青山学院大学文学部の英語|傾向と対策を解説
英語の青山と呼ばれるくらい、青山学院大学の英語は難しいことで有名で…
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青山学院大学文学部の英語は、1000語を超える長文2題に和訳・自由英作文・リスニングが重なり、青学の中でも最も難しいとされます。学科と方式で英語の配点が大きく変わるため、配点を確かめてから対策を組むのが近道です。
2026年9月時点の情報です。
「英語の青山」と呼ばれるほど、青山学院大学の英語は難しいことで知られています。英米文学科を受験する場合、英語で高得点を狙うのは前提で、いかに取りこぼさないかの勝負になりやすいです。ここでは文学部の英語の基本情報、傾向と対策、参考書、過去問の入手先までを整理します。
青山学院大学文学部の英語の入試情報
まず押さえるべきは、方式ごとに試験時間と大問数が違うことです。英米文学科では独自問題の英語が課され、方式によっては英語だけで合否が決まる構成になります。
方式名の整理
- 全学部日程:全学部共通の問題で複数学部に出願できる入試日程
- 個別学部日程:学部ごとに独自問題で実施する入試日程のこと
- 共通テスト利用入試:共通テストの成績だけで合否が決まる方式
試験時間と出題形式
英米文学科の独自試験は、方式によって時間と大問数が変わります。B方式とC方式は同じ問題が出題されます。
| 方式 | 試験時間 | 大問数 | 解答形式 |
|---|---|---|---|
| 個別学部日程A方式(英語) | 70分 | 5 | マーク式と記述式の併用 |
| 個別学部日程B方式・C方式(英語) | 100分 | 6 | マーク式と記述式の併用 |
| 個別学部日程B方式(英語による総合問題) | 60分 | 2 | 記述式 |
英語による総合問題では、小論文などが出されます。
学科・方式別の英語配点
同じ文学部でも、英語の比重は学科と方式でかなり異なります。
| 学科 | 方式 | 満点 | 英語の配点 |
|---|---|---|---|
| 英米文学科 | 全学部日程 | 350点 | 150点 |
| 英米文学科 | 個別学部日程A方式 | 500点 | 共通テストの英語100点+独自問題の英語200点(計300点) |
| 英米文学科 | 個別学部日程B方式 | 400点 | 英語200点+英語による総合問題200点 |
| 英米文学科 | 個別学部日程C方式 | 300点 | 200点 |
| 英米文学科 | 共通テスト利用入試 | 400点 | 共通テストの英語200点 |
| フランス文学科 | 全学部日程 | 350点 | 150点 |
| フランス文学科 | 個別学部日程A方式 | 500点 | 共通テストの英語200点 |
| フランス文学科 | 個別学部日程B方式 | 400点 | 共通テストの英語200点 |
| フランス文学科 | 共通テスト利用入試 | 500点 | 共通テストの英語200点 |
| 日本文学科 | 全学部日程 | 400点 | 150点 |
| 日本文学科 | 個別学部日程A方式 | 350点 | 共通テストの英語100点 |
| 日本文学科 | 個別学部日程B方式 | 250点 | 共通テストの英語100点 |
| 日本文学科 | 共通テスト利用入試 | 600点 | 共通テストの英語200点 |
| 史学科 | 全学部日程 | 400点 | 150点 |
| 史学科 | 個別学部日程 | 450点 | 共通テストの英語100点 |
| 史学科 | 共通テスト利用入試 | 600点 | 共通テストの英語200点 |
| 比較芸術学科 | 全学部日程 | 400点 | 150点 |
| 比較芸術学科 | 個別学部日程 | 450点 | 英語100点 |
| 比較芸術学科 | 共通テスト利用入試 | 600点 | 共通テストの英語200点 |
英米文学科のB方式は、満点のすべてが英語に配点される構成です。英語だけで勝負が決まる方式だと理解しておく必要があります。
出題範囲
出題範囲は高校で学んだ内容から出題されます。従来はコミュニケーション英語Ⅰ、コミュニケーション英語Ⅱ、コミュニケーション英語Ⅲ、英語表現Ⅰ、英語表現Ⅱが範囲とされ、全学部日程の英語も同じ範囲でした。科目名の表記は課程によって変わるため、2027年度入試で出願する際は募集要項で範囲を確認してください。
問題量と時間配分
A方式では、長文読解に関して1000語以上の長文を読んで答える問題が2題あります。そこに時間を取られがちですが、和文英訳や自由英作文、論述もあります。
A方式では、マーク式の2題を最長でも10分で解き、残りの50分を和文英訳や自由英作文に充てる配分が理想です。記述に時間がかかるのは明らかで、大問5つに時間を均等に割ると時間切れの恐れがあるためです。
B方式とC方式では、100分の試験時間の中でマーク式を手短に解き、記述に時間をかける配分にすると焦らずに済みます。
大問ごとの特徴
