慶應義塾大学の併願校の選び方とおすすめ4校
「慶應義塾大学が第一志望の場合のおすすめ併願校ってどこ?」
FAST-UP
慶應義塾大学の併願校は、志望学部が同じで問題傾向が近く、慶應より前の日程で受けられる大学から選ぶのが基本です。候補としては早稲田大学、青山学院大学、明治大学、中央大学が挙がります。入学手続きの締切も事前に確認します。
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慶應義塾大学の併願校を選ぶ5つのポイント
併願校選びの軸は次の5つです。どれか1つに偏らず、組み合わせて判断します。
- 志望する学部を優先して選ぶ
- 得意な科目や問題傾向から選ぶ
- 慶應義塾大学の受験より前の日程の大学を選ぶ
- 入学手続きの締め切り日から選ぶ
- 就職やカリキュラム内容で選ぶ
志望する学部を優先して選ぶ
併願校でも、志望する学部を最優先にします。志望外の学部に入ると、入学後に後悔することがあるからです。
「文学部に入ってみたものの、興味のある分野がなく授業が苦痛」という状態は起こり得ます。大学は高校までと違い、専門的な内容を扱います。授業のレベルも上がるため、興味が持てない分野だと学び続けることが難しくなります。
毎年、学部の内容に満足できず、編入や再受験を考える人も出てきます。学部を軸に併願校を選べば、学ぶ分野への不満は避けやすくなります。
得意な科目や問題傾向から選ぶ
併願校は、できるだけ少ない追加対策で合格できる大学を選びます。併願校の勉強に時間を使うほど、第一志望に充てられる時間が減るためです。
慶應義塾大学と問題傾向がまったく違う大学を選ぶと、個別の対策が必要になります。受験終盤の大切な時期に、そこへ時間を取られるのは負担です。
一方、慶應義塾大学と傾向が似ている大学なら、過去問を解いて形式に慣れておく程度で済みます。特に小論文のある大学は相性がよい選択です。慶應義塾大学では小論文が出題されるため、他大学の過去問演習がそのまま小論文の強化につながります。
慶應義塾大学の受験より前の日程の大学を選ぶ
本命より前に受ける大学を1校は確保します。長期間かけて慶應義塾大学を目指してきたほど、本番のプレッシャーは大きくなります。
先に併願校を受けておけば、受験会場の空気や時間配分に慣れた状態で本命に臨めます。仮に「緊張で手が動かなかった」としても、一度経験しているかどうかで本番の緊張の度合いは変わります。
入学手続きの締め切り日から選ぶ
入学手続きの締め切り日は、併願校を選ぶ際に必ず確認したいポイントです。納入した入学金は、入学を辞退しても返還されない扱いが一般的だからです。
合格しても、入学手続きをしなければ入学はできません。つまり、入学前に入学金を納入する必要があります。ところが大学によっては、慶應義塾大学の合格発表より前に入学手続締切日が設定されている場合があります。
その場合、複数校に入学金を納入することになり、費用が大きく膨らみます。出願前に、合格発表日と手続締切日をカレンダーに並べて確認します。
就職やカリキュラム内容で選ぶ
併願校も、入学後の4年間を想定して選びます。カリキュラムの内容、学べる分野、就職支援の体制を、実際に通う前提で調べます。
学費や奨学金制度も同じく確認対象です。たとえば学習院大学の4年間の学費と免除制度のように、大学ごとに納入時期や支援制度は異なります。
よくある間違い:併願校の入学後を調べないまま出願する
併願校選びで多い失敗は、その大学に入学したあとのことを調べないまま出願することです。第一志望に行くつもりで勉強しているため、併願校の学部内容や就職状況まで手が回らない人が少なくありません。
現実には、併願校に進学する可能性は十分にあります。回避策はシンプルで、出願する大学はすべて「自分がここに4年間通う」と想定して調べることです。学部のカリキュラム、学べるゼミ、キャンパスの所在地、卒業後の進路を、出願前に一度ずつ確認します。
慶應義塾大学が第一志望の場合のおすすめ併願校
慶應義塾大学を第一志望にする場合、次の4校が有力な候補になります。
| 大学 | 併願しやすい理由 |
|---|---|
| 早稲田大学 | レベル感が近く、医学系以外の学部が揃っている |
| 青山学院大学 | 小論文を課す学部があり、慶應対策を活かしやすい |
| 明治大学 | MARCH最難関。全学部入試は2月に受験でき、本命前の練習になる |
| 中央大学 | 法学部が法曹界に多くの人材を送り出している |
早稲田大学
1校目は早稲田大学です。慶應義塾大学とレベル感が近く、同じように専門的な内容を学べます。
「慶應義塾大学で経済学を学びたい」と考えている人なら、早稲田大学でも満足のいく学びができます。
もう1つの理由は、慶應義塾大学と同じ系統の内容を学べる学部が多いことです。併願校では同じ学部を受験できるかどうかが鍵になります。早稲田大学は医学系学部以外の全学部が揃っています。
青山学院大学
2校目は青山学院大学です。小論文を活かせる点が理由です。
青山学院大学では2021年から、特定の学部の受験科目に小論文が加わりました。慶應義塾大学のために積み上げた小論文の勉強をそのまま使えます。入試科目は年度ごとに変わるため、出願前に最新の募集要項で確認します。
英語の難度が高い学部もあるため、学部単位で傾向を見ておくと安心です。詳しくは青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策を参照してください。
