青山学院大学法学部の国語|傾向と対策を解説
2022年度にヒューマンライツ学科が誕生し
FAST-UP
青山学院大学法学部の国語は、個別A方式では総合問題の一部として現代文が出題されます。試験時間90分のうち国語が占めるのは3分の1ほどで、知識問題と内容正誤、要約が中心です。評論の要点把握と漢字・語彙が対策の軸になります。
2026年9月時点の情報です。
ヒューマンライツ学科が加わり、法学部の入試は方式ごとの性格がはっきりしています。ここでは総合問題に含まれる国語と、入試改革以前の国語単体の独自問題の傾向を合わせて整理します。
青山学院大学法学部の国語の入試情報
法学部の国語は、独立した科目ではなく総合問題の一部として出題される形が中心です。方式によって国語の重みが変わるため、まず配点から押さえます。
基本情報
法学部の個別学部日程にはA方式とB方式があり、国語の配点が高いA方式で現代文が出題されます。入試形式が切り替わる際にはサンプル問題が公開されました。
そのサンプル問題では、大問1が丸ごと現代文、大問2でも一部に現代文が登場します。試験時間は90分で、国語の大問数は1題プラスアルファ。解答形式はマーク式と記述式の併用です。
学科・方式ごとの配点
国語の比重がもっとも大きいのは共通テスト利用入試(大学入学共通テストの得点だけで合否が決まる方式)です。全学部日程(全学部共通の問題を同じ日程で受ける方式)は、国語の配点が抑えられています。
| 学科・方式 | 満点 | 国語に関わる配点 |
|---|---|---|
| 法学科・全学部日程 | 350点 | 100点 |
| 法学科・個別A方式 | 400点 | 共通テストの国語と総合問題で300点(総合問題に占める国語は3分の1を少し超える程度のため実質200点弱) |
| 法学科・共通テスト利用入試 | 350点 | 150点 |
| ヒューマンライツ学科・全学部日程 | 350点 | 100点 |
| ヒューマンライツ学科・個別A方式 | 400点 | 共通テストの国語と総合問題で300点(総合問題に占める国語は3分の1をやや上回る程度のため実質200点弱) |
| ヒューマンライツ学科・共通テスト利用入試 | 350点 | 150点 |
個別A方式では、共通テストの国語の出来が合否に大きく響きます。共通テストの国語と総合問題を合わせた配点が、400点満点中300点を占めるためです。
出題範囲
総合問題における国語の範囲は、古文漢文を除く国語総合です。つまり現代文が出題されます。
入試改革以前は大問1が評論文、大問2が随筆もしくは古文という構成でした。入試改革以降は古文が出題されなくなっています。今後の範囲は、夏ごろに公表される試験概要で確認する必要があります。
問題量と時間配分
総合問題の試験時間は90分ですが、国語が占めるのは全体の3分の1です。したがって30分で解き切るのが理想的な配分になります。
問題量そのものは多くありません。ただしサンプル問題では最後に要約問題が置かれており、そこに時間を残す必要があります。それ以外の設問はスピーディに解き、要約問題に時間を確保する配分が有効です。要約以外の設問は知識問題や内容正誤が中心で、短時間でも処理しやすいためです。
大問ごとの特徴
大問1は評論もしくは論説です。文章量はやや多めですが、時間に余裕があるためじっくり読み込めます。知識問題や語彙力を問う問題が多いのは、入試改革の前後で変わりません。一方で、以前の国語にはなかった80〜120字の要約問題が加わっている点には注意が必要です。
大問2は、入試改革以前には随筆や古文が出題されていました。古文は出る年と出ない年が以前からあったため、難度の高い古文を長く解かされる可能性は高くありません。それでも一通りの古文知識と語彙は備えておくと安心です。
難易度・レベルはどれくらいか
難易度は今も昔も標準的な水準に収まっています。総合問題になってからも内容正誤問題と知識問題が中心で、要約問題が1つあるかどうかという構成です。
ただし、劇的に難化していないからといって楽ではありません。いかにテキパキと答えられるか、ミスを防げるかの勝負になります。大問1を解いた時点でも社会系科目の問題が半分以上残っているためです。
青山学院大学法学部の国語の傾向と対策
対策は、知識の固定化と要点把握の訓練の2本柱で進めます。総合問題の現代文も、過去の国語単体の問題も、問われている力は共通しています。
知識問題
知識を入れておけば解ける問題が中心です。サンプル問題で登場した知識問題は、読みの問題、接続詞の問題、同義語などでした。過去の国語における知識問題でも同じ傾向が見られます。
現状では漢字の書き取りは出ていませんが、読み書きの両方をこなせる状態にしておくのが理想です。接続詞は現代文を読み進める中で身につくため、接続詞に着目した読解を習慣にしておきましょう。
読解問題(現代文)
内容正誤問題や要約問題など、文章を読み込んで内容を把握しないと解けない設問が並びます。逆に言えば、要点をつかんで読み進められれば得点につながります。
普段の演習から、筆者が何を言いたいのか、何が書かれているのかを自分の言葉でまとめる習慣をつけてください。要約問題への対応力は、この積み重ねで伸びていきます。
古文
総合問題では出題されず、過去の国語でも出題されない年がありました。基本的には古文単語、文法、古典常識を押さえておけば得点できます。
法学部一本で勝負する受験生はほとんどおらず、共通テスト利用入試や他大学の受験で古文を使うケースが多いのが実情です。そちらの対策を徹底しておけば、法学部の出題にも対応できます。併願先の出題まで見渡しておきたい場合は、明治大学の漢文の入試傾向と対策も合わせて確認しておくと、古典分野の学習計画が立てやすくなります。
よくある間違い
