東洋大学の入試難易度は?学部別偏差値と方式差
東洋大学の入試難易度を、学部・学科別の偏差値と共通テスト得点率
FAST-UP
東洋大学の入試難易度は、大手予備校のボーダー偏差値でおおむね40台後半〜50台後半、共通テスト得点率で6割台〜8割台が目安です。日東駒専の中では中位から上位で、学部・学科・方式による差がかなり大きい点が特徴です。
2026年10月時点の情報です。
東洋大学の入試難易度はどのくらい?偏差値と共通テスト得点率の目安
東洋大学全体のボーダー偏差値は42.5〜60.0、共通テスト得点率は56%〜87%です。ボーダー偏差値とは、合格可能性50%のラインを模試の偏差値で示した数値です。この幅の広さが、東洋大学の入試難易度を一言で語れない理由です。
同じ大学でも、第1部(昼間)の文学部哲学科と、第2部(夜間)の学科では必要な学力がまったく違います。入試情報を見るときは「東洋大学は偏差値いくつか」ではなく、「志望する学部・学科・方式はいくつか」で確認するのが正しい使い方です。
東洋大学の学部・学科別偏差値一覧(文系・理系)
学部単位の偏差値は次のとおりです。大手予備校が2026年5月時点で2027年度入試を想定して設定した数値です。
| 学部 | ボーダー偏差値 |
|---|---|
| 文学部 | 47.5〜60.0 |
| 社会学部 | 50.0〜57.5 |
| 経営学部 | 50.0〜57.5 |
| 経済学部 | 47.5〜57.5 |
| 国際観光学部 | 52.5〜55.0 |
| 法学部 | 50.0〜55.0 |
| 国際学部 | 47.5〜55.0 |
| 福祉社会デザイン学部 | 47.5〜52.5 |
| 生命科学部 | 47.5〜52.5 |
| 情報連携学部 | 47.5〜52.5 |
| 健康スポーツ科学部 | 45.0〜52.5 |
| 総合情報学部 | 45.0〜52.5 |
| 理工学部 | 47.5〜50.0 |
| 食環境科学部 | 45.0〜50.0 |
| 文(第2部)学部 | 45.0〜50.0 |
| 経営(第2部)学部 | 45.0〜50.0 |
| 法(第2部)学部 | 42.5〜47.5 |
| 社会(第2部)学部 | 42.5〜45.0 |
| 経済(第2部)学部 | 42.5〜45.0 |
| 国際(イブニング)学部 | 42.5 |
学科まで見ると差はさらに開きます。文学部では哲学科が57.5〜60.0、史学科が57.5〜60.0と高く、英米文学科は47.5〜55.0です。同じ文学部でも、東洋思想文化学科は52.5〜55.0、国際文化コミュニケーション学科は50.0〜55.0と学科ごとに水準が分かれます。理工学部は機械工学科・応用化学科・都市環境デザイン学科・建築学科が47.5〜50.0、電気電子情報工学科が50.0です。
同じ学科の中でも日程・配点方式で数値が動きます。たとえば文学部哲学科は前期4教科が57.5、前期3教科が60.0です。科目数が増えるほど1科目あたりの負担は増えますが、受験者層が分散するためボーダー偏差値は下がる傾向があります。
東洋大学の学部別の共通テスト得点率(ボーダー得点率)
共通テスト利用のボーダー得点率は、全体で56%〜87%の幅があります。文系上位学科は8割前後、理工系は6割台が目安です。
| 学部・学科 | 共通テスト得点率 |
|---|---|
| 文学部 史学科 | 76%〜85% |
| 文学部 哲学科 | 75%〜85% |
| 文学部 日本文学文化学科 | 74%〜83% |
| 文学部 国際文化コミュニケーション学科 | 70%〜81% |
| 文学部 東洋思想文化学科 | 69%〜81% |
| 文学部 英米文学科 | 67%〜81% |
| 文学部 教育学科(初等教育) | 70%〜78% |
| 理工学部 応用化学科 | 67%〜71% |
| 理工学部 電気電子情報工学科 | 62%〜67% |
| 理工学部 建築学科 | 61%〜66% |
| 理工学部 機械工学科 | 61%〜63% |
| 理工学部 都市環境デザイン学科 | 60%〜63% |
| 文(第2部)学部 教育学科 | 57%〜74% |
| 文(第2部)学部 日本文学文化学科 | 57%〜68% |
同じ学科でも科目数で得点率は変わります。文学部哲学科は前期5科目が75%、前期3科目が83%です。科目数が少ないほど高い得点率が必要になるのは、少数科目型には得意科目で勝負する受験生が集まるためです。
