明治大学理工学部の英語|傾向と対策・過去問
明治大学の理工学部は、英語を利用した受験が可能です。
FAST-UP
明治大学理工学部の英語は試験時間60分で、大問1題の長文読解が中心です。和文英訳・英文和訳がほぼ毎年出題され、記述対策が必須です。単語や文法は標準レベルですが、1つの長文を深く読む精読力が問われます。
2026年9月時点の情報です。
明治大学理工学部の入試情報
明治大学理工学部を受験するには、大学入学共通テスト利用入学試験(共通テストの点数で合否が決まる方式)か、学部別入学試験(大学独自の問題を解く方式)のいずれかを突破する必要があります。どちらを選ぶかで使う科目と配点が変わるため、先に全体像を押さえておきましょう。
大学入学共通テスト利用入学試験の科目と配点
共通テスト利用入学試験では、3科目方式・4科目方式のうち希望するものを選択できます。外国語はどちらの方式でも必ず必要で、それ以外は選択科目です。
| 科目 | 3科目方式 | 4科目方式 |
|---|---|---|
| 国語 | — | 100点 |
| 数学ⅠA、数学ⅡBから1科目選択 | 100点 | 100点 |
| 物理、化学、生物、地学から1科目選択 | 200点 | 200点 |
| 外国語 | 200点 | 200点 |
選択科目は得意分野に合わせて決められます。外国語と理科の配点が200点で、他科目より比重が高い点が特徴です。
学部別入学試験の科目と配点
学部別入学試験は、次の3科目で受験します。
| 科目 | 配点 |
|---|---|
| 数学 | 120点 |
| 理科 | 120点 |
| 外国語 | 120点 |
明治大学の他学部では外国語の配点比重が高いことが多い一方、理工学部はすべて均等配点です。1科目の失点を他科目で補う余地が小さいため、英語だけに偏った対策では不利になります。まんべんなく仕上げましょう。
学科ごとの偏差値
明治大学理工学部は、学科ごとに偏差値が多少異なります。参考値として整理します。
| 学科 | 偏差値 |
|---|---|
| 機械工学科 | 57.5 |
| 機械情報工学科 | 60.0 |
| 建築学科 | 60.0 |
| 応用化学科 | 60.0 |
| 情報化学科 | 60.0 |
| 数学科 | 57.5 |
| 物理学科 | 57.5 |
| 電気学科 | 57.5 |
明治大学全体のなかでは、少し低め〜平均程度の偏差値に落ち着くことが多いです。
倍率情報
倍率は入試方式によって異なります。
| 入試方式 | 倍率の目安 |
|---|---|
| 大学入学共通テスト利用入学試験 | 3.1〜3.7倍程度 |
| 学部別入学試験 | 3.2〜3.6倍程度 |
年度によって幅がありますので、模試を利用しながら合格力を積み上げていくことが重要です。倍率の上下に振り回されず、素点を伸ばす方針で進めましょう。
明治大学理工学部の英語の入試情報
英語は60分で解答します。共通テストはすべてマークシート形式ですが、学部別入学試験では記述形式も加わります。大問数が1題とかなり少ない年度もある一方、英文和訳・和文英訳など負荷の高い出題形式が多く、時間がかかることを想定しておくことが肝心です。
英語の配点
英語の配点も入試方式によって異なります。共通テスト利用入学試験の場合、選択科目数に関わらず200点満点で計算されます。外国語と理科が200点であり、他科目より比重が高くなります。学部別入学試験の場合は120点満点で、外国語・理科・数学の差はなく全科目一律です。
出題範囲
出題範囲は次の通りです。
- コミュニケーション英語Ⅰ
- コミュニケーション英語Ⅱ
- コミュニケーション英語Ⅲ
- 英語表現Ⅰ
- 英語表現Ⅱ
基本的な英語力を問うコミュニケーション英語に加え、英語表現もⅠ・Ⅱともに範囲に含めていることから、記述力を重視していると分かります。なお科目名の表記は課程によって変わるため、出願前に募集要項で最新の表記を確認しておきましょう。
問題量と時間配分
英語は大問1題から構成されることが大半です。一見すると問題量が少ないように感じられますが、文章量が多く、読解だけでもそれなりの時間がかかります。
さらに内容真偽(本文の内容と選択肢が合っているかを判定する形式)を問う問題や、英文和訳・和文英訳も多く出ます。大問1題でも時間に余裕は生まれません。総合的な英語力が試される試験であり、どの科目と比較しても手を抜けません。
難易度・レベルはどれくらい
難易度は標準レベルです。特殊な文法や、市販の単語帳に載っていないレベルの単語は出題されないため、オーソドックスな対応で足ります。
ただし1つの長文を深掘りする形式であり、内容を細かく理解する必要があります。読解力重視という意味では、負荷の高い試験です。
明治大学理工学部の英語の傾向・特徴
傾向は「単一長文」「記述の必出」「速読と精読の両立」の3点に集約されます。ここが受験対策のカギになります。
テーマが何であれ対応できる素養が求められる
