MARCH理系の難易度と序列・就職・穴場学部
安定した職に就くために手に職をつけたいと考える人は年々増えています。
FAST-UP
MARCH理系は明治大学が偏差値・就職で上位、次に青山学院大学、中央大学、立教大学、法政大学と続きます。偏差値帯は50.0〜62.5で、狙い目は法政大学理工学部、立教大学理学部、中央大学理工学部です。
2026年9月時点の情報です。
MARCH理系の基本情報
MARCHとは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5大学を指す呼び方で、理系学部の数も性格も大学ごとに異なります。手に職をつけたいと考える受験生が増えた結果、就職に強い学部への関心が高まり、MARCHの理系学部も狙い目として注目されています。
偏差値はいずれも河合塾の数値です。
| 大学 | 理系学部 | 偏差値 | キャンパス |
|---|---|---|---|
| 明治大学 | 理工学部 | 57.5〜62.5 | 生田 |
| 明治大学 | 農学部 | 57.5〜62.5 | 生田 |
| 明治大学 | 総合数理学部 | 57.5〜62.5 | 中野 |
| 青山学院大学 | 理工学部 | 52.5〜60.0 | 相模原 |
| 立教大学 | 理学部 | 55.0〜57.5 | 池袋 |
| 中央大学 | 理工学部 | 52.5〜60.0 | 後楽園 |
| 法政大学 | 理工学部 | 52.5〜57.5 | 小金井 |
| 法政大学 | デザイン工学部 | 52.5〜57.5 | 小金井 |
| 法政大学 | 生命科学部 | 50.0〜60.0 | 小金井 |
明治大学理系
明治大学の特徴
明治大学の理系学部は歴史の長さと新設学部の両方を持っています。前身は当時の若手法律家が集まり、法律などを教えるために作られた明治法律学校です。1944年に設立された東京明治工業専門学校から派生した理工学部、1946年に誕生した明治農業専門学校から発展した農学部は、70年以上の歴史を誇ります。
2013年に誕生した総合数理学部は、AI時代に備えるためのIT系人材を多く送り込む場として人気が高いです。時代にアジャストした学部を作り続ける姿勢が特徴です。
明治大学理系のキャンパス情報
3つの理系学部のうち、理工学部と農学部は生田キャンパス、総合数理学部は中野キャンパスを利用します。生田キャンパスは1962年に校舎が建てられ、60年の歴史があります。年々校舎が増え、受け入れ態勢や研究の環境を進める一方、農学部専用の農場があるのも特徴です。
中野キャンパスは総合数理学部の設置と同じくして誕生しました。文系学部である国際日本学部もここで学ぶため、文系と理系が一緒に学ぶ場にもなっています。
明治大学理系の学部と偏差値
明治大学理工学部の偏差値は57.5〜62.5、農学部も同じく57.5〜62.5、総合数理学部も57.5〜62.5です。学科によって変動するのはどの学部も同じですが、57.5の偏差値が若干少ないのが農学部で、この中ではわずかにリードしている形になります。(参照:河合塾)
青山学院大学理系
青山学院大学の特徴
青山学院大学は宣教師によって作られ、大学として認められたのが1947年とMARCHの中では後発です。このタイミングで工学部が設置され、工学部から理工学部に切り替わったのが1965年のことです。
時代の要請に応えた形で学部を立ち上げる一方、全学部共通の必修科目である青山スタンダードで教養を教え込みます。どの学部にいても青山学院大学の学生としてあるべき姿を理解し、社会人として役立てることができます。
青山学院大学理系のキャンパス情報
理工学部があるのは相模原キャンパスです。その前は世田谷キャンパスでしたが、厚木キャンパスから相模原キャンパスに切り替わった2003年に理工学部も移転を果たします。
理工学部だけが孤高の存在だった中、相模原キャンパスでは文理融合型キャンパスを目指しており、地元企業からも期待が集まっていました。それに応えるように設備を充実させ、移転後20年ほどで立派なキャンパスに成長しています。(参照:Between)
青山学院大学理系の学部と偏差値
青山学院大学は理工学部1つのみで、偏差値は52.5〜60.0です。52.5を記録するのは1つの学科のみで、偏差値55.0、もしくは偏差値57.5が多いです。偏差値60.0を記録するのは情報テクノロジー学科で、AI時代に備えたい学生の思惑が感じられます。(参照:河合塾)
