立教大学文学部の英語|傾向と対策・過去問
立教大学の文学部は、英語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
立教大学文学部の英語は、立教大学の中で唯一、学部別一般試験で大学独自のペーパー試験が課される科目です。試験時間は75分、配点は200点で、長文の精読力に加えて会話文や発音まで幅広く問われます。方式ごとの対策の切り分けが鍵になります。
2026年9月時点の情報です。
立教大学文学部の入試方式と配点
立教大学文学部を一般の入試で受けるには、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの成績だけで合否が決まる方式)か、学部別一般試験のいずれかを突破する必要があります。方式ごとに使う科目と配点が異なるため、最初に全体像を押さえておきます。
大学入学共通テスト利用入学試験
共通テスト利用入学試験では、3科目型・4科目型・6科目型の3種類から希望するものを選択できます。
| 方式 | 外国語 | 国語 | 選択科目(地理歴史・公民・数学・理科) |
|---|---|---|---|
| 3科目型 | 200点 | 200点 | 1科目選択(200点) |
| 4科目型 | 200点 | 200点 | 2科目選択(200点) |
| 6科目型 | 200点 | 200点 | 4科目選択(100点) |
ただし、史学科に限り、地理歴史・公民から1科目選択(200点)が必須となります。基本的にはどの科目も同じ比重で採点されますが、6科目型の選択科目のみ100点満点で採点されます。
学部別一般試験
学部別一般試験では、下記3科目を使って受験します。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 200点 |
| 地理歴史・数学から1科目選択 | 150点(史学科のみ200点) |
| 外国語 | 200点 |
共通テスト利用入学試験と同様、国語と外国語の採点比重が大きく設定されています。外国語は、各種検定試験(英検やTEAPなどの英語外部検定)のスコアまたは共通テストの点数を利用する形式と、大学独自の英語入試の両方が用意されています。検定試験や共通テストの点数を利用する形式を選んだ場合、受験日当日の外国語試験は課されません。
立教大学文学部の学科ごとの偏差値
立教大学文学部の偏差値は、学科ごとに多少の差が見られます。
| 学科 | 偏差値の目安 |
|---|---|
| 文学科 | 62.5 |
| 史学科 | 62.5 |
| キリスト教学科 | 60.0〜62.5 |
| 教育学科 | 60.0〜62.5 |
なかでも、文学科日本文学専修および文学科文芸・思想専修の偏差値が高いケースが多く、年度によっては62.5程度まで伸びています。学部全体の位置づけを比べたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて確認すると判断しやすくなります。
立教大学文学部の倍率情報
倍率は入試方式によって異なります。共通テスト利用入学試験では、3科目型より4科目型および6科目型の方が比較的倍率が低くなりやすい傾向にあります。
| 学科 | 共通テスト利用入学試験 | 学部別一般試験 |
|---|---|---|
| キリスト教学科 | 2.1〜4.0倍 | 4.3倍 |
| 文学科 | 2.0〜3.4倍 | 3.2倍 |
| 史学科 | 2.0〜3.8倍 | 4.5倍 |
| 教育学科 | 2.9〜6.0倍 | 5.5倍 |
年度によって差があるため、参考程度に捉えておくとよいでしょう。
文学部のみ英語の独自試験が実施される
立教大学の学部別一般試験では、英語のペーパー試験が実施されない方式が基本です。2月初旬に行われる1回目の学部別一般試験でも、文学部で英語のペーパー試験は課されません。共通テストの結果または各種検定試験のスコアを200点満点に換算し、合否判定に用います。
ただし、2月中旬にもう一度実施される学部別一般試験では、文学部に限り英語のペーパー試験を実施します。1回目の受験で不合格になった場合や、他大学との併願の関係で2回目のみ受験する場合は、独自試験への対策が必須となります。試験日程や方式は年度ごとに変わる可能性があるため、必ず最新の入学試験要項で確認してください。
英語の基本情報と難易度
立教大学文学部の英語は、75分で解答します。共通テストはすべてマークシート形式ですが、学部別一般試験に限り記述形式も加わります。国語科目と同様に200点満点で換算されるため、採点比重の最も大きい科目のひとつです。
