考書を徹底反復することです。知識と基礎を固める作業にあたります。
記憶に定着させるには繰り返しが必要です。古文単語なら、一瞬で日本語訳が出てくるレベルになるまで反復しましょう。そこまで仕上げると、問題を解くスピードも古文を読むスピードも上がります。
過去問で自分のケアレスミスのパターンを把握する
2つ目は過去問で自分のケアレスミスのパターンを把握することです。立教大学の国語では、難問を解くことより基本的な問題を落とさないことが大切です。
とはいえミスは起こります。本番の緊張状態では、いつも通りに解答するのが難しくなります。そこで有効なのが、自分のミスの型を知っておくことです。
例えば「間違っているものを選ぶ問題で正しいものを選んでしまう」傾向があるなら、設問文を最後まで読むという対策に落とせます。過去問を使って自分の癖を洗い出しましょう。
過去問で問題形式に慣れる
3つ目は過去問で問題形式に慣れることです。過去問は時間配分の練習に欠かせません。本番と試験時間や問題形式が同じだからです。
一問につまずいて時間が足りなかった、という事態を避けるため、次の問題に切り替えるタイミングや、どのペースなら見直しの時間が残るかという感覚を養いましょう。
FAST-UPが見てきた立教大学の国語でつまずく受験生の傾向
指導現場で多いのは、読解力ではなく「判断の遅さ」で崩れるケースです。本文の内容はおおむね理解できているのに、内容真偽問題で選択肢を何度も往復し、古文に回す時間を失います。
もう一つ目立つのは、古文単語や文法を「見れば思い出せる」状態で止めていることです。立教大学の形式では知識問題を即答できるかどうかが、現代文に残せる時間の量に直結します。再生に数秒かかる状態だと、読解で使える余力が削られます。
記述方式の現代語訳や抜き出しを苦手だと感じる受験生も多いですが、実際の内訳を見ると、原因は記述力ではなく基礎知識の抜けである場合が目立ちます。失点を「記述が苦手」とまとめず、単語・文法・設問条件のどこで落ちたかまで分解して振り返ると、改善の手が決まります。
一般入試以外の選択肢も検討する場合は、立教大学の自由選抜入試と面接で聞かれやすい質問の記事も確認しておくと、併願設計の幅が広がります。
立教大学の国語対策におすすめの参考書10選
紹介する参考書は、知識→読解→演習の順に並べると流れがつかみやすくなります。
| 分野 | 参考書 |
|---|---|
| 現代文 | 入試漢字マスター1800+ |
| 現代文 | 入試現代文へのアクセス 基本編 |
| 現代文 | 入試現代文へのアクセス 発展編 |
| 現代文 | 現代文読解力の開発講座 |
| 古文 | 古文単語FORMULA600 |
| 古文 | ステップアップノート30古典文法基礎ドリル |
| 古文 | 岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本 |
| 漢文 | 漢文早覚え速答法 パワーアップ版 |
| 漢文 | ステップアップノート10 漢文 句形ドリルと演習 |
| 漢文 | マーク式基礎問題集 漢文 |
現代文
「入試漢字マスター1800+」
大学受験に必要な漢字が網羅され、「読み」「書き」「意味」をレベル別に学べる構成です。立教大学は読みと書きの両方が出題されるため相性がよく、語彙力は現代文の基礎力にもつながります。
使い方は、隙間時間や脳が疲れたときの休憩代わりにコツコツ進める形です。知識問題は取りこぼしたくない一方、配点はそこまで高くありません。2カ月で1周できるペースが理想です。
「入試現代文へのアクセス 基本編」
比較的やさしい文章に詳しい解説がつき、読解力を養える参考書です。現代文を感覚で解いている受験生や苦手な受験生が、根拠をもって解答できるようになります。
解き終える目安は2ヶ月。最低3周は繰り返したいところです。
「入試現代文へのアクセス 発展編」
基本編よりレベルを上げた一冊です。詳しい解説はそのままに、より難解な文章を扱います。小説の問題も載っているため、小説が出題された年度のような出方にも備えられます。
「現代文読解力の開発講座」
駿台の講師、霜栄氏による参考書です。現代文の基礎力がある人が、より論理的に読解できるようになります。反復して仕上げたい一冊です。
古文
「古文単語FORMULA600」
古文単語が600個収録されています。イラストと例文付きのシンプルなレイアウトで、反復に向いています。
付録の音声は、ドラゴンボールのクリリンとブルマ役で知られる田中真弓氏と鶴ひろみ氏が感情を込めて読み上げる形です。古文単語は受験直前まで使うものなので、繰り返し回しましょう。
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」
古典文法の基礎を学べる教材です。全部で30項目ありますが、ページ数が多くないため反復しやすく、古文の土台作りに向いています。1周を3週間ほどで終わらせ、最低3周を目標にしましょう。
「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」
ステップアップノート30が終わった後に取り組む一冊です。講義形式で進み、知識を実際にどう使うか、古文をどう読んでいくかがわかります。ここまで仕上げれば、立教大学の古文で合格点を狙う力がつきます。
漢文
「漢文早覚え速答法 パワーアップ版」
漢文で必要最低限の知識が講義形式でまとまっています。要点を絞って重要度の高い項目を選別しており、共通テストの漢文で8割を狙えるところまで持っていける内容です。
漢文は知識がなければ読むこと自体が難しくなります。まずはこの参考書を何度も音読し、徹底的に暗記しましょう。
「ステップアップノート10 漢文 句形ドリルと演習」
演習問題に解説がつく形で、演習の比率が高めです。「漢文早覚え速答法」を終えた後に取り組むと力が伸びます。量も多くないので、短期間で3周ほどして次に進みましょう。
「マーク式基礎問題集 漢文」
漢文の知識を一通り学んだ人の演習用です。二十問が収録され、難易度は共通テストより少し優しめですが、基礎ができていないと解けない問題が並びます。覚えた知識を確認し、抜けがあれば戻って復習する使い方が合います。
まとめ
立教大学の国語は、基礎を固めてスピードを身につければ合格点を狙える科目です。
- 構成は現代文2題と古文1題、文学部の個別日程は漢文も加わる
- 試験時間75分、全学部入試は古文20分以内・現代文約55分が目安
- 内容真偽問題と古文の知識問題が得点差の出どころ
- 目標は8割を想定し、基礎の取りこぼしを減らす
よくある質問
Q. 立教大学の国語に記述問題はありますか。 A. あります。現代文では抜き出し問題、漢字の読み書き、四字熟語などが記述方式で出題されます。古文では記述方式の現代語訳が頻出です。マーク方式と記述方式の併用であることを前提に演習しましょう。
Q. 何割取れば合格ラインに届きますか。 A. 目安は8割です。立教大学は合格最低点を公表していないため確定はできませんが、成績開示や問題の難易度から逆算すると、この水準を目標に準備するのが現実的です。
Q. 漢文はどの入試で必要ですか。 A. 文学部の個別日程で出題されます。それ以外の学部は全学部入試で、現代文2題と古文1題の構成です。志望学部に応じて漢文の学習時間を確保するか判断してください。
Q. 解く順番はどうすればよいですか。 A. 全学部入試では古文を20分以内に終えて現代文に約55分を残す配分が目安です。文学部の個別日程では、漢文→古文→現代文の順に進めると、短時間で終わる分野から得点を積み上げられます。
Q. 現代文で小説が出る可能性はありますか。 A. あります。現代文2題は基本的に評論ですが、2017年には小説も出題されています。評論中心で演習しつつ、小説を扱った問題集にも触れておくと備えになります。


