慶應義塾大学の文系の学部を紹介!入りやすい学部・偏差値も紹介
私立大学の最高峰の大学群である早慶。
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私立大学の最高峰の大学群である早慶。そのうちの一角を担う慶応義塾大学には、文系学部だけで6つの学部があります。それぞれの学部の偏差値や倍率はどのようになっているのか。
今回は慶応義塾大学の文系学部にスポットを当て、偏差値や倍率、入試科目、受験対策がしやすい学部などをご紹介します。
慶応義塾大学の文系はどんな学部がある?
慶応義塾大学の文系学部は全部で6つ。ここからは6つの学部の特徴についてご紹介します。
文学部
文学部は1890年に設置されており、慶應の文系学部の中では最も古い学部の1つです。学科は人文社会学科1つのみとなっていますが、学系は哲学、史学、文学と5つに分かれ、そこからさらに専攻が17コース存在します。1年生は日吉キャンパスで基礎を学び、2年生からは三田キャンパスで専攻を見つけることになります。
外国語科目も多く、定番の英語やドイツ語、フランス語、中国語のほか、朝鮮語やイタリア語、ギリシア語、ラテン語なども学べます。日本の私立大学で最も古い文学部としての伝統も垣間見ることができる学部です。
経済学部
経済学部も文系学部同様1890年に設置された学部で、日本で初の経済学部です。厳密には経済学部という名称ではなく、理財科と名づけられました。経済学部に名称が変わるのは1920年です。学科は経済学科のみですが、文学部と違って2年生までは日吉キャンパス、3年生からは三田キャンパスで専門的な学びを行います。
経済学部の専門分野は10グループに分けられており、環境や社会、国際経済など幅広く取り揃えられており、深い学びが行えます。ゼミではさらに専門分野を深く学んでいき、卒業論文として発表。多くの著名人を生み出し、官僚などを輩出した学部でもあります。
法学部
法学部も文学部、経済学部同様に1890年に設置された学部です。法学部では法律学科と政治学科の2つの学科があり、法律学科では法律を中心とした学び、政治学科では議会や行政といった部分を中心に学んでいきます。
法律学科では習熟度に分けて法律を学んでいくため、基礎から着実に様々な分野の学びが行えます。一方、政治学科は5つの系列に分けて、政治思想や日本政治など様々な観点から学べるようになっています。同じ学部でありながら、学科ごとでカラーが異なるのが特徴的です。
商学部
商学部は経済学部から独立して作られた学部です。商学自体は1873年から既に行われているため、その歴史は文学部や経済学部、法学部と変わりません。大学2年までは4つの分野に絞って学習を行い、3年以降は9つの分野に広げて商学を学んでいきます。
商学部では、アクティブラーニングを積極的に採用しており、一方通行にならない学習を進めています。また将来的に公認会計士や税理士を目指す人を対象にした講演会などを開催するなど、将来的な道筋につながるようなイベントを多数行っているのも特徴です。
総合政策学部
総合政策学部は、1990年に設置された学部で、キャンパスは神奈川県藤沢市にある湘南藤沢キャンパス、通称SFCです。同時に設置された環境情報学部と一緒に授業を行う中で、総合政策学部は文系寄りの学習を行っていきます。
研究分野は5つに分かれており、その中から選んで深く学んでいくのが総合政策学部。ただ基盤科目に関しては学部関係なく学習を行っていくため、ベースとなる学習は環境情報学部と同じ。あとは学年を重ねていく中で専門性の違うものを学んでいくような形になります。
環境情報学部
環境情報学部は、総合政策学部同様、SFCを中心に学び続けていく学部です。環境情報学部は理系よりの学びを行っていく学部なので、生命や健康、エネルギーといったことを学んでいきます。
総合政策学部でご紹介した通り、SFCの2学部は基礎的なカリキュラムは同じなので、同じものを学びながら大学の後半で文系と理系に分かれていくようなイメージです。学びたいものを学べるほか、個性を重視して1人1人のポテンシャルを引き出すような環境が整えられており、より柔軟な学びが行えます。
慶応義塾大学の文系学部の偏差値は?難易度は高い?
