【立教大学法学部の国語】傾向と対策・過去問情報
立教大学の法学部は、国語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
立教大学法学部の国語は75分で、現代文2題と古文1題が中心です。漢文の独立問題は出題されません。難問や奇問は少ないものの、本文と設問の分量が多く、読解スピードと知識問題の精度で差がつきます。
2026年9月時点の情報です。
立教大学法学部の入試情報
立教大学法学部を受験するには、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの得点だけで合否が決まる方式)か、学部別一般試験のいずれかを突破する必要があります。どちらの方式でも、国語と外国語の配点比重が大きく設定されています。
入試方式ごとの入試科目と配点
大学入学共通テスト利用入学試験では、3科目型・6科目型の2種類から希望するものを選択できます。
| 方式 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 3科目型 | 外国語 | 150点 |
| 3科目型 | 国語 | 150点 |
| 3科目型 | 地理歴史・公民・数学・理科から1科目選択 | 100点 |
| 6科目型 | 外国語 | 200点 |
| 6科目型 | 国語 | 200点 |
| 6科目型 | 地理歴史・公民から1科目選択 | 100点 |
| 6科目型 | 数学ⅠA | 100点 |
| 6科目型 | 理科 | 100点 |
| 6科目型 | 地理歴史・公民から別途1科目選択 | 100点 |
| 6科目型 | 数学ⅡB | 100点 |
| 6科目型 | 理科から別途1科目選択 | 100点 |
学部別一般試験は3科目を使って受験します。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 200点 |
| 地理歴史・公民・数学から1科目選択 | 100点 |
| 外国語 | 200点 |
学部別一般試験では、国語と選択科目のみに焦点を絞って対策することとなります。外国語は各種検定試験のスコアもしくは大学入学共通テストの点数を利用する形式であり、立教大学独自の問題は使用されないためです。
立教大学法学部の学科ごとの偏差値
立教大学法学部の偏差値は、全学科共に60.0前後です。学科ごとに倍率の差はありますが、倍率そのものや難易度に大きな影響はありません。立教大学の学部同士を比較しても、極端に高い水準ではありません。
学部ごとの位置づけを確かめたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて確認しておくと、志望学部の選び方を整理しやすくなります。
立教大学法学部の倍率情報
立教大学法学部の倍率は、入試方式により異なります。
| 学科 | 大学入学共通テスト利用入学試験 | 学部別一般試験 |
|---|---|---|
| 法学科 | 2.1〜3.6倍 | 3.4倍 |
| 国際ビジネス法学科 | 2.0〜2.5倍 | 2.9倍 |
| 政治学科 | 2.0〜3.6倍 | 3.4倍 |
共通テスト利用入学試験では、3科目型よりも6科目型の方が比較的倍率が低くなりやすい傾向にあります。年度によって多少の差があるため、参考程度に捉えておくとよいでしょう。
立教大学法学部の国語の入試情報
国語は75分で解答します。形式と分量を先に押さえておくと、対策の優先順位が決まります。
基本情報
学部別一般試験の国語はマークシート形式と記述形式が入り混じっていますが、記述形式が扱われるのは現代文を問う大問1のみという年が多いです。大問2の現代文、大問3の古文については、基本的にマークシート形式と考えてよいでしょう。また、漢文の独立問題は出題されません。
立教大学法学部の国語の難易度はどれくらい?
