立教大学経済学部の入試科目と英語の傾向と対策
立教大学の経済学部は、英語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
立教大学経済学部の入試科目は、学部別一般試験が国語・選択科目(地理歴史、公民、数学から1科目)・外国語の3科目です。外国語は共通テストか英語外部試験のスコアを使います。共通テスト利用入学試験は3科目型と6科目型から選べます。
2026年9月時点の情報です。
以下では科目・配点、偏差値と倍率、英語の傾向と具体的な勉強法を順に整理します。科目名や配点は変更される場合があるため、出願前に募集要項での確認が必要です。
立教大学経済学部の入試科目と配点
立教大学経済学部を一般方式で受けるには、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの得点だけで合否が決まる入試方式)か、学部別一般試験(立教大学が学部ごとに実施する独自の一般入試)のいずれかを突破します。どちらも外国語と国語の配点が大きい構成です。
大学入学共通テスト利用入学試験
3科目型と6科目型の2種類から、希望するものを選択できます。
| 3科目型の科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 150点 |
| 国語 | 150点 |
| 地理歴史、公民、数学、理科から1科目選択 | 100点 |
| 6科目型の科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 200点 |
| 国語 | 200点 |
| 地理歴史、公民から1科目選択 | 100点 |
| 数学ⅠA | 100点 |
| 数学ⅡB、簿記会計、情報関連基礎 | 100点 |
| 理科から別途1科目選択 | 100点 |
いずれの型でも、外国語と国語の採点比重が大きくなっています。
学部別一般試験
学部別一般試験は、次の3科目で受験します。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 200点 |
| 地理歴史、公民、数学から1科目選択 | 100点 |
| 外国語 | 200点 |
共通テスト利用入学試験と同様に、国語と外国語の比重が大きい配点です。ただし外国語は、英語外部試験(英検やTOEFLなど大学外で受ける英語の検定試験)のスコア、もしくは大学入学共通テストの点数を利用する形式です。立教大学独自の英語の問題は使用されません。そのため試験当日は、国語と選択科目に焦点を絞って対策することになります。
なお、一般方式以外の入り口もあります。面接を含む方式を検討している場合は、立教大学の自由選抜入試の面接と聞かれやすい質問も合わせて確認しておくと、併願の組み方を決めやすくなります。
立教大学経済学部の偏差値と倍率
経済学部の中でも、学科によって偏差値と倍率には差があります。学内では平均的な水準に位置します。
| 学科 | 偏差値の目安 |
|---|---|
| 経済学科 | 62.5程度 |
| 経済政策学科 | 60.0程度 |
| 会計ファイナンス学科 | 60.0程度 |
立教大学全体の偏差値が60.0〜65.0の範囲にあるため、学内でも平均的な難度と分かります。学部ごとの動きは立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事で確認できます。
倍率は入試方式で変わります。
| 学科 | 共通テスト利用入学試験 | 学部別一般試験 |
|---|---|---|
| 経済学科 | 2.5〜3.5倍 | 4.0倍 |
| 経済政策学科 | 2.5〜3.1倍 | 4.3倍 |
| 会計ファイナンス学科 | 2.5〜3.2倍 | 3.6倍 |
共通テスト利用入学試験では、3科目型よりも6科目型の方が比較的倍率が低くなりやすい傾向にあります。年度によって差があるため、参考程度に捉えておくとよいでしょう。
立教大学経済学部の英語の扱い
学部別一般試験では、英語の独自試験が実施されません。2021年度入試から学部別一般試験の英語の試験が廃止され、受験当日のペーパー試験の結果ではなく、大学入学共通テストの結果か各種検定試験のスコアが使われる形になりました。経済学部に限らず他学部でも同様の扱いのため、複数学部を同時受験する場合も注意が必要です。
英語が入試に使われること自体は例年どおりです。一方で、英語は長期的な目線で基礎力を積み上げておくことが前提になります。当日のペーパー試験での一発勝負が効かず、出願時点のスコアで評価が決まるためです。
活用できる英語外部試験
立教大学の「各種検定試験」として使えるのは、次の試験です。
- ケンブリッジ英語検定
- 実用英語技能検定
- GTEC
- IELTS
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
