共通テストの浪人生の出願と会場・不利かを解説
浪人生の共通テスト出願はマイページ方式に統一され
FAST-UP
共通テストは浪人生も試験内容は現役生と同じで、出願だけを自分で行います。出願サイトでマイページを作成し、顔写真の登録と検定料の決済まで画面上で完結し、卒業証明書や調査書の提出は不要です。
2026年10月時点の情報です。
浪人生の共通テスト出願は完全オンライン化|学校経由ではなく自分で申し込む
大学入学共通テストの出願は、2026年度入試から現役生と浪人生の区別なく、専用サイトでマイページを作成するオンライン方式に統一されました。紙の願書は使いません。出願内容の確認や訂正、受験票の取得までマイページ上で完結します。
それまで浪人生は紙の願書を取り寄せて郵送する個人出願でしたが、この手間はなくなりました。一方で、入力内容の管理と締切の把握はすべて本人の責任になります。学校からの一括案内がないため、既卒者は出願時のスケジュール管理を自分で行う必要があります。
マイページ作成から受験票ダウンロードまでの手順
手続きは次の順番で進みます。前の段階が終わらないと次に進めないため、早めのスタートが安全です。
- ネット環境・メールアドレス・顔写真データをそろえる
- 出願サイトでマイページを作成する(ログイン用の情報は必ず控える)
- 氏名・生年月日・現住所・連絡先、受験地、受験教科などの出願情報を登録する
- 顔写真データをアップロードし、表示を確認する
- 検定料を決済し、支払い完了の表示を確認する
- 出願内容を確認し、必要なら訂正期間内に修正する
- 試験が近づいたらマイページから受験票を取得し、白色の用紙に印刷する
各手続きの期間は年度ごとに決まります。参考として、令和8年度(2026年1月実施)の日程は次のとおりでした。
| 手続き | 令和8年度の期間 |
|---|---|
| マイページの作成 | 2025年7月1日10:00〜10月3日17:00 |
| 出願内容の登録 | 2025年9月16日10:00〜10月3日17:00 |
| 検定料の支払い | 2025年9月16日10:00〜10月3日23:59 |
| 出願内容の確認・訂正 | 2025年10月10日10:00〜10月17日17:00 |
| 受験票の取得・印刷 | 2025年12月10日10:00〜 |
| 試験日 | 2026年1月17日・18日 |
| 成績開示(希望者のみ) | 2026年4月1日10:00〜4月30日23:59 |
2027年度入試の日程は大学入試センターが公開する受験案内で確認します。前年度と同じ日付になるとは限らないため、最新の受験案内を必ず読む流れにしておくと安心です。
出願に必要なもの(メールアドレス・顔写真データ・検定料の支払い手段)
必要なものは3つです。どれも当日すぐに用意できるものではないため、出願期間の前にそろえておきます。
| 必要なもの | 具体的な内容 |
|---|---|
| ネットにつながる端末 | パソコン・スマートフォン・タブレットのいずれでも可 |
| メールアドレス | マイページ作成に必須。連絡が届くため本人のものを使う |
| 顔写真データ | 無帽・正面・無背景で、加工アプリでの修正は不可 |
| 支払い手段 | クレジットカード、コンビニ支払い、ペイジー、ネットバンキング |
顔写真は撮影時期の条件があります。令和8年度では2025年7月1日以降に撮影したものが条件でした。古い証明写真の流用は不承認につながるため、受験案内で条件を確認してから撮影します。写真館や証明写真機を使う場合は、データで受け取れるものを選びます。
家庭にネット環境がない場合は、事前に大学入試センターへ申し出て許可を得れば、郵送による出願も認められています。該当する場合は出願期間より前に相談しておきます。
卒業証明書・調査書は提出が必要か
卒業証明書などの出願資格証明書類は、提出が不要になりました。高校に連絡して証明書を取得する必要はありません。既卒者の出願負担が軽くなった大きな変更点です。
