立教大学理学部の英語|傾向と対策・勉強法
立教大学の理学部は、英語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
立教大学理学部の英語は、学部別一般入試では当日のペーパー試験が課されません。大学入学共通テストの英語の得点か、英語外部試験のスコアを出願時に利用する方式です。そのため、受験学年より前からの基礎固めとスコア取得が対策の中心になります。
2026年9月時点の情報です。
立教大学理学部の入試情報
立教大学理学部に一般入試で入学するには、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの得点だけで合否を判定する方式)か、学部別一般試験のいずれかを突破します。どちらの方式でも英語の学力は問われますが、問われ方が大きく違います。
大学入学共通テスト利用入学試験の科目と配点
共通テスト利用入学試験では、4科目型と6科目型のうち希望するものを選択します。配点は次の通りです。
| 科目 | 4科目型 | 6科目型 |
|---|---|---|
| 外国語 | 200点 | 200点 |
| 国語 | なし | 200点 |
| 数学ⅠA | 100点 | 100点 |
| 数学ⅡB | 100点 | 100点 |
| 理科(物理・化学・生物) | 1科目選択 200点 | 2科目選択 各100点 |
学科によって理科の選択が指定される場合があります。物理学科では物理、化学科では化学の受験が必須です。出願前に募集要項で指定科目を確認しておきましょう。
学部別一般試験の科目と配点
学部別一般試験は、次の3科目を使って判定されます。
- 物理・化学・生物のうちから1科目選択
- 数学
- 外国語
配点は学科によって異なります。数学科のみ数学の配点が最も高く、物理学科・化学科・生命理学科では理科科目の配点を高く設定しています。
外国語については、各種検定試験のスコアまたは大学入学共通テストの点数を利用する形式が用意されています。受験日当日に外国語の試験は課されないため、試験当日は数学と理科に集中できます。
立教大学理学部の学科ごとの偏差値
理学部の偏差値は、学科による差がほとんどありません。
| 対象 | 偏差値の目安 |
|---|---|
| 理学部(各学科) | 57.5前後 |
| 立教大学全体 | 60.0〜62.5 |
大学全体の水準と比べると、理学部は少し低めに出ることが多いといえます。学部ごとの推移は立教大学の偏差値推移を学部別に見る記事も参考になります。
立教大学理学部の倍率情報
倍率は入試方式と学科によって異なります。
| 学科 | 共通テスト利用入学試験 | 学部別一般試験 |
|---|---|---|
| 数学科 | 2.3〜3.1倍 | 2.3倍 |
| 物理学科 | 2.3〜4.4倍 | 3.7倍 |
| 化学科 | 2.1〜3.0倍 | 3.1倍 |
| 生命理学科 | 2.5〜4.0倍 | 3.2倍 |
共通テスト利用では、科目数の多い型のほうが倍率が低くなりやすい傾向があります。年度によって差が出るため、参考程度に捉えておくとよいでしょう。
立教大学理学部の英語の基本情報
理学部の英語は「当日解く科目」ではなく「出願までに仕上げておく科目」です。ここで制度の前提を押さえておきましょう。
学部別一般試験から英語の当日試験が廃止された
立教大学では、2021年度入試から学部別一般試験における英語のペーパー試験が廃止されました。理学部だけでなく他学部でも同じ扱いのため、複数学部を併願する場合も前提は共通です。
英語が合否に関わる点は従来通りですが、使われるのは受験当日の答案ではなく、大学入学共通テストの結果または各種検定試験のスコアです。英語は受験学年より前から計画的に準備する必要があります。出願時点でスコアや共通テストの得点が確定している必要があり、試験当日に取り返す機会がないためです。
活用できる英語外部試験
立教大学で「各種検定試験」として扱われる英語外部試験は、次の通りです。
- ケンブリッジ英語検定
- 実用英語技能検定
- GTEC(4技能を測定する英語検定試験の1つ)
- IELTS
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
いずれも、立教大学の出願期限初日から遡って2年以内に受験して取得したスコアが有効です。複数回受験している場合は最も高いスコアを使えるため、早めに受け始めて最高記録を伸ばしていく進め方が取りやすくなります。
英語外部試験のスコア目安
200点に換算した場合のスコア目安は、試験ごとに次のように示されています。
| 試験 | 満点換算 | 95%換算 | 85%換算 |
|---|---|---|---|
| ケンブリッジ英語検定 | 160点以上 | 158点 | 154点 |
| 実用英語技能検定 | 2,300点以上 | 2,265点 | 2,195点 |
| GTEC | 1,190点以上 | 1,167点 | 1,121点 |
| IELTS | 5.5以上 | 5.0 | 4.5 |
| TEAP | 309点以上 | 301点 | 284点 |