ボーダー偏差値・ボーダー得点率の正しい読み方
ボーダーの数値は「合格可能性50%」の線であり、合格の保証でも不合格の宣告でもありません。予備校が出す入試難易度は、前年度の入試結果と今年度の模試の志望動向をもとに設定されています。
読み方のポイントを整理します。
- 合格率50%の目安:ボーダーちょうどでは半分が不合格になる
- 一般選抜が対象:実技や書類審査が中心の方式には設定されない
- 科目数で比較できない:科目数や配点が異なると単純比較は成立しない
- 変更の可能性がある:模試の動向や募集区分の変更で数値は動く
また、偏差値は模試の種類によって基準が違います。大手予備校の模試ごとに母集団が異なるため、同じ学科でも数値が10前後ずれることがあります。比較するときは、必ず同じ提供元のデータどうしで並べます。
東洋大学の難易度は日東駒専の中でどの位置か
東洋大学は日東駒専の中で中位から上位に位置します。文学部哲学科・史学科のように偏差値60.0に届く学科がある一方、第2部やイブニングコースは42.5からと幅が広く、学科単位で見ると他の3大学と重なる帯が大きいためです。
日東駒専全体の偏差値帯やレベル比較は別記事で詳しくまとめています。併願校を組むときは、そちらで4大学の重なりを確認してください。
詳しくは日東駒専の偏差値とレベルの比較を参照してください。GMARCHとの難易度差を知りたい場合は、MARCH理系の難易度もあわせて読むと位置づけがつかみやすくなります。
学部別に見た東洋大学の入試難易度の差
学部間の差は、同じ大学とは思えないほど大きいです。文系の人気学科と第2部では、ボーダー偏差値で15以上の開きがあります。
難易度が高い学部・学科
上位は文学部の哲学科と史学科です。どちらも前期3教科で60.0、共通テスト利用でも8割台前半が必要です。東洋大学は哲学を学んだ創設者が開いた大学で、哲学科や東洋思想文化学科が看板学科として知られていることが志願者の集中につながっています。
難易度が高めの学科を並べます。
| 学科 | 偏差値の上限 | 共通テスト得点率の上限 |
|---|---|---|
| 文学部 哲学科 | 60.0 | 85% |
| 文学部 史学科 | 60.0 | 85% |
| 文学部 教育学科(初等教育専攻) | 60.0 | 78% |
| 文学部 日本文学文化学科 | 57.5 | 83% |
| 社会学部 社会学科 | 57.5 | — |
| 経済学部 経済学科 | 57.5 | — |
社会学部社会学科は前期3教科で57.5、経済学部経済学科は前期3英国地公で57.5です。経営学部も50.0〜57.5の帯にあり、文系の主要学部は総じて50台後半まで届きます。
比較的入りやすい学部とイブニングコース(第2部)の難易度
数値の上で入りやすいのは、第2部・イブニングコースと一部の理工系学科です。国際(イブニング)学部は42.5、社会(第2部)学部と経済(第2部)学部は42.5〜45.0です。
第2部は夜間に授業を行うコースで、昼間部より募集の仕組みが異なります。入試科目や試験問題は共通でも、志望者層が限られるためボーダーが下がります。ただし「楽に入れる」とは言えません。文(第2部)学部教育学科は共通テスト利用で74%まで上がる方式があり、方式を選び間違えると昼間部と同等の得点が求められます。
理系では理工学部が47.5〜50.0、食環境科学部が45.0〜50.0です。理工学部の共通テスト得点率は都市環境デザイン学科が60%からと、文系の文学部史学科(76%から)とは大きく離れています。理系は受験科目に数学と理科が入るため、受験者数が絞られることが影響しています。
志願者数・合格者数・倍率から見る学部ごとの難しさ
志願者数と合格者数の比は、学部ごとの通りやすさの目安になります。共通テスト利用入試・一般入試・多面的評価入試・実技入試を合わせた第1部の実績は次のとおりです。
| 学部 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 文学部 | 15,210 | 3,718 |
| 経済学部 | 13,078 | 2,849 |
| 経営学部 | 14,608 | 2,748 |
| 法学部 | 8,835 | 2,198 |
| 社会学部 | 12,939 | 3,026 |
| 国際学部 | 4,073 | 966 |
| 国際観光学部 | 4,343 | 770 |
