早稲田大学の英語が難しい学部ランキングと参考書
「早稲田大学で英語が難しい学部ってどこ?」
FAST-UP
早稲田大学の英語が難しい学部は、難しい順に国際教養学部、理工学部、社会科学部、法学部、文化構想学部が上位です。一方で英語が易しい学部ほど合格最低点は上がるため、難易度の低さはそのまま受かりやすさを意味しません。
2026年9月時点の情報です。
早稲田大学入試で英語が難しい学部ランキング一覧
早稲田大学では学部ごとに英語の出題形式も難易度も異なります。まず全体像を表で整理します。
| 難易度の順位 | 学部 | 出題の特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 国際教養学部 | ReadingとWritingに分かれた独自方式 |
| 2位 | 理工学部 | 長文・整序・空所補充・語彙と多角的 |
| 3位 | 社会科学部 | 英語圏の科学雑誌などからの硬い英文 |
| 4位 | 法学部 | 大問7つ。文法と英作文の比重が大きい |
| 5位 | 文化構想学部 | 文挿入問題と要約問題が独特 |
| 6位 | 教育学部 | 形式は標準だが読解の難度が高い |
| 7位 | 政治経済学部 | 長文3題に加え会話文と自由英作文 |
| 8位 | 文学部 | マーク式4題と要約英作文 |
| 9位 | 商学部 | 読解中心だが早稲田の中では平易 |
| 10位 | 人間科学部 | 短文読解・前置詞・正誤の3題構成 |
| 11位 | スポーツ科学部 | 全問マークシート。長文量が多い |
重要なのは、英語の難易度と受かりやすさが比例しないことです。英語の難易度が低い学部は、その分だけ合格最低点(合格者の中で最も低い総得点)も高くなるためです。難易度が低いから受かりやすい、と考えないよう注意します。
11位:スポーツ科学部
スポーツ科学部は、時間内に解き切れるかが合否を分けます。五郎丸歩選手など、世界で活躍するスポーツ選手の出身学部です。
問題構成は長文読解問題3題、文法問題2題。設問は50問で、解答形式は全問マークシート形式です。
長文問題はスポーツに関するものが多く、スポーツの知識がある人にとっては有利になります。知識がなくても読みやすい文章です。
ただし長文の量が多い点には注意が必要です。3題で合計2000語を超えます。文法問題は易しい〜標準がほとんどで、受験で頻出の典型的なものばかりです。他学部に比べて難度が低い分、処理速度が鍵になります。
10位:人間科学部
人間科学部は、過去問での形式対策が得点に直結する学部です。スポーツ科学部と同じく所沢キャンパスにあります。
解答はマークシート式で、大問は3題のみ。内容は次の3つです。
- 現代的話題を扱った短文読解8問
- 前置詞の空所補充問題
- 語法の正誤問題
短文読解は一問180〜280語の長さで、TOEICの問題形式と非常に似ています。パラグラフリーディング(段落ごとの要点をつかんで読み進める読み方)を使う必要がないため、難易度は低めです。
問題形式は特殊ですが、その分、対策した人とそうでない人で点数が分かれます。
9位:商学部
商学部は、問題難易度は低いものの入学難易度は高い学部です。
問題数は5題で、読解4題・会話文1題。読解の占める割合が大きいことが特徴です。総文字数は約2700語とかなりの量ですが、一問500〜600語の長文です。一般的に見れば難易度の高い問題で、早稲田大学の中では簡単な部類になります。
ただし併願しやすい商学部は倍率が高くなりやすく、例年10倍を超えることも珍しくありません。英語で差をつけにくい分、取りこぼしが響きます。
8位:文学部
文学部は、英作文がある分だけ難易度がやや高めです。私大文学部の名門と言われ、多くの小説家や作家を輩出しています。村上春樹さんも文学部出身です。
大問数は5題。大問1〜4はマーク式、大問5は要約英作文(記述式)です。
長文問題の設問は次のようにバラエティ豊かです。
- 単語の空欄補充
- 内容一致
- 文の空欄補充
- 会話文
出題の素材は文化論・社会論・歴史論が多く、専門用語も出てきます。すべての専門用語をカバーすることは不可能なため、文章から類推する練習が大切です。
7位:政治経済学部
政治経済学部は、読むスピードが合否を分けます。早稲田大学の看板学部です。
問題数は5つ。大問1から3が長文問題、大問4が会話文問題、大問5が自由英作文(与えられたテーマについて自分の考えを英語で書く問題)という構成です。
