勉強中の頭痛の原因と対処法|休む判断も解説
勉強の最中に頭が痛くなってきた経験
FAST-UP
勉強中の頭痛がひどいときは、休んで構いません。ごまかしながら勉強を続けても、効率が悪い状態が長引くためです。1日休養して回復させたほうが結果的に進みます。軽い場合は原因を見極め、冷やす・温める・水分補給を使い分けます。
2026年9月時点の情報です。
勉強中に頭が痛い(重い)原因とは?
勉強中の頭痛には原因があります。原因不明の頭痛は考えにくく、水分不足や筋肉の緊張など、きっかけをたどれるものが大半です。まずは自分の痛み方がどの型に近いかを見分けることから始めます。
頭痛の種類
| 種類 | 痛みの特徴 | 主な原因 | 主な対処 |
|---|---|---|---|
| 片頭痛型 | こめかみや目の周辺が局所的にズキズキする | 血管の拡張しすぎ | 冷やす・カフェイン |
| 緊張型 | 頭全体が締め付けられる圧迫感 | 肩や首のこり、同じ姿勢の継続 | 温める・ストレッチ・市販の頭痛薬 |
| 脱水型 | 水分を摂らずに勉強を続けた後に起こる | 脱水による血液循環の悪化 | 経口補水液などで水分と電解質を補う |
片頭痛型は光や音にも敏感になりやすく、それらの刺激が症状を悪化させる恐れがあります。緊張型は夕方あたりに症状を感じやすく、片頭痛型よりもポピュラーな頭痛とされています。女性がなりやすい片頭痛型と比べ、緊張型は性別や年齢に関係なく起こります。
脱水型は、トイレに行く時間も惜しいと水分を摂らずに勉強する人がなりやすい頭痛です。血液中の水分量が減ると血液循環が悪くなり、血管が拡張して頭痛を誘発します。
片頭痛型の原因
片頭痛型は血管が拡張しすぎることで痛みを感じやすくなります。ワインやチーズなど特定の食べ物をきっかけに発症するケースもあります。近年はマスクを着用して吐き出した二酸化炭素をまた吸い込む状態となり、体内の二酸化炭素濃度が高まって片頭痛を引き起こす場合もあります。
緊張型の原因
緊張型は、肩こりや首のこりで血流が悪くなり、疲労物質がとどまって頭痛につながるケースが主です。同じ姿勢を続けることでも血行は悪くなります。長時間同じ姿勢で勉強し続けていると緊張型を発症しやすくなります。
マスクの長時間着用も緊張型を誘発します。マスクのゴムが両耳を固定することで顔の筋肉が緊張状態となり、首のこりにつながるケースです。マスクをつけていると片頭痛型と緊張型の双方を誘発することが考えられます。
脱水型の原因
脱水型は、文字通り脱水状態になることで引き起こされます。体重の5%程度の水分がなくなると頭痛が生じやすいとされています。この脱水型の頭痛は少々重い脱水症状と想定されるため、早急に水分補給をします。
勉強中の頭痛の治し方
治し方は型ごとに分かれます。緊張型は温めて緩める、片頭痛型は冷やして収縮させる、脱水型は水分と電解質を補う、という逆の対応になる点に注意が必要です。
頭痛薬を飲む
市販の頭痛薬は、特に緊張型で効果を発揮しやすいとされます。飲んで様子を見ます。緊張型の場合は、筋肉を動かす、肩こりの部分を温めるなどで改善されることもあります。頭痛薬を飲み、ストレッチをしていくうちに痛みが引いていくのが理想的な流れです。
片頭痛型は冷やすかカフェイン
片頭痛型は痛む場所を冷やします。血管が拡張した状態にあり、冷やすことで血管を収縮させられるためです。こめかみなど痛みを感じる場所を冷やします。カフェインにも血管収縮作用があるため、コーヒーを飲んで症状が治まることもあります。
ただしカフェインの摂り過ぎは体調を崩す原因になるため注意が必要です。血管拡張作用があるポリフェノールなどを含む食べ物は避けます。
脱水型の場合は経口補水液を飲む