| 情報連携学部 | 4,022 | 1,277 |
| 福祉社会デザイン学部 | 4,412 | 1,172 |
| 健康スポーツ科学部 | 4,079 | 706 |
| 理工学部 | 12,137 | 3,945 |
| 総合情報学部 | 3,179 | 662 |
| 生命科学部 | 5,901 | 1,113 |
| 食環境科学部 | 3,669 | 941 |
| 第1部合計 | 110,485 | 26,091 |
理工学部は志願者12,137人に対して合格者3,945人で、合格者の割合が高めです。一方、生命科学部は志願者5,901人に対して合格者1,113人、国際観光学部は志願者4,343人に対して合格者770人と絞られています。偏差値が近い学部でも、合格者の出方は違います。
第2部・イブニングコースは志願者3,277人に対して合格者1,732人です。母集団が小さく、合格者の割合は第1部より高くなっています。
なお、志願者数を合格者数で割った値は実質倍率ではありません。実質倍率は受験者数をもとに計算する数値で、欠席者を含む志願者数で代用すると実際より高く出ます。
入試方式ごとの難易度の違い(前期・中期・後期、共通テスト利用など)
東洋大学は方式が多く、同じ学科でも必要な得点水準が変わります。入学定員のうち一般選抜で募集する割合が大きいため、方式の選び方が合否を左右します。
| 方式 | 判定の中身 | 難易度の傾向 |
|---|---|---|
| 一般入試 前期 | 大学独自の学力試験 | 募集人員が最も多く、本命の軸になる |
| 一般入試 後期 | 大学独自の学力試験 | 募集人員が少なく、ボーダーが上がりやすい |
| 共通テスト利用(前期) | 共通テストのみ | 科目数が多い型ほど得点率は低め |
| 共通テスト利用(後期) | 共通テストのみ | 自己採点後の出願で、得点上位層が集まる |
| 多面的評価入試 | 外部試験・小論文・面接など | 学力以外の評価が加わる |
| 総合型選抜(基礎学力テスト型) | 2科目の学力テスト+書類 | 学力テストの比重が大きい |
一般選抜の前期・中期・後期で難易度はどう変わるか
一般入試は前期が最も募集人員が多く、後期は少数の募集です。東洋大学は前期・後期に加えて多面的評価入試や実技入試を含め、複数の日程を設定しています。
難易度の差が生まれる理由は3つです。
- 募集人員:後期は枠が小さく、同じ学力でも通りにくい
- 受験者層:後期は他大学の結果を見た受験生が加わる
- 方式の制限:後期は4・5科目型の募集がないなど、選べる型が減る
前期は複数回の受験ができる日程が組まれています。出題範囲は日程が違っても共通なので、体力と併願スケジュールが許すなら複数日程で受けるほど合格機会は増えます。
共通テスト利用選抜の難易度と必要得点率
共通テスト利用は、個別学力試験を実施せず共通テストの成績だけで合否を決めます。判定型は5科目型・4科目型・3科目型・3科目ベスト2型があり、出願時期は前期・後期①・後期②に分かれます。
必要得点率の目安を、文学部哲学科の例で並べます。
| 判定型 | ボーダー得点率 |
|---|---|
| 前期5科目 | 75% |
| 前期4科目 | 79% |
| 前期3科目 | 83% |
| 前期3科目外国語重視 | 85% |
理工学部機械工学科では、前期5科目が61%、前期3科目が63%です。文系上位学科と理工系では20ポイント前後の差があります。
後期は募集人員が少なく、自己採点で高い合格可能性を見込んだ受験生が中心に出願します。そのため、前期より高い水準が必要になると考えておくのが安全です。「3科目ベスト2型」は受験した3科目のうち高得点2科目で判定するため、科目の得意不得意が大きい受験生に向きます。
総合型選抜(基礎学力テスト型)・学校推薦型選抜の難易度
総合型選抜の基礎学力テスト型は、英語・国語または英語・数学の基礎学力テストに、事前課題の小論文と調査書を加えて判定します。年内に合否が出る点が特徴です。
難易度を考えるうえで押さえたいのは配点です。学科試験が1科目100点満点であるのに対し、小論文と調査書は合わせて20点満点です。つまり、合否を決めるのはほぼ学力テストです。小論文に時間をかけすぎると、かえって不利になります。
推薦入試全体(AO型推薦・自己推薦・学校推薦・「独立自活」支援推薦、基礎学力テスト型を含む)の第1部実績は、志願者21,015人に対して合格者4,791人です。年内入試としては大きな規模で、学力テストの対策抜きで通る試験ではありません。