長文の難易度は標準ですが、単語数が約1,000語前後とボリュームがあります。自由英作文は意見論述型で、あるテーマに関して賛成・反対のどちらかに立ち、理由を2つつけて意見を述べる必要があります。
6位:教育学部
教育学部は、形式はオーソドックスでも読解問題の難易度が高い学部です。読解問題4題、会話文問題1題の計5題です。
単語数が多いため速く読もうとしがちですが、内容を理解できていなければ意味がありません。「ゆっくりでいいから文章を理解できるようにする」→「速く読めるようにする」という順番が大切です。
会話文では会話特有の表現も出てきます。過去問を解いて知識を入れておきます。
5位:文化構想学部
文化構想学部は、他学部にない形式への対策が必要です。大問1〜4はマーク式、大問5は記述式です。
- 大問1:空欄補充
- 大問2:内容把握
- 大問3:文挿入問題
- 大問4:会話表現
- 大問5:要約問題
特徴的なのは大問3と大問5です。大問3は複数の短文を読み、空所に入る文章を選択する問題。大問5は長文を読んで、その文章を10語以内で要約する問題です。どちらも他学部では見られません。
4位:法学部
法学部は、長文に加えて文法と英作文が重視される学部です。法科大学院からは毎年数多くの司法試験合格者を輩出しています。
多くの学部が大問5つであるのに対し、法学部は大問7つです。
- 大問1、2:長文問題
- 大問3〜5:英文法問題
- 大問6、7:英作文問題
特に大問6・7の英作文は、いろいろなタイプの問題が出ます。たとえば2017年の大問7は、大問6の図表をもとに世界人口について将来直面する問題を2つ書くという形式でした。出題の幅が広く、早稲田大学の中でもかなりの難しさです。
3位:社会科学部
社会科学部からは英語の難易度が一気に上がります。大問数は5題です。
- 大問1:文法問題
- 大問2:長文の空所補充問題
- 大問3〜5:長文問題
一見すると他学部と同じような構成ですが、出典がサイエンスやガーディアンズといった英語圏の科学雑誌です。日本語でさえ難しい内容を英語で読むため、読解の負荷が大きくなります。
ただし問題が難しい分、受験生の間で差はつきにくくなります。形式が合いそうなら挑戦する価値があります。
2位:理工学部
理工学部の英語は全国でもトップレベルの難易度です。
- 大問1:長文問題
- 大問2:整序問題(語句を並べ替えて英文を作る問題)
- 大問3A:空所補充
- 大問3B:整序問題
- 大問4:長文読解
- 大問5:語彙
ありとあらゆる角度から出題され、問題一つ一つの難易度も高くなっています。ただし難しい分、合格最低点は6割弱です。他の教科の点数で合否が分かれやすい構造になります。
1位:国際教養学部
国際教養学部は、早稲田大学の中で最も英語の比重が重い学部です。1時限目がReading、2時限目がWritingという特殊な方式です。
この方式になったのは2021年度からで、大学はサンプル問題を公開しています。サンプル問題の構成は次のとおりです。
- Reading 第1問 長文読解
- Reading 第2問 長文読解
- Reading 第3問 長文読解
- Writing 第1問 要約
- Writing 第2問 要約と自由英作文
- Writing 第3問 自由英作文
実践的な試験で、イメージとしてはTOEICに近い形式です。受験する場合は、サンプル問題での形式確認が欠かせません。現行方式になったのが2021年度からで、方式変更後の出題例が限られるためです。2027年度入試に向けては、最新の募集要項で方式に変更がないかを確認します。
よくある間違い:英語が易しい学部を選べば受かりやすいと考える
ランキングをそのまま志望学部選びに使うのは誤りです。英語が平易な学部は受験者全体の得点も上がり、合格最低点が高くなります。さらに商学部のように併願しやすい学部では倍率が上がりやすくなります。
回避策は、出題形式と自分の得意不得意を突き合わせて選ぶことです。
- 処理速度に自信があるならスポーツ科学部のような量の多い出題
- 形式対策で差がつく人間科学部のような独自形式
- 英語で差がつきにくい社会科学部や理工学部では他教科の仕上がりで勝負
このように、難易度の順位ではなく「自分が得点できる形式か」で判断します。
早稲田大学入試の英語はいつから勉強すべき?