脱水型が疑われるときは、水ではなく経口補水液を選びます。脱水症状ではナトリウムなどの電解質も一緒に失われているためです。経口補水液とは、水分と塩分などの電解質を吸収しやすい割合で配合した飲料です。スポーツドリンクでの水分補給も使えます。
夏場は特に汗をかきやすく電解質が失われやすいため、塩の飴やタブレットを持っておくと、とっさのときに対応できます。
頭が痛いときの効率よい勉強法
頭が痛いときは、負荷の軽いアウトプットと得意科目に寄せます。頭痛は思考力を止め、集中力を切らし、情報も入ってきにくくなるため、重い課題に向かっても消耗するだけになりがちです。
一問一答形式の問題に取り組む
インプットが難しく、アウトプットも多少大変な中で一番効率的なのは一問一答形式の勉強です。これ以上は辛いと感じればいつでもやめられますし、場所を選ばないため布団の中でも進められます。暗記科目の進め方は世界史の教科書を用いた勉強法も参考になります。
得意科目を勉強する
受験勉強では得意科目が後回しにされ、苦手克服や最重要科目に時間を費やしがちです。しかし頭痛の状況で苦手克服に取り組むと、精神的に追い込まれるだけになります。好きな科目に取り組むことで気持ちが紛れることもあります。
また頭痛のときに得意科目を解き、スラスラ解けるのか、得意科目でも進まないのかを体感しておくと、試験期に体調を崩す不利を実感できます。志望校レベルの出題傾向を知りたい場合は早慶の日本史の難易度と対策も確認しておくと、復調後の計画が立てやすくなります。
音声CDなどを活用する
目の疲れから頭痛を誘発するケースでは、薬を飲んで体と目を休めざるを得なくなります。そんなときに使えるのが音声CDを使った勉強法です。英単語のCDで暗記をする、オンライン授業を耳で聞いて内容をつかむ、といった進め方ができます。片頭痛型の場合は音にも敏感になるため、音量を小さめにします。
勉強中の頭痛を予防するために日常からできること
予防の軸は、水分・姿勢・原因の特定です。起きてから対処するより、起こりにくい状態を作るほうが勉強時間の損失は小さくなります。
低気圧で頭痛が起こる場合は漢方薬で対処を
片頭痛型・緊張型・脱水型とは別に、低気圧に伴う頭痛があります。気圧の変化によって水分バランスが乱れ、血管拡張につながって頭痛を誘発するとされます。3人に1人は低気圧をきっかけに頭痛を感じており、頭痛やだるさを感じる人も多いです。(参考:小林製薬)
低気圧不調と呼ばれる症状に対応する薬はあまりないとされてきましたが、漢方薬「五苓散(ごれいさん)」が水分をうまく排出し、水分バランスを整えてくれます。五苓散はドラッグストアにも売られており、決して高い商品ではありません。天気が悪いと頭痛になりやすい場合、持っておくと精神的にも楽になります。
こまめにストレッチをする
緊張型頭痛は男性でも女性でも起こります。肩こりや首のこりは同じ姿勢を長時間続けて起こるものなので、適宜休憩を取り、その都度ストレッチを行うことで緊張を緩和できます。
お風呂に入って血行を良くする、肩や腰を温める市販の商品を活用するなど、こりの部分を温める手段も使えます。ストレッチは気分転換にもなります。
頭痛の原因を見つけて潰していく
水分が不足するから脱水型になり、肩や首の緊張状態が続くから緊張型になります。メガネをかけている人は矯正がうまくいっていないことで目が疲れやすく、頭痛を誘発するケースもあります。何が原因なのかを見つけて潰していくことで、頭痛の回数を減らせます。
それでも頭痛が治らない場合は病院に行きます。頭痛は命にかかわる病気を知らせるサインにもなります。痛みが長引く、何をしても改善されない場合は早急に診察を受け、判断を仰ぎます。
よくある間違い:痛みを我慢して同じ姿勢で続ける