共通テストの出願で登録するのは出願情報と顔写真データです。調査書は共通テストの出願では求められません。ただし大学ごとの出願では調査書の提出を求めるケースがあるため、志望校の募集要項を個別に確認します。
出願期間と検定料の支払い期限はいつまでか
出願期間はおおよそ9月中旬から10月初旬までで、試験本番よりかなり前に締め切られます。検定料の支払い期限も出願最終日に設定されるため、期間の後半に手続きを始めると余裕がなくなります。
検定料は受験する教科数で決まります。
| 受験教科数 | 検定料 |
|---|---|
| 2教科以下 | 12,000円 |
| 3教科以上 | 18,000円 |
決済が完了しないと出願は正式に受理されません。支払い後はマイページで支払い完了や出願受付済の表示を確認します。コンビニ支払いを選ぶ場合は、支払い手続き自体に時間がかかるため、締切当日を避けます。
受験上の配慮申請は浪人生も自分で申請する
受験上の配慮(試験時間の延長や別室受験などの措置)が必要な場合は、出願情報の入力時に該当者が自分で申請します。高校が代わりに手続きを進めてくれるわけではありません。
申請に必要な書類や期限は受験案内に定められています。現役時に配慮を受けていた場合も、出願のたびに自分で登録する形になるため、受験案内の該当ページを先に読んでから出願を始めます。
浪人生の共通テスト会場はどこになる?いつわかるか
試験場(会場)は、出願時に選んだ受験地をもとに割り振られます。出身高校がどこかは関係ありません。出願情報に受験地を登録する仕組みのため、現在住んでいる地域で選ぶのが基本です。
具体的な試験場が分かるのは受験票を取得してからです。受験票は郵送ではなくマイページから取得するため、試験場の確認は受験票の取得開始後になります。令和8年度では12月10日から取得できました。
受験地は出願内容の確認・訂正期間が終わると直しにくくなります。引っ越しの予定がある場合は、出願時にどの受験地で受けるかを決めてから登録します。試験場が遠い場合は、交通手段と所要時間を早めに調べておきます。
共通テストで浪人生は不利なのか
試験問題と採点のうえで、既卒者だけが不利に扱われる仕組みはありません。移行の年にも浪人生向けの別問題は作られず、現役生と同じ問題を解く形でした。つまり、問題そのものは現役生と同条件です。
不利と言われる理由は、主に次の3つです。いずれも制度の話で、採点の扱いとは別です。
- 旧課程履修者向けの経過措置が終わり、全員が新課程の出題で受けること
- 高校で情報Ⅰを履修していない世代が、独学で対策する必要があること
- 大手予備校が実施する自己採点集計に、所属のない既卒者が登録できない場合があること
一方で、受験科目を一度通して勉強した状態からスタートできる点は浪人生の強みです。知識があるほど選択肢を絞りやすくなるため、現役時の積み上げは無駄になりません。
新課程への移行と旧課程履修者向け経過措置の扱い
経過措置は期待できません。2025年度は旧課程の受験生に対応した移行措置がありましたが、2026年度以降はすべての受験生が新課程で受験します。旧課程で学んだ範囲だけで押し切ることはできません。
新課程で変わった点は、教科ごとの試験時間と出題範囲です。主な変更は次のとおりです。
| 教科 | 試験時間 | 主な変更点 |
|---|---|---|
| 国語 | 80分から90分 | 大問が4題から5題構成に |
| 数学ⅠA | 70分 | 選択問題がなくなり必須解答に |
| 数学ⅡBC | 60分から70分 | 出題範囲が数学Ⅱ・数学B・数学Cに変更 |
| 情報Ⅰ | 60分 | 2025年度から新設 |
国語と数学ⅡBCは試験時間が延びています。時間が延びた分だけ読む量や処理量も変わるため、旧課程時代の過去問だけで時間配分を決めるのは危険です。新課程の形式に合わせた演習が必要です。
