明治大学情報コミュニケーション学部の入試・就職・評判
関東圏内の難関私立大学として有名な明治大学は
FAST-UP
明治大学情報コミュニケーション学部は情報コミュニケーション学科のみの単一学科で、文理の枠を越えて情報とコミュニケーションを学びます。偏差値は62.5〜65.0、就職先は新聞・出版・放送・情報・通信業が中心です。
2026年9月時点の情報です。
明治大学情報コミュニケーション学部の概要
明治大学情報コミュニケーション学部は、情報コミュニケーション学科のみを据える単一学科制の学部です。学科選択がないため、受験の段階で専攻を絞り込む必要はありません。まずは基本的なプロフィールを押さえ、他学部・他大学と比較できる状態にしておきましょう。
学科で何を扱うのか
情報コミュニケーション学科では、「情報」と「コミュニケーション」を切り離せない一体のプロセスとして捉えます。「情報」はマスメディア・書籍・スマートフォンやパソコンを介してアクセスする静的なもの、「コミュニケーション」は人と人が言葉・ジェスチャーを経由してアクセスする動的なものという整理です。
Twitter・Facebook・InstagramをはじめとするSNS、創造・発信の場が増えたこと、マスメディアや広告の在り方が問われていることなど、さまざまな観点から両者の関係性を学びます。人文科学・自然科学を取り入れた学術的な視点からアクセスできる学びが整えられています。
キャンパス情報
学年ごとに2つのキャンパスを使い分けます。どちらも法学部・商学部・政治経済学部・文学部・経営学部の学生と同じキャンパスです。
| 年次 | キャンパス | 主なアクセス |
|---|---|---|
| 1〜2年次 | 和泉キャンパス | 京王線・井の頭線「明大前駅」下車徒歩5分 |
| 3〜4年次 | 駿河台キャンパス | JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」、千代田線「新御茶ノ水駅」、三田線・新宿線・半蔵門線「神保町駅」 |
和泉キャンパスは新宿・渋谷・吉祥寺からのアクセスに強く、1〜2年生が集まるためフレッシュな雰囲気です。駿河台キャンパスは明治大学のメインキャンパスで、複数路線からアクセスできる都心の一等地にあります。3〜4年生が通うため、専門分野ごとに学問を極めようとする学生が多いのが特徴です。
学費はどれくらいか
初年度(1年次)にかかる学費の内訳は以下の通りです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学金 | 200,000円 |
| 授業料 | 876,000円 |
| 教育充実料 | 208,000円 |
| 実習料 | 10,000円 |
| 学生健康保険互助組合費 | 3,000円 |
| 父母会費 | 12,000円 |
| 合計 | 1,309,000円 |
2年次以降は、次のように負担が少し減る傾向にあります。
| 年次 | 学費 |
|---|---|
| 1年次 | 1,309,000円 |
| 2年次 | 1,114,000円 |
| 3年次 | 1,119,000円 |
| 4年次 | 1,154,000円 |
留学費用・サークルや部活の会費・ゼミ活動にかかる費用は含まれません。併願校との費用比較をしたい場合は、学習院大学の4年間の学費と奨学金制度もあわせて確認しておくと、納入のタイミングまで含めて見通しが立ちます。
学生数と男女比
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 在籍学生 | 2,168名 |
| 男子学生 | 1,156名 |
| 女子学生 | 1,012名 |
男女比率は約1:1で、男女ともに同程度の学生が在籍しています。
学部で身につけるもの
情報コミュニケーション学部では、変化の大きい現代社会を多角的な視点で見極め、自ら問題を発見し、解決方法を探るプロセスを学びます。情報コミュニケーションをキーワードに、文系・理系の枠を超えた総合カリキュラムを実践する学部でもあり、人文科学・社会科学・自然科学を包括する学際的な素養を身につけることが目的です。
掲げられている能力は次の通りです。
- 教養としての知識を学び、多角的に物事を考える能力
- 現代社会を理解する知識を学び、リーダーシップを発揮できる力
- 異文化を理解する知識を学び、批判的に思考する能力
- 論理的な思考方法を身につけ、データを重視する思考力
- 現代社会を理解する高度かつ専門的な知識を学び、国際的課題に取り組む能力
- 異文化理解のための専門的な知識を学び、高度なコミュニケーション能力を発揮する力
- 新しい物事に挑戦する意識を高め、専門分野に関し身につけた高度な知識
- 外国語の運用能力を高め、高度なコミュニケーション能力を発揮する力