慶応は全国的に知られていることもあって、人気は高く必要な学力も高めです。ここでは偏差値について過去5年のものをまとめましたのでご紹介します。
文学部の偏差値
| 18年偏差値 | 19年偏差値 | 20年偏差値 | 21年偏差値 | 22年偏差値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 人文社会学科 | 65.0 | 65.0 | 65.0 | 65.0 | 65.0 |
文学部の偏差値は基本的にこの5年で大きな変化はなく、一定の偏差値を保っていることがわかります。
経済学部の偏差値
| 18年偏差値 | 19年偏差値 | 20年偏差値 | 21年偏差値 | 22年偏差値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 経済学科 <br>A方式 | 67.5 | 67.5 | 67.5 | 67.5 | 67.5 |
| 経済学科 <br>B方式 | 70.0 | 67.5 | 67.5 | 67.5 | 67.5 |
経済学科では2つの方式がありますが、2018年度にB方式で偏差値70こそありましたが、ここ数年で大きな変化はないといっていいでしょう。
法学部の偏差値
| 18年偏差値 | 19年偏差値 | 20年偏差値 | 21年偏差値 | 22年偏差値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 法律学科 | 70.0 | 70.0 | 70.0 | 67.5 | 67.5 |
| 政治学科 | 70.0 | 67.5 | 67.5 | 67.5 | 67.5 |
2つの学科がある法学部では、これまで法律学科の方が偏差値が上でしたが、現状では同じ偏差値です。
商学部の偏差値
| 18年偏差値 | 19年偏差値 | 20年偏差値 | 21年偏差値 | 22年偏差値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 商学科 <br>A方式 | 65.0 | 65.0 | 65.0 | 65.0 | 65.0 |
| 商学科 <br>B方式 | 70.0 | 67.5 | 67.5 | 67.5 | 67.5 |
商学科も経済学部同様2つの方式がありますが、経済学部と違い、B方式が常にリードしており、同じ商学科でも違いがみられます。
総合政策学部の偏差値
| 18年偏差値 | 19年偏差値 | 20年偏差値 | 21年偏差値 | 22年偏差値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 総合政策学科 | 70.0 | 72.5 | 70.0 | 72.5 | 72.5 |
偏差値に若干のゆらぎはありますが、偏差値70~72.5で推移していることがわかります。
環境情報学部の偏差値
| 18年偏差値 | 19年偏差値 | 20年偏差値 | 21年偏差値 | 22年偏差値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 環境情報学科 | 70.0 | 72.5 | 72.5 | 72.5 | 72.5 |
環境情報学部は総合政策学部とほぼ同じですが、5年間の平均偏差値では若干総合政策学部を上回っていることがわかります。
慶応義塾大学の文系学部の倍率は?
総じて偏差値が高い慶応の文系学部ですが、次は倍率についてです。倍率に関しては直近2年分の倍率をご紹介します。
文学部の倍率
| 21年倍率 | 22年倍率 | |
|---|---|---|
| 人文社会学科 | 3.2倍 | 3.2倍 |
文学部の倍率はほとんど変化がありません。志願者は若干減っていますが、その分、合格者も減らしているため、倍率の変動が少ない状態です。
経済学部の倍率
| 21年倍率 | 22年倍率 | |
|---|---|---|
| 経済学科 <br>A方式 | 3.1倍 | 3.1倍 |
| 経済学科 <br>B方式 | 3.8倍 | 4.1倍 |
経済学科の2つの方式は21年度と22年度で志願者数などにほとんど変化がなく、A方式に至っては合格者数が1人しか違いません。どちらかといえばB方式の方が倍率は高めです。
法学部の倍率
| 21年倍率 | 22年倍率 | |
|---|---|---|
| 法律学科 | 4.2倍 | 4.3倍 |
| 政治学科 | 3.7倍 | 4.0倍 |
法学部は法律学科で志願者数が増え、政治学科がわずかに減りました。倍率はも多少変化し、わずかながら難化していることがわかります。
商学部の倍率
| 21年倍率 | 22年倍率 | |
|---|---|---|
| 商学科 <br>A方式 | 2.2倍 | 2.3倍 |
| 商学科 <br>B方式 | 7.3倍 | 6.7倍 |
商学部はいずれの方式も志願者数を伸ばしていますが、明らかにB方式の方が激戦であり、倍率が下がったとしてもその差はかなり大きいです。
総合政策学部の倍率
| 21年倍率 | 22年倍率 | |
|---|---|---|
| 総合政策学科 | 7.1倍 | 5.3倍 |
志願者数が多少減った一方、合格者を増やしたことで2倍近く倍率を落としています。23年度に反動を受けて再び倍率を上げる可能性もあります。
環境情報学部の倍率
| 21年倍率 | 22年倍率 | |
|---|---|---|
| 環境情報学科 | 7.7倍 | 5.5倍 |
総合政策学部と同じような動きを見せたのが環境情報学部。志願者が減った一方で合格者を増やしており、倍率は結構な割合で減っています。
慶応義塾大学の文系学部の入試科目は?
