青学法学部の傾向と対策・偏差値と難易度を解説
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青山学院大学法学部は法学科・ヒューマンライツ学科ともに偏差値60.0〜62.5で、個別A方式が60.0、個別B方式が62.5です。入試は共通テスト利用、共通テスト併用の個別A・B方式、全学部日程の4通りで、個別方式では総合問題が課されます。
2026年9月時点の情報です。
法学部は1959年に設置され、60数年の歴史があります。そこに2022年度からヒューマンライツ学科が加わり、2学科体制になりました。以下では入試情報、方式ごとの傾向と対策、難易度の位置づけを順に整理します。
青山学院大学法学部の入試情報
法学部の入試は、共通テスト利用入試、共通テスト併用の個別A方式・個別B方式、全学部日程に分かれます。共通テスト利用入試とは、大学独自の試験を課さず共通テストの成績で合否が決まる方式です。法学科とヒューマンライツ学科で入試形式は同じです。
学科ごとの偏差値
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 法学科 | 60.0〜62.5 |
| ヒューマンライツ学科 | 60.0〜62.5 |
2学科はいずれも偏差値60.0〜62.5です。どちらも個別A方式で60.0、個別B方式で62.5と分かれており、偏差値を見る限り2学科の差はほとんど見られません。
共通テスト利用入試(法学科・ヒューマンライツ学科)
| 区分 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 必須 | 英語(リスニングあり) | 100〔50〕点 | 80分 |
| 必須 | 国語 | 150点 | 80分 |
| 選択 | 世界史A/世界史B/日本史A/日本史B/地理A/地理B | 100点 | 60分 |
| 選択 | 現社/倫理/政経/倫理政経 | 100点 | 60分 |
| 選択 | 数Ⅰ/数ⅠA/数Ⅱ/数ⅡB | 100点 | 60分 |
| 選択 | 物理/化学/生物/地学から1科目 | 100点 | 60分 |
| 合計 | 必須2教科+選択1教科の合計3教科 | 350点 | — |
共通テスト併用 個別A方式(法学科・ヒューマンライツ学科)
| 区分 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト・必須 | 英語(リスニングあり) | 65〔32.5〕点 | 80分 |
| 共通テスト・必須 | 国語 | 100点 | 80分 |
| 共通テスト・選択 | 世界史A/世界史B/日本史A/日本史B/地理A/地理B | 35点 | 60分 |
| 共通テスト・選択 | 現社/倫理/政経/倫理政経 | 35点 | 60分 |
| 共通テスト・選択 | 数Ⅰ/数ⅠA/数Ⅱ/数ⅡB | 35点 | 60分 |
| 個別学力試験 | 総合問題(古文漢文を除く国語総合・17世紀以降の世界史B・日本史B、政治経済) | 200点 | 90分 |
| 合計 | 共通テストは必須2教科+選択1教科の3教科3科目 | 400点 | — |
総合問題とは、教科の枠をまたいで出題される青山学院大学独自の試験科目です。
共通テスト併用 個別B方式(法学科・ヒューマンライツ学科)
| 区分 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 共通テスト・必須 | 英語(リスニングあり) | 100〔50〕点 | 80分 |
| 共通テスト・必須 | 国語 | 65点 | 80分 |
| 共通テスト・選択 | 世界史A/世界史B/日本史A/日本史B/地理A/地理B | 35点 | 60分 |
| 共通テスト・選択 | 現社/倫理/政経/倫理政経 | 35点 | 60分 |
| 共通テスト・選択 | 数Ⅰ/数ⅠA/数Ⅱ/数ⅡB | 35点 | 60分 |
| 個別学力試験 | 総合問題(英語・17世紀以降の世界史B・日本史B、政治経済) | 200点 | 90分 |
| 合計 | 共通テストは必須2教科+選択1教科の3教科3科目 | 400点 | — |
全学部日程(法学科・ヒューマンライツ学科)
| 区分 | 科目 | 配点 | 試験時間 |
|---|---|---|---|
| 必須 | 外国語 | 150点 | 80分 |
| 必須 | 国語総合(古文・漢文を除く) | 100点 | 70分 |
| 選択 | 世界史B/日本史B | 100点 | 60分 |
| 選択 | 政治経済 | 100点 | 60分 |
| 選択 | 数学 | 100点 | 60分 |
| 合計 | 必須2教科+選択1教科の合計3教科 | 350点 | — |
入試方式や科目は年度によって変更されることがあるため、出願前に大学の募集要項で確認が必要です。
合格最低%の目安
法学科の合格最低%は方式ごとに差があります。ヒューマンライツ学科は新設から間もないため、合格最低点の表記がありません。法学科についても、2021年度から2022年度にかけて合計点数の変更があったため、点数ではなく割合で示されています。
| 方式 | 法学科の合格最低% |
|---|---|
| 共通テスト利用入試 | 83.1% |
| 個別A方式 | 66.3% |
