早稲田大学の特徴・魅力・学部別偏差値を紹介
伝統校であり、難関大学としても大変有名な早稲田大学。
FAST-UP
早稲田大学は1882年創設の東京専門学校を前身とする私立大学です。自由と多様性を重んじる校風、約500の公認サークル、加速するグローバル化が特徴で、学部ごとに偏差値帯も学びの内容も異なります。知名度と就職の強さも人気の理由です。
2026年9月時点の情報です。
早稲田大学の特徴や魅力
早稲田大学の魅力は、国際性・課外活動・校風の3点に集約されます。それぞれを順に見ていきます。
グローバル化が加速し国際交流もできる
早稲田大学では年々グローバル化が加速しています。国際教養学部を始め、英語4技能テスト(読む・聞く・話す・書くを測る英語の外部試験)を活用した入試も増えている状況です。
国際教養学部では英語だけで授業を行うのが当たり前となっており、1年間の留学も必須です。より国際的な人材を世に送り出すという方針のもと、世界からやってくる留学生との国際交流も積極的に行われています。
約500の公認サークルから選べる
サークル活動が盛んで、公認されているサークルだけで実に500程度が存在します。とても有名なサークルもあれば、ひっそりと活動するサークルもあり、さまざまなカラーの団体がそろっています。
雄弁会のように多くの政治家などを輩出した弁論サークルもあります。後々の進路を考えて選ぶのか、大学生活を楽しむために選ぶのか、方針を決めてから見学すると迷いにくくなります。
自由と多様性を重んじる校風
サークルの数が示すように、早稲田大学は基本的に多様性にあふれています。学生もその多様性や自由さを楽しむように、思い思いの格好で通学しています。
慶應義塾大学のようにおしゃれなイメージが強い大学ではなく、服装も自由です。ジャージで通う人もいますが、それでも何も言われないのが早稲田のいいところです。
早稲田大学が人気の理由
人気を支えているのは、全国レベルの知名度と就職実績です。
知名度が高い
リクルート進学総研が展開する「進学ブランド力調査」には、関東の高校生を対象にした「知っている大学ランキング」があります。2022年に行ったランキングで1位になったのが早稲田大学です。
その知名度は93.1%で、2位の明治大学と1.6ポイントの差をつけています。関東の高校生の9割以上に認知されている点は、全国的な知名度の裏づけと言えます。併願先として明治大学を検討する場合は、明治大学の漢文の入試傾向と対策も合わせて確認しておくと科目準備の見通しが立ちます。
就職に強い
2021年度における早稲田大学全学部の卒業生の就職率は96.0%とかなりの高さです。学部単位で見ると商学部やスポーツ科学部が97%の後半で、学科単位では100%の就職率をマークする学科もあります。
2021年度の就職先ランキングは1位がNTTデータ、2位がアクセンチュア、3位が国家公務員の一般職という結果でした。国家公務員や東京23区の職員など、安定志向の仕事を選ぶ学生も少なくありません。
早稲田大学の各学部の特徴・評判・偏差値
偏差値帯は学部ごとに差があります。まず一覧で全体像をつかんでから、各学部の中身を確認してください。
| 学部 | 偏差値 |
|---|---|
| 政治経済学部 | 67.5〜70.0 |
| 法学部 | 67.5 |
| 文化構想学部 | 67.5〜70.0 |
| 文学部 | 67.5〜70.0 |
| 教育学部 | 60.0〜67.5 |
| 商学部 | 67.5〜70.0 |
| 基幹理工学部 | 65.0 |
| 創造理工学部 | 62.5〜65.0 |
| 先進理工学部 | 62.5〜67.5 |
| 社会科学部 | 67.5 |
| 人間科学部 | 62.5〜65.0 |
| スポーツ科学部 | 元記事に記載なし |
| 国際教養学部 | 70.0 |
学部単位で数字を追う感覚をつかみたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部ごとに解説した記事も参考になります。
政治経済学部
政治経済学部は早稲田大学を代表する看板学部であり、学部の中で最も人気があると言っても過言ではないほどです。国公立大学志望者の併願先として有名で、旧帝大(旧帝国大学を起源とする難関国立大学群)レベルの学生たちが志望する傾向にあります。
評判も上々です。設備のきれいさを評価する声や授業の質の高さを挙げる声が多く、学習環境の素晴らしさを評価する学生も少なくありません。
法学部