情報Ⅰを高校で習っていない浪人生の受け方と対策
情報Ⅰは2025年度から追加された教科で、試験時間は60分、プログラミングやデータの活用などが出題されます。高校で履修していない場合も、受験が必要かどうかは志望校の募集要項で決まります。まず志望校が情報Ⅰを課すかを確認します。
必要な場合の進め方は次の順番が無理がありません。
- 用語と仕組みの基本事項をインプットする
- 教科書レベルの問題で確認する
- 過去問と予想問題で出題形式に慣れる
- データの読み取りとプログラムの流れを追う練習を重ねる
配点が小さい大学を志望する場合でも、まったく手をつけないのは避けます。得点を落としても取り返せる科目かどうかは、志望校の配点を調べてから判断します。
自己採点集計(共通テストリサーチ)に浪人生が登録できない場合がある
共通テスト後に実施される自己採点集計は、予備校や高校に所属している受験生を対象とするものがあります。そのため、どこにも所属していない宅浪生は登録できないケースがあります。高卒認定の合格者や、学校が対応していない通信制高校の生徒も同様です。
登録できない場合でも、志望校の判定を確認する手段はあります。集計データをもとに誰でも利用できる判定システムが公開されており、そちらで合格可能性の目安を見られます。ただし出願予定者のなかでの順位は分からないことがあるため、判定は目安として扱います。
私立大学の共通テスト利用を考えている場合は、前年のボーダー得点率と自己採点を照らし合わせる方法が実際的です。学部ごとの目安はMARCHの共通テスト利用のボーダーと勉強法で確認できます。
浪人生の共通テストは何点上がる?目標にすべき得点率の決め方
「浪人すれば何点上がる」と言える数字はありません。伸び幅は現役時にどこまで基礎が固まっていたか、受験科目数、確保できる勉強時間で変わるためです。平均点の話を基準にするより、志望校から逆算した目標を決めるほうが行動につながります。
目標の決め方は次の手順です。
- 志望校と併願校の必要得点率(ボーダーの目安)を調べる
- 一番高い必要得点率を全体の目標にする
- 科目ごとに目標点を割り振る
- 得意科目で稼ぐ科目、大崩れを防ぐ科目を決める
- 模試ごとに達成度を確認し、割り振りを修正する
全科目で満点を狙う必要はありません。科目ごとに役割を決めないと、勉強の優先順位が決まらないためです。苦手科目はまず大崩れを防ぐ水準を目標にし、得意科目で上積みを狙う形が現実的です。
私大の共通テスト利用は大学・学部ごとに必要得点率が大きく違います。学部別の目安は明治大学の共通テスト利用のボーダーと倍率で確認し、自分の目標得点率に落とし込みます。
浪人生の共通テスト対策の進め方
順番は「基礎の確認」から「形式演習」です。基礎があいまいな状態で演習量だけ増やしても、問題文を読む速度と判断の精度が上がらないためです。浪人生は一度学習した範囲があるため、基礎を飛ばしたくなる点に注意します。
基礎の抜けを埋めてから過去問・予想問題に移る順番
最初に確認するのは、知識が「使える状態」になっているかです。知っていることと、試験で使えることは違います。英単語は見た瞬間に意味が出るか、数学は典型問題を迷わず処理できるか、古文は単語と文法で読めるかを基準にします。
基礎が整ってから過去問と予想問題に入ります。解きっぱなしにしないことが条件です。確認する項目は次の4点です。
- 知識が足りなかったのか、時間が足りなかったのか
- 問題文を読み間違えたのか、選択肢の比較が甘かったのか
- 正解した問題も根拠を持って選べていたか
- 同じタイプの問題を次に解けるか
なんとなく選んで正解した問題は、次に同じ形で出ると落とす可能性があります。正解した問題も根拠を確認します。
時間配分の練習と、模試を分析材料として使う方法
時間配分は頭で考えるだけでは身につきません。時間を測って通しで解く練習が必要です。普段は解けるのに模試で点が下がる場合、知識不足ではなく処理速度や時間配分に原因があることがあります。