立教大学理系
立教大学の特徴
立教大学は聖書と英学を学ぶ私塾として立ち上げられ、ミッションスクールとしても知られます。理学部は研究に熱心で、JAXAのプロジェクトに参加し、はやぶさ2に搭載したカメラの開発などにも携わりました。宇宙物理学を扱う教員が多く、宇宙物理の世界はトップレベルと言われています。
入学してから本格的なことを学べるのは他の学部も同じで、入ってからの伸びしろを感じさせるのが特徴的です。
立教大学理系のキャンパス情報
理学部があるのは池袋キャンパスです。赤レンガ造りの校舎が象徴的ですが、実際に学ぶのは13号館で、21世紀に入ってから稼働が始まりました。最先端の実験設備などを取り揃え、13号館を丸々理学部が使えるようになっており、最先端の研究が日々進行中です。
立教大学理系の学部と偏差値
立教大学理学部は偏差値55.0〜57.5です。55.0の学科は数学科のみで、それ以外は57.5です。宇宙物理を中心に世界でも評価を集める学科があることを思えば、偏差値57.5はかなり狙い目と言えます。(参照:河合塾)
中央大学理系
中央大学の特徴
中央大学はイギリス法を教えるために作られた英吉利法律学校が前身です。法科の中央とも呼ばれる中、工学部は1949年に誕生しました。その目的は戦後からの復興支援でした。
1967年に理学系が加わって理工学部となり、産業構造の変化などに合わせて学科を増やし、現在は10学科があります。研究力が高いことで知られ、私大では最速で大学院の博士課程設置が認められるなど、意外な部分も見せます。(参照:中央大学)
中央大学理系のキャンパス情報
理工学部があるのは後楽園キャンパスです。近くに東京ドームがあるなど超一等地ということもあり、面積はやや狭めな中で最大限フル活用しています。研究室や実験室の建物を次々と建てていき、研究力アップに貢献しています。
中央大学理系の学部と偏差値
中央大学理工学部の偏差値は52.5〜60.0です。偏差値を下げているのは特殊な試験方式が絡んでいるケースで、一般的な入試形式では偏差値55.0以上のところが目立ちます。共通テスト併用入試(大学独自の試験と共通テストの得点を合わせて判定する方式)だと高めに出てしまうのが理工学部の傾向です。(参照:河合塾)
法政大学理系
法政大学の特徴
法政大学は日本最古の私立法律学校として設立した東京法学社を前身とします。理工学部にあたる航空工業専門学校が1944年に立ち上がり、1950年に工学部となりました。理工学部になったのは2008年で、その前年にデザイン工学部、同じ年に生命科学部が誕生しています。MARCHの中で理系学部の進化と整備が急ピッチで進んでいます。
法政大学理系のキャンパス情報
法政大学の理系学部はいずれも小金井キャンパスで学びます。2007年からキャンパス整備がスタートし、数年かけて再編されました。理系学部の進化と小金井キャンパスの整備はセットで進められ、最先端の研究ができる設備を整え、研究に専念できる環境を作り上げています。
法政大学理系の学部と偏差値
理工学部は偏差値52.5〜57.5、デザイン工学部も52.5〜57.5、生命科学部が50.0〜60.0です。生命科学部で50.0を記録するのは環境応用化学科のA方式で、数学・理科・外国語の3教科型です。2教科で済むT方式では偏差値55.0に跳ね上がっており、52.5に限りなく近い50.0と考えるべきでしょう。(参照:河合塾)
MARCH理系は難しい?難易度を解説
MARCH理系の難易度は、大学間よりも方式間の差が大きい点が特徴です。同じ学科でも科目数や共通テストの使い方で求められる偏差値が変わります。早慶上智との位置関係を知りたい場合は、早慶上智の偏差値ランキングも合わせて確認すると比較しやすくなります。
明治大学の難易度・レベル
明治大学の偏差値は学部による違いがほとんどなく、MARCHの中では一番上位です。難易度も当然高く、学部学科によって試験内容が違うのが特徴的です。たとえば農学部の食料環境政策学科は国語・外国語・地歴公民で試験に臨めるため、文系学部とほぼ同じ62.5を記録しています。
青山学院大学の難易度・レベル
青山学院大学は学科の再編が行われたばかりで、難易度がどのように変化するかはまだ微妙な情勢です。学科によって偏差値に違いがあり、学びたい内容によってだいぶ異なります。それでも偏差値55.0や57.5が多く、レベルは明治よりやや下です。