- 調査実践をおこなうための能力を身につけ、プレゼンテーション能力を発揮する力
- 問題点を発見し解決する能力を会得し、高いプレゼンテーション能力とともにリーダーシップを発揮できる力
- 調査・実践をおこなうための能力を身につけ、自主的に学び判断する能力
これらを培い、124単位の基準を満たした学生に情報コミュニケーション学士の称号が与えられます。
明治大学情報コミュニケーション学部の特徴
単一学科制だからこその自由度と、ゼミ中心の学び方が特徴です。ここでは3点に分けて確認します。
ゼミナール授業が多い
各分野からの多面的・総合的なアプローチによる問題解決型授業を重視し、1年次から4年次まで通年でゼミナール科目が設置されています。構成は次の通りです。
- 基礎ゼミナール:相互コミュニケーションを取りながら基本的な科目理解を深める
- 問題発見テーマ演習:セメスター制(1年を前期・後期に分けて単位を認定する制度)の半期2単位を活用する
- 問題分析ゼミナール:3年次に、情報コミュニケーション学部の意義や目的を学ぶ
- 問題解決ゼミナール:4年次に行う総合的学習
卒業論文や卒業研究の幅も広く、自主的な学びができる場になっています。
毎年異なる研究プロジェクトがある
情報コミュニケーション学部では毎年複数の研究プロジェクトを立ち上げており、希望する学生が自由に参画できます。2020年度には、文部科学省科学研究費基盤研究に基づく「企業の研究開発におけるジェンダー・ダイバーシティとパフォーマンス」、およびオンラインとファッションの関係性を研究する「オンラインメディア空間における自己表象によるジェンダーとファッション」プロジェクトが立ち上げられ、明治大学内だけでなく業界からも注目を集めました。興味のある話題があれば、積極的に参加できる学部です。
資格の取得にも強い
学生の資格取得サポートにも力を入れています。定められた教職課程を履修すれば、中学校教諭1種の免許(社会・外国語)と高等学校教諭1種の免許(公民・情報・英語)を取得できます。
また、CCNA(Cisco Certified Network Associate)の取得サポートにも強く、中小規模のネットワークシステムの構築・運営・管理に役立てられます。社会に出てからCCDA・CCNP・CCIEなどの上位資格取得を目指す卒業生も多く、学生のうちから実務に即した資格取得ができると評判です。
マーケティング調査やコミュニケーションのカリキュラムが多い学部ならではの強みとして、社会調査士(調査の設計や統計分析の知識を示す資格)試験への対策も可能です。在学中に資格を得たい人は確認しておきましょう。
明治大学情報コミュニケーション学部の入試情報
情報コミュニケーション学科のみの単一学科制のため、受験の際に学科を選ぶ必要はありません。方式ごとの科目と配点の違いを先に押さえることが、対策の出発点になります。
偏差値と倍率
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 偏差値 | 62.5〜65.0 |
| 一般入試の倍率 | 5.0〜6.0 |
| 全学部統一入試の倍率 | 8.5〜13.6 |
全学部統一入試は、全学部共通の問題を同日に受ける明治大学の入試方式です。倍率は方式によって大きく差があるため、出願戦略を立てる段階で両方を比べておきましょう。併願先の難易度の動きを確かめたい場合は、立教大学の偏差値推移を学部別に解説した記事も参考になります。
一般入試の受験科目と配点
一般入試は3科目の受験が課されます。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 100点 |
| 国語(漢文を除く) | 100点 |
| 世界史・日本史・政治経済・数学から1科目選択 | 100点 |
選択科目が1つ入るため、どの科目で勝負するかを早めに決めておきましょう。合格最低点は年度ごとに変動するため、大学が公表する資料で確認するのが確実です。
なお、情報コミュニケーション学部の国語は漢文を除きますが、明治大学の他学部を併願する場合は漢文が必要になることもあります。併願を考えているなら明治大学の漢文の入試傾向と対策で出題範囲を確認しておくと、学習計画のずれを防げます。
全学部統一入試の科目と配点
全学部統一入試も3科目の受験が課されます。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 外国語 | 100点を150点に換算 |
| 国語、世界史、日本史、地理、政治経済、物理、化学、生物、数学から2科目選択 | 各100点 |
英語の配点割合が高い点に注意が必要です。また、選択科目のうち社会および理科科目はすべて同一時間帯に実施されるため、社会・理科から2科目を選ぶことはできません。世界史、日本史、地理、政治経済、物理、化学、生物から1科目を選択した場合、もう1科目は国語もしくは数学からの選択になります。