決めておく項目は次のとおりです。
- 大問ごとに使う時間
- 後回しにする問題の判断基準
- 迷ったときに切り上げる時間
- 見直しに残す時間
模試は判定を見て終わりにせず、分析材料として使います。どの大問で時間を使いすぎたか、失点が知識不足か読み間違いかを切り分け、次の模試までの改善点を1つか2つに絞ります。判定だけで一喜一憂すると、勉強計画の修正につながらないためです。
共通テストと私大個別試験の勉強バランスの取り方
配点の大きい試験に時間を多く割くのが原則です。私大難関を本命にする場合、合否の中心は個別試験になるケースが多いため、共通テスト対策に全部を寄せると本命の対策が薄くなります。
バランスの決め方は次の3点です。
- 共通テスト利用で出願する大学・学部を先に決める
- 本命の個別試験で問われる形式を基準に、日々の勉強の軸を決める
- 共通テスト形式の演習は、週単位で時間を固定して確保する
志望校が共通テスト利用を実施していない場合もあります。たとえば慶應義塾大学の入試は共通テスト利用ができないため、併願の組み方から考え直す必要があります。出願方式の最新情報は各大学の募集要項で確認します。
浪人生が共通テストの出願・対策でやりがちな間違い
一番多いのは、出願に関する手続きのミスです。学校経由の案内がないため、締切やデータの不備に自分で気づく必要があります。勉強以前のところで受験機会を失うのは避けたいところです。
出願忘れ・顔写真の規格ミス・締切ぎりぎりの手続き
よくある間違いは、出願を締切直前にまとめて進めることです。回避策は、出願開始から数日のうちに手続きを終える前提でスケジュールを組むことです。
| よくある間違い | 起こること | 回避策 |
|---|---|---|
| 締切直前に手続き | アクセス集中や決済エラーで間に合わない | 出願開始から数日以内に完了させる |
| 古い証明写真を使う | 撮影時期の条件に合わず不承認 | 受験案内で条件を確認して撮り直す |
| 加工した写真を使う | 不承認で再提出が必要になる | 無帽・正面・無背景で加工なしの写真を用意する |
| 科目や受験地の選び間違い | 志望校の必要科目を満たせない | 募集要項と照らして入力後に再確認する |
| 支払いを後回し | 決済未完了で出願が成立しない | 登録と同じ日に決済まで終える |
| ログイン情報の紛失 | 受験票を取得できない | 登録時に控えを残す |
訂正期間はありますが、期間を過ぎると直せません。入力した段階で、氏名・生年月日・現住所・受験地・受験教科を声に出して読み合わせる方法が有効です。
宅浪生・仮面浪人生が情報を取りこぼしやすい場面
宅浪生と仮面浪人生は、出願や締切に関する注意喚起を受ける機会がありません。そのため、気づいたら締切直前というケースが起こります。仮面浪人は大学の授業や課題と重なるため、出願期間が忙しい時期に当たると後回しになりやすいです。
取りこぼしやすい場面をまとめておきます。
- 受験案内の公開時期と出願期間のアナウンス
- 顔写真の条件変更など、年度ごとの細かい変更点
- 受験票の取得開始日と印刷環境の準備
- 自己採点集計や判定システムの利用条件
- 志望校の募集要項の変更
対策は単純です。受験案内の公開時期に合わせて、手続きの日程を自分のカレンダーに先に書き込みます。大学入試センターと志望校の入試情報ページを月に一度見る日を決めておくと、最新の情報を取りこぼしにくくなります。
★現役時の得点をそのまま基準にして出願校を決めてしまう
指導現場でよく見るのが、現役時の得点や判定を基準に出願校を決めてしまうケースです。出題範囲や試験時間が変わると、同じ勉強量でも得点の出方が変わります。古い基準のままだと、併願校が安全側にも挑戦側にも偏ります。