立教大学の難易度・レベル
立教大学は偏差値55.0や57.5が多いため、レベルは青山学院大学とほぼ同じです。ただし入試形式が少なく、英語の独自試験が廃止されたため、2年間で最も成績がよかった英語の外部試験(英検などの民間試験の成績を得点に利用する仕組み)が活用できます。
このため立教大学は偏差値以上の難易度になる可能性があります。英語の独自試験が廃止され、英語の外部試験の成績が合否に直結するためです。長い期間をかけて英語力を向上させる必要が出てきました。
中央大学の難易度・レベル
中央大学理工学部は一般入試での受験が有効です。共通テスト併用方式より求められる偏差値が低く、一般入試の方が倍率も低いためです。一般入試で見れば偏差値55.0が多く、青山学院大学や立教大学より下回る学科が目立ちます。
法政大学の難易度・レベル
法政大学は3科目で行うA方式で偏差値が下がる傾向にあるため、科目数に余力がある場合はA方式が選択肢になります。難易度は中央大学よりも下になり、MARCH理系の中では最も狙いやすい位置づけです。
MARCH理系の入りやすいおすすめ穴場学部3選
穴場と言えるのは、法政大学理工学部・立教大学理学部・中央大学理工学部の3つです。いずれも方式の選び方で負担を下げられる点が共通しています。
法政大学理工学部
法政大学理工学部を含む理系学部には偏差値50.0の学科もあるなど、理系の中では偏差値が低めで狙い目です。法政大学の理工系学部ではノートパソコンを4年間無償で貸し出してくれるので、レポート作成などに大変便利です。キャンパスも整備され、実践的な学習にも取り組めるため、偏差値以上にお得感があります。
立教大学理学部
英語の独自入試が廃止されたことで、入試本番は数学と理科で勝負することになります。裏を返せば、1年以上前から英語力を高めて結果を出せば、数学と理科に専念できます。理科は数学科と生命理学科で生物が使えるため、暗記に取り組みながら数学に力を注ぐことも可能です。数学科なら偏差値は55.0なので狙い目です。
中央大学理工学部
中央大学理工学部は倍率が下がっていることに加え、一般入試の方が求められる偏差値が低いのが大きいです。立教大学と同様、英語は外部試験を活用する形式の入試もあり、こちらの方が偏差値がより下がって52.5で受けられるケースもあります。英語の外部試験を活用し、立教大学と中央大学のいずれかを狙うやり方もあるでしょう。
MARCH理系の序列を徹底解説
MARCH理系の序列は、偏差値・就職・人気などのファクターから次のように整理できます。
| 順位 | 大学 | 位置づけの理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 明治大学 | 偏差値面・就職面でMARCHをリードし、安定的に上位 |
| 2位 | 青山学院大学 | 偏差値・就職は明治にやや劣るが、人気面はMARCH1位 |
| 3位 | 中央大学 | 立教と大きな差はないが、就職面で健闘 |
| 4位 | 立教大学 | 偏差値は中央と近く、研究力の高い学科を持つ |
| 5位 | 法政大学 | MARCH内では苦戦するが、MARCH以外と比べれば健闘 |
順位は指標の取り方で入れ替わります。偏差値だけで決めず、学科の研究内容と入試方式を合わせて判断するのが現実的です。
MARCH理系は就職に強いのか
結論として、MARCHの理系は就職に強いといえます。実就職率ランキングでは理工系大学の就職率が高く、理系だけに限れば十分戦える部類に入るためです。実就職率とは、卒業者のうち実際に就職した人の割合を示す指標です。
MARCH理系の実際の就職先例
MARCHの理系で最も偏差値が高い明治大学で見ると、SCSKやTIS、富士通、日立製作所など名だたる一流企業、時価総額の高い企業が並びます。こうした企業が理系学部の就職先上位に連なります。
1人2人であればその人のポテンシャル勝負なので、どの大学でもチャンスがある一方、複数人が入っている場合は大学のブランドが後押ししている可能性が出てきます。これは会社が違えど、MARCHのどの学部学科でも同じ傾向で、誰もが知る企業の名前が就職先一覧に出てきます。(参照:明治大学)
進路と経歴の関係が気になる場合は、仮面浪人は就職で不利なのかも参考になります。
MARCH理系と文系の違いとは?