いずれも、立教大学の出願期限初日から遡って2年以内に受験して取得したスコアが有効です。複数回受験している場合は最も高いスコアを使えるため、何度か挑戦して最高記録を伸ばす戦略が取れます。
英語外部試験のスコア換算の目安
200点に換算した場合の、試験別スコア目安は次のとおりです。
| 検定試験 | 満点換算 | 95%換算 | 85%換算 |
|---|---|---|---|
| ケンブリッジ英語検定 | 160点以上 | 158点 | 154点 |
| 実用英語技能検定 | 2,300点以上 | 2,265点 | 2,195点 |
| GTEC | 1,190点以上 | 1,167点 | 1,121点 |
| IELTS | 5.5以上 | 5.0 | 4.5 |
| TEAP | 309点以上 | 301点 | 284点 |
| TEAP CBT | 600点以上 | 582点 | 546点 |
| TOEFL iBT | 72点以上 | 69点 | 63点 |
立教大学経済学部の英語の傾向と対策
対策の軸は、共通テストの得点力と、自分に合った検定試験の選定の2点です。どちらを主軸にするかを早めに決めると、学習の無駄が減ります。
まずは大学入学共通テスト対策を固める
英語が特別得意な人を除き、基本的には大学入学共通テストの対策を軸に据えるのが有効です。立教大学の他学部でも結果を利用できるほか、中堅〜難関大学のほぼ全てで共通テスト利用入試を採用しているため、汎用性が高いためです。
高得点が取れれば、国語・社会・理科・数学など他科目の一般入試を経ずに、共通テストの結果のみで合格できる可能性も出てきます。
自分に合った資格試験を選定する
採用されている検定試験は7種類に上るため、「どの語学試験を受けるか」が重要になります。
TOEFLは、アメリカの大学に出願するときにお馴染みの試験です。日本から海外の大学に留学する際、TOEFL iBTで一定以上のスコアを求められるケースも多く、留学を検討している人には選びやすい試験です。場合によっては、入学の段階で留学の条件も満たせます。
IELTSも大学進学向けの英語試験です。イギリスやオセアニアを中心に人気を博し、近年ではアメリカやカナダなどでも積極的に採用され、直近5年間での受験者数は過去の4倍になっています。立教大学経済学部でIELTSを使う場合は、アカデミックモジュールを選びます。大学受験向けのアカデミックモジュールと、移住目的の人が受験するジェネラルトレーニングモジュールの2種類が用意されているためです。
今後英語力をどう活かしたいかを考え、受験する試験の狙いを早めに定めておくとよいでしょう。
重視されるのは基礎力
制度が変わっても、基礎的な英語力が問われる点は変わりません。学部別一般試験で英語の独自試験が実施されていた時期を見ると、使う知識自体は平易なものが多い出題でした。MARCHレベルに対応できる基本的な単語・熟語・文法・イディオムを習得しておけば、対応できる水準でした。
一方で、長文問題の分量が多く、苦戦する受験生が多かったことも事実です。時間内に効率よく読み解く体力や語彙力、設問に合わせてキーワード部分を的確にピックアップする読解力は、形式が変わっても求められます。
同じMARCH帯の長文対策として、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も読み比べておくと、分量への耐性をどう作るかが見えてきます。
よくある間違い:検定試験を掛け持ちして対策が散る
多いつまずきは、複数の検定試験に同時に手を出し、対策法が定まらないまま時間が過ぎることです。試験ごとに問題形式も採点基準も異なるため、並行すると1つあたりの演習量が薄くなります。
回避策は、受験する試験を1つに絞り、残りは予備として扱うことです。出願期限から遡って2年以内のスコアが有効で、複数回受験した中の最高スコアを使えるため、同じ試験を繰り返し受けて伸ばす形に寄せた方が学習が積み上がります。難易度の高い問題にいきなり挑むのではなく、基礎から段階を踏む順序も崩さないようにします。
FAST-UPが見てきた立教志望者のつまずきどころ
指導現場で目立つのは、英語の評価が出願時点のスコアで決まる方式に切り替わった後も、直前期の追い込みで英語を伸ばす前提で計画を立ててしまうケースです。スコアの提出時期から逆算していないため、スコアが足りないまま出願時期を迎えてしまいます。
もう1つ多いのが、国語と選択科目の優先度を下げてしまうパターンです。学部別一般試験の当日に解くのは国語と選択科目だけなので、ここの完成度がそのまま得点差になります。英語のスコアが固まった時点で、学習の重心を国語と選択科目へ移せた受験生は、終盤で伸びやすい印象があります。
検定試験選びでも、周囲が受けている試験に合わせるだけで決めてしまう例が見られます。自分の得意な技能や受験日程との相性で選び直すと、同じ学習量でも換算点が変わることがあります。