もう一つのつまずきは、伸びた科目だけを見て全体の見通しを立てることです。得意科目の点が上がると全体の感触も良くなった気がしますが、必要得点率は合計で判断されます。科目別の達成度を並べて見ない限り、どこで足りないかは分かりません。
避け方は、出願校の判断材料を浪人期の模試と自己採点に置き換えることです。現役時の結果は、弱点の履歴として使うにとどめます。FAST-UPでも、出願校の相談では直近の科目別データをもとに話を進めています。
★FAST-UPが見てきた、共通テストで点を伸ばす浪人生の共通点
伸びる浪人生に共通するのは、勉強時間の使い方が毎日ほぼ同じことです。時間が自由な分、日によって勉強量が大きく動くと、演習の精度も安定しません。起きる時間と科目の順番を固定している人は、本番形式の演習でも崩れにくい傾向があります。
もう一つは自己採点の使い方です。点数だけを記録する人と、失点の理由まで分類して残す人では、次の演習の中身が変わります。理由の分類が残っていれば、同じ原因の失点が減っているかを後から確認できます。
つまずきやすいのは、復習の範囲を広げすぎることです。解き直しの対象を絞らないと、演習の回転が止まります。FAST-UPのコーチが毎日の学習を確認するときも、どの失点を次に取り切るのかを一緒に絞り込む場面が多くなります。
共通テスト当日の服装・持ち物で浪人生が確認しておくこと
受験票は自分で印刷して持参します。印刷されたものがないと会場に入れないため、前日までに印刷を済ませます。カラーかモノクロかは問われません。印刷環境がない場合は、コンビニで印刷できるか早めに確認します。
当日の確認事項をまとめます。
- 受験票を白色の用紙に印刷し、折れや汚れがない状態で持つ
- 浪人生は制服がないため私服で受験する。体温調節できる重ね着にする
- 試験場までの交通手段と所要時間を事前に調べる
- 持ち物は受験案内の規定を読み、使える時計や筆記具を前日に確認する
- 昼食と飲み物を用意し、休憩時間の過ごし方を決める
服装は見た目より、室温の変化に対応できるかを基準に選びます。会場の温度は席によって差が出ることがあるため、上に羽織るものがあると調整しやすいです。
共通テスト後に浪人生がやること・やってはいけないこと
まずやるのは自己採点です。自己採点をしないと、共通テスト利用で出願した大学の見通しも、間違えた範囲も分からないままになります。採点結果が良くない場合も、失点の範囲を復習すれば個別試験の対策に使えます。
やってはいけないのは、気を緩めることと、出願校を見直さずに当初の予定どおり出願することです。共通テストの結果で滑り止めと挑戦校の組み方は変わります。試験後でも共通テスト利用の出願を受け付ける大学があるため、受付期間を調べる価値があります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 試験当日・翌日 | 自己採点を行い、科目別の失点を記録する |
| 自己採点後 | 判定システムで目安を確認し、出願校を見直す |
| 出願前 | 共通テスト後に出願できる方式の締切を確認する |
| 個別試験まで | 失点した範囲を復習し、本命の形式演習に戻る |
国公立大学を志望する場合は、2段階選抜(共通テストの点数が基準に届かないと二次試験を受けられない制度)の有無も確認します。共通テストと二次試験の配点比率を比べ、どちらに有利な大学かを見て出願先を考えます。なお共通テストの成績は、出願時に希望した人だけがマイページで閲覧できます。
体調を崩して本試験を受けられなかった場合の選択肢は共通テスト追試と本試の違いで確認できます。
共通テスト志願者に占める浪人生(既卒者)の割合と推移
既卒者の割合は共通テストの開始以降、おおむね減少してきました。センター試験末期には18%前後でしたが、共通テスト移行後は13%台まで下がっています。18歳人口の減少と現役志向の高まりが背景として指摘されています。