| 個別B方式 | 70.6% |
| 全学部日程 | 77.1% |
青山学院大学法学部の傾向と対策
法学部の対策は、まずA方式とB方式のどちらで勝負するかを決めるところから始まります。2学科の入試形式は同じなので、学科が違っても対策の中身は共通です。
国語が得意ならA方式、英語が得意ならB方式
配点の重心が方式ごとに違います。A方式は国語に点数が偏り、B方式は英語に点数が偏ります。独自問題の総合問題も、A方式は国語の問題、B方式は英語の問題が出ます。
英語に不安がある場合は、A方式が有効です。共通テストの英語対策をしておけば、個別試験で英語を回避できます。共通テストの英語は基礎固めを行い、語彙力や読解力を鍛えれば高得点が狙いやすいジャンルです。
A方式の総合問題は地歴公民の対策を万全にする
A方式の総合問題は、現代文と地歴公民の複合です。サンプル問題が青山学院大学のホームページに掲載されています。内容正誤問題、漢字の読み問題など現代文はオーソドックスなレベルです。
一方で、世界史や日本史、政治経済はそれぞれを足して割ったような問題が多く、科目ごとに対策が必要です。受験では日本史・世界史・政治経済のいずれか1科目に絞ってきた人が多いはずですが、法学部を受けるなら参考書を1冊ずつ解き切る進め方をおすすめします。
B方式の総合問題は英語が肝になる
B方式の総合問題もサンプル問題で確認できます。A方式の現代文はオーソドックスでしたが、B方式の英語は「英語の青山」らしく難易度が高めです。100語から120語の自由英作文が出題されるため、英語の対策が必須です。
さらにデータの読み取り問題や小論文が加わります。英語の自由英作文に加えて、データの読み取りや小論文が重なるため、B方式の総合問題はA方式より負担が重くなります。A方式よりB方式の偏差値が高い理由が、ここから見えてきます。語彙力を強化しながら文法まで理解し、英作文を書ける状態にしておく必要があります。
英語の出題傾向をつかむうえでは、他学部の分析も参考になります。青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も合わせて確認しておくと、学部ごとの難度の差が見えてきます。
科目別の傾向と対策
英語
総合問題のサンプル問題は、長文読解2題、会話文1題、自由英作文1題で構成されています。サンプル問題はおおむねの方向性を示しており、まったく異なる傾向の問題が出るとは考えにくいです。
レベルは高く、英検準1級レベルの単語力と文法力を身につけ、1000語以上の長文読解をクリアできるようにすることが第一です。加えて自由英作文対策も欠かせません。内容は日本史や世界史に関連したものですが、大事なのは自然な英作文かどうかです。自由英作文を作る際のコツを習得しましょう。
国語
A方式では現代文、B方式ではデータの読み取りと小論文という形で登場します。A方式の現代文はオーソドックスなので、一般的な参考書で勉強していけば問題ありません。
B方式はデータの読み取りと小論文で、一筋縄ではいきません。英語で時間を使いやすく、残された時間はわずかになります。小論文は300字でまとめる形で、文字数はそこまで多くありません。ただ短い字数でまとめるのは意外と難しいものです。データの読み取りは共通テストにも登場する可能性があるため、参考書で対策を立てておきたいところです。
数学
数学は現状共通テストでしか用いず、しかも数Ⅰのみでも出願できるため、数学が苦手でもチャンスはあります。過去に独自問題で登場した際のレベルは標準で、教科書の内容が分かっていれば対応できる程度でした。個別学部日程で数学が復活した場合でも、難易度が高くなる可能性は大きくないと見られます。
日本史
総合問題のサンプル問題に出る日本史は政治経済と連動した内容で、17世紀以降が範囲なので江戸時代以降が問われます。サンプル問題では近現代史の範囲が出されており、その周辺はまだはっきりした傾向がありません。いずれにしても、教科書レベルの内容を固めることが重要です。
世界史
世界史も日本史と同様の傾向になると考えられます。ただしB方式では、日本史や世界史の題材が英文で登場するケースもあります。比重がそこまで大きくないとしても、通史の理解はしておいて損はありません。サンプル問題と2021年度・2022年度の過去問を踏まえて対策を立てる必要があります。
政治経済
サンプル問題で大きく扱われていたのが政治経済です。経済学部が数学、文学部が英語や国語を重視するように、法学部では政治経済、特に司法に関する内容をしっかり扱います。政治経済をメインに据えることで、どこに点数が集まるかをサンプル問題が示しているといえます。難易度はそこまで高くないため、基礎から積み上げれば十分に対応できます。
よくある間違い:方式を決めずに総合問題対策を始める
よくある間違いは、A方式とB方式のどちらで受けるかを決めないまま総合問題の演習に入ってしまうことです。A方式は現代文と地歴公民、B方式は英語とデータの読み取り・小論文で、求められる力がまったく違います。両方を薄く触るだけでは、どちらの形式にも届きません。
回避策は、共通テスト対策の段階で国語と英語の得意不得意を見極め、受ける方式を先に固めることです。方式を決めてから、A方式なら地歴公民の参考書を1冊ずつ、B方式なら自由英作文と小論文の型を優先して仕上げます。
青山学院大学法学部の難易度はどれくらい?