法学部は前身である東京専門学校時代からあり、政治経済学部と同じく看板学部として存在します。法曹関係に進む卒業生が多いのも特徴で、司法試験を見越して授業を受ける人もいるほどです。
法律を学ぶことはもちろん、法律に関連した学問も一緒に学べます。法学部としての学び以上のものが得られると、評価は上々です。
文化構想学部
文化構想学部は文学部系の学部であり、文学部の再編によって誕生しました。最初の1年で基礎を学びつつ、2年生から何を学ぶかを考えるため、学びたいものを見つけていけます。
教育内容に対する評価が高めです。比較的自由に学べ、グローバル科目では他学部の授業を受けられるなど、自由さと多様性という早稲田大学のカラーを存分に発揮している学部と言えます。
文学部
文学部はとても歴史が古い学部ですが、再編によって文化構想学部が誕生するなど、歴史の割に新しさも感じさせます。図書館には多くの本があり、勉強に専念できる環境が整えられています。
心理学の専攻ができるなど比較的幅広く学べるため、学びたいものを見つけて追求していくスタンスが合っています。
教育学部
教育学部は国語や英語、数学など各教科の専攻が用意され、幅広さが特徴です。学問によっては早稲田ならではの強さを発揮する分野があるため、志望度の高い学生が真剣に打ち込む傾向にあります。
カリキュラムが細かく設定され、専門性の高い学びができます。高校の教師など、より専門性が問われる仕事にも対応できる可能性が広がります。
商学部
商学部は5つのコースで構成されている学部です。経済や経営に特化した学びをするなら商学部が候補になります。企業との連携により、生きた知識を学ぶこともできます。
寄附講座(企業や団体の支援で開かれる講義)では経営者などが招かれ、興味深い話が聞けます。好奇心をくすぐる刺激的な授業が、高い偏差値にもつながっていると言えるでしょう。
基幹理工学部
基幹理工学部は理工学部を再編した際にできた学部です。学習環境が素晴らしいという評判があり、恵まれた環境で学問に取り組める点が高評価につながっています。
1年の時点で取り組むテーマを無理に決める必要はありません。1年間かけてやりたいことを見つけられるため、こんなはずではなかったと後悔せずに済みます。
創造理工学部
創造理工学部は多彩な学習ができる学部です。得意な科目があれば他の科目で失敗しても合格することがあるというユニークさも特徴です。建築学科を受けるなら、早い段階で入試科目を確認しておくと安全です。建築学科の入試にはデッサンのテストがあるためです。
建築学科の評価が高く、英語を活用して世界に飛び出すことに現実味を感じさせるなど、世界で戦いたい人にとっていい環境です。
先進理工学部
先進理工学部は、理工系学部の中では最も偏差値が高い学部です。偏差値67.5は東京理科大学でもそこまでの数字を残すのは大変なので、東京理科大学と肩を並べる学部と言っても決してオーバーではありません。
合格した学生の中には、研究したい内容に取り組んでいるゼミや教授があったので早稲田にしたという人も多く、真剣に学びたい人に向いています。
社会科学部
社会科学部は特定の分野に限らず、横断的に複数の学びをトータルに進めていける学部です。通常は1つの軸となる学問を掘り下げますが、社会科学部は範囲が広めで、いい意味で軸がないため幅広く掘り下げられます。
多様性にあふれた学部で、起業を目指す学生もいれば文学的な要素を持つ学生もいます。探求心が刺激され、自分で考えることが楽しく感じられる環境です。
人間科学部
人間科学部はデータサイエンスや心理学など、興味深い学問を学んでいける学部です。人間を軸にした学問・研究を展開しており、関心のあるテーマを深く探求できます。
医学や理工学などウイングの広さに定評があります。専門的な知識を得つつ、それを一般社会に出た際に活用することも可能です。
スポーツ科学部
スポーツ科学部は多くのスポーツ選手が在籍する学部です。まじめに学問に取り組む選手が多く、高い集中力で授業に出ている様子が見られます。キャンパス自体が都会から離れており、自然の豊かさと相まってのびのびと学べるのも特徴です。
スポーツに関する仕事を考える際、教育内容自体も優れており、スポーツ科学の中でもトップクラスと言われるほどです。
国際教養学部
国際教養学部は英語を使った授業がとても多い学部です。英語でのやり取りに臆することなく取り組めるようになります。授業が英語で進み、1年間の留学も必須とされているためです。
世界中から留学生がやってくるため、自然と国際交流が行えます。国際的な視点を持ちながら勉強を進められる環境です。
FAST-UPが見てきた早稲田志望者のつまずき