難易度の面では、扱われる文法知識やイディオムは平易なものが多く、基礎・基本に忠実な学習ができていれば歯が立たないわけではありません。しかし、大問1〜2の文章量が多く、内容理解度を問う正誤問題が多いため、精読が必須です。その分、小さなミスが積み重なりやすく、全体の難易度を底上げしています。
立教大学文学部の英語の傾向・特徴
傾向は「出題単元が偏らない」ことに集約されます。長文と文法だけを固めても取りこぼしが出る設計です。
共通テストの得点を先に固める
共通テストや英語外部検定のスコアを先に固めておく形は、1回目の日程での合格を狙いたい場合に有効です。2回目の日程では他学部で課されない英語のペーパー試験をクリアする必要があり、対策すべき項目が多くなるためです。1回目で決めきる前提を置きつつ、2回目に備えた独自試験対策も並行して進める形が現実的です。
口語独特の表現を学んでおく
立教大学文学部の英語では、毎年会話文が扱われます。口語独特の表現が使用されることも多く、知らなければ解けない問題も少なくありません。他大学では論説文が中心になることが多く、論説中心の長文対策ばかりでは対応しきれません。会話文対策も学習計画に組み込んでおきます。
特定の単元に偏らない対策が必要
出題傾向が特定の単元に偏ることは少ないです。分量の多い長文問題や文法・イディオムの知識を問う問題はもちろん、発音や会話文も扱われます。特に発音は他大学で一切出題されないことも多く、対策を忘れがちな単元です。インタビューや討論形式の問題も扱われるため、テンポよく読む練習も必要になります。
他大学の学部別対策と比較したい場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。出題形式の違いを知ると、立教大学文学部の特徴がつかみやすくなります。
よくある間違い
よくある間違いは、論説文の長文演習だけで英語対策を終えたつもりになることです。立教大学文学部では会話文・発音が毎年のように絡むため、長文の実力があっても取りこぼしが生まれます。
回避策は、週単位の学習計画に「会話表現」と「発音・アクセント」の枠を小さくても固定で入れることです。長文演習の合間に短時間で回すだけでも、抜けの穴はふさがります。
FAST-UPが見てきた立教大学文学部英語のつまずきどころ
指導現場で多いのは、「英語の試験が無い方式がある」という情報だけを先に知り、独自試験の存在を見落としたまま出願時期を迎えるケースです。1回目の日程に照準を合わせた結果、2回目の日程が選択肢から外れてしまう受験生が目立ちます。
もう一つのつまずきは、精読の訓練を「訳せること」で止めてしまうことです。内容正誤や指示語の問題では、訳せても段落ごとの要点が整理できていないと選択肢を切れません。読んだ内容を段落単位で一言でまとめる習慣があるかどうかで、同じ学力帯でも点差がつきやすい科目だと感じています。
立教大学文学部の英語対策
対策の軸は、精読の精度と出題単元の網羅性の二つです。ここでは方式を問わず共通する項目を取り上げます。
長文対策
立教大学文学部の英語長文は、内容把握に関する問題が多いです。内容正誤問題や、指示語の内容を選択させるような問題が中心のためです。速読よりも精読を重視した方がよいでしょう。
段落ごとに内容を理解し、セクションごとに読み進めるなど、情報を細分化することも大切です。長い文章でも混乱せずに読めるよう、整理しながら読む力を養っていきます。
文法・語彙対策
文法・語彙単元については、特殊な難問・奇問は出題されません。基本的な暗記を中心に、会話文独特の口語表現も交えながら対策すれば対応できます。
ただし、文法・語彙だけに特化した参考書よりも、オールラウンドに学べる参考書を使い、抜け・漏れのない対策をしていくことが欠かせません。発音記号対策など、対策を忘れがちな単元も出題されるためです。
立教大学文学部の英語対策におすすめの参考書
長文・文法語彙それぞれ2冊ずつ挙げます。精読重視と網羅性重視の組み合わせが基本線です。
| 分野 | 書名(出版社・著者) | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 長文 | 『英文「超」精読――ほんとうの意味がわかる』(テイエス企画・富岡英敬) | 構文単位で精読力を上げる |
| 長文 | 『英文読解の透視図』(研究社・篠田重晃) | 一文一文の深い読解解説で分析力を養う |
| 文法・語彙 | 『大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』(KADOKAWA・肘井学) | 読解に直結する文法を整理する |
| 文法・語彙 | 『大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス[3 発展レベル]』(KADOKAWA・関正生) | 同レベル帯の文法問題を演習する |