大問1つの単一長文問題であるため、どんなテーマで出題されても怯まず解答できる素養が重要になります。過去問を確認すると、化学・ITリテラシー・メディア・テクノロジーから、文化・歴史・国際・経済・法律まで幅広いテーマが扱われています。まずは長文に触れる機会を増やし、少しずつ慣れていきましょう。
和文英訳・英文和訳が必出
ほぼすべての年度で、和文英訳・英文和訳がともに出題されています。並び替えや空欄補充ではなく完全記述形式であることが多いため、専用の勉強をしておく必要があります。特に部分否定や準否定を表す文について問われることが多く、細かなニュアンスの訳し方も確認が必要です。
速読と精読のバランスを取る
1つの長文に対して深い理解力を問う形式であるため、精読は欠かせません。とはいえ60分で30題以上の問題に触れることになり、時間との勝負にもなります。選択問題が出た場合、本文だけでなく設問に目を通すのにも時間がかかります。どちらも重視しながらバランスを取り、規定時間内に解き切る練習が必要です。
よくある間違いと回避策
よくある間違いは、「大問1題なら短時間で終わる」と考えて時間配分の練習を省いてしまうことです。本文が長く、記述と内容真偽が重なるため、読み終えた時点で残り時間がほとんどないという事態が起こります。
回避策は、過去問演習の段階から60分を計り、本文通読・設問処理・記述の3つに時間を割り振って記録することです。記述にかける時間を先に確保してから、読解のスピードを調整すると安定します。
FAST-UPが見てきた明治大学理工学部の英語でのつまずき
指導現場で多いのは、長文の「なんとなく読める」状態のまま演習量だけを積んでしまうケースです。設問に答える段階で根拠の一文を指し示せず、内容真偽で取りこぼします。単一長文の試験では、この曖昧さが失点に直結します。
もう一つのつまずきは、記述を後回しにすることです。和文英訳・英文和訳は自己採点がしにくく、手応えと得点がずれやすい領域です。書いた答案を採点基準と照らして直す作業を挟まないまま本番を迎えると、部分点の取り方が分からないままになります。
理系志望者に多いのは、数学・理科の仕上がりに対して英語の着手が遅れる形です。理工学部は3科目均等配点のため、英語の遅れが最後まで響きます。週単位で英語に固定の時間を置く運用が現実的です。
明治大学理工学部の英語対策・勉強法
対策は文法・読解・記述の3本立てで進めます。文法は短時間で処理できる状態を作り、空いた時間を読解と記述に回す設計が効率的です。
文法
文法問題も長文問題のなかから出題されます。難易度自体はそれほど高くないため、早めに着手してスピード重視で解答を終えられるよう意識しましょう。基礎・基本寄りの学習を徹底し、反復演習を重ねます。
読解問題
読解では特に精読が求められます。他学部と比較しても出題傾向の癖が強く、大問1題形式で内容理解を問うものが多い点に注意しましょう。まずはスピードを落としてでも精読し、読解のポイントを掴んでからスピードアップを図ります。
和文英訳・英文和訳
和文英訳・英文和訳はともに必出であるため、専用の対策が必要です。基本的にはワンセンテンスのみ記述させる形式ですが、否定・疑問などの形になることが多く、前後関係を理解できないと解けません。表現力を磨きながら読解対策も行い、相互効果を狙う学習がおすすめです。
他学部の記述傾向を知っておくと、明治大学全体の出題の癖も見えてきます。国語で漢文を使う場合は明治大学の漢文の入試傾向と対策も確認しておきましょう。併願先の英語を比べたい場合は青山学院大学国際政治経済学部の英語の傾向と対策も参考になります。
明治大学理工学部の英語対策におすすめの参考書
単元ごとに2冊ずつ挙げます。まず全体像を確認しましょう。
| 単元 | 参考書 |
|---|---|
| 文法 | 『大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編』/『Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]』 |
| 読解 | 『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』/『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』 |
| 記述 | 『英文和訳演習 上級篇』/『大学入試 関正生の英作文 プラチナルール』 |
文法
イディオムや構文は毎年問われているため、必須項目として捉えておきましょう。
ピアソン桐原『大学受験スーパーゼミ 全解説 実力判定 英文法ファイナル問題集 標準編』(瓜生豊・篠田重晃)
英文法・イディオム・語法・会話表現など、単元ごとに細分化しながら文法を学べる参考書です。標準〜上級レベルになるよう編集されているため、明治大学理工学部にも向いています。問題演習のボリュームも多く、徐々にレベルアップする構成のため、少しずつステップアップしたいときにも便利です。