学校推薦型選抜(公募制)は在籍高校の学校長の推薦が必要で、書類審査や面接、小論文、実技試験が行われます。出願条件が学部・学科ごとに違うため、評定平均の基準を早めに確認します。
英検などの英語資格を使う方式の難易度
英語外部試験のスコアを、東洋大学の英語科目の得点に換算できる制度があります。前期日程の共通テスト利用入試と一般入試で利用でき、当日の英語も受験したうえで高いほうの得点が採用されます。
注意点は申請のタイミングです。
- 利用申請は最初の出願時にしかできない
- 入学検定料の支払い前にしか申請できない
- 一度利用を決めると、前期日程の共通テスト利用と一般選抜すべてに適用される
- 申請しなかった場合、2日目以降の追加出願では申請できない
当日の英語も受けられるため、申請しておくこと自体の不利は小さいと考えられます。一方、申請し忘れると後から取り返せません。出願画面に入る前に、使うかどうかを決めておきます。
東洋大学の合格最低点と何割取れば合格できるかの目安
合格最低点は学部・学科・方式・日程ごとに設定され、大学全体で共通の数値はありません。そのため「東洋大学は何割で合格」と一律には言えません。
目安として使えるのは共通テスト利用のボーダー得点率です。文系上位学科の3科目型なら8割前後、理工系の3科目型なら6割台前半が合格可能性50%のラインです。一般入試はボーダー偏差値で示されるため、得点率の目安は過去問を解いて自分で作ります。
得点計画の立て方を手順にします。
- 志望学科の方式を1つに絞り、科目と配点を確認する
- 過去問を時間どおりに解き、科目ごとの得点率を出す
- 得意科目で何点上積みできるかを計算する
- 最高得点重視方式など、配点が有利になる型を探す
- 足りない分を埋める単元を特定する
一般入試には、その日に受験した科目のうち最高点の科目を2倍にする最高得点重視方式があります。科目間の得点差が大きい受験生は、この方式で必要得点率が変わる可能性があります。
東洋大学の入試問題の特徴と科目別の難易度
出題は標準レベルが中心で、難問奇問は多くありません。すべてマークシート方式(実技・小論文を除く)で、記述問題はありません。1科目60分です。
学部をまたぐ共通問題方式という出題の特徴
一般入試では、受験日ごとに全学部で同じ問題が使われます。そのため、同一試験日に複数の学科・専攻を併願できます。ただし数学だけは文系学部と理系学部で問題が異なります。
この仕組みがもたらす影響を整理します。
- 学部別の対策より、全学部共通の標準問題への対応力が重要になる
- 1日の受験で複数の合格機会を作れる
- 異なる受験日でも出題範囲は共通なので、複数回受験しやすい
- 学部ごとの難易度差は問題ではなく、合格ラインの差として表れる
英語の出題傾向と難易度・対策
英語は大問5問です。長文読解が2問、文法・語彙(空欄補充・語句整序)が2問、会話文が1問という構成です。試験時間は60分です。
大問1・2で1,000語を超える長文が出るため、読む速度が得点を左右します。難しい単語には文末に注釈が付くので、長文に入る前に注釈を読むとテーマをつかめることがあります。
対策の優先順位は次のとおりです。
- 単語帳1冊を完璧にする(文法・語彙問題で落とさないため)
- 文法の基本事項を一通り固める
- 長文を時間を計って読み、大意把握の練習をする
- 会話表現は過去問と問題集で頻出パターンを押さえる
全問が選択式なので、迷った問題は消去法で絞れます。時間に余裕は大きくないため、1問に固執しない練習が必要です。英語長文の読み方そのものを鍛え直したい場合は、明治大学の英語の入試傾向と対策で紹介している勉強法の進め方も参考になります。
国語の出題傾向と難易度・対策
国語は大問3問です。現代文が2問(漢字の書き取り、評論)、古文が1問という構成で、試験時間は60分です。
現代文では漢字のほか、空欄補充、脱文挿入、内容説明が出ます。漢字・語彙は参考書や問題集で確実に取れるようにします。評論は、本文の根拠をもとに選択肢の正誤を判断する練習が要ります。慣れないうちは段落ごとに要約し、前後のつながりを確認します。
古文は単語・文法問題、空欄補充、解釈、内容説明が中心です。いずれも基礎知識で解ける設問が多いため、単語と文法を固めたうえで過去問に進みます。現代文の読み方を体系的に学びたい場合は、明治大学の国語の入試傾向と対策も合わせて確認してください。