大問構成は方式で分かれます。A方式は大問5までで、大問6はB方式とC方式のみです。
| 大問 | A方式 | B方式・C方式 |
|---|---|---|
| 大問1 | 1000語を超える長文。内容を説明する一文が10問出て、穴埋め部分に当てはまる選択肢を選ぶ | 長文を読み、内容を踏まえた問いにマーク式で答える |
| 大問2 | 長文中の下線部の和訳(A〜C方式共通) | 同じ |
| 大問3 | 大問2の内容を踏まえた自由英作文。50語程度で自分の意見をまとめる | 同じ |
| 大問4 | リスニング。選択肢の中から正解を選ぶ | 英文の空所補充。文法などを問う問題で、問題数は多くない |
| 大問5 | リスニングの内容を踏まえた自由英作文 | リスニング。パート1から3まで出題される本格的な内容 |
| 大問6 | なし | リスニングの内容を踏まえた自由英作文 |
大問2の長文は、大問3を解く際にも読んでおく必要があります。大問1はスピーディに読んで正しい選択肢を選べるかがポイントです。
難易度・レベルはどれくらいか
全体的に難易度が高く、正確性も問われます。大問1からいきなり英語長文が出され、それを踏まえた問題に答える形式のため、素早く読んで理解する力が必要です。さらにリスニングが控えており、その分を見込んで解かないと時間配分が崩れます。過去問で形式に慣れることが重要です。
同じ青学で英語の比重が重い学部を併願するなら、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も合わせて確認しておくと、方式選びの判断がしやすくなります。
青山学院大学文学部の英語の傾向と対策
対策の軸は、速読力・記述力・リスニングの3点を並行して伸ばすことです。分野ごとに必要な到達点を押さえます。
単語・熟語
単語と熟語は英検準1級レベルまで覚えておくのが基本です。英語長文では専門的な内容が出ることもあるためです。自由英作文が出題されるため、スペルまで正確に書けるようにしておきます。
文法
文法は基礎から徹底し、スピーディに解けるようにしておきたい分野です。文法そのものを問う問題に加え、自由英作文などさまざまな場面で必要になります。高得点での争いになりやすく、取りこぼしが許されません。
読解問題(長文)
読解問題が2題出るため、速読力が問われます。いきなり800語、1000語の長文をスラスラ読むのは大変なので、段階的に語数を増やしながら長文問題に慣れていきます。
英作文問題
50語や60語の英作文が出題されるため、自分の意見をコンパクトにまとめる力が求められます。自由英作文で使える表現や英作文を作るコツを事前につかみ、演習を重ねます。高校や塾、予備校で第三者にチェックしてもらう方法も有効です。
リスニング問題
問題数もそれなりにあり、一番大変そうに見える分野ですが、英検と比べると若干対応はしやすい面があります。英検では英文が1回しか流れませんが、青山学院大学では英文が2回流れます。聞き逃してももう1回チャンスがあるためです。問題文を事前に読むこともできます。
ただし内容は濃く、長文読解レベルです。対策なしで臨むのは無謀なので、演習問題を数多くこなしてリスニング力を高めます。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、学科と方式ごとの英語配点を確かめないまま勉強量を決めてしまうことです。文学部では英語の配点が学科によって大きく異なり、独自問題が課される学科と共通テストの英語だけを使う学科が混在しています。
回避策は、出願候補の方式を先に並べ、配点表で英語の比重を確認してから学習時間を割り振ることです。英米文学科のB方式のように英語の比重が極端に高い方式を受けるなら、リスニングと英作文の演習を早い段階から日課に組み込みます。
FAST-UPが見てきた青学文学部志望のつまずき
指導現場で多いのは、長文で時間を使い切り、記述を空欄のまま提出してしまうパターンです。マーク式の精度を上げようと読み直しを重ね、和訳と自由英作文に手が回らないまま終わります。方式ごとの時間配分を決めてから過去問に入る受験生は、同じ学力帯でも得点が安定しやすい傾向があります。
もう一つは、リスニングを後回しにする流れです。長文と英作文に追われているうちに手つかずになり、直前期に慌てて始めることになります。英文が2回流れる形式に慣れるには時間がかかるため、週単位で短時間でも触れ続ける形が現実的です。
和訳の日本語が崩れる、英作文を自己添削で済ませてしまう、という詰まり方も目立ちます。記述は自分では崩れに気づきにくいため、第三者の目を通す機会を学習計画に入れておくと差が出ます。
青山学院大学文学部の英語対策におすすめの参考書
分野ごとに2冊ずつ挙げます。まず全体像を確認してください。
| 分野 | おすすめ参考書 |
|---|---|
| 単語・熟語 | 英単語ターゲット1900/システム英単語 |
| 文法 | Next Stage/英文法ファイナル問題集 |
| 読解(長文) | 得点力を高める 標準問題 特訓リーディング/英語長文問題精講 |