「総合問題だから国語は軽く済ませてよい」と考えて、現代文の精読を後回しにするのがよくある間違いです。国語の分量が少ないことと、配点が小さいことは別の話です。
回避策は、配点表で自分の受験方式の国語の重みを先に確認することです。共通テスト利用入試では国語の配点が大きく、個別A方式でも共通テストの国語が加算されます。週に数題でよいので、評論の要約まで書く演習を途切れさせないようにしてください。
FAST-UPが見てきた青山学院大学法学部の国語でのつまずき
指導現場で目立つのは、読解力そのものではなく時間配分でつまずくケースです。総合問題は国語と社会系科目が地続きで並ぶため、国語で丁寧に読みすぎて後半が駆け足になる答案が少なくありません。
もう一つは、要約問題を「最後に余った時間で書くもの」と位置づけてしまうつまずきです。要約は本文の構造をつかめていないと手が止まるため、残り時間での即興では形になりにくい設問です。普段の演習から、読みながら段落ごとの役割を仮に決めておく練習を入れると安定します。
知識問題の取りこぼしも共通した傾向です。読みや接続詞、同義語は直前に詰め込めると考えられがちですが、現代文の読解と同時並行で触れ続けたほうが定着します。青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策で触れている通り、青山学院大学は学部・方式ごとに問われ方が異なります。自分の受験方式に合わせて優先順位を決めることが先決です。
青山学院大学法学部の国語対策におすすめの参考書
知識、読解、古文の3領域に分けて選ぶのが効率的です。総合問題で問われる力に対応させて使い分けます。
知識問題向け
「入試漢字マスター1800+」は、評論文を意識した例文が載る漢字特化の参考書です。書き取り、読み、四字熟語などのカテゴリーに分かれており、1つの言葉から複数の派生語を意識しながら学べます。
「現代文キーワード読解」は、評論文や論説文で登場しやすいキーワードをまとめた参考書です。例文は実際の入試から採られているため、文脈をつかむために必要な語を実例から吸収できます。
「ことばはちからダ!現代文キーワード」は、評論文で出やすい重要語をまとめた参考書です。2001年の発売以来20年以上読み継がれ、現代文の本質を突く語がそろっています。
読解問題(現代文)向け
「大学入試 柳生好之の現代文プラチナルール」は、センスではなくスキルで現代文を解くための参考書です。出やすい問題形式を取り上げ、必要なルールを示したうえで実際に解く構成になっています。
「田村のやさしく語る現代文」は、入試現代文の解き方をイチから学べる参考書です。基礎固めをしたい人に向き、段階的にスキルアップを図れます。
「入試現代文へのアクセス」は、問題から解答までのプロセスがわかりやすく説明された参考書です。幅広いジャンルの問題文を扱い、全3冊のシリーズで読解力を鍛えられます。
古文向け
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」は、古典文法の基礎固めに適した参考書です。薄いため何周もしやすく、文法を仕上げ切るのに向いています。
「古文上達 基礎編 読解と演習45」は、古典文法を入試で応用できる段階まで引き上げる参考書です。古文常識にも触れられており、得点につなげるポイントを理解しながら進められます。
「マドンナ古文単語230 パワーアップ版」は、入試で登場しやすい古文単語をまとめた参考書です。イラスト単語カードなど覚えやすい工夫があり、古文学習の定番として使われています。
青山学院大学法学部の国語の過去問情報
総合問題の過去問はネット上で見つけにくいため、赤本(大学別の過去問題集)が基本の入手先になります。全学部日程の国語は収録サイトでも確認できます。
| 対象 | 確認先 |
|---|---|
| 総合問題 | 赤本などの冊子で確認(ネット上には収録されていない) |
| 全学部日程の国語 | 大学受験パスナビ |
| 以前の年度の国語 | 東進過去問データベースなどの収録サイト、赤本 |
以前の年度については、全学部日程以外の国語が収録サイトに残っていないケースが目立ちます。基本は赤本で確認し、解説付きで何度も解き直せる状態にしておくのが理想です。
まとめ
総合問題に占める国語の問題数は多くありません。まずは共通テストの国語で得点を確保し、歴史や政治経済の対策を固めることが個別A方式攻略の軸になります。
共通テストでも総合問題でも、やるべきことは変わりません。基礎固めを終えてから演習量を積み、解説の読み込みを欠かさない流れで進めてください。併願校の難易度も合わせて見ておきたい場合は、立教大学の偏差値推移のような学部別の情報も確認しておくと、受験校の組み立てがしやすくなります。
よくある質問
Q. 青山学院大学法学部の国語で古文は出ますか。 A. 総合問題では出題されていません。入試改革以前は大問2で古文が出る年と出ない年がありました。ただし共通テスト利用入試や他大学で古文を使うことが多いため、単語・文法・古典常識の学習は続けておくと安心です。
Q. 総合問題の国語は何分で解くのが目安ですか。 A. 30分が目安です。試験時間は90分で、国語が占めるのは全体の3分の1だからです。知識問題と内容正誤を素早く処理し、最後の要約問題に時間を残す配分を意識してください。
Q. 要約問題はどのくらいの字数で書きますか。 A. サンプル問題では80〜120字の要約が出題されました。入試改革以前の国語にはなかった形式のため、評論を読んだあとに要旨をまとめる練習を日常の演習に組み込んでおくと対応しやすくなります。
Q. 国語の配点がもっとも大きい方式はどれですか。 A. 共通テスト利用入試です。350点満点中150点が国語に配分されます。全学部日程は350点満点中100点で、個別A方式は共通テストの国語と総合問題を合わせて300点という構成です。