数学の出題傾向と難易度・対策
数学は文系が大問4問、理系は大問4問のうち3問を解答します。理系は大問1・2が必須で、大問3・4は学部学科により選択または指定です。試験時間は60分です。
出題範囲は方式で異なります。
| 区分 | 出題範囲 |
|---|---|
| 文系 | Ⅰ・A・Ⅱ/Ⅰ・A・Ⅱ・BC/Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・C |
| 理系 | Ⅰ・A・Ⅱ・BCとⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・Cから選択(一部学部はⅠ・A・Ⅱ・B・Ⅲ・C必須) |
文系ではⅠ・A・Ⅱの範囲が多くの学部で必須、または地歴・公民との選択になっています。文系・理系とも教科書レベルの問題が中心なので、教科書と基本レベルの問題集を繰り返すところから始めます。悩まずに解ける状態になったら、時間配分を意識して過去問に入ります。
社会(日本史・世界史・政治経済)の出題傾向と難易度
社会は選択科目として使う受験生が多い教科です。全学部共通問題で、マークシート方式、試験時間60分という条件は他科目と同じです。
東洋大学の社会は標準的な知識を問う出題が中心です。したがって、教科書に載っている用語と流れを押さえることが優先になります。細かい年号や資料集の隅の知識を追うより、頻出テーマを確実に取るほうが得点は安定します。
選択科目を決めるときの基準を挙げます。
- 文系学部の多くで地歴・公民が選択科目に入る
- 数学を選べる学科もあり、数学が得意なら負担が減る可能性がある
- 併願する他大学で使える科目かどうかも確認する
用語の暗記から入試レベルの演習にどう橋渡しするかは、立教大学の世界史の入試傾向と対策で紹介している進め方が参考になります。
東洋大学の入試は難化している?近年の志願者動向から見る
東洋大学は安定した人気があり、学部によっては高い倍率になることがあります。第1部の志願者は110,485人、第2部・イブニングコースを含めた共通テスト利用入試・一般入試などの総合計は113,762人という規模です。
難化を議論するうえで押さえるべき点があります。
- 受験者数が公表されない集計では実質倍率を計算できない
- 志願者数の増減は、新設学部や方式の追加でも動く
- 学部単位の合算値から、志望する学科・方式の競争を直接は読めない
2027年4月には15個目の学部として環境イノベーション学部が開設予定で、川越キャンパスに設置される予定です。新設学部ができると受験生の流れが変わるため、既存学部の志願動向も前年と同じにはなりにくいと考えられます。
大学全体として難化しているかより、志望学科の方式ごとの動きを追うほうが実務的です。他大学の難化を検証した立教大学は難化している?も、志願動向の読み方の参考になります。
東洋大学の難易度を判断するときによくある間違い
よくある間違いは、志願者数を合格者数で割った数字を実質倍率と呼び、その学部を避けることです。志願者には出願後に受験しなかった人が含まれるため、この計算は実際の競争率より高く出ます。
回避策は3つです。
- 受験者数が公表されている資料で倍率を確認する
- 公表がなければ、倍率ではなく合格者数の規模で比較する
- 学部合算値を、志望学科・方式の数値として扱わない
もう1つの間違いは、偏差値だけで志望校を決めることです。偏差値は科目数と配点に沿って算出されるため、科目数が違う方式どうしを並べても意味がありません。前期4教科と前期3教科で数値が違うのはその例です。
「穴場」という情報の扱いにも注意します。志願者が少ない学科が自動的に入りやすいわけではありません。募集人員が小さければ、志願者が少なくても合格者はさらに少なくなります。学びたい内容、必要な入試科目、過去問との相性をそろえて判断します。
★FAST-UPが見てきた東洋大学の難易度の捉え方と受験生のつまずき
★東洋大学の難易度は学部・方式・日程の組み合わせで変わる
FAST-UPのコーチが日々の面談で見るのは、「東洋大学に行きたい」で止まっている状態です。この段階では勉強の優先順位が決まりません。学部が決まっても、方式と日程まで決めないと配点が分からず、どの科目に時間を割くべきかが固まらないためです。
指導現場では、志望を「学部×学科×方式×日程」の単位まで分解します。すると、必要な科目、配点の重み、受験できる回数が確定します。ここまで決めた受験生は、週単位の学習計画が具体的になります。逆に、ここが曖昧なまま参考書だけを進めると、本番で使わない範囲に時間を使ってしまう場面をよく見ます。