| 英作文 | 決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本/大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編 |
| リスニング | 大学入試 関正生の英語リスニング プラチナルール/新 キムタツの東大英語リスニング |
単語・熟語
- 英単語ターゲット1900:難関私大レベルまでをカバーしている単語帳です。無料の公式アプリがあり、アプリを活用しながら英単語のインプットとアウトプットが行えます。
- システム英単語:大学入試で頻繁に出てくる重要単語のみを厳選した単語帳です。最重要単語が2000語ピックアップされ、2つのパターンに分類してレイアウトを変え、覚えやすい形にしています。
文法
- Next Stage:文法問題を網羅し、スキマ時間で勉強できるように作られた参考書です。一問一答形式で、問題と解説を交互に読みながら、できるまで解き続ける進め方ができます。
- 英文法ファイナル問題集:ランダムに出題される文法問題に答えていける参考書です。文法の最終確認ができ、知識として抜けているところを見つけ出せます。
読解問題(長文)
- 得点力を高める 標準問題 特訓リーディング:文章や論理の構造を丁寧に解説している参考書です。話の流れや展開が的確に示されており、スピーディに読み進めるポイントが分かります。
- 英語長文問題精講:厳選された良問をまとめた参考書です。入門編や基礎編があり、共通テストレベルから難関私大レベルまで段階的に強化できます。リスニングアプリで音声が聞けるため、リスニング対策にもなります。
英作文問題
- 決定版 竹岡広信の 英作文が面白いほど書ける本:英作文を作る上での原則や表現をまとめ、自然な英作文を作り出すコツを示した参考書です。解説が細かく、読み込むほど英作文のスキルがつきやすくなります。
- 大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編:どんな題材や出題形式でも自然な英作文が書けるようになる参考書です。要約問題など早慶でも出てくる問題をまとめ、要所をつかんでまとめるコツが紹介されています。
リスニング問題
- 大学入試 関正生の英語リスニング プラチナルール:聞き取りや問題理解など、1人では身につけにくいスキルとルールをまとめた参考書です。CDには発音タイプの異なる音声が収録されています。
- 新 キムタツの東大英語リスニング:東京大学の英語リスニングに備えて作られた参考書です。難易度が高く難関私大のリスニング対策にも使えます。イギリス英語やオーストラリア英語まで収録されており、クセのある読み方でも聞き取れる力がつきます。
国語や社会の併願対策まで広げるなら、明治大学の漢文の入試傾向と対策のように科目別の出題傾向から逆算する進め方が使えます。偏差値帯で併願校を整理したい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
青山学院大学文学部の英語の過去問情報
過去問は、大学受験パスナビと赤本の併用が基本です。
- 大学受験パスナビ:会員登録が短時間で済みます。リスニング問題は省略されていますが、その他の問題は収録され、解説も細かく行われています。
- 東進:かなり前の年度になるものの、英語の過去問が収録されています。
- 赤本:まとまった年数分を演習したい場合は、赤本の購入が現実的です。赤本以外では大学受験パスナビのほかに過去問を収録している場所がほとんどないためです。
まとめ
同じ文学部でも英語の配点はかなり異なり、英語の重要性が学科によって大きく変わります。英語長文は読み応えがあり、スピーディに解くのは最初は苦戦するかもしれません。それでも対策を立て、基礎固めから段階的にスキルアップしていけば攻略は十分可能です。
よくある質問
Q. 文学部の中で英語の比重が最も重い方式はどれですか。 A. 英米文学科の個別学部日程B方式です。400点満点のうち英語200点と英語による総合問題200点で、すべてが英語に配点されています。英語一本で勝負する前提の準備が必要です。
Q. リスニング対策はいつから始めればよいですか。 A. 演習問題を数多くこなす必要があるため、長文や英作文と並行して早めに触れ始める形が無理がありません。英文が2回流れ、問題文を事前に読める形式のため、形式に慣れるほど得点は安定しやすくなります。
Q. 自由英作文は独学でも対策できますか。 A. 参考書で原則と表現を固めたうえで演習を重ねる進め方は独学でも可能です。ただし書いた答案の不自然さは自分では気づきにくいため、高校や塾、予備校で第三者にチェックしてもらう機会を作れる場合は有効です。
Q. 英米文学科以外の学科でも英語の独自問題は必要ですか。 A. 配点表のとおり、フランス文学科・日本文学科・史学科の個別学部日程では共通テストの英語が使われ、比較芸術学科の個別学部日程では英語100点が配点されています。独自問題の英語が中心になるのは英米文学科です。