| TEAP CBT | 600点以上 | 582点 | 546点 |
| TOEFL iBT | 72点以上 | 69点 | 63点 |
満点換算まで届かなくても、85%換算・95%換算の水準に乗せられれば十分に戦えます。まずは1つの試験で95%換算を目標に据えると、学習計画が立てやすくなります。
立教大学理学部の英語の傾向と対策
対策の優先順位は、共通テスト対策を土台にしつつ、外部試験を1つ決めて積み上げる形になります。
まずは大学入学共通テスト対策をする
英語が特別得意な場合を除き、まずは大学入学共通テスト対策に時間を割くのが有効です。中堅から難関大学の多くが共通テスト利用入試を採用しており、得点を複数の大学・学部で使い回せるためです。
立教大学の他学部でも結果を利用できます。高得点が取れれば、一般入試を受けずに共通テストの結果のみで合格する可能性も出てきます。
自分に合った資格試験を選定する
利用できる検定試験は7種類あるため、「どれを受けるか」の判断が対策の出発点になります。
TOEFL iBTは、アメリカの大学へ出願する際によく使われる試験です。海外の大学への留学条件としてTOEFL iBTのスコアが求められるケースも多く、留学を考えている場合は入試と進学後の準備を兼ねられます。
IELTSも大学進学向けの試験で、イギリスやオセアニアを中心に広く使われています。近年はアメリカやカナダでも採用が広がり、受験者が増えています。ただしIELTSを使う場合はアカデミックモジュールを選択します。IELTSには大学進学向けのアカデミックモジュールと、移住目的の人が受験するジェネラルトレーニングモジュールがあり、立教大学の出願に使えるのは前者だからです。
英語力を今後どう使いたいかを考えながら、受ける試験を早めに決めておきましょう。
基礎力が重視されることは変わらない
制度が変わっても、求められるのは基礎的な英語力です。当日試験が課されていた時期の立教大学理学部の問題を見ると、使う知識自体は平易なものが多い傾向でした。MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)レベルに対応できる単語・熟語・文法・イディオムを押さえていれば、対応できる水準でした。
一方で長文の分量が多く、苦戦する受験生が多かったことも事実です。時間内に読み切る持久力、語彙力、設問に合わせて必要な箇所だけを拾う読解力は、共通テストでも外部試験でも同じように問われます。
他学部・他大学の英語の傾向と比べたい場合は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も読み比べの材料になります。
よくある間違い:検定試験を掛け持ちして対策が散る
多く見られる失敗は、複数の検定試験に同時に手を出し、どの試験の対策も中途半端に終わることです。試験ごとに問題形式や時間配分が違うため、分散させるほど1試験あたりの仕上がりが浅くなります。
回避策は、受ける試験を1つに決め、共通テスト対策と並行して同じ試験を複数回受け直すことです。最も高いスコアを使える仕組みのため、同一試験を繰り返すほうが積み上げが効きます。難易度の高い問題に早く飛びつかず、基礎から順に戻ることも大切です。
立教大学理学部の英語で高得点を取るための勉強法
共通テスト利用でも検定試験利用でも、共通して必要になる学習は次の3つです。
リスニング対策を欠かさず行う
リスニングは、優先度を落とさずに毎日触れておきたい単元です。高校受験までは長文読解や文法より平易なことが多かった一方、大学受験では発話量も難易度も上がっています。共通テストでも外部試験でも、リスニングは配点上無視できません。
苦手な場合は、短文リスニングから始めましょう。単語帳付属の音声などを使い、単語を使った例文程度の分量から聞き取ります。短文を繰り返し聞くことで、文中のキーワードを拾えるようになります。
音声に続いて自分でも発音する、本文を目で追いながら音と文字を結びつける、といった練習も効果的です。重要語を聞き逃さない耳は、短期間では作りにくいため、早い段階からコツコツ取り組みます。
複数単元にまたがる知識を習得する
英語は、特定の単元だけに絞って出題されることが少ない科目です。学校や予備校では英文法を単元ごとに細分化して学びますが、実際の試験では長文と絡めて問われたり、会話文の空欄補充として問われたりします。
受験学年以降は、初見の文法事項が減っていきます。そこからは単元横断型の学習に切り替えましょう。学んだ知識を点のまま丸暗記せず、線としてつなぎ直すことが実戦力につながります。
進め方としては、最初に単元ごとの基礎・基本を固め、その後に総合問題集や単元横断型の参考書へ移る順番が取り組みやすいです。
より実践的な英語スキルを身につける
限られた時間で読み切る力をつけるには、スラッシュリーディングが有効です。スラッシュリーディングとは、1つの文を意味のまとまりごとに区切り、主語と述語を把握しやすくする読み方です。区切りに「/」を入れて読むことからこう呼ばれます。
例として、次の文を区切ってみます。
I never knew what love was until I met you.