本格的な学習は高校2年生頃からが目安です。
- 偏差値50以上をキープできている場合:高校2年生頃から本格化
- 偏差値50を下回る場合:それより早い時期から基礎固めを開始
順番としては、単語と文法を固めてから英文解釈、そのあとに長文と記述対策へ進みます。学部別の記述・英作文対策は、読解が安定してからで間に合います。
FAST-UPが見てきた早稲田英語のつまずき
指導現場で多いのは、志望学部を決めないまま長文演習だけを増やしてしまうケースです。早稲田大学は学部ごとに要約・自由英作文・整序・正誤と出題の軸が違うため、汎用的な長文演習だけでは記述や形式特有の設問が最後まで埋まりません。
もう一つ目立つのが、構文把握を飛ばして速読に進むパターンです。速く読めているつもりでも設問で選択肢を絞り切れず、社会科学部や理工学部のような硬い英文で崩れます。英文解釈の教材を一冊やり切ってから速度を上げる生徒のほうが、過去問に入ってからの伸びが安定します。
学部・方式ごとの細かい対策に不安がある場合は、FAST-UP逆転塾が公式LINEで無料カウンセリングを実施しています。
早稲田大学入試の英語対策におすすめ参考書
分野ごとに一冊ずつ仕上げる形が基本です。全体像は次の表のとおりです。
| 分野 | 参考書 | 役割 |
|---|---|---|
| 英単語・英熟語 | システム英単語 | 頻出語をフレーズで習得 |
| 英単語・英熟語 | 速読英熟語 | 熟語を一問一答形式で網羅 |
| 英文法 | 大学入試 肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本 | 基礎の総復習 |
| 英文法 | NEXTSTAGE | 文法・語法を網羅的に演習 |
| 英文解釈 | 入門 英文解釈の技術70 | SVOCを振る練習 |
| 英文解釈 | ポレポレ英文読解プロセス50 | 複雑な構文の読解 |
システム英単語
システム英単語を選ぶ理由は、効率よく進められる構成にあります。
たとえばミニマムフレーズです。ミニマムフレーズとは、単語単体ではなく単語が含まれている短い文章のこと。単語の使い方も一緒に覚えられます。
速読英熟語
速読英熟語には855個の英熟語が載っています。大学受験で必要な英熟語を網羅できる一冊です。
一問一答形式でシンプルな作りで、レイアウトも最低限の情報に絞られています。システム英単語と組み合わせれば、語彙力で劣ることはほとんどありません。
大学入試 肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本
高校基礎までの英文法を最短距離で勉強できる一冊です。英文法をやり直したい人や、短期間で英文法を習得したい人に向いています。
内容は0章が中学英文法の総復習、1〜11章が高校英語です。他の参考書では当たり前に使われている用語も一から説明されるため、途中で置いていかれにくい構成になっています。急いで進めれば一週間で終えられる量です。
NEXTSTAGE
NEXTSTAGEは網羅的に知識を学べる一冊です。収録分野は次のとおりです。
- 文法
- 語法
- イディオム
- 会話表現
- 単語・語彙
- アクセント
- 発音
文法書でありながらイディオムや語法まで扱うため、法学部や社会科学部の文法問題にも対応できます。ただし問題数は約1500個あり、解説も詳しいのでボリュームがあります。わからないところはすぐに答えを見て、何度も周回することが大切です。問題数は約1500個あり、1問ずつ悩むと一周に時間がかかりすぎるためです。
入門 英文解釈の技術70
英語は単語と文法を習っただけでは読めるようになりません。構造を分析してSVOCを自分で振れるようになると、英文が読めるようになります。
この参考書では、文章を分析して読解していく方法を練習できます。見開き1ページで、左に英文、残りは解説という構成です。例文をコピーして自分なりにSVOCを書き、答え合わせをして正しい読み方を身につけます。
ポレポレ英文読解プロセス50
ポレポレ英文読解プロセス50をマスターすれば、大学受験で出題される文章の多くに対応できます。
ただし例文は1文で3行あるほど複雑な形です。使うタイミングを間違えれば時間の無駄になります。「入門 英文解釈の技術70」を終え、時間に余裕がある人が取り組む教材です。
他大学の英語・科目別対策もあわせて確認する
早稲田大学と併願しやすい大学の出題傾向も、同じ視点で整理しておくと学部選びがしやすくなります。英語の学部別対策の考え方は青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策が参考になります。
国語の科目別対策までそろえたい場合は明治大学の漢文の入試傾向と対策、併願校の難易度の推移を知りたい場合は立教大学の偏差値推移の解説も確認しておきます。
よくある質問
Q. 早稲田大学で英語が最も難しい学部はどこですか。
A. 国際教養学部です。1時限目Reading、2時限目Writingという独自方式で、要約と自由英作文の比重が大きくなっています。次いで理工学部、社会科学部の難度が高い構成です。
Q. 英語が易しい学部を受ければ合格しやすいですか。
A. そうとは限りません。英語が平易な学部は合格最低点が高くなり、商学部のように併願しやすい学部は倍率も上がりやすくなります。難易度ではなく、自分が得点できる出題形式かどうかで選びます。
Q. 英語の勉強はいつから始めればよいですか。
A. 偏差値50以上をキープできている場合は高校2年生頃からの本格化が目安です。偏差値50を下回る場合は、それより早い時期から単語と文法の基礎固めを始めます。
Q. 参考書はどの順番で進めればよいですか。
A. 単語と文法を固め、次に英文解釈、最後に長文と学部別の記述対策という順番です。英文解釈は「入門 英文解釈の技術70」を終えてから「ポレポレ英文読解プロセス50」へ進みます。