次は慶応の文系学部における入試科目についてです。
文学部の入試科目
文学部は「外国語」、「地理歴史」、「小論文」の3科目が入試科目となりますただ地理歴史といっても、地理Bは含まれておらず、世界史Bもしくは日本史Bが対象です。
経済学部の入試科目
経済学部ではA方式B方式に関係なく、英語と小論文は出題されます。残り1教科は、A方式が数学、B方式が世界史もしくは日本史です。
数学は数学ⅠAと数学ⅡBが対象になっている一方、B方式は世界史が1500年以降、日本史が1600年以降から出題されるため、範囲が狭い分、深い学習が求められます。
法学部の入試科目
法学部は2つの学科いずれも「外国語」、「日本史or世界史」、「論述力」が入試科目です。論述力は構成や発想まで問われる点で小論文と違いますが、特に気にする必要はなさそうです。
商学部の入試科目
商学部はA方式B方式ともに「外国語」と「地理歴史」が共通しています。ちなみに他の学部と違い、商学部は地理も含まれており、地理で勝負したい人は商学部がおすすめです。
A方式は数学、B方式は論文テストが出題されます。数学は数学ⅠAと数学ⅡBが対象で、論文テストは資料が与えられて書くため、小論文や論述力とほぼ同じです。
総合政策学部の入試科目
総合政策学部では「数学または情報」、「外国語」、「数学および外国語」のいずれか1つをまずは選びます。「数学または情報」の場合は当日に数学もしくは情報を選択することになります。
そして、小論文も出題されます。論理的に構成されているかなど、小論文としての体裁が保たれているかなどもチェックされるでしょう。
環境情報学部の入試科目
環境情報学部も基本的に総合政策学部と全く同じです。出題範囲などもほぼ同じなので、文系の学びをしたい人は総合政策学部、理系の学びをしたい人は環境情報学部という区別の仕方ができます。
慶応義塾大学の文系学部で入りやすい・受験対策がしやすい学部は?
今までの情報を踏まえた上で、どの学部が入りやすく、受験対策がしやすいのかをご紹介します。
経済学部(A方式)は最低得点が低い
現状、合格最低点が低いのは経済学部のA方式です。英語と数学、小論文の合計は420点、2022年度の合格最低点は209点と少なめです。ここ5年で見ると210点を割り込む機会が2回あります。
B方式は同じ420点ながら、合格最低点は250点前後と明らかに違いがみられます。これはA方式が数学を採用しているからで、日本史や世界史を採用しているB方式と比較するとその差はかなり大きいと言えます。数学や日本史、世界史は150点満点と配点が高めなので、A方式とB方式の差はこれらの教科の違いといっても過言ではありません。
数学が得意な文系学生はA方式を狙ってみるのもいいでしょう。
商学部(A方式)は倍率が低い
商学部ではA方式とB方式で明らかに倍率が異なります。A方式の方が圧倒的に倍率が低く、B方式の方が高めです。倍率が異なる要素としては、A方式は数学を採用し、B方式は論文テストを採用しているからで、経済学部で見られた傾向と同じことが言えるでしょう。
ちなみに数学と論文テストでは受験者平均が大きく異なり、2022年度は数学が42.93点、論文テストは74.71点と実に30点も違いがあります。2020年は特に差が激しく、数学の平均点がわずか30点しかなく、論文テストの平均点が70点だったため、40点もの差がついたのです。
数学はここ5年で5割を超える平均点になったのは1回しかなく、論文テストは6割から7割のラインを推移します。しかし、論文テストも2018年度に42.3点という平均点を出しており、決して論文テストがイージーというわけではありません。
文学部は例年問題傾向が変わらず対策がしやすい
文学部は偏差値や倍率があまり変化がないことが数字で示されていますが、問題傾向に関しても実はさほど変わりません。大問数は5つ、適当な言葉がなければ適当な言葉がないという選択肢を選ばなければならない点なども変わっておらず、対策は立てやすいです。
また100字で論述する問題も例年登場し、しかも2問出題されます。この2問が合否を大きく左右すると言っても過言ではありません。
まとめ
今回は慶応の文系学部についてご紹介してまいりました。劇的に難化する学部はないものの、高いレベルで安定しているため、猛勉強を重ねて試験に挑みましょう。
数学ができる学生はあえて数学を必要とする方式で勝負するなど、得意科目に応じた戦略を立てていき、負担の少ない形で慶応合格を目指しましょう。
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