立教大学の英語の難易度|学部別の傾向と対策
立教大学は英語に強い大学として知られており
FAST-UP
立教大学の英語は、長文の難易度が高く、試験時間に対して問題量が多い点が最大の難所です。文法・語彙は標準レベルで、学部別では異文化コミュニケーション学部が最難関、理学部や観光学部は比較的穏やかです。
2026年9月時点の情報です。
立教大学の英語全般の難易度
立教大学の英語は、長文問題の難易度が高めです。反対に、文法力・語彙力を問う問題は標準レベルで、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政の総称)レベルに合った単語帳・参考書を網羅できていれば対応できます。
試験時間に対して問題量と長文のボリュームが多いことも、難易度を上げる要因です。難問・奇問はほとんど出ず、基本的な知識をいかにアウトプットできるかが問われる実戦形式の出題です。まずは基礎・基本を固めるところから始めます。
問題レベルから見た難易度
問題そのものは、飛び抜けた知識量がないと解けないレベルではありません。受験生として基本的な文法・語法・読解法を身につけていれば解ける問題が中心です。「覚えていないと解けない」暗記主体型の問題も少なく、得た知識を活かして問題文の本質を読み解く形式が多くなっています。
とはいえ、立教大学は関東を代表する難関私立大学です。基礎・基本の確認だけで止めず、過去問を中心に演習量を確保する必要があります。試験時間に対して問題量と長文のボリュームが多く、時間内に処理する練習が欠かせないためです。
合格最低点から見た難易度
立教大学は、英語に限らず合格最低点を公表していません。そのため、得点の目安はあくまで受験生の自己採点と合否を照らし合わせた推定として扱います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 合格最低点の公表 | なし(非公表) |
| 自己採点と合否の照合から必要と見られる水準 | 70〜77%程度 |
| 合格しやすいと見られる水準 | 80%程度 |
| 最低限の目標ライン | 72〜73%程度 |
| 余裕を持たせたい場合 | 75%以上、問題が易化した年度は80% |
分野ごとの難易度
分野別に見ると、長文だけが突出して重く、他分野は標準レベルにとどまります。得点源をどこに置くかを先に決めると対策が進めやすくなります。
英単語・英熟語
難関私立大学に対応する範囲を網羅できていれば問題ないレベルです。見たことがないような初見の単語や専門用語には注釈がつけられているため、読解で行き詰まることは少ないでしょう。
ただし、最低限必要な単語・熟語には当然注釈がつきません。少なくとも1,800語、可能であれば2,500語程度をひとつの目安に、коツコツ暗記を進めます。
英文法
英文法が独立問題として出題される年度が多いため、対策の手を緩めることはできません。多くの場合は長文問題のなかに入れ込む形でも問われます。難易度は標準レベルで、基本的な語法を活用できていれば即答できることも多い分野です。
英文解釈
英文解釈とは、和文英訳・英文和訳など簡単な翻訳問題と考えておくとよいでしょう。例年20〜50字程度の和文英訳・英文和訳が出題されるため、対策は欠かせません。
難易度は英文法と同じく比較的平易です。基本レベルが多いからこそ「勘」では解けませんが、貴重な得点源になります。
英語長文
立教大学の英語で最も難易度が高いのは長文問題です。文章自体が難解で冗長というわけではないものの、ボリュームが多く試験時間が限られているため、難しいと感じる受験生が多くなります。正確性だけでなく、一定の読解スピードも意識した対策が必要です。
また、少し硬質で専門的なテーマの読解にも早めに触れておくと安心です。志望学部に合った専門的なテーマが扱われることも多く、不慣れなテーマでは読解スピードが落ちやすいためです。
学部別の英語難易度
学部ごとの差は、問題の奇抜さではなく「受験生の層」と「扱うテーマ」から生まれています。志望学部が決まっている場合は、以下の傾向を踏まえて演習の重心を決めます。
| 学部 | 英語の難易度 | 押さえておきたい点 |