指導現場で最も多いつまずきは、「早稲田」という大学単位で対策を組んでしまうことです。早稲田大学の対策は、学部ごとに分けて考える必要があります。学部や受験方式ごとに試験科目の構成や出題形式が異なるためです。
もう一つ目立つのは、志望学部を決める時期の遅れです。学部の学びの中身を調べずに偏差値だけで並べ替えると、過去問演習に入る時期がずれ込みます。結果として、得意科目を伸ばす時間も、苦手科目を立て直す時間も足りなくなります。
逆に伸びる受験生は、早い段階で第一志望の学部を固め、そこから併願校の科目を逆算しています。英語の配点が重い学部を併願に選ぶなら、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策のような学部単位の情報にも目を通しておくと準備の抜けが減ります。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、大学全体の偏差値イメージだけで志望学部を決めてしまうことです。早稲田大学は学部ごとに偏差値帯が異なり、学びの内容もキャンパスの立地も変わります。
回避策は3点です。
- 上の一覧で志望学部の偏差値帯を確認する
- 学部紹介を読み、学びたい内容と一致しているか確かめる
- 通学するキャンパスの場所とアクセスを調べる
特に所沢キャンパスに通う場合は通学時間の見積もりが重要です。西武池袋線小手指駅からバスで20分かかる立地だからです。
早稲田大学の基本情報
沿革・理念・キャンパスの3点を押さえると、大学の輪郭がつかめます。
創設者は大隈重信
早稲田大学は1882年に東京専門学校が創設され、それがルーツとなっています。この東京専門学校を創設したのが大隈重信です。政府にいながら追放され、自らの私有地に学校を建てました。
当初は教育者ではなく政治家としての側方支援が中心で、大隈重信の学校というカラーがつかないよう細心の注意を払っていました。その後、政治の世界に呆れ、多くの若者を育てることに魅力を感じ、1907年に学長に就任します。
3つの建学の理念
1913年になると、大隈重信は早稲田大学教旨を宣言します。その中に出てきたのが、3つの建学の理念です。
- 学問の独立
- 学問の活用
- 模範国民の造就
造就とは育てていくという意味合いがあり、入学した学生を模範国民として育てることを理念としています。政治家たちに失望し、意識の高い若者たちを育てたいという気持ちが理念につながったと言えるでしょう。この建学の理念は今も大切にされています。
キャンパスは4つ
早稲田大学のキャンパスは、早稲田・戸山・西早稲田・所沢の4つです。立地は次のとおりです。
| キャンパス | アクセス |
|---|---|
| 早稲田 | 高田馬場駅から徒歩20分、地下鉄東西線早稲田駅から徒歩3分 |
| 戸山 | 早稲田キャンパスに隣接し、アクセス情報はほぼ同じ |
| 西早稲田 | 高田馬場駅から徒歩10分、地下鉄副都心線西早稲田駅と直結 |
| 所沢 | 西武池袋線小手指駅からバスで20分、狭山丘陵に位置 |
所沢キャンパスは狭山丘陵にあり、周囲には「となりのトトロ」にちなんだトトロの森があります。自然環境が豊かなキャンパスです。
まとめ
早稲田大学は全体的に教育関係の評価が高く、真剣に学問に取り組める環境である点が、学生だけでなく高校の学校関係者からも支持を集めています。早稲田といえば若干破天荒なカラーを感じさせますが、実際は多様性にあふれた状態に過ぎず、自由を謳歌しているだけです。
オープンキャンパスで志望度合いを上げた学生も多くいます。気になる場合は足を運び、疑問をその場で質問してみてください。
よくある質問
Q. 早稲田大学の看板学部はどこですか。
A. 政治経済学部と法学部です。政治経済学部は最も人気があると言われ、法学部は前身の東京専門学校時代から続く学部です。
Q. サークルはどのくらいありますか。
A. 公認されているサークルだけで500程度あります。雄弁会のように多くの政治家を輩出した弁論サークルもあります。
Q. 国際教養学部は留学が必須ですか。
A. 必須です。授業は英語だけで行うのが当たり前となっており、1年間の留学が課されています。
Q. キャンパスはいくつありますか。
A. 早稲田・戸山・西早稲田・所沢の4つです。所沢キャンパスは西武池袋線小手指駅からバスで20分かかります。
Q. 就職には強いですか。
A. 2021年度の全学部の卒業生の就職率は96.0%でした。商学部やスポーツ科学部は97%の後半で、100%の学科もあります。