入試難易度
特殊な難問・奇問は出題されません。基礎・基本を重視し、標準レベルの問題に対応できる状態を作ることが合格への近道です。
ただし一般入試では、どの科目でも必ず記述問題が出題されます。スピードを意識した勉強が重要です。一般入試ではどの科目でも記述問題が出題され、問題文や設問に対する文章量の割に試験時間が短めに設定されているためです。
明治大学情報コミュニケーション学部の入試傾向と対策
対策の優先順位は、英語・テーマ史・微分積分の3点に集約されます。順に見ていきます。
英語への配点比重が高い
英語対策は入念に行っておく必要があります。全学部統一入試では英語だけが100点配点を150点に換算して合否算出に使われ、他の科目は100点配点のまま計算されるためです。
難易度自体は比較的平易なレベルに収まっています。一方で、情報コミュニケーション学部らしい「コミュニケーション」「マスメディア」「広告・出版」に関する話題やキーワードが多く、会話文も出題されます。テーマに特化した問題演習が欠かせません。英語の比重が大きい学部の対策例として、青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も読み比べておくと、長文テーマ別の準備の進め方がつかめます。
テーマ史対策をしておく
世界史や日本史は、宗教史・文化史・外交史など、時代の枠に囚われずテーマごとに流れを把握する学習が有効です。時代ごとに区切った出題よりも、テーマ史からの出題の割合が高いためです。
特定の時代・地域に偏らない出題が多く対策しづらい面はありますが、難易度は比較的平易です。基礎基本を重視した学習を徹底しましょう。
数学を選択するなら微分積分が必須
明治大学は情報コミュニケーション学部に限らず、ほぼすべての学部で微分積分からの出題割合が高いです。どの単元も基本的に基礎〜標準レベルの出題ですが、微分積分に限ってはさらに一歩踏み込んだ応用レベルの出題が行われることもあります。余裕があれば、MARCHより上位大学の過去問にも取り組み、対応力を上げておくとよいでしょう。
よくある間違い:社会・理科から2科目を選ぼうとする
全学部統一入試で、社会と理科を組み合わせて2科目にしようと計画してしまう受験生がいます。社会と理科はすべて同一時間帯に実施されるため、この組み合わせは選べません。
回避策は、選択科目の組み合わせを「社会または理科から1科目+国語または数学から1科目」と最初に固定することです。出願前ではなく学習計画を立てる時点で確定させておけば、使わない科目に時間を割く事故を防げます。
明治大学情報コミュニケーション学部の就職情報
入口である受験だけでなく、出口である就職にも目を向けて学校選びを進めましょう。
卒業生の就職先について
情報コミュニケーション学部の卒業生は、4分の1程度が「新聞・出版・放送・情報・通信業」に就職しています。他学部と比較しても目立つ就職状況で、マスメディアや通信業界への就職を希望する学生からの評価が高いのが特徴です。
もう4分の1は「運輸・旅行・広告・観光・サービス業」が占めています。観光・ビジネスなどの枠に囚われない国際交流に目を向けて旅行業界・観光業界に進む学生や、どんなメディアのどんなアプローチに人が興味を示すかを探求して広告・サービス業に進む学生が多いことが読み取れます。
文系学部のなかでは大学院進学・学生起業の割合も比較的高く、上記に次ぐ3位の進路です。続いて「製造業」「商事・卸・小売業」となっており、進路の幅は広いといえます。
就職に強いか
就職率からみても就職サポートからみても、就職に強い学部だといえます。TBSテレビ・日本放送協会などのテレビ業界、集英社・小学館などの出版社、KDDI・LINE・楽天などの通信業界への就職が目立ちます。
さらに、明治大学独自の就職支援・求人情報検索システム「M-Career」を活用できます。利用できる機能は次の通りです。
- 対面・オンラインでの個別相談
- OBOG名簿の閲覧
- 求人情報検索
- 就職活動報告書の閲覧
- 大学取材の就活支援イベントへの参加
- 選考対策動画等の視聴
- 明治大学専用履歴書フォーマットのダウンロード
これらが一括で行えるため、情報コミュニケーション学部の学生の利用者も多数です。産学連携によるインターンシップ制度も豊富で、早い段階から就職を視野に入れて活動できます。
明治大学情報コミュニケーション学部の評判・口コミ
在学生の声は、必修科目の少なさと自由度の高さに集まっています。パンフレットやホームページでは分からない部分を補って読みましょう。
幅広く学べて将来に役立つ
必修科目が少なく、自分でカリキュラムを自由に選べるのがとてもよい。幅広く学びたい人や進路が明確に決まってない人におすすめ。様々な企業の方の説明会や講義などの機会も多く、終始実績も良い。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/829/rd_674460/