おしゃれでキラキラしたイメージがあり、ブランド面で見劣りしないという点も、進学先として前向きに考えやすい理由になります。
明治大学
3校目は明治大学です。明治大学はMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の中でも最難関とされ、早慶のすぐ下に位置します。
学部構成を見ると、慶應義塾大学にある学部に加えて農学部もあります。志望分野の受け皿が広い点が強みです。
さらに「全学部入試」(複数の学部を1回の試験で併願できる方式)なら2月に受験できます。慶應義塾大学を受ける前の練習として適しています。国語で漢文が必要になる方式もあるため、明治大学の漢文の入試傾向と対策で出題形式を確認しておくと準備しやすくなります。
なお、MARCH内でも難易度は動きます。立教大学の偏差値推移のように学部単位の変化を追うと、併願の組み方を調整しやすくなります。
中央大学
4校目は中央大学です。特におすすめなのが法学部です。
中央大学の法学部は、弁護士や裁判官として多くの人材を法曹界に送り出してきました。難易度とブランド力の面で、法学分野では慶應義塾大学に引けを取りません。法学部を志望しているなら、併願先として検討する価値があります。
慶應義塾大学の併願に国公立大学はありか
慶應義塾大学が第一志望の場合、国公立大学の併願はおすすめできません。試験科目の数が大きく違うためです。
私立大学は一般的に3科目受験、国公立大学は5教科7科目が必要になります。国公立志望の人が慶應義塾大学を受けるのは、すでに学習済みの科目で対応できるため成立します。
しかし逆向きは非効率です。私立3科目で仕上げてきた人が国公立を併願するには、新たな科目を一から学ぶ必要があります。併願のために科目を増やすと、慶應義塾大学の対策に使える時間が削られます。
慶應義塾大学の専願受験は失敗しやすいのか
慶應義塾大学の専願は、浪人を覚悟できる場合は選択肢になります。
専願のデメリットは、不合格のときに進学先が残らないことです。浪人の費用や生活について家庭で話し合い、浪人してもよいと結論が出ているなら、専願という判断もあり得ます。
ただし現在の学力水準は考慮が必要です。現時点の偏差値が大きく離れている場合、浪人しても慶應義塾大学に届くとは限りません。どうしても慶應義塾大学に行きたいなら、次の学部間併願も検討します。
慶應義塾大学が第一志望なら学部間併願もおすすめ
学部間併願(同じ大学の複数の学部に出願すること)は、慶應義塾大学志望者にとって現実的な手段です。
以下は2021年の実志願者占有率です。実志願者占有率は、志願者の中でどれだけ併願している人がいるかを表しています。
| 実志願者占有率 | |
|---|---|
| 単願者 | 67.5% |
| 2学部併願者 | 22.9% |
| 3学部併願者 | 6.8% |
| 4学部併願者 | 2.0% |
| 5学部以上併願者 | 0.7% |
合計で約30%の人が学部間併願をしていることがわかります。どうしても慶應義塾大学に入りたい場合、学部をまたいで出願する形が有力です。
FAST-UPが見てきた併願校選びのつまずき
指導の現場で目立つのは、併願校を「数で埋める」形になってしまうケースです。不安が大きいほど出願校が増え、結果として本命の過去問演習に使う時間が削られていきます。
もう1つのつまずきは、日程の並びを見ないまま出願してしまうことです。連続受験で体力を消耗し、本命の日に力を出し切れない受験生がいます。出願前に試験日と移動を書き出し、本命前後に余白を作る形が機能します。
小論文の扱いも分かれ目になります。慶應義塾大学の小論文対策を進めている人は、小論文を課す併願校を選ぶと学習が重なり、負担が増えにくくなります。逆に、傾向がまったく違う大学を加えると、直前期に新しい対策が発生します。併願校は「本命の勉強を削らない組み方」で決めると、実力を出しやすくなります。
よくある質問
Q. 慶應義塾大学の併願校は何校くらい受けるとよいですか。 A. 校数そのものより、本命の対策時間を削らないかどうかで判断します。問題傾向が近い大学で揃えれば追加対策が少なく済み、傾向が離れた大学を増やすほど直前期の負担が増えます。日程の並びと体力も合わせて考えます。
Q. 併願校は慶應義塾大学より前の日程で受けるべきですか。 A. 本命前に受験の場に慣れておきたい場合は有効です。先に試験会場を経験しておくと、時間配分や緊張の感覚をつかんだ状態で慶應義塾大学の本番に臨めます。
Q. 国公立大学との併願は本当に避けた方がよいですか。 A. 私立3科目で準備してきた場合は避けた方が無難です。国公立大学は5教科7科目が必要で、併願のために科目を増やすと慶應義塾大学の対策時間が減ります。もともと国公立志望で科目を揃えている場合は事情が異なります。
Q. 専願で受けても大丈夫ですか。 A. 浪人の可能性を家庭で合意できている場合に限り、選択肢になります。不合格のとき進学先が残らないためです。進学先を確保したいなら、併願校を用意するか学部間併願を検討します。
まとめ
慶應義塾大学の併願校は、学部・問題傾向・日程・入学手続きの締め切り・入学後の内容という5つの観点で絞り込みます。候補としては早稲田大学、早稲田に続く形で青山学院大学、明治大学、中央大学が挙がります。
国公立大学の併願は科目負担の面で非効率です。専願を選ぶなら浪人の可能性を前提に家庭で話し合い、学部間併願も含めて出願の形を決めます。