併願の組み方でも同じことが起きます。同一試験日に複数学科を併願できる仕組みを知らずに、1学科だけ出願して終える受験生がいます。制度を調べる時間を学習計画の中に組み込むと、この取りこぼしは減ります。
★標準問題中心だからこそ基礎の取りこぼしで差がつく
東洋大学の問題は標準レベルが中心です。だからこそ、合否を分けるのは難問ではなく、解けるはずの問題の取りこぼしです。コーチが答案を見ていて多いのは、単語の意味違い、文法の初歩的な勘違い、計算の途中ミスです。
受験生自身は「分かっていた」と感じるため、ミスを対策の対象にしません。ここがつまずきの入口です。FAST-UPでは毎日のミニ模試で基礎事項の定着を数値で確認し、落とした項目をその日のうちに潰します。覚え直しを先送りにしないことが、標準問題型の入試では効きます。
もう1つよく見るのは、時間配分の練習不足です。問題が標準レベルでも、60分で大問5問を処理するには速度が要ります。普段の演習を時間無制限でやっていると、本番で後半の大問に手が回りません。演習の段階から制限時間を設ける習慣をつけることを勧めています。
東洋大学合格に向けた勉強量とスケジュールの立て方
出発点は、志望学科の方式を決めて必要科目を確定することです。科目が決まらないと、総量も配分も決められません。
文系は英語+国語、理系は英語+数学が必須になっているケースが多く、残り1科目を出願時に選びます。まずこの3科目に絞ります。
学年・時期ごとの進め方の目安を整理します。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 基礎固め期 | 英単語・文法、古文単語・文法、数学の教科書レベルを一巡 |
| 演習導入期 | 標準レベルの問題集を時間を計って解く |
| 過去問期 | 志望学科の過去問を日程別に解き、得点率を記録する |
| 直前期 | 落とした単元の復習と、方式の最終確認 |
計画を立てるときの注意点です。
- 1日の勉強時間ではなく、終わらせる量で管理する
- 週に1回、達成度を確認して翌週の量を調整する
- 共通テスト利用も使うなら、共通テスト形式の演習を別枠で確保する
- 出願スケジュールと英語外部試験の申請期限をカレンダーに入れる
現在の学力とボーダーの差が大きい場合は、科目を絞って先に1科目を仕上げる方法が有効です。全科目を同時に少しずつ上げるより、得点源を1つ作るほうが模試の判定が動きやすくなります。
よくある質問
Q. 東洋大学は何割取れば合格できますか。 A. 学部・学科・方式ごとに合格ラインが違うため、一律の割合はありません。共通テスト利用のボーダー得点率を目安にすると、文学部史学科の前期3科目で84%、理工学部機械工学科の前期3科目で63%です。志望学科の方式ごとに確認してください。
Q. 東洋大学で一番入りやすい学部はどこですか。 A. ボーダー偏差値だけで見ると、国際(イブニング)学部が42.5で最も低く、社会(第2部)学部と経済(第2部)学部が42.5〜45.0と続きます。ただし夜間に授業がある点や、方式によっては高い得点率が必要になる点を確認したうえで判断します。
Q. 共通テスト利用と一般入試はどちらが有利ですか。 A. 得意科目の数で変わります。科目数が多い型ほどボーダー得点率は下がる傾向があり、文学部哲学科では前期5科目が75%、前期3科目が83%です。幅広く取れるなら多科目型、少数科目に強いなら3科目型や3科目ベスト2型が向きます。
Q. 総合型選抜の基礎学力テスト型は学力試験なしで受けられますか。 A. 受けられません。英語・国語または英語・数学の基礎学力テストが課されます。学科試験が1科目100点満点に対し、小論文と調査書は合わせて20点満点なので、学力テストの対策が中心になります。
Q. 英語外部試験は使ったほうがよいですか。 A. 当日の英語も受験でき、高いほうの得点が採用されるため、スコアを持っているなら申請しておく判断が考えられます。ただし申請は最初の出願時かつ入学検定料の支払い前に限られ、後から追加できません。出願前に決めておく必要があります。
Q. 同じ日に複数の学部を受けられますか。 A. 一般入試は受験日ごとに全学部共通の問題を使うため、同一試験日に複数の学科・専攻を併願できます。ただし数学は文系学部と理系学部で問題が異なります。