難問や奇問はなく、基本的な読解力と基礎知識があれば対応できる構成です。ただし内容正誤や適語補充の問題が多く、本文だけでなく設問の文字ボリュームが多い大学として知られています。
短い時間で大量の文章に目を通す必要があり、時間との勝負になりやすいという意味で、全体的な難易度が上がっています。設問の文字ボリュームが多いため、読む量そのものが負荷になります。
立教大学法学部の国語の傾向・特徴
傾向は大きく3点に整理できます。知識問題のレベルが高いこと、現代文のテーマが比較的読みやすいこと、古文が標準レベルであることです。
知識問題のレベルが高い
過去問を見ると、漢字・四字熟語・慣用句など基本的な国語力を問う問題から、俳句・短歌などの表現技法、文学史に至るまで、幅広い知識問題が出題されています。古文単元についても、注釈なしで扱う古文単語が多く、暗記をおろそかにすることができません。
現代文のテーマは比較的柔らかめ
現代文で扱う長文はエッセイ・随筆・評論などが多く、比較的柔らかめの読みやすい文章であることが多いです。テクノロジーや医療開発など専門用語が出てくるテーマが少ないため、確実に読み解く力があれば対応できます。
しかし、全体の文章量は多めです。設問の文章量も多めに設定されていることが多く、スピード重視の問題演習が必要になります。
古文は標準レベル
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)の他大学や立教大学内の他学部と比較しても、古文は標準レベルに収まっています。難しい技法は使わないため、基本的な古文単語や文法を理解しておけば対応しやすい構成です。
扱う作品も一般的なもので、耳馴染みのあるものが大半です。ただし、注釈なしで扱う古文単語の数が多く、文学史について問われることもあるため、注意が必要です。
よくある間違い
「難問・奇問がない」という評判だけを受け取り、時間を計らずに過去問を解いてしまうのが典型的な失敗です。本番は設問文も長く、解き終わらないまま古文に入る展開になりやすいためです。
回避策は、初回の過去問から本番と同じ75分で解き切ることです。あわせて、大問ごとの目標時間と解く順番を決めておきます。漢文の独立問題が出ないことを理由に漢文を完全に捨てる判断も、共通テスト利用入学試験を併用する場合は見直しが必要です。共通テストの国語では漢文が課されるため、併用の有無で扱いが変わります。漢文の進め方は明治大学の漢文の入試傾向と対策をまとめた記事の勉強法が参考になります。
FAST-UPが見てきた立教大学法学部の国語でのつまずき
指導現場で多いのは、読解力ではなく処理の順番でつまずくケースです。本文を丁寧に読み切ってから設問に向かう癖が残っていると、内容正誤の選択肢を照合する時間が残りません。
もう一つ目立つのが、知識問題を「直前にまとめてやる」と後回しにする形です。立教大学法学部では漢字・四字熟語・慣用句だけでなく表現技法や文学史まで範囲が広がるため、まとめて詰め込む形にすると取りこぼしが増えます。日々の学習に薄く分散させる形に変えると、安定しやすくなります。
古文では、単語と文法を一通り終えた段階で満足してしまう受験生が多い印象です。注釈のない語をどう推測するか、文学史をどの範囲まで覚えるかという詰めの部分が、得点差につながっています。
立教大学法学部の国語対策
対策の軸は、スピード、暗記の徹底、知識問題の範囲管理の3つです。単元ごとに進め方を分けます。
現代文の対策
ある程度スピードを意識した読解ができるよう対策していきましょう。外国語で多く用いられるスラッシュリーディング(意味のまとまりごとに文を区切って読む方法)を使ったり、ストップウォッチを活用して文章量ごとに目標時間を設定したりすると、時間の短縮につながります。
また、設問から読み始めて全体の読解時間を短くするなど、テクニックを併用することも有効です。あらかじめ解く順番を練っておくことも大切です。時間切れが起きて後半の古文に割く時間が足らなくなる事態を防げます。
古文の対策
古文で問われる知識自体は比較的平易なレベルですが、注釈なしで使用される古文単語が多めです。また、日本だけに限定せず中国史なども含む文学史からの出題がおこなわれることもあり、暗記項目の徹底が欠かせません。
読解力をつけることよりも暗記することを重視し、コツコツ時間をかけて取り組むのが理想です。
知識問題の対策
知識問題については、特に下記の単元に注力して対策しましょう。
- 漢字の読み書き
- 四字熟語
- 慣用句
- 文学史
可能であれば、現代文のキーワードについて学ぶこともおすすめです。キーワードや頻出用語が分かっていれば、内容理解を大きく助けてくれます。全体の読解時間短縮にも貢献するため、より高得点を狙いたい場合はチャレンジしてみるとよいでしょう。
立教大学法学部の国語対策におすすめの参考書
単元ごとに2冊ずつ挙げます。立教大学法学部の傾向に合わせ、スピードを意識した演習と知識の網羅を重視して選びました。
現代文の対策
まずは現代文の参考書です。スピードを意識した問題演習ができるよう、意識して選定しましょう。
駿台文庫『現代文読解力の開発講座<新装版>(駿台受験シリーズ)』(霜栄)
感覚やフィーリングに頼って現代文の読解をすることを防ぎたいときに役立つ1冊です。偏差値60前後の水準で出題される国語に対応するうえで、取り組んでおきたい参考書です。