|---|---|---|
| 文学部 | 高め | 全学部入試(1回の試験で複数の学部に出願できる日程)でも文学部独自の英語問題を作成。文学科英米文学専修・フランス文学専修・ドイツ文学専修は平均点が高くなる傾向で、外国語スキルの高い受験生が集まる。問題に特殊な傾向はないが受験生のレベルが高い |
| 異文化コミュニケーション学部 | 学内最難関 | 留学や海外交流の機会が多く英語スキルが必須。問題文・設問・解答のすべてで英語が求められ、暗記型に頼らない英語力が試される |
| 経済学部 | 平均レベル | 他学部の過去問も参考になる。演習量を増やして得点につなげる |
| 経営学部(国際経営学科) | 高め | 問題自体が難しいわけではないが、英語が得意な受験生が集まり平均点が高くなる。経営を英語で学ぶ授業も多く、入学後の英語コミュニケーション能力も必要 |
| 理学部 | 低め | 数学・理科など理系科目の難易度が高く、そちらに時間を割く必要がある。英語が得意だと有利に働く |
| 社会学部 | 平均レベル | 経済学部と同様、他学部の過去問も参考にしながら対策する |
| 法学部(国際ビジネス法学科) | 少し高め | 国際ビジネス法学科はグローバル社会で通用するリーガルマインドの育成を目的とし、英語で法学を学ぶ場面も多い。読解力に加えコミュニケーション力も求められる |
| 観光学部 | 高くない(平均レベル) | 基礎・基本を固めれば対応しやすい。入学後はインバウンド需要に関する研究で海外資料を扱うこともあり、読解力は鍛えておきたい |
| コミュニティ福祉学部 | やや高い | 倍率の高さが難易度を押し上げている。特に福祉学科の人気は根強い |
| 現代心理学部 | 平均レベル | 長文で心理関係の専門的なテーマが出る可能性が高く、読解に時間がかかりやすい。とっつきにくいテーマでも演習の幅を広げておく |
学部ごとの位置づけをより広く確認したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も合わせて読むと判断しやすくなります。
MARCHの中での立教大学の英語
立教大学の英語難易度は、MARCHのなかでも高めです。ペーパー試験の難易度に加え、英語受験の選択肢が広いことが理由として挙げられます。
共通テストの結果に加え、外国語検定試験のスコアも合否判定に使えるため、英語での勝負の幅が広い入試になっています。合否判定に使える外国語検定試験は次のとおりです。
- ケンブリッジ英語検定
- 実用英語技能検定(英検)
- GTEC
- IELTS(アカデミックモジュール)
- TEAP
- TEAP CBT
- TOEFL iBT
他大学は、青山学院大学など一部を除いて基本的にペーパー試験のみを設けています。自分に合った受験の道を早めに見つけることが、立教大学合格への近道です。
MARCHの英語難易度の比較
MARCH全体の英語難易度も、立教大学と同等です。難問・奇問を出す大学はほとんどなく、基礎・基本寄りでありながら試験時間に対して問題量が多い点も共通しています。
ただし、中央大学は空欄補充が多い、法政大学は語順整序が多いなど、大学ごとに出題傾向は異なります。他大学の過去問も参考にしながら演習量を増やすと、形式の違いに強くなります。学部別の英語対策の具体例は、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
立教大学の英語で高得点を取るコツ
高得点の条件は、長文で崩れないことと、標準レベルの問題を取りこぼさないことの両立です。次の5点を軸に進めます。
長く難しい文章にチャレンジしておく
立教大学は、共通テストのように短文を大量に解かせるより、難しい問題を限定して出す傾向にあります。注釈を見ないと分からない新単語・専門用語を含む文章に挑戦し、初見でも焦らない経験値をつけておきます。少し長めの文章に取り組むことも有効です。
簡単な問題を落とさない
英語が得意な受験生でも得点を落としやすいため、全体の平均点は低めになり、1点を争う極端な激戦にはなりにくい科目です。この環境で高得点を出すには、取れる問題を取りきることが最優先になります。
推測力を上げる