立教大学経済学部の英語で高得点を取るための勉強法
共通テストを使うか検定試験を使うかで細部は変わりますが、共通して必要になるのはリスニング、単元横断の知識、読解スピードの3つです。
リスニング対策を欠かさず行う
リスニングは、対策を後回しにしやすい単元です。高校受験までは長文読解や文法問題よりリスニングが平易なことが多かった一方、大学受験では割合が見直され、発話量も難易度も上がってきています。国際社会化やグローバル企業への就職希望者の増加も、英語の聞き取り力が問われる背景にあります。
苦手な場合は、短文リスニングから始めます。
- 単語帳に付属している音声を使い、単語を使った例文程度の分量から聞き取る
- 短文を繰り返し聞き、文中のセンテンスやキーワードとなる単語を拾う
- 音声に続いて自分でも発音する
- 音声のどの部分がどの単語に当たるかを知るため、本文を追いながら聞く
重要なキーワードを聞き逃さないよう、早い段階からコツコツ取り組むことが求められます。
複数単元にまたがる知識を習得する
英語は、特定の単元だけに絞って出題されることが少ない科目です。学校や予備校では英文法を単元ごとに細分化して学びますが、実際の入試では長文と絡めて出題されたり、会話文の空欄補充として問われたりします。
受験学年以降は、新しく目にする初見の英文法が少なくなっていきます。そこからは、単元をまたいで使える形に知識を組み替える段階です。学んだことを点として丸暗記せず、線でつないでいきます。
進め方としては、最初は単元ごとに基礎・基本を学び、それ以降は総合問題集や単元横断型の参考書に移るスタイルが取り組みやすいです。
実践的な読解技術を身につける
限られた時間で読み切るには、読み方の技術も要ります。代表的なものがスラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングとは、ひとつの文章を文節ごとに分け、何が主語・述語なのかを把握しやすくする方法です。文節ごとに「/(スラッシュ)」を入れて読むため、この名前で呼ばれています。
次の文で試してみます。
I never knew what love was until I met you.
構成する要素ごとに分けると、次のようになります。
I never knew / what love was / until I met you. (私は知らなかった / 愛が何なのか / 私があなたに会うまで)
直訳すると「私は、あなたと会うまで愛が何なのか知らなかった」という文です。これでも意味は通じますが、記述式の日本語訳などより高度な問題では、「君が私に愛を教えてくれた」のようにアレンジする力も問われます。短時間で長文を読む訓練にも、直訳を意訳に整える訓練にもなります。
まとめ
立教大学経済学部の入試科目は、共通テスト利用入学試験が3科目型または6科目型、学部別一般試験が国語・選択科目・外国語の3科目です。学部別一般試験の英語は独自試験ではなく、共通テストか各種英語検定試験のスコアを使います。
そのため、高校の早い段階から英語の基礎力を固め、出願までにスコアを作っておく流れが基本です。入試制度を正確に把握し、国語と選択科目の仕上げまで含めて計画を組み立てていきましょう。
よくある質問
Q. 立教大学経済学部の入試科目は何科目ですか? A. 学部別一般試験は、国語・選択科目(地理歴史、公民、数学から1科目)・外国語の3科目です。大学入学共通テスト利用入学試験は、3科目型と6科目型から選べます。
Q. 学部別一般試験の当日に英語の試験はありますか? A. ありません。外国語は英語外部試験のスコア、もしくは大学入学共通テストの点数を利用する形式で、立教大学独自の英語の問題は使用されません。当日解くのは国語と選択科目です。
Q. 共通テスト利用入学試験は3科目型と6科目型のどちらを選ぶべきですか? A. 負担できる科目数で決めるのが基本です。倍率だけを見ると、3科目型よりも6科目型の方が比較的低くなりやすい傾向にあります。社会・数学・理科まで仕上げられる見込みがあるなら、6科目型も検討材料になります。
Q. 英語外部試験はどれを受けるとよいですか? A. 使えるのはケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定、GTEC、IELTS、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBTの7種類です。留学も視野に入れるならTOEFL iBTやIELTS、受験日程や会場の取りやすさを優先するなら国内で受けやすい試験など、目的から逆算して1つに絞ると対策が進みます。
Q. スコアはいつまでに取ればよいですか? A. 立教大学の出願期限初日から遡って2年以内に取得したスコアが有効です。複数回受験した場合は最も高いスコアを使えるため、出願時期から逆算して受験計画を立てます。