自由なキャンパスライフ
必修科目が少なく、自分の興味関心のある科目を選んで受講することが可能。おもしろい授業を選べれば、充実した4年間を送れる。一年生の頃からゼミが取れる。その上で経験を参考にして三年、四年で所属するゼミを選ぶことができるため、興味のあるものを受講できる。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/829/rd_734553/
結局自分次第の学部です
必修科目も少ないので勉強したい分野を比較的自由に選択でき、授業も幅広く新しめの科目もあり、他学部より自由で柔軟なのが魅力だと思います。単位も取りやすいため私生活は充実させることができます。ただ、1つのことをずっと勉強するわけではないので、何をやっているかを一言で説明しづらく、大学時代何をやったかと問われた時非常に答えづらいです。就活でもその点においてうまくいくか心配です。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/829/rd_600477/
自由を活かす4年間か無駄な4年か
やりたい学問分野や興味のあることを最大限、追求できる環境です。やりたい分野の研究者がいれば、それは素晴らしいことですし、逆にいなかったとしても、情コミは自由なので他学部履修や学部外に出られます。そういう意味で良くも悪くも融通が効く学部なのかもしれません。
https://www.minkou.jp/university/school/review/20293/829/rd_707342/
FAST-UPが見てきた情コミ志望者のつまずき
指導現場で多いのは、学部名のイメージだけで志望を決めてしまうケースです。「情報」という語からプログラミング中心の理系学部を想像したまま出願準備に入り、面談で学際的な内容だと知って志望理由が揺らぐ受験生がいます。学科の扱うテーマを先に読み込んでおくと、この揺れは起きにくくなります。
もう一つのつまずきは、方式ごとの配点差を意識せずに勉強量を均等に割り振ってしまうことです。英語の換算を把握していないと、仕上がりの優先順位がずれます。
記述への慣れ不足も目立ちます。選択肢を選ぶ演習ばかりで答案を書く練習が後回しになり、時間内に書き切れないまま本番を迎える流れです。過去問に入る前の段階から、短く書いて見直す作業を学習の中に組み込んでおくことが有効です。
テーマ史も同じで、通史を一周して満足し、テーマ別に並べ替える作業に手が回らないまま直前期に入る受験生が少なくありません。
まとめ
明治大学は10学部を有する総合大学です。情報コミュニケーション学部は、時代に合わせたコミュニケーションの姿や今後の在り方を学べる学部であり、毎年多くの受験生が志願しています。
入学を希望する場合は、方式ごとの科目と配点を踏まえて入試傾向を的確に掴み、対策を進めましょう。あわせて早い段階で学内の雰囲気や就職・留学の情報を集め、入学後のミスマッチがないか確認しておくことも重要です。推薦系の入試も検討する場合は、立教大学の自由選抜入試の面接と質問例のように、方式ごとの選考内容を比べておくと準備の抜けが減ります。
よくある質問
Q. 明治大学情報コミュニケーション学部の偏差値と倍率はどのくらいですか。
A. 偏差値は62.5〜65.0です。倍率は一般入試で5.0〜6.0、全学部統一入試で8.5〜13.6となっています。方式による差が大きいため、出願の組み方で難易度の感触は変わります。
Q. 主な就職先はどこですか。
A. 卒業生の4分の1程度が「新聞・出版・放送・情報・通信業」に進み、もう4分の1が「運輸・旅行・広告・観光・サービス業」です。具体的な企業では、TBSテレビ・日本放送協会、集英社・小学館、KDDI・LINE・楽天などへの就職が目立ちます。大学院進学・学生起業がこれに次ぐ進路です。
Q. 共通テスト利用方式で受けられますか。
A. 本記事で扱っているのは一般入試と全学部統一入試です。共通テスト利用(大学入学共通テストの得点で合否を判定する方式)の実施状況や必要科目は年度により扱いが異なるため、募集要項で確認してください。
Q. 対策で最初に力を入れるべき科目は何ですか。
A. 英語です。全学部統一入試では英語のみ100点配点を150点に換算し、他科目は100点のまま計算されます。加えて、コミュニケーション・マスメディア・広告・出版に関するテーマや会話文が出やすいため、分野を意識した長文演習が有効です。
Q. 入学後はどのキャンパスに通いますか。
A. 1〜2年次は和泉キャンパス(明大前駅下車徒歩5分)、3〜4年次は駿河台キャンパス(御茶ノ水駅・新御茶ノ水駅・神保町駅など)です。いずれも法学部・商学部・政治経済学部・文学部・経営学部の学生と同じキャンパスになります。