すべての単語・熟語を覚え切るのは、限られた受験期間と他科目の対策を考えると現実的ではありません。知らない単語・熟語・語法が出てくることは避けられません。
その場合は慌てず一度読み飛ばし、前後の脈絡からおよその内容を推測します。一言一句の和訳ができないと正解できない問題はないため、概要の理解だけでも設問に答えられる可能性は高いです。英語力と同時に日本語力も高め、推測する力を養います。
早慶上智レベルの過去問にも触れる
立教大学の長文問題は、早慶上智レベルになることもあります。2019年度の英語は平均点が低く、多くの受験生が戸惑ったことが分かります。志望学部以外の立教大学の過去問に加え、可能であれば早慶上智レベルの過去問にも触れておくと、難化した年度に対応しやすくなります。
8割を目標に組み立てる
合格最低点は非公表ですが、自己採点と合否を照らし合わせると80%程度の得点で合格しやすい傾向が見られます。最低ラインは72〜73%程度、余裕を持たせたい場合は75%以上、問題が易化した年度では80%が目標になります。
受験当日に難化・易化を判断するのは難しいため、最初から8割を目指して対策しておくのが現実的です。
よくある間違い
難しい長文ばかりを解き続け、標準レベルの文法・語彙の仕上げを後回しにしてしまうのが典型的な失敗です。立教大学は難問より標準問題の取りこぼしで差がつくため、長文偏重の演習だけでは得点が伸びにくくなります。
回避策は、単語帳と文法書を1冊ずつ決めて先に仕上げ、その上で過去問演習に入る順番を守ることです。過去問を解いたあとは、間違いを「知識不足」と「時間不足」に分けて記録し、知識不足の側は参考書に戻って潰します。
FAST-UPが見てきた立教大学の英語でのつまずき
指導現場で多いのは、英語力そのものより時間の使い方で崩れるケースです。長文の冒頭から一語一句訳そうとして、後半の設問に手が回らないまま終わるパターンが目立ちます。
次に多いのが、単語帳を完璧にしてから長文に進もうとして、読解の演習開始が遅れるパターンです。立教大学の長文は注釈が付くとはいえ、文章量に慣れる時間が必要になります。暗記と読解は並行させるほうが間に合いやすくなります。
もうひとつは、志望学部の過去問だけを繰り返し、他学部や他大学の形式に触れていないケースです。学部によって受験生の層とテーマが違うため、同じ立教大学でも体感難易度は変わります。英語での受験方式の選び方で迷う場合は、立教大学の自由選抜入試の面接について解説した記事も確認しておくと選択肢が整理できます。
まとめ
立教大学の英語は、MARCHランクの他大学と比較しても高めの水準です。限られた時間で多くの問題を解く必要があり、専門用語を含む硬質なテーマも出るため、初見で慌てない準備が欠かせません。
反対に、立教大学の英語対策が十分にできていれば、同レベルの大学にも通用する英語力が身につきます。併願も視野に入れ、早い段階から対策を進めます。
よくある質問
Q. 立教大学の英語は何割取れば合格できますか。 A. 合格最低点は非公表です。自己採点と合否を照らし合わせた推定では、70〜77%程度が必要とされ、80%程度あれば合格しやすい傾向が見られます。最低ラインは72〜73%程度、易化した年度は80%を目標にします。
Q. 立教大学の英語で最も対策が必要な分野はどこですか。 A. 長文です。文章自体が極端に難解というわけではありませんが、ボリュームが多く試験時間が限られています。読解の正確性とスピードの両方を鍛える必要があります。
Q. 英語が得意なら有利な学部はありますか。 A. 理学部は英語の難易度が低めで、数学・理科の難易度が高い傾向にあるため、英語が得意だと有利に働きます。反対に異文化コミュニケーション学部や経営学部の国際経営学科は、英語が得意な受験生が集まり平均点が高くなる傾向です。
Q. 外国語検定試験のスコアは使えますか。 A. 使えます。ケンブリッジ英語検定、実用英語技能検定(英検)、GTEC、IELTS(アカデミックモジュール)、TEAP、TEAP CBT、TOEFL iBTのスコアが合否判定に利用できます。ペーパー試験と比べてどちらが有利かを早めに判断すると、対策の方向が定まります。