理系と文系の大きな違いは、大学の成り立ちから見て歴史が異なり、力を入れるのに時間がかかった点です。法律を教えるため、英語教育をするために設置された大学が多く、理工系の学部に力を入れ始めたのは遅く、戦後からの復興など社会の要請が関わっています。
そのためキャンパスも都心から離れ、郊外で学ぶケースが増えました。偏差値面でも文系の方が上に出やすい違いがあります。
しかし近年は就職率など理工学系の存在が光っており、理系よりも文系というこれまでの流れは大きく変わっています。理系に力を入れる大学同士の競争が目立ち始めることになるはずです。
MARCH理系は難易度が高いわりに損することが多い?
MARCHの理系は入るまでの難易度が高い一方、損をしているとは言い切れません。就職率などで恩恵を受けやすいのは現在は理系であり、IT系・情報系の学問は即戦力として活用されやすく、有名企業への就職もしやすくなっています。文系には文系を必要とする企業があり、理系にも同じことが言えます。難易度に見合ったリターンが得られると考えた方がよいでしょう。
よくある間違い:最低偏差値だけを見て安全圏と判断する
もっとも多いのが、学部の偏差値帯の下限だけを見て「ここは入りやすい」と決めてしまう間違いです。法政大学生命科学部の環境応用化学科は3教科のA方式で50.0ですが、2教科のT方式では55.0になります。方式が変われば必要な得点力も変わります。
回避策は、志望学科ごとに「方式・科目数・偏差値・倍率」を1枚の表に書き出し、同じ条件で並べてから併願を組むことです。入試方式は年度によって変更されるため、募集要項で最新の条件を確認してから固めます。浪人を含めた選択肢を考える段階なら、大学生の浪人割合も判断材料になります。
FAST-UPが見てきたMARCH理系志望者のつまずきどころ
指導現場で目立つのは、数学と理科の演習量だけを増やし、英語を後回しにするケースです。立教大学や中央大学のように英語の外部試験を使う方式では、英語の準備は本番より前に終わらせる必要があります。直前期に英語へ手を伸ばすと、理科の仕上げと重なって両方が中途半端になります。
もう一つのつまずきは、学部名だけで志望を決めてしまうことです。同じ「理工学部」でも学科ごとに試験科目と研究内容が異なり、過去問を解く段階で初めて相性の悪さに気づく受験生がいます。学科単位で過去問に触れる時期を早めると、方式選びの精度が上がります。
逆に伸びる受験生は、偏差値の上下よりも「どの方式なら自分の持ち科目で戦えるか」を先に決めています。方式を固めると使う教材と演習の順番が決まり、迷う時間が減ります。
まとめ
MARCHの理系は大学によってカラーが異なりますが、どの大学も21世紀に入ってから本格的に強化し始めてきたことは明らかです。文系が主役の時代から理系が活躍する時代になったとしても、おかしくありません。早慶や四工大、東京理科大学に負けない理系学部を、それぞれのMARCHの大学が目指すはずです。四工大とは、芝浦工業大学・東京電機大学・工学院大学・東京都市大学の総称です。
よくある質問
Q. GMARCH理系で一番強いのはどこですか。
A. 明治大学です。GMARCHはMARCHに学習院大学を加えた呼び方で、理系学部については偏差値面・就職面で明治大学がMARCHをリードしています。理工学部・農学部・総合数理学部の3学部があり、いずれも57.5〜62.5の偏差値帯です。
Q. MARCH理系で狙い目の学部はどこですか。
A. 法政大学理工学部、立教大学理学部、中央大学理工学部です。法政大学は理系学部に偏差値50.0の学科があり、立教大学理学部の数学科は55.0、中央大学理工学部は英語の外部試験を使う方式で52.5で受けられるケースもあります。
Q. MARCH理系は就職で有利ですか。
A. 実就職率ランキングでは理工系の就職率が高く、MARCH理系も十分戦える部類です。明治大学の就職先にはSCSK、TIS、富士通、日立製作所などが並びます。IT系・情報系は即戦力として評価されやすい分野です。
Q. 入試は一般入試と共通テスト併用のどちらがよいですか。
A. 大学と学科によります。中央大学理工学部は共通テスト併用方式の方が求められる偏差値が高く、一般入試の方が倍率も低い傾向です。法政大学は3科目のA方式で偏差値が下がる傾向があります。方式ごとの条件を募集要項で確認してから選びます。