要素ごとに分けると、次のようになります。
I never knew / what love was / until I met you. (私は知らなかった / 愛が何なのか / 私があなたに会うまで)
直訳すると「私は、あなたと会うまで愛が何なのか知らなかった」となります。意味は通じますが、記述式の和訳では「君が私に愛を教えてくれた」のように整える力も求められます。長文を速く読む訓練と、直訳を意訳に整える訓練の両方になります。
FAST-UPが見てきた立教大学理学部志望のつまずきどころ
指導現場で多いのは、英語の準備を「あとで間に合わせるもの」として後ろに回してしまうケースです。理学部志望は数学と理科の演習量が多くなるため、英語の優先順位が下がりやすくなります。ところが当日試験がない方式では、出願前にスコアが固まっていないと選択肢そのものが減ります。
もう1つは、外部試験の形式に慣れないまま本番を迎えるパターンです。英語の学力はあるのに、時間配分や解答手順に戸惑って実力どおりに出ないことがあります。受験する試験を早く決め、同じ形式を繰り返すほど、この差は縮まります。
逆に伸びやすいのは、英語を毎日の固定枠として短時間でも確保している受験生です。単語・音読・リスニングを切らさず続けた層は、理科と数学に時間を寄せる時期になっても英語が崩れにくくなります。推薦型の併願を考える場合は、立教大学の自由選抜入試と面接の情報もあわせて確認しておくと計画が立てやすくなります。
まとめ
立教大学理学部の英語は、学部別一般試験での当日試験が廃止され、大学入学共通テストの得点か各種英語検定試験のスコアを使う形になっています。
対策の軸は、共通テスト対策で基礎を固めること、外部試験を1つに決めてスコアを積み上げること、リスニングと長文を早い段階から習慣化することの3点です。入試制度を正しく把握した上で、学科ごとの配点に合わせて時間配分を決めていきましょう。
よくある質問
Q. 立教大学理学部の学部別一般試験では、英語の試験を受けなくてよいのですか。 A. 受験日当日に外国語の試験は課されません。ただし英語は判定に使われます。大学入学共通テストの点数か、各種検定試験のスコアを利用する形式です。当日は数学と理科に集中できる一方、英語は出願までに仕上げておく必要があります。
Q. 英語外部試験はどれを選べばよいですか。 A. 利用できるのはケンブリッジ英語検定・実用英語技能検定・GTEC・IELTS・TEAP・TEAP CBT・TOEFL iBTの7種類です。留学を考えているならTOEFL iBTやIELTSが将来にもつながります。迷う場合は、受験機会が多く慣れている形式を1つに絞るほうが対策が進みます。
Q. 外部試験のスコアは何回まで受け直せますか。 A. 出願期限初日から遡って2年以内に取得したスコアが有効で、複数回受験した場合は最も高いスコアを使えます。そのため、早めに受け始めて記録を伸ばしていく進め方が取りやすくなります。
Q. 共通テスト利用と学部別一般試験のどちらが有利ですか。 A. 一概には決まりません。共通テスト利用は科目数の多い型のほうが倍率が低くなりやすい傾向があります。一方、学部別一般試験は学科ごとに配点が異なり、数学科は数学、物理学科・化学科・生命理学科は理科の配点が高めです。得意科目と配点の相性で選びましょう。