長文対策の2冊
『英文「超」精読――ほんとうの意味がわかる』は、英語構文を学ぶことで精読力を上げる一冊です。大学受験用に特化した参考書ではありませんが、単語やフレーズの断片だけに頼らず、センテンスを基本単位として読み解く力を養いたいときに便利です。英文法に関する基本的な講義ページもあるため、長文を読みながら文法を復習したいときにも向いています。
『英文読解の透視図』は、早慶上智など難関私立大学の長文にも対応できるよう、深いレベルの読解解説を行う参考書です。一文一文に対する丁寧な解説が中心で、速読重視のテクニックよりも精読重視の分析力を養えます。パート1から徐々にレベルアップする構成のため、精読に苦手意識がある人や入試問題対策を始めたての人にも使いやすい作りです。
文法・語彙対策の2冊
『大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』は、長文を読むために特化した英文法の参考書です。学校や予備校で基本的な英文法の概要を学んでから取り組むと、理解が深まりやすくなります。文法そのものの解説に加え、長い文章の中でどのような役割を果たすかまで扱われるため、実践的な精読スキルにつながります。
『大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス[3 発展レベル]』は、全国の入試問題から英文法問題だけを抜粋した参考書です。大学のレベルごとに細分化されているため、立教大学文学部と同じレベルの問題を集中的に解きやすく、頻出単元に絞った学習ができます。解説よりも実践重視の構成で、演習量を確保したい人向けです。
立教大学文学部の英語の過去問情報
過去問は、出題形式と時間配分を確認するために早い段階で一度目を通しておきます。立教大学の公式サイトや市販の過去問題集で、該当年度の問題を入手してください。
2020年度の英語の過去問
脳科学に関する話題が取り上げられ、普段触れ慣れていない英単語に困惑した受験生が多かった年度です。内容の難しさに左右されず、正確な精読をする力が試されていると分かります。
2019年度の英語の過去問
人種差別に基づく人権問題や、自然科学に関する問題など、テーマが幅広く扱われた年度です。会話文の問題量が例年より多かった年でもあり、バランスのよい学習経験が問われます。
まとめ
立教大学文学部の英語は、立教大学の中で唯一、学部別一般試験でのペーパー試験が課されます。長文や英文法だけでなく、会話文や発音まで幅広い知識が必要になるため、時間をかけた対策が前提になります。
入試方式ごとの配点と日程を整理し、早い段階で参考書の選定を終えて学習法を固めておくことが重要です。一般入試以外の入り口も検討する場合は、立教大学の自由選抜入試と面接で聞かれやすい質問も確認しておくと選択肢が広がります。
よくある質問
Q. 立教大学文学部の学部別一般試験では、英語のペーパー試験を受けることになりますか? A. 日程によって異なります。2月初旬に行われる1回目の日程では英語のペーパー試験は課されず、共通テストの結果または各種検定試験のスコアを200点満点に換算して用います。2月中旬に行われる日程では、文学部に限り英語のペーパー試験が実施されます。
Q. 外国語は共通テストと英語外部検定のどちらを使えばよいですか? A. どちらも200点満点に換算される形式が用意されているため、より高い評価につながる方を選ぶ形になります。検定試験の受験機会を早めに確保できる場合は外部検定、他大学の併願で共通テストを本格的に対策する場合は共通テストの成績を活かす形が噛み合いやすくなります。
Q. 英語の試験時間と形式はどうなっていますか? A. 試験時間は75分です。共通テストはすべてマークシート形式ですが、学部別一般試験に限り記述形式も加わります。配点は200点で、国語と並んで採点比重が大きい科目です。
Q. 発音問題の対策は本当に必要ですか? A. 必要です。立教大学文学部の英語は出題単元が偏りにくく、発音も扱われます。発音は他大学で出題されないことも多く対策が後回しになりやすいため、短時間でも定期的に演習を挟んでおくと取りこぼしを防げます。
Q. 偏差値や倍率はどの程度の幅で見ておけばよいですか? A. 文学科と史学科は62.5、キリスト教学科と教育学科は60.0〜62.5が目安です。倍率は共通テスト利用入学試験でキリスト教学科2.1〜4.0倍、文学科2.0〜3.4倍、史学科2.0〜3.8倍、教育学科2.9〜6.0倍、学部別一般試験でキリスト教学科4.3倍、文学科3.2倍、史学科4.5倍、教育学科5.5倍です。年度差があるため目安として扱ってください。