よくある間違いは、痛みを我慢したまま机に向かい続けることです。同じ姿勢の継続は緊張型頭痛の主な原因であり、我慢は原因をそのまま残す行動になります。
回避策は、痛みを感じた時点で一度立ち上がり、休憩とストレッチを挟むことです。水分補給も同時に行います。それでも痛みが引かない場合は、その日の勉強を切り上げる判断に切り替えます。
FAST-UPが見てきた、頭痛で勉強が崩れる受験生の傾向
指導現場で目立つのは、頭痛そのものより「頭痛の日の扱い方が決まっていない」ことによる崩れです。痛みのある日に重い科目へ手を付け、進まないことで焦り、翌日まで気持ちを引きずるパターンが多く見られます。
もう一つのつまずきどころは、対処が型と逆になっているケースです。締め付けられる痛みに冷却を続ける、ズキズキする痛みに入浴で温めるといった具合です。自分の痛み方と効いた対処を記録しておくと、同じ失敗を繰り返しにくくなります。
また、模試や直前期など負荷の高い時期に限って水分を控える人が少なくありません。トイレの時間を惜しむ行動が、結果として勉強できない時間を増やしてしまう形です。
勉強中に頭痛がひどいときは勉強を休んでも良い?
頭痛がひどいときは勉強を休んで構いません。ごまかしながら勉強を続けても、効率が悪い状態が長引くためです。1日しっかり休養し、健康な状態に回復してから集中して取り組むほうが効率的です。
緊張型のようにお風呂で患部が温まれば改善される頭痛ならまだしも、若い男性に多いとされる群発頭痛では激しい痛みを引き起こします。群発頭痛とは、一定の期間に集中して激しい痛みが繰り返し起こるタイプの頭痛です。あまりにも頭痛がひどい場合は、まず安静にすること、それで改善しない場合は病院を受診することを心がけます。頭痛にはパターンがあるため、よくありがちな頭痛であれば、これまで行ってきた対処法でこなします。
2027年度入試に向けた直前期はついつい焦りがちですが、頭が痛い中で勉強をしても余計に焦りを生むだけです。休むときは休み、1日でも早く健康を取り戻すことに力を入れます。
まとめ
片頭痛型と緊張型が交互に襲うケースもあり、頭痛を頻繁に経験する人にとっては死活問題です。一方で、頭痛を引き起こすパターンと改善されるパターンを知ることで、回避と症状の抑え込みがしやすくなります。それがわかれば精神的な負担も小さくなり、頭痛が起きても余裕をもって対応できます。対処しても改善されない場合は、その日の勉強を切り上げて静養に努めます。
よくある質問
Q. 頭痛で勉強を休むのは甘えですか? A. 甘えではありません。痛みをごまかして続けても効率が悪い状態が長引くため、回復を優先したほうが総量では取り戻せます。休む日は一問一答や音声教材など軽い勉強に限定し、翌日から通常の計画に戻します。
Q. 頭痛薬はどのタイミングで飲めばよいですか? A. 締め付けられるような緊張型の痛みでは、市販の頭痛薬が効果を発揮しやすいとされます。飲んだうえでストレッチや温めを組み合わせ、様子を見ます。痛みが長引く、何をしても改善されない場合は受診して判断を仰ぎます。
Q. 頭が痛いときは何の勉強をすればよいですか? A. 一問一答形式の問題と得意科目が向いています。いつでも中断でき、布団の中でも進められるためです。目の疲れが原因の場合は、英単語のCDやオンライン授業の音声など、耳から入れる方法に切り替えます。
Q. 天気が悪い日だけ頭が痛くなります。どうすればよいですか? A. 低気圧不調の可能性があります。気圧の変化で水分バランスが乱れ、血管拡張につながるとされます。漢方薬の五苓散は水分の排出を助け、水分バランスを整える働きがあり、ドラッグストアでも入手できます。改善しない場合は受診します。