| 年度 | 志願者数 | 既卒者数 | 既卒者の割合 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 535,245人 | 81,007人 | 約15% |
| 2022年度 | — | 76,785人 | 14.5% |
| 2023年度 | — | 71,642人 | 13.9% |
| 2024年度 | 491,914人 | 68,220人 | 13.9% |
| 2025年度 | 495,171人 | 64,974人 | 13.1% |
| 2026年度 | 496,237人 | 71,310人 | — |
2026年度は流れが変わりました。既卒者が71,310人に増え、特に高校卒業から2年目の志願者が12,516人と前年の8,633人から増加しています。新旧課程の切り替わり期に安全志向が強まった世代が、進学後に再挑戦へ動いた可能性が指摘されています。卒業証明書の提出が不要になり、出身高校に連絡せず出願できるようになったことも要因として挙げられています。
数字が示すのは全体の傾向です。浪人するかどうかは、本人の目標と学習の状態をもとに判断する話で、割合の増減で決めるものではありません。
保護者が把握しておきたい手続きと費用のポイント
保護者が確認したいのは、手続きの締切と費用の2点です。出願はすべて本人のマイページで進むため、保護者が代わりに操作する場面はありません。代わりに、締切と支払いの確認役を担うと抜けが減ります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検定料 | 2教科以下12,000円、3教科以上18,000円 |
| 支払い手段 | クレジットカード、コンビニ支払い、ペイジー、ネットバンキング |
| メールアドレス | 連絡が届くため受験生本人のものを使う |
| 受験票 | 郵送ではなく本人が印刷する。印刷環境の確保が必要 |
| 大学の受験料 | 共通テストの検定料とは別にかかる |
共通テスト利用の受験料は大学ごとに異なり、併願の組み方で総額が変わります。目安は立教大学の共通テスト利用の受験料で確認できます。受験料の総額は出願校を決める前に見積もっておくと、後から併願を削る判断を避けられます。
家庭でできるサポートは、生活リズムの維持と相談相手になることです。勉強内容の細かい指示は本人や指導者に任せ、手続きと体調の管理を見る役割に絞ると衝突が起きにくくなります。
よくある質問
Q. 浪人生は共通テストの出願で卒業証明書や調査書を出す必要がありますか。 A. 共通テストの出願では、卒業証明書などの出願資格証明書類は不要です。調査書も共通テストの出願では求められません。ただし大学ごとの出願では調査書が必要になるケースがあるため、志望校の募集要項を確認します。
Q. 試験会場はいつ分かりますか。希望を出せますか。 A. 受験地は出願時に自分で選びます。具体的な試験場は受験票に記載され、マイページから受験票を取得できる時期に分かります。試験場そのものを指定することはできないため、交通手段は受験票の確認後に決めます。
Q. 宅浪で自己採点集計に登録できない場合、志望校の判定はどうしますか。 A. 集計データをもとに公開される判定システムを使えば、合格可能性の目安を確認できます。出願予定者のなかでの順位が分からないことがあるため、前年のボーダー得点率と自分の自己採点を直接比べる方法も併用します。
Q. 浪人生は現役生より共通テストで不利ですか。 A. 問題や採点で既卒者だけが不利になる仕組みはありません。移行の年も浪人生向けの別問題は作られていません。注意すべきは、旧課程向けの経過措置が終わっていること、情報Ⅰの対策を自分で進める必要があることです。
Q. 出願を忘れたことに後で気づいた場合、追加で出願できますか。 A. 出願期間を過ぎると出願はできません。本試験を受けられない事情がある場合の追試験とは別の話です。出願は期間の前半で終えることを前提に、受験案内が公開された時点で日程を書き出しておきます。