本文全体が示すテーマ、筆者が最も強調している結論、結論を裏付けている根拠や相反する意見など、項目別に読み解くスキルが身につきやすく、文章の根本理解を支えます。
学研プラス 船口明による現代文読解の参考書(大学受験Nシリーズ)
大手予備校・代々木ゼミナールの人気講師が編集した参考書であり、現代文読解の正攻法を学べます。正しい読解法を知るステップ、読解法をトレーニングするステップの2段階形式で構成されており、解説だけでなく演習まで踏み込んだ学びが可能です。具体と抽象、対比など、文章の構成を分かりやすくするためのテクニックが豊富です。
古文の対策
次に、古文対策用の参考書です。基本的にマークシート形式で出題されるため、選択問題の多い参考書を使うとよいでしょう。
学研プラス『古文完全攻略 マドンナ入試解法(大学受験超基礎シリーズ)』(荻野文子)
大学受験の古文参考書として有名な「マドンナシリーズ」のうち、実践を意識したトレーニングができる参考書です。文法知識・重要単語・古文常識までの全ての単元が総動員されているため、古文全体の知識を底上げする演習用として使うのがよいでしょう。複数の大学の過去問から「良問」と呼ばれるものだけをピックアップして掲載しているため、立教大学法学部のような難問・奇問のない大学に向いています。
KADOKAWA『岡本梨奈の 1冊読むだけで古文単語&古文常識が面白いほど身につく本』(岡本梨奈)
入試頻出の古文単語300語を収録しているため、それだけでも古文単語帳として活用できる参考書です。受験対策用学習アプリ「スタディサプリ」で扱う授業内容に対応した、分かりやすく簡潔な解説が評判を集めています。文学史を含む古文常識についても触れているため、古文単元をトータルで復習したいときに便利です。
知識問題の対策
立教大学法学部の国語は知識問題のレベルが高い傾向にあるため、コツコツ取り組みながら基礎力を上げていくことが肝心です。
河合出版『入試漢字マスター1800+(河合塾シリーズ)』(川野一幸・晴山亨・立川芳雄)
大学入試に必要な約1,800語を収録した漢字特化型の参考書です。大学入学共通テストレベルの100題を収録している他、四字熟語や派生語も扱っているため、演習用としても使えます。チェックシートもついているため、スキマ時間を活用しながら暗記したい場合におすすめです。
河合出版『ことばはちからダ!現代文キーワード―入試現代文最重要キーワード20(河合塾SERIES)』(前島良雄・牧野剛・三浦武)
読解語・テーマ語・重要語の3つに分けて現代文のキーワードを解説します。長文で頻出の単語を扱っており、特に評論問題への対応力を底上げしたいときに便利です。
読み方に関する解説が豊富なため、掲載されていないキーワードが出た場合でも、連想しながら読み解くスキルが身につきます。大学入試に関するひっかけ問題などのコラムも多数あり、飽きずに学べるのも特徴です。
立教大学法学部の国語の過去問情報
傾向を体感するには、過去問を実際に解くのが最短です。公開されている年度の特徴を押さえておきましょう。
2020年度の国語の過去問
設問数は多くないものの、文章量が多い傾向が見て取れます。古文においては、枕草子のパロディ本として江戸時代に制作された「尤之双紙」が扱われるなど、少しマイナー寄りの設問が見られました。
2019年度の国語の過去問
例年の出題傾向から大きなズレもなく、立教大学としてオーソドックスな問題になっています。大問1で宗教的信仰について扱い、大問2で戦争や軍隊について扱うなど、社会的なキーワードの多い年度でした。
まとめ
立教大学法学部の国語は、難問・奇問がないものの、全体の文章量が多めに設定されています。読解スピードを意識することに加え、基本的な知識問題に対応できるよう学習していく必要があります。
入学を希望する場合は、入試傾向を的確に掴んで対策を進めましょう。早期の段階で参考書の選定を終え、自分に合った学習法を確立することも大切です。一般入試以外の選択肢を検討するなら、立教大学の自由選抜入試と面接でよく聞かれる質問も確認しておくと、出願戦略の幅が広がります。
よくある質問
Q. 立教大学法学部の国語で漢文は必要ですか? A. 学部別一般試験の国語では、漢文の独立問題は出題されません。ただし大学入学共通テスト利用入学試験を併用する場合は、共通テストの国語で漢文が課されるため、別に準備が必要です。
Q. 国語の時間配分はどう決めればよいですか? A. 試験時間は75分で、現代文2題と古文1題が中心です。設問の文章量も多いため、大問ごとの目標時間と解く順番を事前に決め、過去問演習でそのまま再現する形が有効です。
Q. 学部別一般試験では英語の勉強は不要ですか? A. 不要ではありません。外国語は各種検定試験のスコアまたは大学入学共通テストの点数を利用する形式であり、立教大学独自の英語問題はありません。そのため、英語は検定試験や共通テストに向けた対策に切り替える形になります。
Q. 古文はどこまで覚えればよいですか? A. 基本的な古文単語と文法が土台です。加えて、注釈なしで使われる古文単語が多く、日本だけでなく中国史なども含む文学史から問われることもあるため、暗記項目を広めに押さえておくと安全です。