法学部の難易度は、青学内では落ち着いた位置にあります。偏差値、倍率、合格最低%のいずれから見ても、他学部より極端に高い水準ではありません。
法学部そのものの難易度
偏差値では法学科とヒューマンライツ学科に差がありません。2021年度の倍率は低く、個別A方式は2倍を切っています。ヒューマンライツ学科の正式な倍率を見ないと断言はできませんが、合格最低%も7割を切っており、基礎を固めて演習量をこなしていけばチャンスが出てくるレベルといえます。
青学内での位置づけ
他の学部では倍率が5倍以上になることもあり、倍率や合格最低%を見る限り、法学部の難易度は若干低めです。もちろん倍率は安定しないことが多く、急に上がることもあります。それでも偏差値が他学部より若干低い分、難易度は比較的落ち着いていると見るべきでしょう。
MARCH内での位置づけ
MARCHは明治・青山学院・立教・中央・法政の5大学の総称です。青学の経済学部などはMARCHでもトップで上智大学とほぼ互角ですが、法学部は他のMARCHとほぼ同じ位置にあります。MARCH内ではちょうど真ん中あたりで、明治大学とほとんど同じ水準です。ちょっとしたことで逆転する位置ではありますが、経済学部や文学部のように上智大学と肉薄する位置ではありません。
併願先の難易度を比べるときは、学部ごとの動きも確認しておきたいところです。立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事では、同じMARCH内での上下の動きが分かります。漢文を含む併願校を検討する場合は、明治大学の漢文の入試傾向と対策も参考になります。
FAST-UPが見てきた青学法学部合格者の共通点
指導現場で見ていると、法学部で伸びる受験生は方式の決断が早い傾向があります。国語と英語のどちらで点を取るかを決め、総合問題の形式に合わせて教材を絞り込んでいきます。逆につまずきやすいのは、A方式とB方式の併願を前提に、地歴公民も英作文も小論文も同時に進めようとするケースです。手は動いているのに、どの形式にも仕上がらない状態になりがちです。
もう一つのつまずきどころは、総合問題を「現代文」や「英語」として捉えてしまうことです。法学部の総合問題は、政治経済と歴史、文章読解が同じ問題の中でつながります。選択科目を1つしか触っていないと、設問の前提が読めません。合格していく受験生は、サンプル問題と過去問を早い段階で解き、足りない科目を基礎から埋め直しています。
まとめ
青山学院大学法学部は60年以上の歴史があり、2022年度からヒューマンライツ学科が加わって新たな一面を見せています。入試は共通テスト利用、個別A方式、個別B方式、全学部日程の4通りで、独自問題は総合問題です。A方式は国語と地歴公民、B方式は英語と小論文が軸になります。サンプル問題と過去問で形式を確かめ、方式を決めてから対策を積み上げていきましょう。
よくある質問
Q. 青山学院大学法学部の偏差値はどれくらいですか。 A. 法学科・ヒューマンライツ学科ともに60.0〜62.5です。個別A方式が60.0、個別B方式が62.5で、2学科の間に大きな差は見られません。
Q. 法学部の入試科目を教えてください。 A. 共通テスト利用入試は英語と国語が必須で、地歴・公民・数学・理科から1科目を選びます。個別A方式とB方式は共通テスト3教科3科目に加え、総合問題が課されます。全学部日程は外国語と国語総合が必須で、世界史B・日本史B・政治経済・数学から1科目を選びます。
Q. A方式とB方式はどちらを選べばよいですか。 A. 国語が得意ならA方式、英語が得意ならB方式が合います。A方式の総合問題は現代文と地歴公民の複合、B方式は自由英作文やデータの読み取り、小論文が中心です。英語に不安がある場合は、共通テストの英語を固めてA方式で受ける形が有効です。
Q. 数学が苦手でも受験できますか。 A. できます。数学は現状共通テストでのみ使い、数Ⅰのみでも出願できます。個別の独自問題で数学が課された過去の例も標準レベルでした。