桐原書店『Next Stage 英文法・語法問題[4th EDITION]: 入試英語頻出ポイント218の征服』(瓜生豊・篠田重晃)
大学受験英語の代表的な参考書であり、英文法・語法に特化しています。解説書でありながら単語帳のように利用でき、似た系統のForest参考書よりも演習ボリュームが多めです。単語やアクセントに関する項目もあるため、併せてチェックしておきましょう。
読解問題(長文)
合否を分ける点差がつきやすい単元であるため、時間をかけて読み方を固めていきましょう。
河合出版『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』(島田浩史・米山達郎)
センテンスごとにスラッシュを入れながらスピード重視で読む「パラグラフリーディング」を身につけるための参考書です。スピードを上げるだけでなく、構文を理解したり内容を細かく紐解きながら読み解くことにも使えます。基本的な文法を学んでから挑戦すると、より効率よく習得しやすくなります。
ナガセ『英語長文PREMIUM問題集:Advanced』(東進ハイスクール・東進衛星予備校編集部)
大学入学共通テストおよび中堅私立大学対策用の読解問題集です。国際基準で標準的なレベルの問題を多く扱うため明治大学理工学部以外にも対応しやすく、併願や滑り止めも含めて総合的に学習したい人に向いています。問題文・設問・解説・構造分析・和訳が一定のリズムで繰り返される構成で、勉強法を確立するうえでも便利です。
和文英訳・英文和訳
英語での表現力を磨くとともに、否定・疑問などの形になっても内容を組み立てられるよう対策していきましょう。
駿台文庫『英文和訳演習 上級篇(駿台受験叢書)』(伊藤和夫)
答案例だけでなく、採点基準・採点例まで掲載している参考書です。自分の答案が本番で何点になるか見積もりたい人に向いており、採点者の目線で英文和訳を確認できます。学力レベルに合わせて上級篇以外も選べるため、スモールステップで進めたい人にも向きます。
KADOKAWA『大学入試 関正生の英作文 プラチナルール』(関正生)
和文英訳に特化した参考書であり、出題の意図や背景まで理解する構成です。「どこに注目すべきか」という思考法にも触れ、手持ちのボキャブラリーでどう表現するかのポイントも書かれています。慣用句など覚えないと解けない表現も扱われているため、気分を変えたいときにチェックしてみるとよいでしょう。
明治大学理工学部の英語の過去問情報
過去問は、公開状況が年度ごとに異なります。紙の過去問集とあわせて使うと抜けが出ません。
2020年度の英語の過去問
バラク・オバマ大統領の夫人による自伝が取り上げられ、5ページにわたるボリュームで本文が出題されました。指定された単語を使って和文英訳する出題もなされ、負荷の高い年度だったと言えます。
2019年度の英語の過去問
ダウンロードできるページは見つかりませんでした。著作権などの事情でネット上に公開されていない年度があるため、紙の過去問集も入手しながら対策を進めましょう。
まとめ
明治大学理工学部の英語は、難問・奇問がないものの、長文の難易度が高めに設定されています。和文英訳・英文和訳の表現を磨き、短い時間で確実に内容を読み解く力が求められます。
入学を希望する場合は、入試傾向を的確に掴んで対策を進めましょう。早い段階で参考書の選定を終え、自分に合った学習法を確立しておくと、直前期を演習に充てられます。併願校の難易度を比べたい場合は立教大学の偏差値推移も確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
Q. 明治大学理工学部の英語は何分で何題ですか。 A. 試験時間は60分です。大問は1題のみの年度が大半ですが、その中に30題以上の小問が含まれることがあります。本文が長いため、時間的な余裕は生まれにくい構成です。
Q. 記述対策はどこまで必要ですか。 A. 学部別入学試験ではマークシート形式に記述形式が加わり、和文英訳・英文和訳がほぼ毎年出ています。ワンセンテンス単位の記述が基本なので、否定・疑問を含む文を正確に訳す練習と、採点基準に照らした答案の見直しをセットで進めるのが現実的です。
Q. 英語の配点比重は他学部より高いですか。 A. 学部別入学試験は数学・理科・外国語がいずれも120点の均等配点で、外国語の比重が特に高いわけではありません。一方、共通テスト利用入学試験では外国語と理科が200点で、他科目より比重が高くなります。
Q. どのレベルの単語帳まで仕上げれば足りますか。 A. 特殊な文法や市販の単語帳に載っていないレベルの単語は出題されないため、標準的な1冊を完成させる方針で対応できます。語彙よりも、1つの長文を精読して設問の根拠を示す力に時間を配分するほうが得点につながります。
Q. 総合型や推薦の情報も見ておくべきですか。 A. 併願の選択肢を広げたい場合は有効です。面接を伴う方式の実際を知るには、立教大学の自由選抜入試の面接で聞かれやすい質問も参考になります。


